「女性ならではの良さを活かせる仕事はあるんだろうか」
不動産業界というと「男性社会」のイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
女性で不動産業界への就職を目指している方の中には、男性が多い業界で活躍することができるのか、不安に感じている方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、不動産業界の男女比の実態や、女性が不動産業界で活躍するためのコツについて解説します。
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不動産業界の女性の割合はどれくらいなのか?
そもそも不動産業界は本当に男性社会なのでしょうか?女性の活躍方法を考える前に、まず実際の男女比がどの程度なのか、確認していきましょう。
不動産業界の男女比
公益財団法人不動産流通推進センターが発表する「不動産業統計集」によると、令和2年3月の「不動産業の就業者の男女内訳(4年制大学卒業者)」は、男性が59.4%(8,295人)、女性が40.6%(5,680人)となっています。参考:公益財団法人不動産流通推進センター「2021不動産業統計集」
確かに男性のほうが雇用の割合は多いですが、「男性社会」と断定できるほど大きな差がないように感じられないでしょうか?
もちろん、このデータはあくまで4年制大学卒業者の割合なので、不動産業全体の就業者の男女比を出すと、もう少し男性の比率が高くなります。
また、様々な職種を含めた数となりますので、不動産営業職などに絞ってみてみるともう少し男性の方が多いかもしれません。
しかし、徐々に不動産業に入る女性の割合が増加していることがわかるかと思います。
従業員数が少ない会社は女性率が高い傾向
全体的な傾向として、従業員数が少ない会社のほうが、女性の比率が高い傾向にあります。特に従業員数が30人未満の小さな会社では、男性と女性の比率が半々程度である会社も少なくありませんので、女性の比率が多い会社で働きたい方は、大手不動産会社だけに絞らず、企業それぞれの特色を見て転職を考えるのも良いでしょう。
大手不動産会社では、段々と女性を採用する方針に変わりつつありますが、それまでのメンバーが男性の方が多いことから男性の比率が高い傾向にあり、男性社会の空気が根付いていることもあります。
ただし、近年は女性の雇用を積極的に進めている会社も増えていますので、就職する際は会社の採用担当者や転職エージェントなどに、詳しく話を聞いておくと良いでしょう。
不動産業界で女性が活躍できるポイント
次に不動産業界で女性が活躍するコツを解説していきます。
人を相手にする不動産業では、性別に関わらず、コミュニケーション力に長けているほうが、有利な場面がたくさんあります。
周りに男性が多い場合でも、あまり性別にとらわれず自分の良さを積極的にアピールしていきましょう。
また、転職エージェントと相談しながら、対策を考えていくのもおすすめです。
以下に女性が不動産業界で活躍するためのポイントを解説します。
女性の営業担当を希望するお客様には積極的に
主に賃貸仲介営業や売買仲介営業において言えることとなりますが、女性目線の意見や女性の営業担当を希望されることがございます。
例えば、高校を卒業後、大学進学のために一人暮らしの家を探している女性の場合。できれば男性の担当より女性の担当にしてほしい…と電話の予約が入ることもございます。
もしくは予約時点では女性が良いとの要望がなくとも、積極的に担当につくようにすればお客様の満足度が高まることも。
余談ですが、筆者(20代女性)が23歳で初めて一人暮らしの家を探した時に、1店舗目は男性、2店舗目が女性でしたが、やはり女性の営業担当の方が安心して内見することができました。
それ以外にも「駅に近すぎる家は避けた方がいいですよ」「夏場にセミが来そうな場所は避けたいですよね」など、共感できる内容を女性目線でリアルに説明してくださったのが印象的でした。
また、賃貸ではなく売買の際にも、不動産を購入する際には女性の意見を求められることがございます。
その際に出くわすことのあるシチュエーションが、
「男性の方よりお問合せがあり、その男性は凄く気に入っているけど奥様に相談しないと一人では決められない。どうにか奥様にも魅力を分かってほしいけどどう伝えればいいのか。」
といった場面です。
こういう場面では、女性目線でどの部分が魅力なのか、自分だったらなにが嬉しいかなどをお伝えできるといいでしょう。それがお客様だけでは発見できていなかった観点での魅力かもしれません。
男性と女性で分けて考えるのは良くないかもしれませんが、男性には男性でした気づけない部分もありますし、その代わりに女性でしか気づけない部分もあります。そこを上手く補いあってよりよりサービスを提供するためにも、意見をどんどん発信していくことが大切です。
