長引く新型コロナウイルス感染症の蔓延で「オンライン商談」を取り入れる企業も多い中、オンライン商談を経験したことのある人のうち、75.3%はやはり対面商談の方が成功しやすいと感じるという結果となった。
一方でオンライン商談の方が良いと感じる人も10.8%おり、それぞれの利点があるようだ。
また同調査ではオンライン商談で「やらかしてしまったこと(失敗)」のエピソードも募集した。
対面の方がコミュニケーションがとりやすいという指摘の一方、オンラインの方が気軽だという人も
「オンライン商談の経験がある」と回答した営業職経験のある人のうち、75.3%の人が支持した「対面商談の方が成功しやすい」という意見の理由には、以下のようなものが上がったそうだ。コミュニケーションがとりやすい
・微妙な表情や声のトーンなど、対面の方が自分の良さが出せると思う。(50代・女性)・オンラインでは事務的で相手の顔の表情が分かりにくい。誠意が伝わりにくい(60代・女性)
・オンラインだと雑談があまり弾まないから親しくなりにくいです。(40代・女性)
・話している時に、相手の雰囲気を正しくかんじられるので。また、場合によっては話の中身を変えて代案を出しやすい。商談のクローズが印象付けやすい。(50代・男性)
・私の場合は話しベタだったのでジェスチャーやその場の雰囲気が大事と思ったので。(60代・男性)
オンラインだとトラブルが生じやすい
・対面は相手の雰囲気が解る、オンラインは言葉が回線の関係で途切れる事がある(60代・男性)・オンライン操作に慣れていない取引先が多く、話が進まないことが多いから(30代・男性)
一方で、オンラインの方が成功しやすいと感じた人は、以下のような理由をあげた。
・結構人見知りな人が多いので画面越しのほうがラフに話せるという意見を頂いたから(30代・女性)
・お茶を出すこともなく、余計な気を遣わずに済むから。(60代・女性)
・細かいことを気にしなくて良いから。(60代・男性)
・作戦を練りやすいため。(30代・男性)
特に非言語的なコミュニケーションはやはり対面でこそ有効であるため、信頼構築のため対面商談を希望する人が多い一方で、全てを見せなくても良いオンライン商談だからこそ、人によっては気を使わず商談に望める人もいるようだ。
コロナ禍の終息に伴い、対面商談に戻す企業も多くいるだろうが、状況を見極めて引き続きオンライン商談を組み込むのも手のようだ。
オンラインならではの「失敗」
「『オンライン商談』で“やらかしてしまったこと(失敗)”はありますか?」という質問に対しては、29.7%の人が「ある」と回答し、4分の1以上はなんらかの失敗談があることがわかった。
具体的なエピソードとしては、「マイクの音が入らない」「資料が投影できない」「うまく繋がらず結局電話対応になってしまった」など、ツールの使用がうまくいかなかったというエピソードや、「マイクのスイッチがONになっているのを忘れた」「違うものを画面共有した」などのミスが上がった。
他にも、「トークスクリプトを読んでいることがバレてしまった」「挨拶をせずに、単刀直入に商談のみのドライな対応をしてしまった」「『カメラONになってませんよ。』としつこく言って、スタートから相手の気分を害してしまった。」など、オンラインのコミュニケーションならではのエピソードもあった。
徐々に「オンライン」の常識ができあがりつつある中、マナー違反をしていないか、相手に合ったツールを使えているかなどに気を配りながら、失敗をなるべく防ぎつつ、「オンライン商談」のメリットを最大限にいかしたいところである。
【調査概要】
・調査期間:2022年3月5日 ~ 2022年3月8日
・調査対象:営業の職に就いたことがある全国の男女
・調査人数:963人(うち16.4%が「オンライン商談の経験がある」と回答)
参照:PRtimes