最近は不動産テックと呼ばれる不動産業界もでてきており、不動産業界もどんどんかっこいい業界に変わりつつあります。
また、不動産というのは世界共通であり、もしスキルを身につけたら海外で活躍できる可能性も広がります。

不動産業界は様々な職種がありますが、その中でも皆様が思う不動産業界の仕事というと不動産営業が思い浮かぶのではないでしょうか?

今回は、不動産業界への転職、の中でも不動産営業職に転職したいと考えて下さっている方に向けて、不動産営業職に転職するメリット・デメリットを紹介していきます。

 

1.【不動産業界】3つの営業職比較

まず不動産営業職に転職を決めた際にはどの不動産営業職に就くかを決める必要があります。

今回は皆様が不動産営業として思い浮かぶであろう下記3つの職種の仕事内容についてご紹介していきます。

・不動産販売営業
・不動産賃貸仲介営業
・不動産売買仲介営業
 

1-1.不動産販売営業の内容と転職

まずは不動産を購入するお手伝いをする不動産販売営業職についてご紹介致します。

不動産販売営業は、3つ目にご紹介する不動産売買仲介営業とは違い、
自社で扱っているマンションや戸建てなどの不動産、また土地などを個人に売る仕事です。

他の業種の営業と同じようにテレアポをしたり飛び込みをして、提案をして販売します。

最近では不動産の展示会をしたり、SNSを使った提案を行うなどさまざまなアプローチの仕方があります。

目標はもちろん設定されておりますが、価格帯が高額な商品のため簡単に達成できる目標ではありません。
しかし、販売すればするほど価格帯が高額な分もらえるインセンティブも高くなり、年収アップが見込めます。

不動産販売営業に転職を考えている場合は、インセンティブが他業界よりも多くもらえるため、稼ぎたい方や人生最大の買い物の手助けをしたといったようなやりがいを感じたい場合に向いているでしょう。

また、これはどの不動産営業でも言えることですが、お客様のニーズは日々変わってきているため、現状維持ではなくどんどん新しい情報をアップデートしていくことが重要です。勉強熱心な方は活躍できるでしょう。

その他デメリットとして挙げられることは、自社取り扱い物件をメインにご紹介することになるため、もしお客様のご要望にあう物件が別の会社の取り扱い物件だった場合も自社物件に持っていかなければいけなくなります。

そのため、自分が気に入った商品を開発している企業に入ることをおすすめ致します、


 

1-2.不動産賃貸仲介営業の内容と転職

不動産賃貸仲介は賃貸用の物件を取り扱い、部屋を借りたい人に対して提案をしていきます。

不動産業界で働く方は一度は耳にしたことがある「レインズ(REINS)」というお部屋情報を全て見ることができるサイトを使用し、
お客様の希望の駅や間取り、価格帯を絞り込みながらご提案することが一般的です。

不動産賃貸仲介営業の特徴の一つとして、自分から開拓していく源泉営業ではなく、店舗に来店したお客様やサイト経由でお問合せ頂いたお客様に対してご提案する反響営業という点が挙げられます。
※売買仲介営業も最近では反響営業の企業様が増えてきております!

賃貸仲介営業は1日に何件もの内覧の同行を行うことが多いです。
私は1日付きっ切りで対応してもらい、前半で4件、お昼を挟んで後半に3件で計7件程内覧をさせてもらいました。
(当時のご担当者様すみません…。)

内覧の際は地域にもよりますが車で物件まで同行することが多いので車の免許は必須条件となる企業が多いです。

また、どの不動産会社に行ってもレインズを見て物件の紹介をすることが多い点から、どれだけお客様の要望を聞き出せるか、その他人柄が重要視されることも多いです。

不動産賃貸仲介に転職をする場合は、営業の経験だけでなく販売業やコンサルタントなどの経験も活きるでしょう。また、先程も記載しましたが、営業スキルよりも人柄が重要になることも多く、老若男女問わず来店されるので、一定のコミュニケーションスキルがある方は人気不動産仲介営業さんになれるかもしれません。

 

