※こちらは後編になります。前編では尾川様が異業種から不動産業界に転職したきっかけや、リノベーション会社と不動産会社の違い、またリノベーション物件の良さなどをご紹介しております。是非ご覧くださいませ。

【前編】グローバルベイス株式会社 人事部長尾川様インタビューを読む

O(インタビュイー):グローバルベイス株式会社 事業部長兼人事責任者 尾川様
N(インタビュアー):リアルエステートWORKS 名尾

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ー良い意味で「しつこい人」が大事

N:中古リノベーション会社であるグローバルベイス様で求められる人物像は何でしょうか?

O:そうですね…みんな同じような感じじゃないですかね?当社は仕入れ経験がない方は、最初は営業から入ります。なのでコミュニケーション能力が長けている人ですかね。私が言うコミュニケーション能力が長けている人というのは、ただコミュニケーションが上手な人ではなく、お客様と話し、お客様の意思を組むことができる人です。また、仕事ができる人になるには、プロフェッショナルとして、知識を蓄えていないといけないと私は思います。かっこよく言えば知識欲がある人ですかね。勉強をして、オーナーシップをもって、自分がプロとして成長することができる人。そんな人が求める人物像ですね。

あと最後に、いい意味でしつこい人。不動産営業はアパレルなどの営業と違い、価格が高額になってくるので、さらっとした営業ではダメなんです。お客様がAという物件を見に来て、迷った結果その時には決断できずに帰り、何日か後に購入すると決断した時には既に別の人に購入されてしまっていた。そんなことも少なくないんです。当社のお客様でも即決される方がいますが、即決する方の中には以前、良いと思っていた物件が別の方に購入されてしまった経験がある人が多いです。お客様のために今か抱えている心配事を払拭してあげ、お客様に決断を促し、最終的にお客様に購入して頂く。さらっとした営業をしてしまうと、お客様にとっても、会社にとっても残念な結果になってしまうんです。だからこそ、良い意味での「しつこい人」が大事だと思っています。

これはどこの会社にも言えることだと思うのですが、営業的には負けず嫌いな性格は合うと思います。1回のお給料が「30万円で良いや」ではなく、「もっともっと、200万円、300万円稼ぎたい!」という人の方が向いていると思います。というのも、不動産業界は頑張ればその額が稼げる業界ですからね。

 

ー頭が切れる人、判断が早い人はすごいと思う

N:尾川様個人として、一緒に働いていてすごいな、と思う方はどんな方なのでしょうか?

O:部下の中だと、仕事ができて、しかも人柄が良い人はいいなと思いますね。上司だと頭が切れる人はすごいなと思います。日本を動かしている政治家の人はそういう人達の集まりかもしれないですけどね。例えば、こういうコロナの状況とかだと、会社として進むか引くかの判断をしなければいけないんですよ。その時にパッと判断できる人とかはすごいなって思います。業界的に1つ買って1つ売るまでの期間が短いので、判断が早いということはとても大事なんです。そういう面だと当社の経営陣は判断が早いのですごいなと思いますね。

N:コラボレーション企画なども行っており、新しい切り口で行っている御社の今後の展望についてお伺いできますでしょうか。

O:今後の展望は丁度今練っている最中なんです。5月に大阪ガスの傘下(※1)に入ったこともあり、色々と変わることもありますので。

あとは、地域を少し拡大するかもしれません。というのも、売上を挙げていく方法は主にシェアを取るか、またはエリアを拡大させるかの2つになってきます。ただ、シェアを取るというのはすぐには難しいので、じゃあ範囲を少し広げていこうかという話はしていますね。例えば現在埼玉を一切やっていないのですが浦和を視野に入れてみたり、千葉であれば浦安や市川とかですかね。県は違えども東京にアクセスが良い地域は沢山ありますからね。

N:コロナウイルスの影響で、東京以外の場所に移動される方も多いとニュースで見ましたが尾川様はどうお考えですか?

