株式会社シンシアは、年収1,000万以上で1年以内にマンション賃貸、もしくは5年以内にマンション購入を考えている東京・神奈川在住の経営者・役員209名に対し、「富裕層の物件周辺情報」に関するアンケート調査を実施した。 富裕層が物件探しの際に重視している条件や情報が明らかになった一方で、80%以上の人が検索した不動産サイトに欲しい情報が「掲載されていなかった」と回答しており、不動産サイトの課題が浮き彫りになった。 「スーパー」と「コンビニ」は周辺情報として必須 「賃貸・購入するマンションの周辺情報として、最も重要視するものを教えてください。」という質問に対しての回答結果は、以上のようになった。 「スーパー」と回答した人が34.9%と圧倒的に多く、次に「コンビニ」(11.0%)が続いた。日常生活の上で必要な店の近さを重視する人はやはり多いようだ。 「必ずチェックする」情報としても、スーパーとコンビニの有無が最も高く、それぞれ73.7%と56.5%となった。また病院と回答した人も半分近く(49.8%)に上り、日常的な通院、また緊急時の便利さを考える人が多いようだ。 上グラフの他に、自由回答ではパン屋、ショッピングモール、駐車場、散歩コース、ドラッグストア、高速道路の入り口、などという回答も挙がった。日常生活の便利さとともに、周辺環境を重視する人が多いようだ。 また「あなたが物件に求める意外なこだわり」についても聞いたところ、(車種を問わない)地下駐車場、各階のゴミ捨て場、ネット環境の充実度などが挙げられた。 「駅チカ」よりも「車寄せ有」と答えた富裕層が半数近くに 賃貸・購入するマンションの周辺情報として一般的に重視されると言われる、駅までの距離が近い「駅チカ」の物件よりも、「車寄せ(エントランス等)」がある物件に魅力を感じるかということも聞かれた。 「とても感じる」と回答した人が26.3%、「やや感じる」と回答した人が23.0%と合計で半数近くの人が「車寄せ(エントランス等)」に魅力を感じていることがわかる。 「駅チカ」が必ずしも一番の条件で無くなっているというのが現状のようだ。 不動産に求めるこだわりの条件や周辺環境が、富裕層であるからこそ一般と異なる場合があるのが現状のようである。一方で、そのような知りたい周辺環境が不動産サイトに掲載されていなかった経験はありますか、という質問には80.4%が「ある」と回答した。 その中でも「10回以上ある」と回答した人が25.4%と回答者の4分の1以上を占め、非常に高い頻度で知りたい情報が掲載されていないことがあるようだ。 住まいに対するこだわりが多様な一方で、その多様さに対応できていないのが多くの不動産サイトの課題のようだ。 ■調査概要 ・調査方法:インターネット調査 ・調査期間:2021年10月7日〜同年10月11日 ・調査対象:年収1,000万以上で1年以内にマンション賃貸、もしくは5年以内にマンション購入を考えている東京・神奈川在住の経営者・役員 ・調査人数:209名 参照:PRtimes