転職を決め、企業を選び、まず最初に多くの企業が行うのが「書類選考」。

この書類選考は、履歴書や職務経歴書の内容を見て人事の方が面接に来てもらうかどうかを決める、
いわばスタートラインに立てるかどうかの選考です。

自分自身で企業に応募した場合はメールのやり取りが多少発生しますが、
多くの場合はそのやり取りは選考には含まれないため
書類選考は履歴書や職務経歴書のみで全て判断されるのです。

※転職エージェントが入る場合は書類をお送りした後フォロー電話を入れることがあるため、
その場合は書類のみではなくなります。

そうすると、かなり重要になってくる履歴書と職務経歴書ですが、
人事の方が履歴書や職務経歴書を見ていく中で、重要視するポイントがいくつかあります。

1つは今までの経験者数や勤続年数、もう1つは今までどのような業務経験をされてきたのか、
そしてもう1つが志望動機です。

大切なのは知っているけど志望動機をどのように書いていいのか分からず、書類作成に苦労している方も多いのではないでしょうか。
この記事では志望動機の書き方、また不動産業界に転職を成功させるための志望動機の書き方を詳しく説明していきます。


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1.志望動機とは?


そもそも志望動機とは何のためにあるのでしょうか。また採用者は志望動機の何を見ているのでしょうか。志望動機を書く前に志望動機の目的などを知っておくとよいでしょう。

 

1-1.志望動機を書く目的とは?


志望動機は、「あなたの会社に入りたいです」という意思表示であり、採用を決定される方に、
私はあなたの会社にこれだけ入社したい気持ちがあります。もし入社できたらこれだけ会社にコミットします。
と伝えることが目的となります。

あまりに短いと「本当に入社する意志はあるのか」と疑われても仕方がありません。
また志望動機の例文を会社によってほとんど変えずに書くことも
「取りあえずどこかの会社から内定が欲しいのかな」と捉えられてしまうためNGです。

採用担当者は何千、何万といった履歴書、職務経歴書を見ておりそれが業務の1つです。
楽をしようとすれば見抜かれてしまうことが多いでしょう。

 

1-2.採用者は志望動機の何を見ているのか?


採用者は志望動機から応募者のやる気や「会社に入ったらどんなことをしてくれるのか」を期待しています。

特に中途採用の場合は既に社会人経験があるので、
「今までの経験をどう生かしてくれるのか」
「今いるメンバーと雰囲気は合うのか、または新たな風を会社に届けてくれるのか」
などを見ています。

 

2.志望動機がうまくかけない場合にすること


そうはいっても志望動機をすらすらと書ける人は少ないのではないでしょうか。

志望動機がうまく書けない時に試していただきたきことを説明します。

 

2-1.現在の仕事や転職理由を見直してみる


転職の場合は志望動機欄に、現在の仕事内容、転職理由を説明した上でなぜその会社に応募したいのかを記入することになります。
そのため、志望動機だけを上手に書ければいいのではなく、転職理由なども明確に記載されていることが大切です。

しかし、この転職理由が書類選考で落ちてしまう理由になることも少なくありません。
例えば転職理由を「仕事がつらいから」「契約が取れないから」といったネガティブな理由と記載してしまうと、
「またすぐ転職するのではないか」と採用担当者に思われてしまいます。

採用担当者は採用することが仕事ではありますが、早期退職をされてしまうと会社にとってマイナスが生まれてしまいます。
そのため、採用をいち早くしたいけれども早期退職の可能性がある方は避ける傾向があるのです。

ではどのような転職理由を書けばいいのでしょうか?
そのためにまずは自己分析として現在の仕事内容を振り返ってみて下さい。
その上で転職したら何がプラスでできるのか、今までの経験の中で何が活かせるのかなどを見つけましょう。
そうすればおのずとポジティブな転職理由がかけるはずです。

 

2-2.応募する企業のホームページや関連ニュースなどを確認する


次に応募する企業のホームページや関連ニュースなどをみてみましょう。
そしてその会社を好きになりましょう。

そうすると詳しく調べていくうちに、
「自分だったらこういうことがしたい」
「この会社のミッションが好き」
など、その会社が良い理由が見つけられるようになります。

ポイントは、その会社をただ調べるだけではなく、その会社を好きになろうと思って見てみることです。

自分で思いつかなければ例え書類選考が通って面接にいけても、
面接時に「なぜ当社なのですか?あなたの希望する内容であれば当社じゃなくても良さそうですが」と思われてしまいます。

 

3.志望動機の書き方


転職の場合の志望動機の書き方を説明していきます。今の仕事内容や転職をする理由など気を付ける点がいくつかあります。

 

