「不動産業界は忙しそうだけど、その分、給料は高いだろうな」
「不動産業界へ転職すれば、年収アップできるかなぁ」
不動産業界の転職に対して、そんなイメージを持っている人もいるでしょう。
特に年収を上げることを目的に、他の業界への転職を検討している人は、不動産業界という選択肢を一度は考えたことがあるでしょう。
しかし、不動産業界といっても範囲が広く、どの業態を選ぶかによって、仕事内容や年収が大きく異なります。
業態ごとの特徴をしっかりと掴み、自分の目標に合う会社を選ばなければ、仮に転職できたとしても、後悔する可能性があります。
そこで本記事では、不動産業界への転職を考えている人へ向けて、業態ごとの平均年収や仕事内容について解説します。
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稼げる不動産の業態とは?
不動産業界の平均年収は、約420万円~450万円です。意外に少ないと思った人も多いのではないでしょうか?
不動産業界といえば、厳しい営業ノルマ、実力主義な社風など、仕事がハードである反面、給料は良いというイメージが先行しており、もっと高い金額を予想していた人が多いと思います。
しかし、不動産業界にも様々な業態があり、仕事内容によって年収が大きく異なるため、それぞれの特徴を掴んでおくことが重要です。
以下に主な業態の特徴をまとめますので、しっかりと理解しておきましょう。
不動産デベロッパー(不動産開発会社)
不動産デベロッパーは、土地や街の開発事業をメインに行う不動産会社のことです。主な事業の内容として、再開発事業、リゾート開発、商業施設開発、マンション開発、大規模宅地開発などがあります。開発事業の中心となり、計画段階から関わり、土地の調達や行政への確認、工事発注など、すべての業務を担当します。
不動産業界の中ではトップクラスの年収が得られ、稼げる業態と言って良いでしょう。30代で年収1,000万以上を稼ぐ人も多く、管理職まで上りつめればさらに高い収入が得られます。
不動産販売代理・仲介会社
不動産販売代理会社は、デベロッパーやハウスメーカーなどの売主から販売の代理権を得て、売主の代理として販売を行う会社です。不動産の購入したい人の窓口となり、売買契約を締結することを目標に営業活動を行ないます。また、一軒家やマンション販売の広告を見て訪ねてきた人を物件に案内したり、住宅展示会を開催して来場者の応対をしたりするのも重要な仕事です。
不動産仲介会社は、売主と買主の間に入り、売買や賃貸の契約を仲介する会社です。業務内容は販売会社と似ていますが、仲介であるため、売主と買主、それぞれから手数料を受け取る点に違いがあります。売主と買主の間に立ち、お互いが納得できる状態にできるよう条件交渉することも、不動産仲介会社の重要な仕事です。
販売にしても仲介にしても、営業として入社した場合、給与形態にインセンティブを取り入れている会社が多く、成績が良ければ基本給にプラスして成果報酬が入ってくるため、高収入を得られるでしょう。
一方、成果が出せなかった場合、成果報酬は得られず、基本給のみになってしまいます。
実力主義の傾向が強いため、年齢や経験年数、最終学歴など関係なく、成果を出せば年収1,000万円以上稼ぐ人もいれば、400万円以下の人もおり人によって様々です。
また、業務内容が不動産売買と賃貸で、収入がかなり変わります。売買と賃貸では、取引で扱う金額に違いがあり、売買のほうが大きな金額が動くため、成果報酬も高くなります。
賃貸仲介営業に関する記事はこちら>>>
・賃貸仲介営業ってどんな仕事?転職するにあたって必要な資格、年収などを解説
・【賃貸仲介営業に転職したい人向け】仕事内容やメリット、ポイントなどを徹底解説!
不動産管理会社
不動産管理会社は、不動産オーナーに代わって物件の管理業務を行う会社です。入居者対応、テナント対応といった対人業務のほかに、設備点検や修繕、清掃など、建物のメンテナンスに関わる業務も行ないます。そのため、賃貸経営とメンテナンスの知識、両方が求められる特徴があります。こちらは固定給のパターンがほとんどで、インセンティブを設ける会社は少ないので、安定した収入が得られます。一般的に不動産管理の平均年収は420万円程度となっており、不動産業界全体の中ではやや低い部類と考えておきましょう。
不動産管理に関する記事はこちら>>>
・不動産管理職を目指す人必見!仕事内容や転職方法を解説
・不動産管理職とは?不動産管理職への転職に向いているのはどんな人?
