不動産業界は独立する方が多い業界としても有名です。

独立する人は毎月何件もコンスタントに販売できている営業の方が多く、契約時に手数料のほとんどが会社に取られるくらいなら自分で会社を立ち上げ販売し、手数料を全額もらった方が稼げると考え独立します。

だとしても独立はかなりハードルが高いように思えますが、なぜ不動産業界は独立する方が多いのでしょうか?

またその一方で、独立する人が多い、独立のハードルが低い=失敗しやすいのか?と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、不動産業界が独立しやすい理由や失敗の要因、独立前に準備すべきことなど解説します。 この記事を読めば不動産業で独立を検討する際に必要なことがおおまかに理解できるでしょう。


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不動産業で独立しやすい理由とは?

不動産会社は新設の会社がとても多く、不動産業界は新規参入が非常に多い業界です。

それではなぜ不動産業界が独立しやすいのか、主な理由が3つほどありますので理由を紹介します。

 

不動産業界が独立しやすい理由:営業力があれば食べていける

不動産業界で独立しても営業力があれば食べていくことができます。

開業間もない不動産会社では営業で結果を出し、収入を確保することが最重要です。
他の業界に比べて不動産業界は営業力の重要性が高い業界と言えます。

 

不動産業界が独立しやすい理由:仲介であれば在庫なし

不動産の仲介業であれば、土地や建物について仕入れを行う必要がないため、在庫を持つ必要がありません。
また事務所はマンションの1室でも充分で、最初からお金をかける必要はありません。

必ず店舗が必要な他業種と比べて、開業費用も少なく済むでしょう。

開業時に必要になる資金は以下の通りです。
 
費用の明細 費用
法人設立の登記費用 約25万円
宅建協会への入会費 約150万円
宅地建物取引業免許の申請 約3,3万円
事務所の賃料 賃料×2~4ヶ月分
 

地域の不動産会社でも十分やっていける

不動産業界が独立しやすい理由としては地域の不動産会社でも十分やっていける点が挙げられます。

不動産業界は地域に根差した情報が重要なため、単純に大手企業が強いという事はありません。

他の業界では大手企業が強いことが多いですが不動産は地域の不動産会社の方が良い情報を持っていることも多くあるため、地域の不動産会社でも十分やっていける可能性が高いです。 

地域の不動産会社の中には地元に密着した営業展開を行い、大手企業と差別化を図り長年安定した経営を行っている会社もあります。

 

不動産業界での独立で失敗しやすくなる事例

せっかく独立したからには、長く経営していきたいと誰しもが考えます。
しかし、独立が失敗してしまう事例もたくさんあります。

不動産業界での独立が失敗してしまいやすい理由を具体的に紹介しますので、原因をしっかりと押さえておきましょう。
 

本当の自分の実力(営業力)ではなかった

独立して新しい看板で営業をしてみることで、「今までの実績は本当の自分の実力ではなかった」と初めて知る人も多いです。

独立してみないと、独立前は会社の看板のお陰で売れていただけという事に気が付かないものです。
前に勤めていた会社が大きければ会社の信用力も当然ながら大きいですが、小さな会社であろうと地元で培われた信頼や付き合いの力があります。

新しい会社であれば看板力がゼロの状態から信頼を積み上げていく覚悟が必要です。
独立するまでの人間関係は会社の看板が無くとも信頼して付き合ってくれる関係なのか、しっかりと見極めておくことが重要です。

自分の実力を過大評価することなく、謙虚な気持ちで客観的に自分の実力を見つめなおしてみましょう。


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資金繰りを甘くみていた

不動産業界での独立が失敗してしまいやすい理由は資金繰りを甘くみていたという事があります。

他の業種での独立に比べ必要な初期費用は少ないですが、独立後にどんぶり勘定にならないよう注意が必要です。

独立後に必要になる費用は、
・事務所の家賃や光熱費
・人件費
・広告費(雑誌やポータルサイト出稿費用)
などがあり、毎月支出が伴います。

支出管理ができず、どんぶり勘定になっていると、支出が膨らんでいき、あっという間に資金繰りが悪化していきます。
そのため資金繰りを甘くみていると失敗する可能性が高いです。

また不動産業界は契約が決まって収入になるまでに時間がかかることがありますので、その点にも注意しましょう。
自宅兼事務所にし、広告費を抑えるなどの工夫で月々の固定費を抑え、収入と支出管理を確実に行うことが重要です。

 

十分な資金力がなかった

失敗してしまう理由として「十分な資金力がなかった」ということもあります。

先程も記載しましたが、仲介業を中心に業務を行っていく場合には仕入れなども必要なく初期費用をかなり低く抑えることが可能です。
ただし契約を獲得することができなければ収入はゼロです。

その間にも経費などの支出は継続的に発生しますので、事業が軌道に乗るまで耐えられるほどの資金を用意しておかなければ失敗する可能性が高くなります。 会社に勤めている間にすこしずつ資金面の準備を進めておきましょう。  
 

不動産業界で独立するまでに行いたいこと

ここまでは不動産業界で独立するために必要なことや資金、また失敗しないためになにをすればいいかをご紹介してまいりました。
最後に、不動産業界で独立を決めてから独立をするために行っておくべきことをご紹介致します。

 

不動産業界での独立を考えるならまずは不動産業界に転職して力をつけよう

不動産業界の経験がなく独立することも可能ですが、まずは不動産業界に転職して力をつけることをおすすめします。

不動産業界に転職し、業界についてじっくりと勉強しましょう。
特に営業力を身に付け成績を残すこと、業界内で人脈を作ることは、独立後に自分の大きな財産になります。

不動産業界に身を置き、業界で働きながら本当に独立を目指すのか考えてみましょう。

 

社内の営業成績1位を目指そう

不動産業界で独立を考えるなら、独立前に不動産会社での修行がおすすめです。
せっかくならその会社で営業成績1位を目指しましょう。

独立後に成功できるかどうかは営業力次第ですので、社内で営業成績1位を取れるほどの営業力の獲得を目指して日々の業務に取り組みましょう。
営業のエースと呼ばれる頃には独立するのに十分な実力を備えているはずです。

また不動産会社の一連の業務をしっかりと身に付けてから独立できるので、独立後もスムーズに事業を展開できるでしょう。

 

不動産業界で人脈を作ろう

不動産業界は比較的狭い業界なので、独立後もそれまでの人脈を活かしやすい環境です。
独立前に信頼できる人脈を作ることができれば、独立後も安定した仕事を行える可能性が高まります。

独立前に勤務していた不動産会社の社長と独立後もいい関係を保てるかどうかも重要なポイントです。
いい関係を継続できれば、ビジネスパートナーとして仕事を廻してもらえたり、業界のキーマンを紹介してもらえたりするかもしれません。

信頼できる人脈は独立後の心強い味方となってくれるでしょう。
 

不動産業界で独立しよう!

ここまで不動産業界が独立しやすい理由や失敗しやすい理由について説明してきました。

他の業種と比べると開業資金が少なくても独立可能で新規参入のハードルが低い業界ですが、継続的に収入を得られずに廃業する会社も多い業界です。
ただし独立前に不動産会社に勤め営業力を養い、業界の人脈を構築してから独立することで失敗する可能性を低くすることができます。

独立後はどんぶり勘定にならないように支出管理を徹底し、資金が不足しないように注意することが重要です。 まずは失敗しやすい理由をしっかりと理解し、実力と人脈を兼ね備えた上で独立するかどうか冷静に考えてみましょう。


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