転職先の企業を決めるうえで、重要な要素の一つとなる給与。不動産業界は年収が高いイメージを持つ方が多いですが、実際はどうなのでしょうか。

今回はそんな疑問にお答えするために、不動産業界の上場企業119社(平均年収を非公開としている81社を除く)を対象とした最新の不動産業界における平均年収ランキングTOP10を作成いたしました!

※各企業の有価証券報告書や会社四季報などを元に当社で編集をしております。

 

1位 不動産業界平均年収:日本商業開発株式会社 1,921万円

2000年に設立し、2014年には東証一部上場を果たした成長著しい企業。一部上場後の直近5ヶ年でも売上高を4倍以上に伸ばしている日本商業開発株式会社が1位にランクイン。事業用定期借地権を利用して土地のみを貸し出す「JINUSHI ビジネス」を展開し、安定的な利益を生み出しています。

2016年には底地特化型のリート事業も開始。2021年末までにリート事業のみで1,000億円以上への成長を見込んでいます。

現在は新卒のみの採用となっていますが、インセンティブ制度を取り入れ、成果を正当に評価してもらうことができ、若手でも高収入が可能となっています。

 

第2位 不動産業界平均年収:ヒューリック株式会社 1,760万円

東京23区を中心に、駅近のオフィスビルや商業施設の賃貸事業をメインに展開するヒューリック。近年では国や自治体、民間企業が保有する資産の運用を行う、いわゆるPPP事業も開始しています。

また、海外からの観光客が年々増加する日本において、ホテルへの不動産投資にも積極的に参入したり、高齢化が進むなか、高齢者向け住宅の開発にも精力的に取り組んだりしています。

2020年9月現在、建築や不動産管理を専門としたグループ企業を含め、中途採用の募集は残念ながら行っておりません。

 

3位 不動産業界平均年収:三井不動産株式会社 1,273万円

不動産業界において売上高1位 (1兆9056億円)を誇る三井不動産が3位にランクイン。言わずと知れた大企業で、オフィスビルの賃貸や管理運用をメインに手がける総合不動産会社です。

2025年までに目指す方向性として「2025 VISION」を策定し、不動産テックを活用した新たなビジネスモデルの確立や、データの蓄積による、より効率的な事業展開に取り組んでいます。海外事業にも力を入れ、欧米でのビルやホテル事業に加え、成長が著しいアジアでの開発事業を推進しています。

中途採用の応募条件は、社会人経験4年以上のみで、業界未経験者も採用しています。働く環境も整っており、完全週休2日制(土・日)およびフレックスタイム制を導入しています。

 

4位 不動産業界平均年収:株式会社ランドビジネス 1,099万円

1985年に設立し、霞が関に本社を構えるランドビジネス。社員数は20人未満と少数精鋭の企業です。事業用不動産の用地仕入れから設計建築、リーシングや投資目的の売却などをビジネスとして展開する不動産デベロッパーで、現在東京23区に計16棟のビルを保有しています。

応募資格を社会人経験3年以上として、総合職を中途採用で募集しており、職務内容はオフィスビルや商業施設の企画開発やテナントリーシング、建物の運営管理となっています。また、研修が充実しており、幅広い視野や考え方を身につけるため、アメリカ・ヨーロッパ研修を実施しています。

 

5位 不動産業界平均年収:いちご株式会社 1,020万円

可愛らしい名前が特徴のいちご株式会社。その由来は「一期一会」から来ており、常に平均年収ランキングに名を連ねています。不動産を取り壊すことなく、新たな価値を付加して不動産を再生させるアセットマネジメント事業をメインとしています。商業施設やオフィスビル、ホテル、レジデンスを主に取り扱い、保有資産は2,400億円にも上ります。また、オフィスやホテルに特化したJ-REITも運用しています。

利益率(売上高に含まれる営業利益の割合)は31.73%と高く、不動産業界利益率ランキングでも第7位に入っています。

 

6位 不動産業界平均年収:JALCOホールディングス 1,000万円

不動産業界利益率ランキング第1位に輝いたJALCOホールディングスが平均年収第6位にランクイン。JALCOホールディングスは、アミューズメント業界向けの貸金業に加え、不動産事業も展開しています。利益率と平均年収の高さから、効率的に利益を上げており、社員にしっかりと還元していることが読み取れます。

現在、求人は出ていませんが、今後は物流施設開発にも事業の幅を広げていく予定のため、新しい求人が直近で出てくるかもしれません。

 

7位 不動産業界平均年収:平和不動産株式会社 992万円

「再開発事業」、「ビルディング事業」、「アセットマネジメント事業」の3つを軸にビジネスを展開している平和不動産株式会社。特にビルディング事業では、東京、大阪、名古屋、福岡の証券取引所ビルの管理や、オフィスビルの賃貸事業を行っています。

いちご株式会社やJALCOホールディングスと同様に、平和不動産株式会社も効率的に利益を上げており、利益率ランキングでは堂々の第12位にランクインしています。

現在、総合職の職種において中途採用を行っており、1日7時間労働の完全週休2日制(土・日)を採用しています。

 

8位 不動産業界平均年収:ダイビル株式会社 953万円

東京、大阪、札幌に合計約30棟のビルを保有し、賃貸事業を展開しているダイビル株式会社が第8位に入りました。2004年には商船三井のグループ会社となり、より強固な基盤のもと経営がなされています。ビルの賃貸事業においては国内に留まらず、ベトナムに2棟所有しており、2018年にはおよそ200億円でシドニーにあるオフィスビルを取得し、2020年に竣工予定となっています。

新卒採用は行っているものの、残念ながら中途採用は現在募集がない状況となっています。

 

9位 不動産業界平均年収:野村不動産ホールディングス株式会社 946万円

不動産業界売上高ランキングで第6位に入った野村不動産ホールディングス株式会社が、平均年収でもTOP10入りを果たしました。分譲マンションブランド「プラウド」を手がけるほか、一戸建ての分譲やオフィスビル、ホテルの運営も行っています。国内最大級のREITも運用しており、運用資産残高はなんと1兆円にも上ります。

中途採用は各グループ会社において行っており、フレックス制度の導入や、20時以降のPCシャットダウンなど、働き方改革にも積極的に取り組んでいます。

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10位 不動産業界平均年収:東京建物株式会社 940万円

1896年に旧安田財閥の創始者が設立した東京建物株式会社は、日本で最も歴史のある総合不動産会社です。高品質をもとにした「洗練」と「安心」が特徴の分譲マンション「ブリリア」シリーズを販売しています。また、売買仲介や賃貸事業、不動産管理やリノベーションの提案など、グループ企業ごとの特徴に合わせたサービスも提供しています。

近年では山手線駅前での1,000戸規模の大規模再開発、高度成長時代に建設された郊外型ニュータウンのマンション建て替えなどで注目を浴びています。

中途採用については、残念ながら現在は募集されておりません。