転職市場は景気の影響を受けるため、その年によって状況が変わります。

たとえば2008年に起こったリーマンショックは、社会的に大きな影響を与え、求人数の減少を招きました。 また、今回の新型コロナ感染拡大も、転職市場にとってマイナスの影響が大きく、不動産業界も例外ではありませんでした。

では、現在の不動産業界の転職市場はどんな状況にあるのか、待遇や就業環境の良いおすすめの企業はどこなのか、最新の情報をお届けします。


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不動産業界の転職市場の動向

転職を考える場合、今が売り手市場なのか買い手市場なのか、その業界が置かれた状況を正確に理解しておくことが大切です。

以下に現在の不動産業界の市況や今後の予測について解説します。

 

現在の不動産業界の市況

新型コロナによる影響もあったものの、不動産業界はここ数年、堅調に伸びてきています。

財務省が発表した「年次別法人企業統計調査(平成30年度)」にある売上高の推移によると、不動産業は2014年度には約37兆円規模でしたが、年々売上が増加していき、2018年度には約46兆円を超える規模にまで発展しています。

2019年度はやや落ち込み、39兆円規模まで減少しましたが、依然として大きな規模であり、新型コロナの影響が心配された2020年度も比較的変化が少なく、高い水準を保っています。

 

今後の不動産業界の予測

東京オリンピック後は景気が後退する見方が多くありましたが、現在のところ不動産業界において大きな影響は見られず、2025年には大阪万博の開催が控えていることから、むしろ堅調といえる状況になっています。

ただし、大阪万博が終了した後は、海外の投資家が日本から手を引くことが予想されます。

投資家が物件を手放せば、都内マンションなどの価格が下落して、景気の落ちこみを招く可能性があるため注意が必要です。

また現在の不動産業界の課題として慢性的な人手不足があげられます。 今後は人手不足解消の手段として、AIやIoTを積極的に活用した営業手法や、不動産テック企業の台頭などが予想されます。 そのため、従来型の不動産業の価値観に縛られず、広い視野で業界を見ていく必要もあるでしょう。

 

不動産業界の転職市場の動向

帝国データバンクの「業界天気図」によると、2021年度の建設・不動産業界の天気は「曇り」となっております。ただし、2020年度と比較すると、新型コロナのワクチン接種が普及した影響などで増益になるとの見方が多くなっています。

2022年度の予想はまだ発表されていませんが、概ね堅調であるとの見方が強く、転職市場も引き続き多くの求人が出されることが予想されます。

そもそも不動産業界では慢性的な人手不足が続いているため、未経験でも大手企業へ挑戦しやすく、大幅な変化の波が押し寄せなければ、求人の数が大きく減る可能性は低いでしょう。

近年では働き方改革の影響を受け、待遇や労働環境の改善を進める会社も多くなっていますので、キャリアアップを目的に業界内での転職を目指すのもおすすめです。


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ホワイト企業多数?おすすめの不動産会社とは

不動産業界と聞くと「給料は高いが激務で休みが少なく、離職率も高い」というイメージをもっている人も多いのではないでしょうか。

しかし、近年では働き方改革の影響などで、不動産業界の労働環境も大きく変わってきています。

求人数も比較的多く出ていますので、事前にしっかりと調査をすれば、待遇や就業環境などの条件が良いホワイト企業に転職することは十分に可能です。

以下におすすめの不動産会社を紹介しますので、参考にしてください。

 

三井不動産レジデンシャル株式会社

三井不動産レジデンシャル株式会社は、三井不動産グループのマンションデベロッパー会社です。

給与は総合デベロッパーには及びませんが、マンションデベロッパーの中ではかなり高水準といわれています。

繁忙期は残業や休日出勤がかさむこともあり、部署による違いもありますが、全社的に働き方改革を推進しており、ワークライフバランスはとりやすいという意見が多いです。

openworkの不動産関連、住宅業界の総合評価ランキング(2021年12月26日時点)で1位になっていることから、社員の満足度も非常に高い企業であることがわかります。

 

株式会社コスモスイニシア

株式会社コスモスイニシアは、リクルートの不動産会社として設立された会社です。

2006年8月までの旧社名は「株式会社リクルートコスモス」でしたが、以降は「株式会社コスモスイニシア」に変更になりました。

前述した三井不動産レジデンシャルと同じく、繁忙期はやはり残業や休日出勤の回数が増える傾向にありますが、会社としては残業削減や有給取得に力を入れているようです。

openworkの不動産関連、住宅業界の総合評価ランキング(2021年12月26日時点)では2位になっており、平均残業時間は30時間未満、有給取得率は70%以上と、不動産業界の中では優れた労働環境であることがわかります。

 

株式会社GAテクノロジーズ

上記2社とは少し業務内容が異なりますが、今後成長が期待される不動産テック業界の代表的な会社、GAテクノロジーズを紹介します。

GAテクノロジーズは中古不動産の総合プラットフォームを開発・運営する会社です。

創業5年でマザーズに上場して以降、順調に業績を伸ばし、2020年は630億円を超える売上を記録しており、急成長中の不動産テック会社といえます。

GAテクノロジーズが運営する不動産テック総合サービス「RENOSY」は、不動産の購入・売却・賃貸など、住まいに関するすべての悩みをオンライン上で解決できるサイトです。

会員数は10万人を超え、不動産投資の分野にも力を入れており、今後もさらに発展していくことが予想されます。

RENOSY
RENOSY会員数10万人突破!DX時代、住まいにまつわる全てに、テクノロジーを活用した顧客ファーストなサービスを提供

 

不動産業界で転職する方法

不動産業界で転職するには、まずご自身の能力、適性を見極めることが重要です。

今回ご紹介した会社以外にも、優良企業はたくさんありますが、評判の良い会社へ転職すれば必ず成功するとは限りません。

そのため、転職エージェントなどを利用して、アドバイザーから客観的な意見を受けることをおすすめします。

なお、本サイト「リアルエステートWORKS」は不動産特化型の転職エージェントなので、業界に精通したアドバイザーがそろっており、キャリアアップを狙う人におすすめです。

企業・求職者それぞれを一人のアドバイザーが担当するため、ミスマッチが起こりにくいシステムになっています。

またリアルエステートWORKSを運営する株式会社ビヨンドボーダーズは、多数の不動産メディアを運営してきたノウハウがあるため、圧倒的なWeb集客力があります。 すでにキャリアアップに成功した人も多数おり、今後さらに発展することを目指していますので、不動産業界で転職を検討している人は、ぜひ登録していただけると幸いです。


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まとめ

以上、現在の不動産業界の転職市場や、待遇や就業環境の良いおすすめの企業について解説してきました。

転職活動をする場合は、その業界のことを詳しく調べることが大切です。

不動産業界で転職を目指す人は、今回ご紹介した市況や今後の予測について、しっかりと頭に入れるようにしてください。

また、不動産業界といっても、業種や会社によってさまざまな違いがあるので、自分の適性を見極めたうえで、活動を始めることをおすすめします。

ご自身の適性を見極めるには、転職エージェントなどを利用して、業界に詳しい人の意見を求めると良いでしょう。