「不動産営業としてやり切ったから次は不動産管理に転職したい」
「不動産管理って不動産営業に比べてきついの?きつくないの?」

今回はそんな不動産管理への転職をご検討されている方へ向けた記事をお届けします。

不動産管理会社の仕事はクレーム産業というイメージが先行しています。

特にアパートやマンションの入居者のクレーム対応に追われている印象が強く、精神的にきつい仕事と捉えている人も少なくないでしょう。

しかし、入居者対応は不動産管理会社が行っている仕事の一部に過ぎません。
他にもさまざまな仕事があるため、仕事内容の全体像を掴んでから判断することが重要です。

そこで本記事では、不動産管理会社における「きついと感じる仕事内容」や、逆に「やりがいを感じるポイント」について解説します。


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不動産管理業務の中できついポイント

初めに不動産管理業務の中で、特に精神的負担が大きいと考えられている仕事について3つご紹介致します。



 

1.マンションやアパートの入居者対応が大変

不動産管理職はマンションやアパートの入居者の窓口となるケースがほとんどです。クレーム対応や緊急対応、管理組合の理事会への参加など、入居者と関わる機会はとても多いです。

アパートやマンションの入居者はさまざまなタイプの人がおり、中には理不尽な要求をしてくる人もいるのも事実ですが、不動産管理の業務ではこうした人にも誠実に対応しなければなりません。

また、管理組合の理事長との相性も重要なポイントになります。入居者からのクレームでは、設備の故障のほか、騒音問題を始めとした近隣トラブルも多く、解決が難しい問題に直面することもあるでしょう。

そんな中でも、不動産管理会社の担当者は入居者の気持ちを鎮めるために対応しなければならず、入居者様の対応は精神的な負担を感じてしまうかもしれません。

 

2.緊急対応が多い

アパートやマンションといった建物は、24時間365日稼働しています。そのため、設備機器のトラブルなどは、いつ発生するかわからず、夜間や土日に入居者から対応依頼が来ることも珍しくありません。

火災や漏水などの事故は、一刻を争うトラブルなので、すぐに駆けつけなければならないでしょう。

1人当たり3~4棟のマンションを管理している場合や1棟あたりの戸数が多い場合などは問い合わせがくる確立も高くなるので更に大変です。

最近では緊急受付センターを設けて、時間外の受付を委託する会社が増えていますが、直接営業担当者の携帯などに問い合わせが入ることもあるでしょう。

休みではあるけれども連絡がくるかもしれない、という環境は身体的にも精神的にも落ち着かない人もいるでしょう。

 

インセンティブ制度がない

不動産営業では、インセンティブ制度を設けている会社が多く、売買や仲介営業では、営業成績が良ければ若いうちから大きく稼ぐことも可能です。

また、不動産営業の業務の中できついと感じる点があった時にも、そのきつさを乗り越えて成績を挙げたときにインセンティブとしてお金をもらえることで報われる気持ちになることもあるでしょう。

しかし、不動産管理会社では、インセンティブ制度は基本的に設けていないため、成果を上げてもすぐに給料に反映されるということがありません。

そのため、仕事量が増えたにもかかわらず、給料が上がらなかったり、頑張っている人とそうでない人で給料が大差なかったり、モチベーションを保ちにくい環境にあります。

一方で、成果によって給料が大きく変動することがないため、安定志向の人にとっては、逆にプラスになるかもしれません。


不動産管理の仕事内容や向いている人の特徴は、以下の記事を作成致しましたのでご覧下さい。
不動産管理会社の仕事内容とは?向いている人の特徴や必要なスキルを紹介

 

きついだけではない、不動産管理職のやりがいとは

ここまで不動産管理業務の中できついポイントについてを紹介してきました。では、反対に不動産管理職のやりがいはどんな点なのか、ご紹介致します。




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1.オーナーや入居者から感謝される

不動産管理業務のきついポイントでも記載致しましたが、不動産オーナー、アパートやマンションの入居者と接する機会が多いのが、不動産管理職の特徴です。

クレームや緊急対応など難しい仕事もある一方、日頃の管理業務をしっかり行っていれば、お客様に感謝される場面もあるでしょう。

たとえば、メンテナンス業務の一つである清掃です。
アパートやマンションを常に綺麗な状態に保っておけば、資産価値の向上に繋がるうえ、入居者の方も気持ちよく利用できます。

