不動産業界への転職に興味はあるけど、
学歴がどれくらい重要なのか気になっている人も多いでしょう。

今「学歴不問」と書いてある不動産会社の求人も多く見られますが、
本当に中卒・高卒でも転職できるのでしょうか。

この記事では不動産業界で学歴はどれくらい重要なのか、
中卒や高卒でも人気求人に転職できるのか詳しく説明しますので、
ぜひ参考にしてみてください。


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不動産業界での転職において高卒・大卒などの学歴は重要なのか

多くの業界では転職の際に学歴が問われることになりますが、
不動産業界への転職において学歴は重要なのでしょうか。

まず結論をお伝えすると、不動産業界への転職に学歴は重要ではない場合が多いです。

特に不動産の営業職では学歴をほとんど重要視していません。

高校卒業後や大学卒業後の就職のときには、
判断する軸があまり多くないため学歴が一つのポイントとなるケースもありますが、
最初の会社で実績をつけていくことで転職時には学歴が重要ではなくなります。

逆に、不動産営業に学歴はあまり重要ではありませんが、
入社後は結果が求められる成果主義の業界ですので、
いくら優秀な大学を出ていたとしても前職での実績が伴わなければ
転職活動が厳しくなることもございます。

自分は高卒だから、、、ではなく、今の会社でやりきることを大切にしてください

※建築関係の仕事には専門の資格や専門の学部を出ていることが必要な場合もありますので、
事前にエージェントや求人票を見ながら確認しておきましょう。


 

不動産営業職は「学歴不問」が基本

不動産営業職は「学歴不問」の求人が多く、求人票には学歴不問と記載がないですが、
必須条件にも大卒以上などと書いておらず、学歴をあまり重視していないことが分かります。

不動産業界は完全な成果主義の社会ですので、学歴以上に結果が求められるためです。

例えば一流大学を卒業した契約が取れない不動産営業よりも、
高卒で毎月契約目標を達成できる不動産営業がいれば、
どの不動産会社でも後者の高卒の不動産営業が高く評価されるでしょう。

数字が物を言う成果主義の社会では、売上を上げることができる人、
結果を残すことができる人であれば、学歴はほとんど関係ありませんので、
中卒や高卒でも関係なく活躍できる可能性があります。

ただし、経験社数や1社あたりの勤務期間の長さを重要視する企業は多いです

その点からみると早くから働いている中卒、高卒は不利になるでしょう。
20代であれば3社以下を希望する企業が多いため、
高卒から働き3年ごとに転職を繰り返してしまうと
「長く続かない人」「転職を繰り返す人だからうちの会社も3年以内で退職するだろう」
と思われてしまいます。

中卒、高卒の方はその点を注意して、
なるべく20代のうちには3社以内で納められるような状態で転職活動を行っていくといいでしょう。

また、大卒の方がベースの知識面で上回ることが多く、
就職活動が終わったタイミングで不動産業界で必要になってくる資格、
例えば宅建などを取得する方も多いため、
中卒や高卒の人はしっかりと不動産の専門知識を身に付けておき、
余裕があれば宅建の取得を目指すのもおすすめです

また不動産営業は常に成績を求められながら仕事を行うため、
強いプレッシャーを感じることも多いですので、
そのプレッシャーに打ち勝つ強い精神力が欠かせません。

なにか一つのことを成し遂げた経験などを、
働きながらでも作っておけると転職活動のときや不動産業界で転職した際にも活かせるでしょう。

 

建築関係の仕事だと建築関係の資格が必要

同じ不動産業界でも建築関係の仕事だと建築関係の資格が必要です。

例えば、住宅の建築設計を行うのであれば少なくとも2級建築士の資格が求められますが、
2級建築士の取得要件は、建築関連の学歴がない場合、「実務経験7年以上」が必要になります。

このため、建築士の資格を持っているか、
持っていない場合でも建築関係の学歴を持っていることが求められることが多いでしょう。

ただし、若ければ未経験で入社しても働きながら資格取得を目指せるケースもあります。

 

