常務に就任されるまでの経歴をご紹介するとともに、会社に対する想いや、採用担当として次世代に期待することなど、濃度の高い内容となっています。
是非、最後までお付き合いください。
インタビューした方 株式会社And Doホールディングス常務取締役 冨永 正英様 新卒でグループに入社、これまで20年以上に渡りグループの成長を支え、2023年7月より現在の常務取締役に就任。 |
And Doホールディングス 常務取締役 冨永様ご経歴

ハウスドゥグループへの入社経緯
【Q:ご入社の経緯を教えてください】僕はここに新卒一期生で入社したんですが、きっかけは会社説明会でした。
ちょうど世間ではリフォームが流行りだしたタイミングで、僕も受けてみようと思い、説明会に参加したんですよ。
当時は子会社のアップリフォームジャパンという名前でリクナビに掲載がありました。かろうじてあったというくらい零細企業でしたね。
説明会では、社長自らが登壇するというのがメインイベントで、代表の安藤は当時36歳という若さで、もうすでに経営者として、みんなの前で「業界を変える」って真剣に言うんですよ。
その時に「もうこの会社しかない」って思いましたね。
ーーー若い社長の力強い言葉は、すごい迫力だったでしょうね。
そうですね。
あとは、これも勝手に自分で意味付けているだけなんですけど、
その説明会の会場の外に、たまたま「ファイト一発!」の飲料のCMに出てくる渡辺裕之さんがいて、サインをお願いしたら「気合」って書いてくれたんですよ。
僕がリクルートスーツを着ていたので、きっと就活生だって分かって、そう書いてくれて。
今でもそのサインを残してありますが、当時はこれも多分何かのご縁なんだなって、自分で勝手に意味付けて。
そして選考に進み入社を決めました。
ーーーその気持ち、分かる気がします。他社の選考は受けていましたか?
当時は就職氷河期だったこともあって、とにかく沢山受けていました。
IT企業なども受けていたんですが、人事の担当の方から電話で内定の連絡を受けた時は、「すいません、もう決めてるところがありまして」って電話を切ったのは覚えてますね。
ーーーご入社を決めたことに対して、ご家族はどういう反応でしたか?
「え、やめときなさい」って言われましたよ(笑)
当時の不動産屋のイメージは、任侠映画に出てくる悪者役のイメージそのままでしたしね。しかも零細企業でしたし。
でも、やっぱり社長の「業界を変える、俺が変えてやる」っていうその思いが一番心に響き、家族を説得して入社しました。
常務取締役に就任するまでのご経歴

【Q:ご入社から常務取締役に就任するまでの経歴を教えてください】
もう至って順風満帆です!っていうのは冗談、冗談(笑)
紆余曲折ありました(苦笑)
入社年数(年齢) | 詳細 |
1年目(22) | 新卒1期生として入社、売買仲介営業職を担当 |
2年目(23) | 店長に就任 |
4年目(25) | 営業部長に就任(約2年半) |
ーーー新卒2年目で店長ですか?
そうなんですよ。
まず、弊社が新卒採用を始めた経緯なんですが、当時の計画書にも、今と同様「アジアを代表する不動産会社を目指す」と書いてあり、まずは日本一になることから始めようと店舗拡大をしていきます。
毎年50人程新卒採用し、2年目に店舗を持ち、全国に直営店を増やしていきました。
そういう背景で、僕も店長をさせていただきました。
僕の店舗の構成メンバーは5名程度で、特に覚えているのが、当時36歳くらいのママさん営業の方で、本当に頑張ってくれたんですよね。
僕が部長になれたのも彼女のおかげだと思っています。
約1年半、部長をしましたね。
そして会社では、「このまま全国に直営店を増やすとなると、何年かかるんだろう、そしてどのくらいの投資が必要なんだろう」という問題が起きました。
そこで安藤の頭から降って湧いたように出てきた案が、フランチャイズです。
5年目(26) | フランチャイズ本部が誕生、全国の加盟店フォローを行う(約2年間) |
ーーーハウスドゥと言えばのフランチャイズ事業も、そんな昔からあったのですね。
はい。フランチャイズだと資金もそこまで投資しなくてもすむ、そしてさらに店舗展開が加速させられるということで、フランチャイズ本部が立ち上がり、僕は今でいうスーパーバイザーっていう、人気のポジションを任されました。
加盟店さんがオープンすると、「こういう風に運営してくださいね」って定期的に訪問して指導をします。グループの理念を浸透させて、営業手法とか、考え方、ノウハウなど、経営指導まで言うと少し大袈裟ですけども。
それこそ旅行バック一つで、北海道から沖縄までずっと回って。それを約2年やりました。
「コンビニ」のように、お客さんが安心して気軽に入ることができる。
そういう不動産会社を目指そう、それがいわゆる業界の改革に繋がっていったわけですね。
その後に会社は上場に向けて走ろうとなり、売買事業の人数を増やし始めましたが、志半ばでリーマンショックです。
7年目(28) | リーマンショックの影響で不動産仲介事業部の部長に就任 |
ーーーリーマンショックの影響はいかがでしたか?
僕は、その影響を受けてフランチャイズの本部から、直営店の不動産仲介事業部に部長として戻りました。フランチャイズ店はその波に耐えられないところが多かったですしね。
ただ、会社としてはリーマンショックをものともしなかったです。
ポイントは、フランチャイズのロイヤルティ収入が大きかったことと、東京にリーマンショックの波が来た時に、いずれ関西にもその波が来ると踏み、売りに出してた在庫を値段下げして全部売り切ったんですよ。
その後に予想通り関西にも波が来ました。そしてその波がまた大きいこと。
一億円ぐらいするビルが五千万に、十億円ぐらいするビルが二億円ぐらいになってたりとか。
ーーーそんなに価格が暴落してたんですね、、、。
そうなんです。銀行さんも借りてくれというモードだったのもあって、代表の安藤が「よし、買いまくれ」って言って収益ビルを当時の価格で四十億円分ぐらい買いました。
しばらく保有してたら安倍内閣が来て、アベノミクスが始まって、価格もどんどん上がっていって。
そして上場に向けて計画的に売っていきました。

