不動産業界に、「年収が高そう」「1,000万超えが当たり前」というイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

一方で、

「本当に不動産業界の年収は高いの?一部の人だけでは?」
「転職してすぐ1,000万円稼げるようになるの?」

という疑問を持つ方も少なくありません。

今回は不動産業界の年収について、実態を解説致します。


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■不動産業界の平均年収は?

まずは、不動産業界の平均年収をさまざまな角度から確認してみましょう。
令和元年民間給与実態統計調査を参考に、数字データを紹介します。

 

〇業界全体の平均年収


不動産業界全体の平均年収は、424万円です。

全業種での平均である436万円より少ないため、1,000万円には遠く届かない印象を受けるかもしれません。

しかし、この数値は不動産業界で働く全ての人の平均年収です。

年齢・役職・学歴はもちろん、正社員かパートアルバイトか、営業なのか事務なのかを問わず全体の平均を出していますので、参考程度に留めておきましょう。

 

〇学歴別の平均年収


次に、不動産業界で働く人の年収を学歴別に見ていきましょう。

大卒・院卒:681万円
短大・専門卒:521万円
高卒:490万円

学歴が高い方が年収も高くなることが分かります。
高卒でもスキル次第では1,000万円を超える人もいますので、こちらも参考程度にみておきましょう。

 

〇年代別の平均年収


次に、不動産業界で働く人の年収を年代別に見ていきましょう。

20代:409万円
30代:506万円
40代:765万円
50代:840万円

特に30代から40代にかけての伸び率が高いことが分かります。
この時期に高いスキルや経験を積めていれば、高年収が近づきそうです。
 

〇役職別の平均年収


次に、不動産業界で働く人の年収を役職別に見ていきましょう。

係長クラス:749万円
課長クラス:1,000万円
部長クラス:1,259万円

課長クラス以上になると、平均年収1,000万円を超えてきます。
不動産業界で1,000万円以上安定して稼ぎたいなら、課長クラス以上を目指すのがよいでしょう。

ここまで紹介してきたのはあくまで不動産業界全体で見たときの平均値となります。
それではここからは、職種別の平均年収を見ていきましょう。

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■不動産業界の稼げる職種は?


一口で不動産業界と言っても、実はさまざまな職種が存在します。
職種による年収差が大きい業界とも言われていますので、ここでは稼ぎやすい職種を紹介します。

 

〇1位:不動産営業職


不動産営業職の平均年収は、948万円です。

なかでも、特に年収が高いのは不動産販売営業です。
賃貸仲介や不動産仲介と比較して企業向けのビル販売をする機会が多く、扱う金額が大きい分インセンティブ給与が高くなるのです。

高いコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力が求められ、ノルマやプレッシャーに負けない強いバイタリティも欠かせません。

 

〇2位:不動産企画職


不動産企画職の平均年収は、668万円です。

土地や建物の販売価格・販売方法を決め、不動産販売の方向性を決めるプロジェクトを立案する仕事です。

不動産に関する高い専門知識と、トレンドを見逃さない企画力・情報力が必要であり、ゼネラリストとしての素養が求められます。

 

〇3位:仕入れ・不動産管理職


仕入れ・不動産管理職の平均年収は、632万円です。

土地や物件の情報を収集し、購入するかどうか、いくらで買うかを決定する重要な職種であり、会社の行く先を大きく左右します。

いい土地を安く仕入れ、競合他社に勝てる強い交渉力が求められます。

 

■不動産業界で高年収転職を叶えるポイントは?


ここまでさまざまな観点から不動産業界の年収をチェックしてきましたが、
年代・役職・職種によって大きな開きがあることが分かりました。

では、不動産業界に転職して高年収を叶えるには、どのようなポイントに着目すべきでしょうか。
ここでは、転職時のポイントを解説します。

 

〇不動産業界特化型のエージェントを利用する


まず、不動産業界特化型のエージェントを利用するのがおすすめです。

不動産業界は、企業分析が非常に難しいと言われています。
不動産業界の幅は広く、土地開発から手掛けるデベロッパーも、個人向け住宅を扱うハウスメーカーも、賃貸物件を提供する仲介業者も、マンションやビルを管理する管理会社も、全て「不動産業界」に含まれます。