人気不動産デベロッパーは大卒以上が条件になるケースもある

人気不動産デペロッパーは不動産業界の中でも倍率が高く、
新卒時、転職時ともに実績のある人材が集まるため、学歴が求められることが多いです。

特に三菱地所や三井不動産など大手不動産デベロッパーは
有名大学出身などの高学歴でないと採用されることは難しいかもしれません


というのも大手不動産デペロッパーは新卒採用を中心としており、中途採用自体をほとんど行っていません。
中途採用がある場合も応募母数が多いため、ハードルを上げる意味でも高い学歴や経験値が求めています。

しかし、不動産デベロッパーは高卒だと応募できないのかといわれるとそうではありません。
不動産デベロッパーによっては高卒でも実績重視で採用を行っている企業もございますので、
諦めないでください。

ご自身で問い合わせると書類の時点でルールに沿ってお見送りとなるケースもございますので、
転職エージェントを通して応募するのがおすすめです

書類を送った後にあなた自身の人柄を伝えてくれますので、
「そんなに言うなら面接してみましょう」と言ってもらえるケースもございます。


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不動産業界への転職は高卒だと不利になる?

不動産業界への転職で学歴がないと不利になる可能性があるのでしょうか。

ここでは、特に以下の点について解説します。
・入社時の収入は大卒の方が高いことがある
・資格を取得することで手当てが貰えることがある


 

入社時の収入は大卒の方が高いことがある

入社時の収入は学歴で差が付いており、
平均値で見ると高卒より大卒の方が高くなっているのが一般的です。

詳しい数字は下の表を見てみましょう。


初任給(不動産業・物品賃貸業)
学歴 初任給(平均) 男性 女性
高校卒 166,800円 175,900円 160,700円
大学卒 213,900円 218,100円 203,730円

参考:厚生労働省:令和元年賃金構造基本統計調査より (令和2年、3年には記載なし)


初任給では高卒より大卒の方が高くなっていますが、これはほぼ固定給によるものです。
不動産営業の給与制度は固定給に加えて成果に応じた歩合給が支給されますので、
成績を上げることで、すぐに大卒の収入を逆転することが可能です。

そのため、高卒の人が大卒の年収を上回ることは不動産業界では特に珍しいことではありません。

また役職についても、高卒の人が同一企業で4年間働き、
成果を出していればその後大卒の人が入社してきても
大卒の人より役職が上になることも珍しいことではありません

 

資格を取得することで手当てが貰えることがある

資格を取得することで、手当がもらえることがあります。

特に宅建士などは学歴が不要で、資格取得すれば手当がつくことが多いので
まずは取得しておきたい資格だといえるでしょう。

その他、ファイナンシャルプランナーやマンション管理士などの資格も業務に役立つことがあります。

どの資格を取得すれば手当を貰えるかについては、
企業により大きく異なるため、事前に確認しておくことが大切
です。


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学歴を理由にキャリアについて悩んでいる方には不動産営業職がおすすめ!

中卒や高卒の方で、学歴を理由に転職活動に悩んでいる方に不動産営業職がおすすめな理由について説明します。

ポイントは下記の3点です。
・成果次第で給料が決まる
・知識や経験を身に付けるのに学歴は不要
・若くして管理職や幹部になることも可能


それでは詳しくみていきましょう。

 

成果次第で給料が決まる

不動産営業職は成果次第で給料が決まります。

それは多くの不動産会社が「固定給」に加えて「歩合給」を支給する給与制度を採用しているためです。

「歩合給」は営業成績に応じて支給され、営業成績を上げれば上げるほど多くの「歩合給」が支給されます。

年功序列で頑張っているのにお給料が上がらないとお悩みの方には不動産営業職がぴったりです!

