しかし、女性の進出が少ない分実は女性が活躍できるというチャンスは大いにあります。
今回は、不動産業界の男女比率や不動産の営業に女性をおすすめできる理由を分かりやすく解説していきます。
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不動産業界における雇用人数の男女比
総務省統計局の資料(平成29年就業構造基本調査結果)によると不動産業の雇用人数は約120万人、そのうち男性が71.2万人(59.3%)、女性が48.8万人(40.7%)となっています。平成25年度の調査結果より女性比率は3%ほど高くなっていますので、確実に女性の進出が増えていると考えることができます。 全産業の平均の数字が男性55.0%、女性45.0%ですので、いまだ不動産業界は女性比率が低い業界と言えそうです。
男女比は関係ない!不動産営業は女性向き!
不動産業界は女性が少なく働きにくいのではないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。すでに事務職では多くの女性が活躍していますが、近年では不動産営業にも女性が多くなってきています。
不動産の営業職はとても女性に向いている職種です。 特に賃貸仲介営業の職種ではすでに女性が多く活躍しています。 それではその理由を紹介していきます。
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住まいのことは女性が中心
住まいのことについては男性よりも女性が主導権を持ち、夫婦だと奥様が決定権を持っていることも多いです。その場合に同じ女性として、気持ちを理解し、お客様の悩みや気になる事に寄り添える強みがあります。また家事の動線や掃除のしやすさ、水回り設備の使いやすさ、周辺の生活環境など女性の細やかな視点に基づいた提案が可能です。 女性客も増える中、営業担当が女性だと安心できるという声もあります。
お客様に警戒されにくい
売買仲介の営業では電話営業も多く行います。 電話を掛けた際も、男性よりは女性の方が警戒されにくく、高いコミュニケーション力を発揮して、信頼を得ることで、男性よりも高い成績を上げる女性の営業が多く活躍しています。また女性のお客様の場合、スーツを着た男性営業だといかにも営業という圧を感じてしまう場合もありますので、柔らかい印象の女性営業の方が早く打ち解けられる可能性が高いです。
細やかな対応が求められる
物件を案内する際や打ち合わせなどの接客においては、お客様への気配りが非常に重要です。おもてなし精神を持ち、細やかな対応や気遣いができる人はお客様からの印象も良くなります。
物件の説明や契約時における注意点など、細かな点まで丁寧に対応できることで、女性客はもちろん法人客に対してもしっかりと信頼を得ることができます。
SNSなど女性の方が受けがいい
今や不動産会社にとってSNSの活用はとても重要な業務です。 またSNSは情報発信ツールであり、コミュニケーションのツールでもあります。定期的に記事を投稿し、ユーザーとのコミュニケーションを深め、ファンを獲得していくという仕事は女性の方が得意な人が多い印象を受けます。
また投稿内容も営業らしさを感じさせすぎず、上手に柔らかくユーザーを巻き込んでファン化させることができるかもしれません。
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女性が不動産営業職への転職で気を付けておきたい3つのポイント
女性に不動産営業の仕事が向いていることをすでにお伝えしましたが、ここでは女性が不動産営業職への転職の際に気を付けておきたいポイントを3つ紹介します。 転職前にしっかりと確認しておきましょう。福利厚生面を確認
まずは福利厚生の内容についてしっかりと確認しましょう。当然制度自体は設けてあっても、制度を利用しにくい雰囲気の会社ももちろんありますので、出産をしても仕事を続けたいと考える人は産休や育休を取得できる企業かどうか事前に調べておきましょう。
厚生労働省の令和2年度雇用均等基本調査によると、全産業を含めた育休取得率は女性87.5%、男性15.8%です。
それに比べて、不動産業界の育休取得率は女性56.1%、男性4.2%となっており、全体の平均を大きく下回っていることが分かります。
育児休業の取得に対する会社の意識が高まってきたといわれていますが、不動産業界は未だ男性社会の会社が多いですので、女性の働きやすい環境の整った会社を探すことが大切です。
時短勤務などにも対応できる会社の方が、子育て期間中でも状況に合わせて長く働ける可能性が高いでしょう。 大手企業では社内託児所の設置などの福利厚生の取り組みが進んでいるところが多いです。
キャリアプランを明確にしておく
自分の目指す姿、キャリアプランを明確にしておきましょう。売買仲介営業であれば、一般的に土日は仕事になることが多く、平日も遅くまで働く可能性が高いです。お客様の予定に合わせてスケジュールを組むため、休みの予定が組みにくくなります。賃貸仲介営業は、女性が活躍している会社も多いですので、そのような会社では働きやすい環境を整えていて日曜休みの会社も見受けられます。
女性の働き方は多様化していますので、妊娠や出産などのライフイベントに対して、どこまで対応できる会社なのか見極めておくことが必要です。
将来的に結婚するのか、子供は欲しいのかなど考えたうえで、職種を検討し、社内での異動など柔軟な対応が可能なのか、確認しておきましょう。
給与体系を確認
不動産会社や職種によって給与体系も様々ですので、注意が必要です。売買仲介の営業職は歩合率の高い給与体系が一般的です。 そのため基本給(固定給)は低く設定されていることが多く、歩合が無ければ生活が不安定になりやすい状況となります。
営業成績を上げていけば、高い歩合給が付きますので、年収も高くなります。 年齢や性別が一切関係ない成果主義の会社が多いですので、結果を出して高年収を目指したい方にはおすすめです。
賃貸仲介の不動産職であれば基本給(固定給)の割合が高いところが多くなります。 安定した収入が得られますが、成果を上げても歩合給の割合は低いですので、成績を上げて稼ぎたいという考え方の人には向かない給与体系です。
安定した収入で働きたい人は賃貸仲介の営業からスタートし、経験を積んで売買仲介の営業にキャリアチェンジする人も多くいます。
自分の考え方に合った環境で働けるように、給与体系についてはしっかりと確認をしてください。 具体的に明記してない場合は、面接時などに確実に聞いておきましょう。
まとめ
不動産業界で働く女性が多くなってきましたが、業界的にはまだまだ男性社会というイメージが強いです。そのような不動産業界の営業職でも女性の活躍が目立つようになってきました。細やかな対応ができる点やお客様を想う気配りなど、高い能力を発揮しています。
その分、女性営業が活躍しやすい環境を整えた不動産会社へと優秀な人財が集まり、業績も安定しているところが多いはずです。
結婚や出産をしても仕事を続けたいと考えている方が増えていますので、女性が働きやすい制度を導入している会社、すでに女性が活躍している会社を中心に検討されると安心だと思います。
あとは自分の望むキャリアプランが実現できそうか、給与体系は考え方に合ったものか確認し、転職を検討されてはいかがでしょうか。 ぜひ実力主義の不動産営業の世界で営業力を発揮してください。 営業職のキャリアアップとしてもおすすめの業界です。
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