どんな仕事内容なのか、ここ数年の傾向や業績はどうなのか、企業ごとの強みは何なのかを調べるのが難しく、職種・地域ごとの特徴まで知りたいのであれば更に時間がかかるでしょう。

業界未経験で転職する人はもちろん、既に勤務経験がある人も、改めて広い視点で不動産業界全体を見渡すためにも、特化型エージェントに相談することが重要です。



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〇キャリアの棚卸しを綿密に行う


次に、キャリアの棚卸しを兼ねて自己分析を行います。

・過去にどんな仕事に携わってきたか
・どんな経験からどんなスキルやノウハウを身につけたのか
・自分の強みや弱みは何か
・働くことをどう捉えているか
・仕事のどんなポイントに楽しみや苦しみを見出すか

など、自分と仕事の関わり方を新卒1年目時代から遡るのがよいでしょう。
自分は客観的にどんな人間なのかが分かれば、面接時の自己PR対策もしやすくなります。

自己分析が不安な人は、転職エージェントに相談しながら進めるのがおすすめです。
1つ1つ質問しながら自分の軸を紐解いてくれますので、遠慮なく頼りましょう。

 

〇履歴書や職務経歴書の内容を徹底的に練る


次に、履歴書や職務経歴書の内容を徹底的に練り上げます。

多くの企業では、面接前に書類選考を設けています。
書類で落ちた場合はそもそも人事担当者に会うことすらできませんので、まずは印象のいい選考書類を用意することが不可欠です。

事前の準備をしておけば確実に質を上げられるポイントなので、棚卸ししたキャリアをうまく言語化しながら進めましょう。

 

〇10年後20年後のキャリアプランを明確にする


最後に、10年後20年後のキャリアプランを明確にしておくことが欠かせません。

不動産業界は、役職が上がるほど高い年収を稼ぎやすくなります。

特に課長以上にまで出世すれば平均年収1,000万円の世界に踏み込めますから、高年収を期待するのであれば明確なキャリアプランを立てておく必要があるでしょう。

「入社してどんな活躍ができるのか」
「どんなスキルや経験を活かせるのか」

をアピールすることも大事ですが、

「10年後にこんな成長をしていたい」
「入社5年でこんな実績をつくり、評価されたい」

など、目標から逆算した計画を作り、PRしていきます。

また、結婚・子育て・介護・マイホーム購入などのライフイベントを計画しているのであれば、それに合わせたイメージを作っておくことも肝心です。

 

■不動産業界で年収1,000万円稼ぐ人の共通項は?


最後に、不動産業界で年収1,000万円稼ぐ人の共通項を紹介します。
転職時の参考にもなりますので、目を通してみてください。

 

〇将来設計ができている人

将来設計ができていて、目標から逆算して動き続けられる人は高年収を稼ぎやすいです。

ただ漠然と「将来課長までは出世したい」と考えている人より、「5年後こんな実績を残すために、今これをやっておこう」と具体的な目標を設定できる人の方が成長しやすいでしょう。

また、ハングリー精神を周りから評価してもらえる可能性も高くなります。

まずは自分の将来設計に見合った計画を立て、それに向かって貪欲に努力していきましょう。

 

〇コミュニケーションが得意な人

コミュニケーションが得意な人も、高年収に欠かせない需要な要素です。

優れたスキルがあれば独走しやすいと思われがちな営業職でも、その根本には高いコミュニケーション力が必要です。
言葉や態度に出ないクライアントの本当の悩みを見つけ、「聞き上手」になって提案する姿勢が求められます。

チームプレー重視の職種であれば、上司・同僚・部下などとの社内コミュニケーションも必要になってくるでしょう。

人から好かれ、人から頼られるビジネスマンになれれば、それに年収が追いついてきます。
 

■まとめ

不動産業界は、平均年収1,000万円を叶えられる業界です。
特に不動産営業職や課長職に就く場合の年収が高い傾向にあり、働き方やキャリアプラン次第では年収2,000万円も夢ではありません。

今後転職を検討している人は、不動産特化型のエージェントを利用してみましょう。

不動産業界全体の傾向はもちろん、企業ごとの特徴や自分の強みを客観的に教えてくれますので、効率よく有利な転職ができそうです。



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