不動産営業職は学歴ではなく成果次第で給料も役職も決まるため、
インセンティブで稼いで20代で年収1,000万円、2,000万円ということもありますし、
成果をだして早いうちに役職に就いて固定給で700万円ということも可能です。

もちろん企業によって歩合のありなしや率が異なりますし、役職の重みや役職手当も違いますので、
インセンティブでがっつり20代は稼いで30代で役職もらって固定給、
など自身の将来像と掛け合わせながら考えてみてください。

 

知識や経験を身に付けるのに学歴は不要

知識や経験を身に付けるのに学歴は不要です。
実力主義である不動産業界では「学歴」ではなく「結果」が求められるため、
知識や経験が必要になります。

もちろん学歴が無くても不動産業界の専門知識を身に付けたり、
仕事の現場で経験を積むことができます。

知識や経験を身に付けるためには、資格の取得に挑戦することもおすすめです。
資格を持っていることで、不動産営業としての武器になります。

 

若くして管理職や幹部になることも可能

実力主義の不動産会社では結果を出すことで、若くして管理職や幹部になることも可能です。

不動産会社の多くは学歴ではなく営業成績を中心に評価しますので、
結果を出せば、年齢や社歴、性別も関係なく役職が与えられます。

会社で決めた目標を達成すれば、無条件に役職を与える会社もありますので、
周りの社員と競争する必要もなく、自らの営業成績を上げることだけに集中することができます。

役職が上がっていけば、営業力を武器に成績を上げることに加え、
自らがリーダーとなりメンバーの数字も管理する仕事が出てくるかもしれません。

不動産営業では結果を出すことで、若くしてやりがいのある仕事に挑戦することができます。


併せて読みたい!
なぜ私は不動産業界への転職をおすすめするのか
不動産営業に向いているのはこんな人!当てはまったら不動産営業に転職を

 

高卒で不動産業界に転職する前にやっておきたいこと

次に学歴に自信がない人が不動産業界に転職する前にやっておきたいことを紹介します。

下記で紹介する2つのことを事前にやっておくことで
不動産業界への転職を有利にすすめられるかもしれません。
・不動産業界の仕事をよく理解しておく
・宅建士の資格を取る


それでは詳しく説明します。

 

不動産業界の仕事をよく理解しておく

まずは不動産業界の仕事をよく理解しておきましょう。

不動産業界には様々な業種があり、
業種によって「どのような商品を、だれに対して営業するのか」が大きく異なります。

そのため、それぞれの業種の仕事内容について理解した上で、
自分に合っていそうな業種を選ぶ必要があります。

例えば、大学の近くにあるような不動産賃貸仲介の店舗では、
学生向けにワンルームを紹介する機会が多くなるでしょう。

一方、住宅地近くで不動産売買仲介を中心に行っている店舗では
ファミリー層向けに中古戸建住宅や新築住宅用地の紹介を行う機会が多くなるように、
業種によって取り組む仕事が変わってくる点について理解しておく必要があります。

 

宅建士の資格を取る

不動産業界への転職を考える場合に宅建士の資格を取るという方法も有効です。

宅建の資格は不動産業界では重宝される資格です。
賃貸や売買の契約を行う際に、重要事項説明を行いますが、
その業務は宅建士が行う必要があり、不動産会社にとっては必要不可欠な資格となります。

不動産業界での経験はなくても、宅建の資格を取得していることで、
不動産取引における最低限の知識は持っていることの証となります。

もちろん、入社してからの資格取得でも問題ありませんので、
興味のある人は資格取得を目指してみましょう。

ただし、入社後は完全な実力主義の世界ですので、
宅建の資格を持っていること以上に営業成績を上げることの方が重要視される会社が多いことも理解しておくべきです


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不動産業界は高卒でも輝ける職場

不動産業界への転職では、一部の大手不動産会社やデペロッパー以外ではほとんど学歴を問われることはありません

そのため、中卒や高卒でも転職しやすい業界です。

また、不動産業界では学歴は無くても、
結果さえ出せれば高く評価され、高収入を目指せます。

ただし、実力主義の世界であり、成果を出すために必要な知識や経験は多岐に渡るため、
根気強く仕事に取り組むことがとても重要です。

不動産業界の仕事に興味を持ったなら、学歴は気にせず、
まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか



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