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電話や窓口対応は女性有利な場合も
不動産の営業では、電話で営業を行ったり窓口に来た顧客を案内したりするケースがほとんどです。そんなとき、電話や窓口での顧客対応では、男性より女性のほうが好印象を与えやすい傾向があります。
また、女性は男性よりも相手への共感力が高い特徴があり、気配りも上手なので、顧客の警戒心を和らげることができ、クレームへの対応も優れています。
よくコールセンターなどで電話応対する人に女性が多いのは、こうした特徴を踏まえているためです。
体力勝負な印象の強い不動産営業でも、女性ならではの共感力や、きめ細かさを上手に活かせば、営業として高い成績を残せるでしょう。
資格を取得することで更に自身の価値を高められる
不動産業の事務職では専門的な知識を要する場面も多々あります。たとえば、賃貸借契約書や売買契約書の作成、重要事項の說明などです。特に重要事項の説明は、宅建士の資格を有する人しか行えないので、人員の少ない不動産会社などでは資格を持っているだけで重宝されるでしょう。
専門知識を活かした事務職ならできるという人は、まず資格を取得することから始めてみることをおすすめします。
また、不動産の事務職は、産休や育休を取った後でも比較的復帰しやすい職種なので、女性にとって働きやすい環境といえるでしょう。
不動産業界で女性が転職するには
女性が不動産業界で活躍していけることは分かりましたが、転職活動においての女性の活動のしやすさはどうなのでしょうか。女性の採用に積極的な企業は増えている
従来の不動産業は、確かに「男性社会」というイメージがありましたが、近年ではそんな不動産業界のイメージを払拭する新しい会社がたくさん設立されています。たとえば、不動産にITテクノロジーを取り入れた「不動産テック」企業などです。
IT技術を不動産業に応用した新しい技術やサービスを提供する会社のことですが、新しい分野なだけに、女性の活躍を目標に掲げる会社も多いでしょう。
昨今では女性が活躍する企業の表彰があったり、女性が活躍したり役職を持つことで会社が良い方向に変わったという事例もあるため、スタートアップやベンチャー企業など小規模な会社では積極的に採用しているケースもございます。
大企業で働くことにこだわりがなく、何か新しいことに挑戦したいと考えている女性の方は、こうした会社への就職を考えてみてはいかがでしょうか。
キャリアプランを考えることが重要
不動産業界に限ったことではありませんが、女性が正社員として働く場合に、出産や育児に対する自分なりの考えを持つことが重要です。女性の社会進出は、ここ数年でとても増えているとはいえ、まだ結婚や出産をしたら退職してしまうのではないかという懸念を抱く企業が多いのも事実です。
そのため、結婚や出産をした場合も仕事を続けていきたい意思を会社側に明示していくことが重要です。
特に転職の際では、会社側が重視するポイントなので、自分の考えをしっかりと伝えるようにしてください。
結婚や出産後に仕事に復帰する場合は、どんな条件や勤務時間であれば働けそうか、家庭の状態なども踏まえつつ、会社とよく話し合うようにしましょう。入社前に聞きたいけど直接聞いてもいいのかな…と不安な場合は是非転職エージェントをご活用ください。
転職エージェントに登録する
成果を出せば認められる
特に不動産営業の場合は、実力主義な会社が多いため、成果をあげれば男性、女性に関係なくしっかりと評価され給料も上がっていきます。同年代の友達よりもお給料が倍多いということも少なくありません。もちろん実績を積めばお給料が上がるだけでなく役職ももらえます。ではどうすれば不動産業界で転職しやすいのか。もし不動産業界での転職を視野に入れているのであれば、しっかりと今の場所で経験を積むことが大切です。
不動産業界は性別関係なく活躍できる業界に変わってきています。そのため採用の際に見られるポイントも「これまでどんな実績を積んできたか」という点になりますので、しっかりと実績を積み、不動産業界での転職活動を有意義なものにして頂ければ嬉しいです。
転職活動中の方必見!女性が活躍中の不動産求人3選
それでは最後に、女性が活躍中の不動産会社の求人を3つご紹介致します。不動産業界での転職をご検討中の方は是非ご確認下さい!女性が活躍中の不動産求人1:ケイアイスター不動産株式会社
ケイアイスター不動産株式会社は、女性活躍推進に優れた企業として「なでしこ銘柄」に選ばれているなど、女性の活躍に積極的です。働きがいのある会社にも選ばれていることから、従業員の満足度も高い会社です。
現在ケイアイスター不動産株式会社では様々なポジションや地域で採用を行っておりますので、ご興味のある方は是非一度お問合せ下さいませ。
求人例:分譲住宅営業◎全国各地で募集!
