「不動産業界に挑戦したいけど未経験でも活躍できるのかな」 「不動産業界、気にはなっているけど他の業界と比較してなにが良いんだろう」 「不動産業界に転職したはいいけど、これからどうしたいかが分からない」 このように不動産業界に興味はあるけど不安がある方や、不動産業界に足を踏み入れたものの先が見えない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は、株式会社Alba Link(アルバリンク)様で現在千葉支店の支店長を勤めている大野様(@open_gensen)にインタビューをさせて頂き、不動産業界未経験から不動産業界でステップアップしていく方法や、不動産業界の魅力を伺ってきました。 皆様のこれからのキャリアプランを考える上で、お役に立てれば幸いです。 キャリアパートナーに相談する ======今回インタビューさせて頂いた大野様について====== 株式会社Alba Link 不動産売買事業部 千葉支店 支店長 大野 大弥(@open_gensen)様 2016年に北海道庁に就職し社会福祉庶務や生活保護のケースワーカーに従事。 4年ほど勤務した後、東京の大手不動産会社に転職。 同年に当時設立3年目の買取再販を行う不動産会社に転職。 メンバーのマネジメントを経験したのち、2021年11月に現在の株式会社Alba Linkに転職し東京本社の営業担当として活躍。 その後2022年2月に千葉支店の立ち上げとともに千葉支店の営業担当としてジョインし、同年7月に千葉支店の支店長に昇格。 現在に至る。 公務員から不動産営業に転職 今回インタビューさせて頂いた大野さんは、高校卒業後に1年間のフリーター期間を経て公務員に就職。 その後、約4年間北海道庁で勤務した後、不動産業界に転職しました。 公務員という安定した職場から、不動産営業というお給料の面でみると成果報酬型の不安定な不動産業界になぜ転職を決めたのでしょうか? 安定を求めた就職活動 もともと母子家庭で育った大野さんは、親に迷惑をかけないように、親が喜ぶ就職先は何だろうと考えて公務員になることを決めました。 サッカー部だったこともあり、体育会系に向いていると考えて警察官や自衛官の試験を受けたものの試験で落ちてしまったため、1年間フリーターを挟み、翌年北海道庁に就職。 北海道庁では生活保護ケースワーカーなどの窓口業務を担当されていました。 内勤希望の方が多い職場のため、人と接することが殆どの窓口業務は人気のない業務でしたが、大野さんは業務に不満は感じず、むしろ「自分にしかできないこと」と捉えて積極的に業務に取り組まれておりました。 その結果、周りからの評価も高く、モチベーションも高くお仕事をされていました。 転職を決めたきっかけ 評価も高く、責任感を持って業務に取り組んではいたものの、なにか大きな理由があるわけではなく、ご自身の中で「5年で辞める」と就職したときから決めていたこともあり、5年目で退職を決めます。 ただ、元から決めていたというだけではなく、それ以外にも転職を決めたきっかけがありました。 それは、友人の「宅建取って不動産営業やるわ」という言葉だったそうです。 その言葉を聞き、もともと5年で退職しようと決めていた大野さんは、不動産業界への転職を決め、宅建試験の勉強を開始し、宅建試験の終了後すぐに転職活動を開始します。 未経験の業界に飛び込むことに不安はなく、4月に友人から宅建について聞いてからすぐに宅建の試験勉強を始め、7月には試験に申込み、10月には転職活動を開始するスピード感の早さでした。 「自分ならできる」という根拠はないけれども自信があったそうで、その自信があったからこその素早い決断と行動力です。 未経験の方で不動産業界に転職される方とお話する際に、「自分でもできるか不安です」という声を聞きます。 やってみたい気持ちがあるなら悩むよりやってみる。そんな行動力も必要なのかもしれません。 なぜ不動産営業に転職を決めたのか 友人が「宅建取って不動産営業をやる」と言っていても、じゃあ自分も宅建取って不動産営業をやろうと動ける方は多くありません。 不動産営業に転職しようと動いた背景には「稼ぎたい」「何者かになりたい」という気持ちがありました。 稼ぎたいから不動産営業に転職 不動産営業は「年収1,000万円稼げます」と求人票に書いてあり、不動産業界について詳しくないと「嘘でしょ」と思ってしまいます。 ただ、その言葉は嘘ではありません。 本当に年収1,000万円稼げます。 不動産営業に転職する理由の上位にくるのが「稼ぎたいから」という理由なのですが、不動産営業は、成果報酬型を取り入れており、成果を出せれば学歴や経験関係なく稼ぐことができます。 