稼ぎたい、営業力を身につけたい、新しい業界にチャレンジしたいなど、ポジティブな理由から不動産業界への転職をご検討されている方も多いのではないでしょうか?

一方で、不動産業界で働くことに疲れた、不動産業界以外の業界に転職したいと考えて不動産業界から別業界に転職される方がいらっしゃるのも事実です。


ダイヤモンド社が発表した「年収が高い不動産会社ランキング2020」 によると、ランキング1位の会社の平均年収は1,921万円であるなど、やはりイメージがある通り、不動産業界は非常に高収入です。

不動産業界はインセンティブ制度を導入している企業が多いため、年齢や勤続年数が上がるにつれ固定給が確実に上がっていくわけではないけれども、若くても実績さえあげられれば、年収1,000万円以上の高収入が期待できる業界といえます。

稼ぎたいから不動産業界に行きますと言ってこれまで経験してきた業界から新しい業界にチャレンジするとなると、
「興味はあるけど自分が向いているかどうか分からない」
「不動産業界は色々な話を聞くから自分がやっていけるかどうか不安」
などの理由からすぐにチャレンジできないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、不動産業界に向いている人の特徴や理由、不動産業界に向いていない人の特徴について解説していきます。

是非最後まで読んで、不動産業界への転職の参考にしてみてはいかがでしょうか。


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不動産業界はどのような業界なのか

そもそも、不動産業界はどのような業界なのでしょうか。

今回は、不動産業界に勤めて4年経った私が、不動産業界で働く人と話していたり、自身が思っている「不動産業界」についてご紹介致します。

 

アナログ

まさに最近、不動産×ITを推進した不動産テック企業が増えてきましたが、それでもまだまだアナログな業界です。

内覧を行く際には名刺をFAXで送ってくださいというのもつい最近の話ですし、色々意図があると思いますが、業務で使用する携帯がスマートフォンではなくガラケーということも。

不動産会社向けの営業をかける際は電子メールで送るよりもFAXで送った方が引きあがりが高かったりします。

その他、契約書は紙で行うので対面ではないとできなかったり、書類をかなり使用する業界です。

もちろん徐々に変化していますが、もし効率化などを求めている方は不動産会社の中でも企業選びをしっかりと行った方が良いかもしれません。

 

チャレンジ意欲が高い

高校や大学を卒業した際に、不動産業界に入ったきっかけを聞いてみると

・社会的インパクトのある仕事がしたい
・営業力を身につけて将来的に起業したい
・一番きつそうな業界に挑戦したい

といったような声を良く耳にします。

不動産業界=営業のプロフェッショナル、普通の業界より大変そう、というイメージを持つ方も多いようで、そのような不動産業界を選ぶ方が集まるので必然的にチャレンジ意欲が高いように思います。

 

実力主義

不動産業界といったらという感じではありますが、年功序列よりかも実力主義の企業が多いです。

20代で役職がつくこともありますし、逆に40代、50代になっても役職がつかないこともあります。

こればかりは自分がどれくらい仕事ができるかと、周りがどれくらいレベルが高いのかで変わってきますので何とも言えません。ただ、人事の方などと話していて思うのは、評価をしないようにしているというよりかは、頑張ってくれている人がもっと頑張ってくれるように評価をしようという意図の方が高いと思います。


では次に、そんな不動産業界に向いている人の特徴をご紹介致します。

 

不動産業界に向いている人:お金をたくさん稼ぎたい

不動産業界の特徴でもある稼げる。この特徴である「お金をたくさん稼ぎたい」という想いがある人は、不動産業界に向いているといえるでしょう。


ここでは、「お金をたくさん稼ぎたい」という方が不動産業界に向いている理由をご紹介します。

 

目的意識が明確であることが大切

「お金をたくさん稼ぎたい」という方は、目的意識が明確です。

不動産業界はノルマが厳しいケースも多い反面、実績に応じて支給されるインセンティブも高額になります。

実績をあげれば高額な年収が期待できますが、不動産業界において目標を達成し続けるには、かなりのストレスがかかってくるものです。

そのため、「お金を稼ぎたい」という明確な目的があれば、目標達成に向けてひたむきに努力できる可能性が高いでしょう。

こうした点からも「お金をたくさん稼ぎたい」という方は不動産業界が向いているといえるのです。

 