業務内容:
担当配属エリアにて、住宅の購入をご検討されているお客様に対し、自社分譲住宅の中から最適な物件をご提案いただきます。
自社で複数のオリジナルブランドを手がけているため、デザイン・広さ・価格によって幅広いご提案が可能となっております。
■お客様へのアプローチ(テレアポ・飛び込み訪問・手紙・メールなど)
■お打ち合わせ・商談(ご予算・希望条件のヒアリング)
■物件案内・ご紹介
■住宅ローンのお手続き・各種契約書の手続き
■物件引き渡し など
不動産業界特化型転職エージェント『リアルエステートWORKS』を利用してケイアイスター不動産株式会社への転職を成功させた方のインタビュー記事もございます。是非ご覧下さいませ。
アパレル業界から不動産業界への転職。「同じ目線に立ってアドバイスをくれた。」【内定者インタビュー】
ケイアイスター不動産株式会社の求人はこちら
女性が活躍中の不動産求人2:47株式会社
2002年創業の不動産テック企業で、女性社員の割合が6割を占めるなど女性が活躍している企業です。自ら勤務時間を決定できるフレックス制度を取り入れており、プライベートや育児など両立できる環境を整えています。社名の由来は「数字」という世界共通の記号で、日本を象徴する数字「47」を付けており、シンプルかつ覚えやすく、一度耳にしたら忘れられない社名となっております。
47株式会社では、現在下記職種で募集を行っております。
オフィス内装コンサルティング職
業務内容:
オフィス事業の内装事業を担当している「47内装株式会社」にて、グループ会社が運営する「officee」で成約したお客様や、同社が運営する「naisoo.jp」経由でお問い合わせいただいたお客様のオフィス内装をデザインし、各関係業者をアレンジしながら着工から納品までの全体のマネジメントを行っていただきます。
■お客様へのヒアリング
■内装デザイン・工事金額の提案
■協力業者の選定
■工事関係者との協議
■工事現場の管理
■竣工物件の引き渡し
■アフターフォロー
47株式会社の求人はこちら
女性が活躍中の不動産求人3:株式会社パワーコンサルティングネットワークス
株式会社パワーコンサルティングネットワークスでは、女性の割合も多く、明るい雰囲気で業務が行われております。社員旅行や社内イベントも行われており、社員同士の仲が良いことが伺えます。
今回はこちらの求人をご紹介致します。
プロパティマネジメント業務
業務内容:
オーナー様のパートナーとして、物件の管理・経営をお手伝いいたします。 相続や節税の相談、収益を上げるために必要な設備投資等、幅広い視点での課題解決を進めて頂くことから、単なる賃貸管理ではなく、オナー様のパートナーとしてのコンサルティングの立場に立って頂きます。
■収益向上・空室対策の為の提案
■入居者様問い合わせ対応
■管理物件巡回
■修繕やリフォームの提案
■入退去立会い、原状回復工事の手続き
■オーナー様への連絡および新規運用プラン提案
■物件運用に関する計画設計・提案
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まとめ
以上、不動産業界の男女比の実態や、女性が不動産業界で転職する際のポイントについて解説してきました。ここまで解説した通り、従来の不動産業界に男性社会の雰囲気があったのは事実ですが、近年ではかなり女性が活躍しやすい状況になっています。
現在は男性6割、女性4割の就業率ではありますが、今後、女性の比率はさらに上がっていくものと予想されます。
女性ならではの良さが活かせる專門事務や、電話での営業などを行っていけば、女性も十分な成果があげられるでしょう。
特に不動産営業では、成果主義な会社が多いため、実力次第で男性以上の収入をあげることも可能です。
現在、不動産業界への転職を考えている女性の方は、ぜひご自身の良さを活かせる会社や職種を探してみてください。
今回ご紹介した求人以外にも女性が活躍できる、活躍している求人は沢山ございますので、お気軽にお問合せ下さいませ。
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