アットホーム株式会社は、同社の不動産情報ネットワークで2021年8月に消費者向けに登録・公開された新築戸建・中古マンションの価格動向について、アットホームラボ株式会社にそれぞれ調査・分析を依頼し結果を公表した。 新築戸建が当たり前ではなくなり中古マンションの需要が増えている言われているが、実際の価格や値上がり率はどのようになっているのか?以下は首都圏8エリア(23区、都下、横浜市、川崎市、神奈川県 他、さいたま市、埼玉県他、千葉県 西部、千葉県 他)の調査結果である。 新築戸建の平均価格は4,033万円。前月比では+0.1% 新築戸建の首都圏8エリアの平均価格は以上のグラフの通りである。東京23区が最も高く、平均価格が5,978万円で、首都圏の平均は4,033万円となった。2021年7月と比べると首都圏全体では7月から0.1%上昇した。 下降したのは神奈川県の横浜市・川崎市以外の地域(-0.4)と千葉県の西部以外の地域(-0.1)であった。 中古マンションの平均価格は3,386万円。前月比+1.5% 一方で中古マンションの平均価格は以上のようになった。最も高い東京都23区が平均4,353万円で、新築戸建てとの差が約1,600万円となった。首都圏全体平均は3,386万円であり、2021年7月から1.5%上昇した。 唯一前月から価格が下降したのはさいたま市であり、-2.3%であった。 前年比で見ると23区での値上がり率は新築戸建の方が高い。一方で中古マンションは...? 次に2021年8月の価格を2017年以降と比べた。上グラフが首都圏の新築戸建の平均価格推移である。全体的に上昇傾向にあり、「千葉県 他」を除き全ての地区で前年より値上がりしている。その中でも都心と称されるであろう東京23区、東京都下、横浜市・川崎市、さいたま市の前年差(値上がり率)が特に高く、それぞれ7.6%、7.1%、6.5%、12.2%であった。 首都圏の中古マンションの平均価格推移は上グラフの通りである。こちらも全体的に上昇傾向にあり、全ての地区で前年より値上がりしている。新築戸建の前年差(値上がり率)が特に高かった都心(東京23区、東京都下、横浜市・川崎市、さいたま市)は、中古マンションではそれぞれ5.1%、5.1%、4.5%、5.7%と新築戸建の値上がり率を下回る結果となった。 一方で千葉県 西部、神奈川県 他、埼玉県 他、千葉県 他といった地域ではそれぞれ6.4%、8.8%、10.9%、9.1%の値上がり率となり、新築戸建と比べて極めて高い数字になった。 中古マンションの需要が増えている一方で、値上がり率は地域によって様々なようだ。人気が低くなっていると言われている新築戸建も、特に都心では値上がりが続いている。暮らしの多様化にともない今後どのように価格が推移していくか、注目したい。 ■調査概要 ・調査対象エリア: 東京都(23区/都下)、神奈川県(横浜市・川崎市/他)、埼玉県(さいたま市/他)、千葉県(西部※/他) ※千葉県西部:柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市 ・調査対象データ: 新築戸建 = 不動産情報サイト アットホームで消費者向けに登録・公開された新築戸建(所有権のみ・重複物件はユニーク化) 中古マンション = 不動産情報サイト アットホームで消費者向けに登録・公開された中古マンション(重複物件はユニーク化) ・調査定義: 新築戸建 = 対象データの「1戸あたりの登録価格(売り希望価格)」を「価格」と表記しています。 中古マンション = 上記対象データの「登録価格(売り希望価格)」を「価格」と表記しています。 参照:PRtimes(新築戸建の価格推移) PRtimes(中古マンションの価格推移)