パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、「決定年収上昇率ランキング(職種版)」を発表した。同ランキングでは2019年1月〜12月末と2021年1月〜12月末までの間に「doda」経由で転職に成功した人の、転職決定企業での決定年収をもとに年収の上昇率を算出している。

結果によると、新型コロナウイルスの感染拡大により景気の悪化が懸念されているにも関わらず、全体として職種大分類11のうち8つで、また対象全137職種のうち約7割でコロナ禍前より決定年収がアップしていることがわかった。
 

職種大分類別だとクリエイティブ系が1位に



2019年の決定年収を100とした場合の2021年の職種大分類別 決定年収ランキングは上表の通りとなった。

ランキング第1位は「クリエイティブ系」で、決定年収が約7%上昇した。コロナ禍をきっかけに各企業でアプリやオンラインシステムの開発を急ぐ動きが広まり、人材獲得競争が激化したようだ。


また2019年から2021年の求人掲載数の変化を表す上グラフの通り、求人数においても「クリエイティブ系」が最も多く増えており、2021年は2019年と比較し140%となっている。

今後は各業界でデータに基づいた戦略も重要視されていることから、データ分析・活用やデジタルスキルをもつ人材も募集が増えそうだ。

一方でそれぞれのランキングでの2位から5位は、「販売/サービス系」「技術系(メディカル/化学/食品)」「企画/管理系」「営業系」がランクインした。特に「販売/サービス系」で決定年収が上昇したのは、コロナ禍による業績立て直しを優先させるため即戦力となる経験者採用が増加したことが理由として考えられている。
 

職種別 詳細では「アセットマネジメント」職や「不動産金融」の営業職が上位に


ランキングをさらに137職種に細分化した結果、2019年の決定年収を100とした場合の2021年の職種別 決定年収ランキングは上表の通りとなった。一位にランクインしたのは「アセットマネジメント」職で、137.5%の上昇率と一昨年に比べ大幅な変化を見せた。

特にコロナ禍で「インパクト投資」である不動産投資などが注目を集めつつあり、国内だけでなくさらに高いレベルの人材が求められる海外不動産案件が増えていることから、経験者や40代以上の転職者が多く見受けられこのような決定年収の高い上昇率に繋がったとされている。

また「営業ー不動産金融」の職種も4位にランキングインして121.0の上昇率を見せるなど、不動産の新たな領域に関する職種が年収上昇を見せているようだ。

このような職種は経験者の募集も多い一方で、一部未経験者を対象とした募集も見られる。変わりゆく今後の世の中で役に立ちそうなスキルを身につけるため、また将来の年収アップを目指すため、転職を機にぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。

 ■調査概要
・調査対象:2019年1月~12月末、2021年1月~12月末までの間に転職サービス「doda」経由で転職に成功した20~65歳の男女(正社員)
・調査方法:前職の職種大分類・職種を問わず、転職先での職種大分類・職種において提示された決定年収を指数化し、ランキング化。

参照:PRtimes

「アセットマネジメント」の求人情報はこちら
「不動産金融」の求人情報はこちら

併せて読みたい!
アセットマネジメント職への転職|仕事内容や選ばれるポイントとは