O:そうですね…コロナの中で、地方に出ていくという話もありますが、やはり学ぶところも働くところも一極集中していますよね。東京に。もしこのままリモートワークが続いて東京を離れる人が多くなってきてしまったらインフラ事業だって潰れてしまう。だからこそ、やはり結局は東京に人が戻ってくると私は思います。なので東京の物件は引き続き力を入れて行っていきますよ。

あとは実際に、東京の2LDKに住んでいたご家族が、旦那様も奥様もテレワークになったので、同じく東京の3LDKに買い換えたという例もあります。お子様もいらっしゃるとそう簡単に引っ越しもできませんので、「地方に行く」という需要だけではなく、「東京で広い部屋にする」という需要もあるんです。当社は元々3LDKの広い部屋を中心に行っていたので、お部屋の広さを変えるなどはありませんが、時代に合わせてお部屋にワークスペースを作ったり…という工夫はしていますね。

※1:2020年の5月、グローバルベイス社は大阪ガス株式会社との資本提携を結びました。詳しくはこちらをご覧ください。
大阪ガス株式会社との資本提携について

 

ー不動産業界で求められる人材とは、真面目で仕事に熱心な人間

N:30年ほど不動産業界でご活躍されている尾川様が思う、”過去”と”今”の不動産業界の違いはありますか?

O:お客様を探すやり方は変わったのではないでしょうか?今はテクニカルにSNS等を使いながらであったり、ネット広告をして集客するようになりましたからね。ただ、そのあとお客様に会って、商談をしてから成約をするまでは今も昔もあまり変わらないです。あと就業ルールはソフトになりましたね。昔の不動産業界は休みもない、就業時間もない、辞めろなんて言葉も飛び交う時代でしたから…。昔は
「時間長く働いている=頑張っている」という風に考えている人が多かったんですよ。こんな遅くまでやっていますよアピールをしていたようにも思えます。

当社は今10時出社で19時には役員が帰り、19時半になったらほぼ全員が帰っています(※)。ただ変わっていない会社も多いですけどね。私は面接担当なので色々な不動産会社出身の人と話しますけど、やはり変わっていない会社も全然ありますよ。※グローバルベイス株式会社様の役員方は、みんなが帰りやすくなるように進んで19時になったら帰るようにしているそうです。

N:最後に、先程は御社で求める人材についてお伺いしましたが、今後不動産業界で求められる人材とはどんな方なのでしょうか?

O:真面目で仕事に熱心な人間ですね。真面目じゃない人間は意外と多いんです。
別に仕事だけをやれというわけではありませんが、仕事の時間は真面目にやる。それが大事だと思います。あとは仕事のために必要なスキルを身に着けるための時間を惜しまないという人は良いと思います。例えばですが、不動産業界だと宅建を取ることが一つの指標になります。

余談ですが、私が不動産業界に入った時代は朝5時に現場に行って、朝9時に会社に行き、夜の12時まで仕事をしていました。更に休日は大体月2回。そんな環境の中でも宅建の勉強をしていたんです。今の時代は勉強する時間が沢山あるじゃないですか。そんな中で取らないなんて…。しかもお客様によって売れるか売れないか変わる営業とは違って宅建は努力すれば誰でも取れるんです。
あと、宅建を持っていないと自分一人で仕事が完結できないんですよ。重要事項説明ができないので、常に人に迷惑をかけることになるんです。やはり仕事に対する真摯な姿勢として一つの指標にもなってきますよね。

N:私も不動産業界に務めているので「宅建取らないと!」と思いました(笑)

グローバルベイス株式会社 事業部長兼人事責任者の尾川様、この度はインタビューにご協力頂きましてありがとうございました!30年以上不動産業界の第一線でご活躍されている尾川様ならではの見解やご意見が知れる貴重なインタビューでした

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グローバルベイス株式会社様のオフィスはリノベーション会社らしくとてもオシャレだったのが印象的でした。

当社では今回インタビューにご協力頂いたグローバルベイス株式会社様に働きたい!という方のサポートもしております。ご希望の方はお気軽にお問合せ下さいませ!

 

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■会社概要
企業名:グローバルベイス株式会社
会社概要:2002年創業のリノベーション不動産のリーディングカンパニー。 物件の検索から資金計画、リノベ設計、施工までワンストップで行うリノベーションサービスである『MyRENO マイリノ』と同社で手掛けたリノベーション済み住宅を販売する『Reno Colle』の2つの主力事業を展開させる。近年はファッション・ガーデニング・ライフスタイルなど、自の世界観で話題のブランドや建築家とコラボレーションに積極的に取り組み、ユニークなリノベーションをも手掛ける。2020年5月より大阪ガス株式会社のDaigas Groupに参画し、豊富な資金力を活かし、現在年間 350 戸超の再販物件数の大幅な増強を目指す。
設立年:2002年04月
代表者名:茂木 敬一郎
資本金:9,500万円
従業員数:40名
住所:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー23F
求人情報詳細:https://realestateworks.jp/jobs/1629