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転職して稼ぎたい人におすすめの業態とは?
ここまで不動産業界の年収を業態ごとに解説してきました。では、高収入を得ることを目的に不動産業界へ転職する場合、どのような業態を選べば良いのか解説します。
不動産デベロッパーは入社が困難
不動産デベロッパーは不動産業界の中でもトップクラスの年収を得られる業態ですが、入社が非常に困難です。高いコミュニケーション能力と専門知識、さらに英語力まで要求されるため、入社は経験・スキルのある人に限定されます。また、大手不動産デベロッパーは新卒採用をメインにしており、中途採用を行うケースは非常に少ないです。仮に行ったとしても、高い学歴や能力を要求されますので、狭き門であることを理解しておきましょう。大手デベロッパーの子会社や関連会社であれば、比較的入社しやすい傾向にありますが、それでも未経験からの転職は非常に厳しく、入社できたとしても業務についていけない可能性もあるため、あまりおすすめできません。
不動産賃貸営業からスタートがおすすめ
一方、不動産販売・仲介の営業は未経験でも入社しやすい傾向にあります。ただし、販売・仲介業務を行う中でも、売買営業を担当する場合、幅広い知識やコミュニケーション能力を要求され、仕事の難易度が高くなります。また、売買営業は売上のノルマを課せられ、精神的にも追い込まれるケースもあるため、転職できたとしても仕事についていけなくなる可能性があります。そこで、おすすめなのが不動産賃貸営業です。賃貸営業の場合、物件案内や契約書作成がメイン業務となり、売買の場合に必要となるローン審査や購入後のアフターサービスなどは業務の対象外です。
また、不動産売買は取り扱う金額が大きいため、非常に神経を使いますが、賃貸であればプレッシャーが少し低減されます。不動産販売会社・仲介会社の場合、業界内での転職も多く、賃貸がメインの会社で成果を上げた後に、売買がメインの会社へ転職するというパターンもあります。
ただし、先ほど説明した通り、賃貸と売買では業務内容が異なるので、必ず上手くいくとも限りません。
年収アップだけを目的に転職すると、失敗する可能性も十分にありますので、自分の能力と業務内容との相性を見極めることが重要です。
賃貸仲介営業に関する記事はこちら>>>
・賃貸仲介営業ってどんな仕事?転職するにあたって必要な資格、年収などを解説
・【賃貸仲介営業に転職したい人向け】仕事内容やメリット、ポイントなどを徹底解説!
安定を求めるなら不動産管理会社
給料に関しては、不動産売買のトップ営業などと比較すると劣りますが、固定給であるため安定的に稼ぎたい人におすすめです。不動産管理会社の数はたくさんあり、独立系の会社より、大手不動産会社の系列のほうが、親会社の給料を基準にするため、年収が高い傾向にあります。不動産管理会社は、不動産売買や仲介とは仕事内容が大きく異なりますので、自分に向いているかどうか、よく考えてから転職を決めるようにしましょう。
まとめ
以上、不動産業界の業態ごとの平均年収や、高収入を得るためのポイントについて解説してきました。最後に今回ご紹介した内容のおさらいをします。
・不動産業界は業態によって仕事内容や年収が大きく異なる。
・もっとも稼げるのは不動産デベロッパーだが入社難易度が高い。
・不動産管理会社は高年収ではないが安定的な収入が得られる。
・不動産販売・仲介会社は実力次第で高年収が見込める。
・未経験で転職するなら不動産賃貸営業がおすすめ
「多く稼ぎたいから不動産業界へ転職する」
そんな漠然とした考えで転職活動を始めても上手く進まないでしょう。
業態ごとの特徴を掴み、自分の経験・スキルを活かせる会社に就職することが重要です。
ぜひ今回ご紹介した内容を踏まえて、転職活動に励んでください。
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