1-3.不動産売買仲介営業の内容と転職

最後にご紹介するのは不動産売買仲介営業です。

自社ではなく他の企業や個人が所有しているマンションなどの不動産を購入し、不動産を購入したいと思っている人に売却する仕事です。

売買用不動産募集をするところから始まり、次に購入希望者を探す必要があります。そのため不動産に関する知識、営業スキル、資料を作るスキル、情報収集スキル、金額交渉などさまざまな知識やスキルが必要になります。

転職で不動産販売仲介営業を目指すためには、ある程度不動産業界の経験や知識が求められることが多いです。もちろん未経験でも転職することは可能ですが、何千万円、高いと難億円というお金が動く仕事であるため、お客様の背中を押してあげられるほどの自信や知識が必要です。

 

2.不動産業界の営業に転職するメリットとは


転職する際の面接において、なぜ不動産業界に転職したいのか必ず聞かれます。そのために不動産業界の営業をするメリットを頭に入れておきましょう。

不動産業界の営業に転職するメリットは主に以下の2点があげられます。

・一生で一番の買い物になる可能性が高い
・インセンティブが高い
 

2-1.一生で一番の買い物になる可能性が高い

不動産は多くの人にとって、人生で一番高い買い物になる可能性が高いです。それだけ大変さはありますが、やりがいはあります。一度の商談で何千万、何億となる業界は他にはほぼ見られないでしょう。

一生に一度の思い出になるような、営業をするチャンスがあります。買い手にとって失敗してしまうと、人生を左右するといっても過言でないくらいなのです。

 

2-2.インセンティブが高い

不動産は単価が非常に高く、その分インセンティブが高いことが多いです。やりがいがあり、ちゃんと見返りを受けることもできます。成果が給料に反映しやすい仕事に転職をしたい場合、不動産営業はおすすめです。

営業といっても成果が給与に反映しにくい場合もあるので、やりがいを感じる人もいるでしょう。不動産賃貸仲介営業は個人としてではなく、店舗として評価されるのでグループワークが得意な方の方が不動産賃貸仲介営業に転職をするには向いています。

 

3.不動産業界の営業に転職するデメリットとは

ここまで不動産業界に転職するメリットを紹介してきましたが、デメリットを知っておくことも大切です。というのも、仕事ですから良いことばかりではありません。良いことがあるから不動産業界で働きたいのではなく、悪いところを知ったうえでなお不動産業界で働きたいという意識が重要です。

不動産業界の営業に転職するデメリットは主に以下の3点があげられます。

・ノルマがある
・不動産に関する専門知識が必要
・離職率が高い業界
 

3-1.ノルマがある

他の業界にもありますが、不動産営業のノルマは1軒がなかなか売れないため大変です。中には何ヶ月も交渉をしていても、売れない可能性も十分にあります。そのためノルマのことを常に頭にいれながら営業をできる人でないと、不動産営業は務まりません。

 

3-2.不動産に関する専門知識が必要

不動産営業に転職する場合は、当然のことながら不動産に関する専門知識が必要になります。不動産に関する専門知識を取得するのは決して簡単なことではありません。

もし未経験で転職を考えているのであれば、宅地建物取引士を取得するとよいでしょう。土地に関する知識や、不動産の売買など不動産営業をしていくには必要な知識ばっかりです。

不動産会社としても重要視される資格であり、宅地建物取引士を持っているだけで毎月の給与がアップする場合もあります。

またレベルが高く需要が高い資格であるため、資格取得支援制度を準備している不動産会社もあり勤めながら資格を取るチャンスがあります。

 

3-3.離職率が高い業界

不動産の営業は離職率が高いです。そのため同僚だった人たちがどんどん辞めていくということもありえます。このような状況でも心が折れないような、強い精神力を持っている必要があります。

また新しい人がどんどん入ってくるので、人見知りをしないでいろいろな人と話せることも重要です。

 

4.まとめ

不動産会社の数はコンビニの数より多いですが、不動産業界で働く人の数が増えるわけではなく、更に日本全体として少子化が進んでいることもあり、営業は常に人手不足の状態です。

とは言っても人気の不動産会社は採用の目線が高いこともあり不動産業界の転職は簡単にできるわけではありません。

不動産業界への転職をご検討されている方や、既に不動産業界で働いているけれども別職種に転職をご検討されている方は、
自分の成し遂げたい目標はなんなのか、そのためになぜ今転職が必要なのかを考えながら転職活動を行ってみて下さい!