販売不振からの復活
トヨタ自動車は、一時期コロナ禍の販売不振の影響も見られたが、2020年はグループ販売台数で世界一となり、コロナ禍からの位置早い復帰が見られた。これにより転職者からも人気が高く、転職希望先である理由としてコロナ禍における耐久性、安定性、将来性、また日本を代表する大企業である、という点が多く挙げられた。IT化
リモートワークや様々なサービスのオンライン化が進む中、ITサービスを提供する企業も注目を集めている。上位にはグーグル、楽天、アップルジャパン、ソフトバンクなど、IT業界の大手がランクイン。また、IT関連の企業で、昨年度は圏外(300位に入らなかった企業)であった「Sky(スカイ)」(221位)、「三菱総合研究所」(223位)、「ラクス」(279位)、「沖縄セルラー電話」(285位)、「日本総合研究所」(296位)、「パランティア・テクノロジーズ」(297位)もランクインを果たした。
巣ごもり需要
代表的な躍進を遂げたのが、7位にランクインした任天堂。家で過ごす時間が増えるとともに、ゲームの需要が増え、2021年3月期連結決算にて12年ぶりに過去最高益を更新した。その他にも、自宅からのオンラインショッピングサービスを提供する、4位の楽天、5位のアマゾンジャパン、昨年から14個順位を上げた、49位のZOZOなどの人気も見られる。
企業選びの変化
同調査にて、若い世代ほどコロナ禍を通じて企業選びや働き方に対する考え方に変化があったことがわかった。特に20代は変化が最も大きく、転職してみたい(働いてみたい)企業を選ぶ理由が「大きく変わった」「変わった」と回答した人が、20代の回答者全体の37.9%を占めた。
トヨタ自動車が人気を集めたことにも見られるように、コロナ禍において企業の安定性に明暗が分かれたため、転職者が考え直すきっかけとなったのかもしれない。また、リモートワークの普及やIT化に伴い、働き方を見つめ直した若い世代も多いようだ。
■調査概要
・調査対象:22歳~59歳の男女の正社員
・調査手法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
・調査期間:2021年2月10日~2月16日
・回答人数:5,003人
参照:PRtimes