これは不動産業界の魅力の1つと言えるでしょう。 稼ぎたいから東京に上京を 北海道でも不動産会社への転職は可能ですが、大野さんは東京の不動産会社に就職します。 理由をお伺いすると、東京の方が人口が多く地価も高いため取引量が多くなり、たくさんの経験を積めると考えたためです。 1件販売した際の手数料も高いだろうと考えてのことでした。 その通りで、もし勤務地にこだわりがなく、とにかく稼ぎたいと考えている方は東京とは言わずとも1人あたりの案件数や販売価格帯、インセンティブ率を考慮した上で転職活動を行うことがおすすめです。 例えば、賃貸営業と売買営業の場合は売買営業の方が取扱額が大きいため手数料も高くなりますし、源泉営業と反響営業の場合は広告費がかからない源泉営業の方がインセンティブの額も高くなります。 何者かになりたい 「稼ぎたい」という軸で転職活動を行っていた中で、もう一つ心の中に合ったのが「何者かになりたい」という想いでした。 今までの社会人人生を振り返って見て、「自分はなにができるんだろう」と考えてみたときに、自信を持って「自分はこれができます」と言えることはありますか? 最初の大手不動産会社に就職するにあたって、「この会社に転職したら自分の人生が変わるかもしれない」という考えがあったそうです。 不動産会社は「やれば稼げる」「年収は青天井」などと言われるように、年収面で周りと比較したときに圧倒的に稼げます。 また、人生で一番高い買い物と言われることもあるほど高額な商材を取り扱いますので、その高額な商材をコンスタントに販売できる営業であれば、圧倒的な営業力を持っている、営業のプロフェッショナルと言えるでしょう。 キャリアパートナーに相談する 未経験の不動産営業から3年で支店長に。そのステップアップ過程とは 不動産業界は年功序列ではなく実力主義の会社がほとんどです。 そのため、成果をコンスタントに挙げることができれば、年収が上がることはもちろん、役職としても上に行くことができるでしょう。 とはいっても、従業員数が多い会社は競争する相手が多いので中々日の目を見ることがなかったり、会社によっては上司を立てるために自身が取ってきた案件を渡さないといけなかったりする場合もあります。 そのため、どの会社規模でどのように経験を積んでいくかが重要です。 ここからは、実際に公務員から不動産営業に転職した大野さんが歩んだ不動産会社の支店長になるまでのステップアップ過程をご紹介いたします。 大手不動産会社で営業の基礎を学んだ半年間 大野さんは、公務員から不動産営業に転職するにあたって、北海道から上京し、東京の大手不動産会社に転職しました。 未経験からの不動産営業に転職する際は、従業員数が多い企業がおすすめです。 というのも、未経験から不動産営業に転職した際は、まずは基本をしっかり学ぶことが大切だからです。 従業員規模が少ない企業では1人当たりの裁量が大きく、教育しながら売上もしっかりと持ち、かつ契約含めて他業務も行わなければいけないため、教育に時間をあまりかけられないということが多いです。 一方、従業員数が多い企業では、営業担当、契約担当と業務を分担できていることが多く、さらに教育担当をつけてくれることもあるため、より細かく丁寧な指導をしてもらうことができるでしょう。 大野さんも過去を振り返ってみて、「ここの会社での経験があるから今の自分がある。この会社で学んだことは今も活きている」とおっしゃっていました。 設立3年目の買取再販会社で主任に昇格 大手不動産会社で不動産営業の基礎を学んだ後、「既に存在するものを販売する」という不動産営業ではなく、「自分で販売するものを仕入れて価値をつけて販売する」ことが学べる当時10名規模の不動産会社に転職をします。 物上げをメインで行っており、仕入れる物件を探すために1日300件の架電を行い案件を探し、月に1件の仕入れが目標でした。 20日稼働していた場合、6,000件の架電に対して1件の仕入れが目標と考えるとどれだけ難しい業務なのかが伺えます。 大手の不動産会社では、「そこだったら買いたい人多いよね」という場所を仕入れて販売をしますが、当時設立3年目の不動産会社では「これ売れるの?」と疑問に思うお化け屋敷のような物件や、とても複雑な権利関係が絡んでくる案件など幅広く仕入れて販売まで行ったそうです。 その経験から「自分は日本にあるどんな物件も販売できる」と、不動産業界に足を踏み入れる時には根拠のない自信だったものが、根拠のある自信に変わりました。 また、同期が3名いた中で、大野さんは最速の5ヶ月で主任に昇格しています。 その後どんどんメンバーが増加していき、不動産業界歴2年目の時点でマネジメントの経験をされています。 