9年目(30) | ハウスドゥ住宅販売社長に就任 |
ちょうど30歳になる年に、不動産流通仲介事業がハウドゥ住宅販売として子会社化されて、そこの社長の役職をいただきました。
今から八年前、九年前ぐらいまでは住宅販売の社長をしていました。
11年目(32) | 営業本部長全体の営業本部長兼ハウスドゥ住宅販売取締役 |
その後、役員ではないのですが営業本部長全体の営業本部長という役割をもらい、取締役にまでしてもらいました。
ーーー32歳で営業部長で、取締役だなんて、本当にすごいですね!
13年目(34) | 上場で取締役退任、ハウス・リースバック事業部長に就任 |
でもその後、2015年に上場したタイミングで、取締役退任です。
もうシンプルに実力がなかっただけという(苦笑)
だから上場企業の役員としては全くふさわしくないということで退任になりまして、与えられたのがハウス・リースバッグ事業部です。
ーーーそれはかなりきつかったのではないですか?
めっちゃ悔しかったですし、へこみましたよ。
全体を統括していた営業本部長が、本部長と役を解かれ、取締役を解かれ、ハウス・リースバックという三人の事業部を与えられたという。実はそういう背景があるんです。
元々住宅販売では、120名ぐらいの世帯だったわけで、営業本部では、300〜400名ぐらいの世帯を持ってたわけですよ。それが5人になったんですよ。
でも、一からもう一回作り直そうと頑張ってきました。
17年目(38) | And Doホールディングス取締役に就任 |
20年目(41) | And Doホールディングス常務取締役に就任(現在2年目) |
そして、ハウス・リースバック事業部がぐっと伸びたので、それをお褒めいただいて、取締役という役割をいただき、2年ぐらい前に現在の常務取締役という役職をいただいたという。そんな感じですね。
ーーー想像以上の紆余曲折に驚いています。
キャリアアップの原動力

【Q:取締役退任になった時など、どう気持ちを切り替えて乗り越えてきました?】
その時は、めっちゃへこみましたし、本当にどん底でした。
取締役退任の理由は「自分の実力がなかったから」っていうのは、絶対間違いないです。
それはほんまに受け止めてますが、それ以外の外部要因も大きかったと思うことにしましたね。
元々すごく負けず嫌いで、当時の上層部の方に逆に噛み付いてましたし、煙たがられてましたね。
でも周りの人もそうやって慰めてくれてました。
だからこそ、前向きに、自分の所為だけではないと思い込むことで、もう一回一からやってみようと切り替えられたと思います。
あとは、お酒を飲んだりね、まだ若かったから頑張れました(笑)
ーーー確かに、自分を守るためにも、見方を変えるのは大事ですね。
そうなんです。それからいつも「自分はどうあるべきか」って自問自答して戦ってます。
【Q:今後の目標を教えてください】
アジアNo1の会社にする事です!
僕の得意分野は何かっていうと「日本を代表する不動産マーケッターの富永 正英」だと思っています。子供にも「お父さんの仕事は日本を代表する不動産マーケッターや」って言ってます(笑)
ーーー素敵です、かっこいいお父さんですね。
めっちゃ分野狭いですし、恥ずかしいですけどね(笑)
要は自分のこのマーケティング経験を生かして、やっぱりアジアNo1の会社にすることを、今の目標として、気持ちを前向きに保っています。
ハウスドゥグループ採用担当として求職者へエール