入居者から「いつも綺麗にありがとうございます」といった言葉がかかるようになれば、管理会社として達成感を感じられるでしょう。

その他、稼働率で高い数字をキープできていた場合にはオーナー様に報告する際に感謝されることでしょう。

オーナーや入居者と密に接する仕事だからこそ、そこがきついポイントでもあり、やりがいに感じるポイントでもあります。

 

賃貸経営に貢献できる

不動産管理会社は、クレーム対応以外にも空室の募集やメンテナンスなど、建物にかかわるさまざまな仕事を行います。

こうした仕事をしっかりとこなすことが、入居者の満足度を上げ、収益を向上させることに繋がります。

管理会社の日常的な対応がよくなったために、クレームや空室が減り、収益改善できたという事例も少なくありません。

自らの行動が賃貸経営に影響し、収益向上に貢献していると実感できれば、仕事のやりがいを感じられるでしょう。

 

不動産に関する幅広い知識が得られる

前述した通り、不動産管理の仕事は非常に幅が広いため、建物に関することを網羅的に知っておく必要があります。

そのため、不動産に関わる法律を勉強したり、建物の構造や設備の仕組みを学んだりするのが好きな人は、仕事を通して知識を得ることが楽しく感じられるでしょう。

また、不動産管理の仕事で得られる知識には、仕事だけでなく日常生活においても、知っておくと便利なことがたくさんあります。

たとえば、エアコンやキッチンといった設備が故障してしまった場合の対処方法、火災や地震発生時の避難方法など、さまざまな住まいのトラブルに落ち着いて対応できるようになります。

もしご自身がマンションを購入することがあれば、管理会社の質を見極めることもできるでしょう。

 

不動産管理のきつさとやりがいは表裏一体

不動産管理会社の仕事は大変ですが、その大変さを乗り越えることで得られる喜びもあります。

入居者からのクレームや緊急対応は、精神的な負担も大きい業務ですが、逆にそうした仕事に誠実に対応すれば、お客様から感謝されることもあるでしょう。

稼働率が悪くなってしまってオーナー様からクレームがくるときついサイクルに突入しますが、逆に日々の小さなことの積み重ねで評価を受けて、稼働率も上がればオーナー様から感謝され、それがやりがいにつながるでしょう。

どんな仕事でも共通することですが、大変さとやりがいは表裏一体です。

易しい仕事だけこなしていても、満足感を味わうことはできませんので、不動産管理会社の仕事の大変さを悪いようには捉えず、その仕事を行うことで得られる喜びのほうに目を向けることも大切です。

もし不動産管理会社への転職を考えている方は、転職エージェントなどから話を聞き、大変さとやりがいについて、理解を深めておくと良いでしょう。

特に不動産業界特化型の転職エージェントは、業界に詳しいアドバイザーから実際に働いた経験などを聞けますので、ぜひ登録してみることをおすすめします。


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【結論】不動産管理の仕事はきついけど楽しい。

以上、不動産管理会社におけるきつい仕事と、やりがいを感じるポイントについて解説しました。

「きつい仕事」「精神的な負担が大きい仕事」というイメージが先行しがちな不動産管理会社ですが、仕事を通して得られる達成感も大きく、入居者やオーナーからの感謝の言葉は、不動産管理会社で働くことのやりがいに繋がるでしょう。

また、不動産管理会社は売買や仲介営業のように、積極的に不動産を売り込んでいくタイプではなく、むしろ不動産を守っていくタイプの仕事なので、向いている人の特徴も少し異なります。

参考:不動産管理会社の仕事内容とは?向いている人の特徴や必要なスキルを紹介

とはいえ、トラブルさえなければ良いと考えるのではなく、一番の目的はオーナーのために不動産の収益向上に貢献することですので、そのための提案は色々考える必要があります。

また、他の不動産会社と同様、人を相手にする仕事なので、コミュニケーション力は高いレベルを求められます。

転職を考えている人は、オーナーや入居者とのコミュニケーションをきちんとこなせるかどうか、自分にとって大きなストレスにならないかどうかを、転職エージェントのアドバイザーなどと相談したうえで判断することをおすすめします。

どの仕事でも言えることですが、「最初はきつい。」は良くあります。最初はきついかもしれませんが、続けていくことで楽しくなることがほとんどです。


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