20代で年収1,000万円も可能

不動産業界の特徴として、20代で年収1,000万円も夢ではありません。

不動産業界において、特に営業職では「基本給+インセンティブ」という給与体系を採用している企業が多く、実績が挙げられれば高額な収入が期待できるのです。

また、もっと稼ぎたいという方には、完全歩合制(フルコミッション)の会社もおすすめできます。

完全歩合制の場合、基本給はないものの、歩合の割合が高いという特徴があります。

実績がなければ収入が0になるリスクはありますが、実績さえ出せればより高い収入が見込めるでしょう。

このように、たくさん稼ぎたいという方にとって不動産業界は向いている業界といえるのです。


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不動産業界に向いている人:人と話すことが好き

「人と話すのが好き」という人も、不動産業界に向いているといえるでしょう。

ここでは、「人と話すのが好き」という人が不動産業界に向いている理由をご紹介します。

 

さまざまな人とコミュニケーションを取る必要がある

不動産業界では、お客様、オーナー様、社内メンバー、他の不動産会社の人などさまざまな人とコミュニケーションを取る必要があるため、人と話すのが好きな方は不動産業界に向いているといえるでしょう。

不動産業界の業務の多くは人と話すことで成り立ちます。

これは不動産営業職だけでなく、不動産管理やAM、不動産事務や宅建事務など幅広い職種で言えることです。

また、不動産業界は様々なタイプの方とお話するのも特徴です。

例えば、一人暮らしの学生やサラリーマン、不動産投資を検討しているシニア世代の方、住宅取得を考えているファミリー層の方など実にさまざまです。

こうした点から、話すこと自体が好きな方に向いている業界だと言えます。


 

一生の付き合いとなるケースも

主に不動産売買仲介の場合、一生の付き合いとなるケースも少なくありません。

不動産の購入は顧客の人生において最大の買い物となるケースも多いものです。

この時に顧客の要望を適切に聞き取り、ニーズに沿った提案ができれば、顧客からの信頼が得られ、その後もさまざまな相談をされるケースも考えられます。

また、顧客から紹介を貰えるといったケースも多いものです。

こうした点からも顧客と一生の付き合いになるケースも考えられるでしょう。

 

×向いていない人:ただ話が長い人

人と話すのが好きな人が不動産業界に向いていると紹介しました。

一方、話すのは好きだけれどもただ話が長い人は不動産業界に向いていないといえます。

というのも、不動産業界で取り扱う商材は価格が高いものが多く、1回で契約が決まるというよりは何回も会うことによって信頼関係ができ、契約に繋がります。

そのため、1回目で「ひたすらに話が長い」という判定を受けてしまうと、2回目、3回目とアポイントが取りずらくなってしまうため、メリットを簡潔にお伝えしながらお客様が求めている内容を話せることが大切です。


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不動産業界に向いている人:負けず嫌い

「負けず嫌い」という方も不動産業界に向いているといえるでしょう。

ここでは、「負けず嫌い」という方が不動産業界に向いている理由についてご紹介します。

 

社内や社外にライバルがいると強い

負けず嫌いな人は、ライバルがいるとより良い実績を出そうと努力する傾向にあります。

不動産業界は自分の成績だけでなく、同僚の成績も表に出やすいです。 各人の成績が分かるように壁にグラフを張り付けている会社も少なくないでしょう。

負けず嫌いな方は、先輩や同僚に営業成績で負けたくないという気持ちも強く、少しでも良い成績が出せるよう業務に邁進できる方が多いです。

このような点からも負けず嫌いな方は不動産業界に向いているといえるでしょう。

 

