今回インタビューさせていただいたのは業界未経験から用地仕入れに転職されたタコスケさん(@takosuke1026)。 まだ転職して1年ということもあり、これから不動産業界への転職を考えている方にとって役立つ内容が多いです。 仕入れ営業がどんな仕事か気になるといった方や、不動産業界の実態について知りたい方など、ぜひ参考になさってください。 不動産業界に入ったきっかけを教えてください いまは転職して2年目です。 もともと物流の倉庫に勤めていて、不動産未経験で転職したのでお伝えできることは多いと思っています。 前職では新規事業の家具の販売など取り組んでいたのですが、1年位で頓挫。 その会社では補修材などメインで取り扱っていたのですが、新規事業が失敗した後はそうした素材を扱う倉庫業の仕事に従事しました。 2年程その倉庫業の仕事をしていたのですが、ちょっと違うなと感じ始めて。 そうした流れで不動産業界への転職を考えました。 稼げる点もポイント 他の理由としては、やはり稼げる点も大きかったです。 結婚したばかりで、妻のことも考えると物流倉庫の仕事では将来が不安になりました。 妻とも話すのですが、やはり老後を豊かに暮らしたい。 老後2,000万円問題などもあり、学歴がなくても稼げるフィールドとして不動産業界を選びました。 なぜ仕入れ営業を選んだのですか? どこの企業でも仕入れ営業は花形。 コスト削減も含めて、仕入れがよくないと会社が回りません。 それは物流倉庫の時代から感じていて、自分たちから仕入れを企画して、市場価値を生み出す仕事だと思っていました。 そうした中で、いまの企業を選んだ理由は、内定をいちばん早くくれた点。 スピード感を感じました。 最初に課長、最後に社長と面接させていただいたのですが、人がいいところも決め手になりましたね。 社長面接では「稼げるよ」ではなく、ホワイト企業になるためにこうしたことをしているといったことをさらけ出してくれました。 入社後のギャップは? 結論からいうと入社後のギャップは感じませんでした。 面接の中でいろいろとお話させていただいたからだと思います。 むしろ働いていく中で会社のよい面がいろいろと見えてきました。 例えば、経験値の高い社員が多く、そうした、いろいろな部署に何十年もいる人と一緒にやれるメリットは大きいと感じています。 「自社で一貫してやっている」という点が大きいですね。 仕事をしていく中で辛さを感じることはありましたか やはり地道な作業が多いため、地道にやれるかどうかは大切だと思います。 まずは案件を獲得する必要がありますが、質のよい案件を貰うためには地道に業者とコミュニケーションを取っていかなければならない。 1本目の契約をいかに早く獲得できるかは重要になります。 私は入社から3ヶ月程度で契約となりましたが、これはまだいいほうです。 やはり私達は数字が全て。最初の契約に6カ月以上かかってしまう方もいます。 契約を取らなければただ給料を貰っている人になってしまうため、そこは重要な部分になります。 仕入れ営業の1日の流れを教えてください 入社直後の一日の流れ ・9時:出社 ・~10時:メール確認 ・10時~17時:業者訪問 業者訪問では1日30~40件位回っていました。 最初の目標は1日1件は案件を取ること。 火曜日・水曜日休みなので、平日は業者訪問をして、日曜日に現地を見に行くといった流れを繰り返していました。 いまの一日の流れ いまは、座っていても案件が来るようになったので、業者訪問はあまりいっていません。 平日はひたすら現地を見にいったり、抱えている現場の管理をしたりことが多くなっています。 いかに業者訪問せずに案件を貰えるようになるかに注力しているところがあります。 業者訪問に行くと一日つぶれてしまうので、いってしまえば無駄な作業なんですよね。 業者訪問を繰り返していくと、横のつながりができてくるので、そこから案件を貰うといったことを意識しています。 ただ足で稼ぐのではなく、効率化していくことも重要ですよね。 特にいまの若い子達にもこうした姿勢を教えていくことは大切だと思っています。 転職したばかりのころに出会った知人の一言がきっかけ 転職したばかりのころに、できた知り合いの一言がきっかけです。 その方は買い取り業者なのですが、その方に、契約できるか分からない不安を伝えたところ「仲介業者の気持ちになって行動するといいよ」といったことや「行動は量だけじゃない」といったことを教わりました。 教えていただいたことを意識し出してから、初契約を取れたんです。 仲介業者側からすると、アポイントもなしで来られても迷惑に感じることもありますよね。 仲介業者の視点に立って、何をすれば喜んでもらえるかを意識して行動することが大切です。 仕入れ営業でやりがいを感じることを教えてください 裁量を持って動ける点でしょうか 1回で動くお金が大きいので、そこを動かせるのが面白いと感じています。 あと、用地仕入れという仕事は経営的な観点で物事を考えられると思っています。 例えば、1つの案件で仕入れ値と解体費用、造成費用などを考慮したうえで、最終、いくらで売れれば利益が出るのかといったことを考えながらできるのはやりがいにつながっていると思います。 裁量を持って動ける点も大きいですね。 朝会社に出てから、何をすれば成果を出せるかは自分で全て考えて行動に移すことができます。 それが成果につながったときは、やはり嬉しいですよね。 将来は独立したいです 結論からいうと、将来は独立したいと思っています。 部長にも「独立して家族を守っていきたい」とは伝えています。 いま私は29歳。 5年後の34歳までには独立したいと考えています。 いくら稼ぎたいとかはあまりなくて、稼ぎは後からついてくるものだと思っています。 ただ、30歳前半までには部長の役職には就きたいですね。 今後仕入れ営業を始めたいという方に向けてメッセージはありますか? 楽しんでやりましょう 不動産営業は辛いと思われがちです。 もちろん、そうした側面もありますが、私は毎日わくわくしています。 この仕事にはいろいろな人や物件が関わっていて、そうしたさまざまな人や物件に毎日出会えるのは大きいです。 あと、やったらやった分返ってくるので、それは楽しいですよね。 成績が上がらない人って楽しんでいない人が多い気がします。 うちの部長は「業者訪問は友達作りだ」といいます。 確かに、自分が一緒に仕事をしている人たちは気の合う人ばかりなので、毎日が楽しいですうね。 もちろん、プレッシャーもありますが、それさえも楽しんでやるのがよいと思います。 用地仕入れではさまざまな物件を取り扱っています 私達は建売業者なので、基本は建売用地になります。 新築だけでなく、中古や区分の団地なんかを仕入れリフォームして再販するといった仕事もしています。 業界としては珍しく、いろいろな物件を取り扱っている会社です。 収支があれば「この物件買うの?」といった物件も買わせていただけるので、そうした意味でも仕事にやりがいを感じていますね。 用地仕入れだけでなく、クレーム対応なんかをすることもありますが、そうした面も含めて勉強になりますね。 SNSを活用するのはおすすめです 用地仕入れをするのにあたり、TwitterなどSNSを活用するのがおすすめです。 取引相手がTwitterをやっているケースも多く、SNS経由から仕事につながった経験があります。 普段相手がどんなことを考えているのかなど分かるので、仕事に役立っています。 以上、タコスケさんのインタビュー記事でした。 用地仕入れに転職していきいきと働いている様子がよく分かりました。 不動産業界というと仲介の仕事をイメージする方が多いかと思いますが、用地仕入れの仕事も魅力的ですね。 不動産業界への転職を考えている方は、ぜひ「用地仕入れ」の仕事も候補として検討してみてはいかがでしょうか。 不動産転職の相談をする