「変化のなさ」や「評価・感謝のなさ」などがつまらなさの要因に
「どんなときに仕事がつまらないと思いますか」という質問に対しさまざまな理由があがったが、127人(全回答者の約30%)が「変化がないとき」と回答し最も多い回答となった。
具体的な声としては、「毎日同じことの繰り返し」「同じような作業が一日に何回も続く」「新しいことや突発的な仕事がない」などがあげられた。また仕事内容だけでなく、働く同僚も同じであることを「変化がなく仕事がつまらない」理由としてあげた人もいた。
続いて2位にあがったのが「評価・感謝されないとき」であった。特に上司に認められない、頑張りがボーナスに反映されないことなどがあげられた。評価や感謝が伝わっていないとモチベーションに欠き、「認められていない」と感じる人が多くいることがわかる。
3位は「人間関係に不満があるとき」となった。うまくコミュニケーションがとれないことや、職務内容と関係のないところで足を引っ張り合うといったギスギスした関係などが懸念点としてあげられた。職務内容自体は好きだが、このような人間関係の悩みから孤独感やストレスを感じ仕事が面白くなくなるという人が少なくないようだ。
4位から7位までは、順に「暇なとき」「目標・意義を見失ったとき」「仕事が簡単すぎるとき」「自由度が低いとき」がランクインした。
「仕事がつまらない」という理由で転職するのを「アリ」と回答した人が82.3%
続いて「仕事がつまらないからという理由で転職するのはアリだと思いますか」という質問をすると、82.3%が「アリ」と答え、「ナシ」と回答した人の数を大きく上回った。
「アリ」と回答する理由を聞くと、「精神的に良くない」「続けるのは人生のムダだ」「スキル取得や向上に繋がらない」などの声があがった。
また「一度仕事がつまらないと思ってしまうと、モチベーションの回復が困難なのでは」「今の仕事がつまらないというのは、次の仕事へのステップアップのチャンス」という声もあり、ほとんどの人が転職するという選択に賛同しているようだ。
一方で「ナシ」と答えた人の中では、「どの職場でも同じ」「社内でも異動などがあるから変わるかもしれない」「同じ理由で転職することになりそう」などの声があった。
従業員に「仕事がつまらない」と思わせないためには?
以上のランキングから、従業員に「仕事がつまらない」と思わせないためにはどのようなことを心がければ良いのだろうか?第一として、刺激のある仕事内容や職場環境が大事だろう。「変化がないとき」「暇なとき」「仕事が簡単すぎるとき」というのが仕事のつまらない原因として挙げられていることから、常に刺激のある職場環境が従業員が意義を持って仕事に取り組むために重要であることがわかる。
また刺激の一種として、従業員の裁量権がある方が「つまらない」と感じられにくいだろう。「自由度が低いとき」に仕事がつまらないと感じてしまうという声があるため、一人一人のアイデアや判断が受けれられる環境が大事になってくる。
最後に、評価や感謝の言葉を伝えることが大切である。2位の「評価・感謝されないとき」に仕事がつまらないと思う、という点を克服するだけでなく、社内の人間関係を良くすることや、目標・意義をはっきりさせるという点においても、評価や感謝が明確であることはとても重要である。
現在「仕事がつまらない」と感じて転職を検討している人も、上記の点を考慮して転職先を選んでみるのも良いだろう。
■調査概要
・調査方法:インターネットによる任意回答
・調査対象:「仕事がつまらない」と感じている人
・調査期間:2021年7月29日~8月12日
・調査人数:417人(女性245人/男性172人)
参照:PRtimes