成績を挙げる人は褒めたたえられる

不動産業界では、成績を挙げる人は社内でも褒めたたえられます。

そのため、負けず嫌いな方は、先輩や同僚よりも良い成績を挙げて褒められたい、負けたくないと考え、一生懸命努力するケースが多いでしょう。

そして、褒められると更にやる気が出る方は常に頑張ることができる環境です。こうした点からも負けず嫌いな方は不動産業界に向いているのです。


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不動産業界に向いている人:細かくチェックできる

不動産業界に向いている人の特徴として、「細かくチェックできる」という点が挙げられるでしょう。

ここでは、細かくチェックできる人が不動産業界に向いている理由についてご紹介します。
 

大きなお金が動く取引をするため

不動産の売買では、大きなお金が動く取引となるケースが多いです。

不動産の購入は、人生最大の買い物と言われます。大きなお金が動く取引となるため、ミスがないように慎重な対応が求められるものです。

そのため、細かくチェックできる方はミスを起こしにくく不動産業界に向いているといえるでしょう。

また、不動産業界の中でも不動産管理の場合、清掃や入居者とのコミュニケーションなどにも細やかな対応が求められます。

こうした理由から「細かくチェックできる」方は不動産業界に向いているといえるのです。
 

不動産取引はトラブルが多い

不動産取引はトラブルが発生するケースも少なくありません。

不動産取引においては、説明しておかなければならない項目が多くあります。

説明が漏れていたために大きなトラブルに発展するケースも多いです。 このようなトラブルの発生を防ぐためにも、細かくチェックできる方は不動産業界に向いているといえるのです。

また、トラブルが多い営業は成績を上げ続けること自体が難しくなります。

顧客から信用される営業でないと不動産業界で活躍するのは難しいでしょう。

こうした点からも細かくチェックできる方は不動産業界に向いているのです。


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不動産業界に向いている人:勉強を継続できる

「勉強を継続できる」方は不動産業界に向いている人の特徴として、「勉強を継続できる」という点が挙げられるでしょう。

ここでは、「勉強を継続できる」方が、不動産業界に向いている理由をご紹介します。

 

多方面で専門的な知識を求められるから

不動産業界は、多方面で専門的な知識を求められる仕事です。

最新のトレンド情報など顧客の求めている情報をキャッチし、最適な提案を行っていくには日々の勉強が欠かせないでしょう。

例えば商業施設の場合、周辺にオープンした店舗情報や時代のニーズなどの説明を求められるケースも多いです。

また、さまざまな質問をされるケースも想定されます。

こうした質問に的確に答えるためにも継続的に勉強ができる人が求められるのです。

 

法改正が影響する

不動産業務においては、さまざまな法律知識も必要です。

また、税法など毎年のように法改正が行われるケースも多く、常に勉強をしていないと顧客に間違った情報を教えてしまう可能性があります。

間違った情報を伝えてしまったり、顧客からの質問に答えられなかったりすると信頼を失ってしまうでしょう。

こうしたリスクを避けるためにも、継続して勉強できる人が必要だといえます。



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不動産業界に向いていない人の特徴

では次に、不動産業界に向いていない人の特徴をご紹介致します。

 

向いていない人:チームでなにかを成し遂げたい人

会社にもよりますが、不動産業界はチームでなにかを成し遂げるというよりかは、個人で売り上げ目標を達成しに行く意識が強い傾向にあります。

そのため、チームでなにかを成し遂げたい人には向いていないかもしれません。

不動産営業の場合はインセンティブも、チームで売り上げを達成したらいくらかもらえるわけではなく、1件販売したらその手数料に対してインセンティブがもらえますので、そうすると誰かにより個人で頑張るという意識が強くなってくるでしょう。

 

向いていない人:ヒアリングができない人

不動産業界では取り扱う商材の額も大きいため、お客様もかなり迷われます。

また、賃貸仲介などでは額は大きくないものの、100%マッチするお部屋じゃないと迷いに迷って他の不動産会社ならもっといいお部屋を探してくれるのではないかと考えます。

ではどうすればお客様が納得度高く自身が提案した物件で決めてくれるのかと考えると、お客様のニーズを引き出し、お客様の言い忘れがないようにすることです。

迷われているということはなにか懸念点があるということなので、そこの部分を解決していかないといくら強引に押してみても中々頷いてはくれません。

そのため、お客様がこれだけ自分の要望は言ったわけだから、この会社にお願いしよう。そしてこんなに要望を言った中で見つけてくれたんだから、確かにこの物件がいいのかもしれない。

と思ってもらうことを目指せるといいでしょう。

 

適性をチェックして転職を検討してみよう

本記事では、不動産業界に向いている人の特徴やその理由についてご紹介してきました。

不動産業界は、インセンディブ制度を導入している会社が多く、自分の努力次第では高年収が期待できる業界です。

自分に向いているかどうか、また向いていない場合はどのようなことに気を付ければよいのかなど、本記事の内容を参考にして不動産業界への転職を考えてみてはいかがでしょうか。


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