3-1.現在の仕事の内容と転職理由


現在の仕事の内容はだらだらと説明するのではなく、応募する仕事内容に関連のあることを中心にまとめてください。

「入社したら長期間働いてくれ、会社にコミットしてくれそう」と採用担当者に思わせることが必要です。

もし別の職種に応募される場合は、今まではどのようなことをやっていて、その仕事がどう活かせるのかだけでなく、
新しい職種にチャレンジするにあたって自分が今努力していることなども書くとGoodです。

 

3-2.志望動機と業務内容、経営方針が関連するように


いくら立派な志望動機であっても、業務内容や経営方針と関連しなければ採用にはなりません。
そもそも経営方針や業務内容とやりたいことが違えば、仮に入社しても大変になるだけです。

経営方針や業務内容をみて、自分がその内容に共感できるのであれば志望動機が書きやすくなるでしょう。

 

3-3.入社したら何ができるかを説明する


志望動機を書くとき、「もし入社したらどのようなことができる」と説明することが必要です。
ただ説明するだけでなく、説得力をあげるために関連した過去の経験などを説明するとよいでしょう。

ただし書類選考が通りたいからと言って、内容を盛ってしまったり嘘をついてしまうのは良くありません。
その場合は面接でも「書類に書いてある内容と実際に話して感じた実績に差があるように感じました」
といったフィードバックを頂くことになります。

もし第二新卒から転職するとして入社したらできることがあまりない場合は、
今現在できることとそれがどれくらいできるのかを記入し、
今自分が学んでいることや、入社した後意欲的に学んでいく姿勢があることを伝えましょう。

※余談ですが、人事の方は即戦力募集の場合は実績を見ていることが多いですが、
そうではない場合、「素直な方」を好む傾向にあります!


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4.不動産業界に転職をするために押さえておきたい志望動機の書き方


志望動機に関して詳しくわかったところで、次に不動産業界に特化した志望動機の書き方を考えていきます。

不動産といっても業務はさまざまで、その業務にあった志望動機が必要です。
 

4-1.不動産業界の魅力を知る


不動産は衣食住の一つ「住む」に関する仕事です。つまり人間が生活していく上で必ず必要なことで、避けて通るわけにはいきません。また不動産はおそらく「人生で最大の買い物」になることが多いのではないでしょうか。

このため不動業界は責任が重い仕事になることが多く、きついといわれることが多くなります。しかしそれだけやりがいは大きくなります。一人のお客様で何千万、億単位が動く仕事は他にそうそうあるわけではありません。

それだけお客様の笑顔やお礼の言葉は、他の業界よりも重い意味があるのです。

また不動産に携わっていると、土地に詳しくなります。なぜその土地が高くなったのか、なぜ価値があるのかなどいろいろ知識が増えるのは悪いことではありません。

 

4-2.自分が希望する不動産業界の職種について知る


不動産の仕事は主に以下の3つにわかれます。
・デベロッパー
・売買・賃貸仲介業者
・管理会社

デベロッパーとは土地開発のことをいい、ゼネコンなどと協業することによりマンションや商業施設などの開発を進めます。
売買・賃貸仲介業者は、売り手と買い手の間に入り成約することで仲介手数料をもらいます。
最後に管理会社は不動産や土地などを、大家から委託を受けることにより報酬を得ています。

このように不動産と一言でいっても仕事内容が異なるため、それぞれにあった志望動機を考える必要があります。

もし現在と同じ職種で転職を希望されている場合は先程記載した通り、
①自分はなにがしたいのか
②今の会社ではなぜダメなのか
③転職先ではなにができるのか
を記載していけば大丈夫ですが、

現在とは別の職種で転職を希望されている場合は
①自分は何がしたいのか
②今の職種ではなぜダメなのか
③なぜ同じ会社で職種を変えられないのか
④転職先ではどのような経験が発揮できるのか
など少し職種を変えることをメインに記載した方が良いと思います。

 

4-3.必要な人材像を考える

不動産業界において、お客様以外に管理会社、ゼネコン、大家さんなどいろいろな人とコミュニケーションをとることが多いです。そのためコミュニケーション能力が重要になります。また人生最大の買い物をするお客様とやりとりをするため、責任感は重要になります。
仕事内容はさまざまですが、どの仕事であってもこの2点は必要不可欠です。

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は不動産業界における書類選考時の志望動機の書き方について説明致しました。

志望動機は応募企業に対する意思表明のようなものです。
また他の応募者と差をつけるチャンスでもあります。

「なぜ不動産業界なのか「なぜその応募企業なのか」「自分は何ができるのか」を時間をかけてじっくりと考えるようにしてください。
また志望動機しっかりとしていると、書類選考後の面接でも軸を持ったお話ができると思います。

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