ハウスドゥグループにおける活躍人材とは?
【Q:現在どういった人材を求めていますか?】専門的にずっと経験されてこられた方も当然、ここで活躍していただきたいし、そういう方も求めてます。
また、グループの強みを踏まえると、全国の705店舗(2024年4月末時点)の加盟店が今存在してるっていう、この数に裏付けされたノウハウだと僕は思います。
なので、プロの人が入社をして、プロとしてやっていくよりも、他の業界から不動産業界にチャレンジしてみたいという未経験の方でも成功できると思っています。
【Q:営業マンとして大切なことは何だと思いますか?】
僕個人としては、「ガラス張りの正直者」っていうのが最高の営業マンだと思ってます。
というのも、口のうまい営業マンから買いたいですか?
ーーー買いたくないです(笑)
正直者から買いたくないですか?
例えば、ある物件をお客さんが気に入ったとしても、
「でもこれ、こっちの角度から見てください、これコケが生えて日当たり悪いとわかるでしょ。」
って正直に言える営業マンの方が信用できますよね。
でも、ほとんどの営業マンって、もうお客さんが気に入ってたら、
「さすがお客さん見る目ありますねと。僕もこれいいと思ってました」
って多分言うと思うんですよ。
でもそのお客さんは多分二度と戻ってこないですよね。
だから、僕は「正直者は救われる」「信じるものは救われる」ではないですけど、やっぱり正直な営業マンが成果出てるって思いますね。
ーーー営業職の人柄は、正直者っていうのが前提だとした場合、能力やスキル面でいくと、どういう要素が必要だと思いますか?
多分営業だけではなくて、全部に言えますが、「忍耐力」と「柔軟性」だと思うんですよ。
かなり抽象的な表現ですけど、へこんでもへこんでも、こらえてこえて我慢する「忍耐力」ですよね。
「柔軟性」はやっぱり会社の意図とか上司の指示って、日々変わりますよね。時には矛盾を感じたり、反骨心も湧くよね。でも、そこをカメレオンのように柔軟性を持って「分かりました」っていう、なんでも勉強と思って信じてやってみるっていう、その柔軟性が多分どんな事業でも一番大事ではないかなと思います。
あとは、プライドもありますよね。でも強いてプライドを持てっていうならば、「俺は誰にも負けない柔軟性というプライドを持ってます」みたいな感じですかね(笑)

【Q:ハウスドゥグループの社風はありますか?】
ステークホルダー目線であれば、グループの強みは、「スピード経営」なので、
要は、決めたらすぐやるし、うまくいかなければすぐ引き上げるし、それにみんなが柔軟性を持って、対応していくっていうのが、会社としての強みだと思うんですよね。
求職者目線でいうと、和気あいあいというよりは、切磋切磋して欲しいですね。
【Q:活躍人材に共通するものはありますか?】
事業によってその上長の色合いが出てしまうっていうのも事実なんですよ。
例えば安藤社長の血筋をそのまま伝承していくとするならば、「やるときはやる、抜くときは抜く」です。だから、メリハリのある仕事の仕方っていうところですね。
あと、社内でギスギスした関係性にならないように、採用の段階で対応をしています。
それが適性テストです。20年以上続けていて、ここだけはやっぱりどうしても譲れないですね。
早期退職した方や弊社で活躍している方のデータを分析して、できるだけ相性の合う方を採用するようにしています。
そういうこともあって、僕も今、中途採用だけでなく、新卒採用の面接にも立ち会っています。
求職者の方へ一言
自分の力を試してみたい人は、ハウスドゥグループに来るべきだし、来て試して欲しいって思います。弊社はすごい大企業でもなければ、逆に中小企業でもないからこそ柔軟性があります。
例えば、この業界を代表するような大きな会社であれば、建売しかやらないなど、限定的な場合が多いですが、弊社は、中古マンションもやろう収益物件もやろうっていうことで、多岐の分野に渡ってチャレンジすることができます。
また、入社して一年後、二年後には、社内の他の部署に移動できる社内公募制度が整っています。
要は不動産にとどまらず、不動産という窓口からいろんなキャリアを積むことができるのが、弊社の一番大きな特徴になります。
是非、皆さんからのご応募お待ちしております。
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編集後記

今回は株式会社And Doホールディングス常務取締役の冨永様にインタビューを行いました。
新卒から営業としてキャリアを積み、20年以上もグループの成長を最前線で支えて来られた冨永様。
インタビューは終始和やかな雰囲気で、笑いあり、冗談ありでお答え下さいました。
「正直者は救われる」と仰っていたこともあり、グループに対する想いや、これまでの苦労話なども、包み隠さず丁寧に教えて頂き、グループの成長の裏にある安藤代表の考え方も垣間見えたインタビューとなりました。
今でも自分が「どうあるべきか」と日々自問自答しているその姿勢、そして、冨永様の営業として、そして社会人としての考え方は、不動産業以外の方も共感できるポイントではないでしょうか?
ハウスドゥグループが、アジアNo.1チェーンを目指し、今後どう成長を続けていくのか、またどんなサービスが生まれるか、そして冨永様がどう支えていくのか、とても楽しみですね。
And Doホールディングス会社概要

会社名:株式会社And Doホールディングス
創業:1991年(設立:2009年)
代表者:代表取締役社長 CEO 安藤 正弘
上場取引所:東京証券取引所プライム市場
事業内容:不動産という軸を中心に、その周辺ビジネスを展開。
「不動産流通事業」、「不動産売買事業」、「ハウス・リースバック事業」、「不動産金融事業」、「フランチャイズ本部事業」、「リフォーム事業」、「建物管理事業」を柱とし多角的に事業展開を行っている。
※ 2022年にホールディングス化し、株式会社ハウスドゥより商号変更。
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