中小企業かつ成果主義の不動産業界では、大野さんのように入社して半年以内でマネジメントを任せてもらうことも可能です。 今後のステップとしてマネジメントを経験したいと考えている方は、中小企業への転職を検討するのもいいでしょう。 また、売買仲介営業としてやり切った、この先どういうステップを踏んでいこうか、と悩んでいる方がいらっしゃれば、大野さんのように不動産業界の上流部分と言われる仕入れ営業を経験してみるのも良いかもしれません。 不動産営業の上流部分を経験することで、より営業力に自信を持てるでしょう。 不動産テック企業で支店長に抜擢 源泉営業で営業活動を行う2社を経験した後、現在の反響営業型で仕入れ販売の営業活動を行う株式会社Alba Link様に転職をし、千葉支店の支店長になります。 初めから支店長として入社したわけではなく、東京本社で勤めている際に、千葉支店の立ち上げの話が上がり、大野さんの上長が千葉支店の支店長になるとのことで千葉支店メンバーに抜擢。 約半年ほど千葉支店で勤めた後に、当時の千葉支店長が昇格すると同時に大野さんが千葉支店の支店長になられています。 これまでの2社の不動産会社と比較するとかなりホワイトな企業で「不動産会社っぽくない」と驚いたとのことです。 入社後は仕入れ営業や販売を行っており、入社1年で仕入れを40件、販売を32件と周りと比較しても圧倒的な成果を挙げられていました。 (参照:株式会社AlbaLink様のHP) 現在は千葉支店を拡大させることを目標に業務を行っており、採用から教育、千葉支店の運営など営業のみならずバックオフィス業務含めて幅広い業務を行っています。 これまでの2社と比較すると本当にホワイトな企業とのことで、現在の将来の目標は千葉支店を拡大させていき、支店長候補を育てることと、株式会社Alba Link様で役員になることだと仰っておりました。 【余談】短期離職をすると転職ができない? 不動産会社によって自分に合う・合わないがハッキリと分かれますので、1年未満など短い期間で退職をしてしまうこともあるでしょう。 では短期離職をしてしまうと転職ができなくなってしまうのでしょうか? 結論、多少不利になる場面があるかもしれませんが、転職はできます。 今回インタビューした大野さんも、最初に転職した大手不動産会社を半年ほどで退職しています。 理由としては、1年目、2年目の先輩社員を見たときに、「自分がなりたいのはこの姿なのか」と疑問を覚えたり、「自分で仕入れから販売まで一気通貫でやってみたい」という思いがあったからだそうです。 半年間という短期離職を経験されていても、その後自身が入社したいと思った会社に転職を成功させていますし、現在は支店長に抜擢されご活躍されています。 このように、短期離職と転職ができないことはイコールにはなりません。 ただし、短期離職を経験している方は転職活動時に「なぜ短期離職に繋がったのか」を説明できることが重要です。 精神的にも体力的にもきつく、プライベートにも支障が出るのであれば早めに退職することも大切です。 ただ、しっかりと振り返りを行い「なぜ、この会社は合わなかったのか」を説明できるようにしましょう。 説明ができないと面接官からは仕事が続かない人だと捉えられてしまい、中々内定に繋がりません。 不動産営業界の魅力とは 公務員から不動産業界に転職し、その後不動産業界で活躍し続ける大野さんに、不動産業界の魅力を伺いました。 まず初めに大野さんに不動産業界の魅力についてお伺いした際に、一番初めに出てきた言葉は「夢のある業界」でした。 「自分みたいな人間が、年収1,000万円以上稼げる未来は不動産業界じゃなければなかったと思います。」 と仰っていたのが印象的でしたが、本当に不動産業界は夢のある業界です。 稼げるという意味でも夢がありますし、自分自身が億単位の額を動かすこともあります。 ではそんな夢のある業界で稼げる不動産営業は選ばれた人しか入社できないかというとその逆で、不動産業界はどんな人でも受け入れてくれます。 東大卒の人も入社できますし、高卒・中卒の人でも入社ができます。 不動産業界はみんなの受け皿のような、そんな業界だとも仰っていました。 転職回数が多くてもうどこにも転職できない....という方も、「変わりたい」という強い想いがあれば不動産業界で新しいスタートを切ることができるでしょう。 是非「何者かになりたい」「稼ぎたい」「人生の再スタートを切りたい」と考えている方は、一度不動産業界に転職をご検討されてみてはいかがでしょうか? なにかが変わるかもしれません。 この度はインタビューさせていただき、ありがとうございました! キャリアパートナーに相談する