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不動産営業経験者に聞いた、”だから私は転職した”
2020/09/24
転職の面接の際に想定される質問の中で「なぜあなたは転職をしようと思ったのか」「転職理由を教えてください」という質問があります。 今回は、不動産業界経験者約70名に”なぜあなたは転職を考え始めたのか”、転職理由についてお聞きしましたので、その中で多くの回答であった上位5つをご紹介致します。更に本記事では、不動産業界経験者が転職を考えたきっかけをご紹介するだけでなく、転職をご検討中の方向けに、転職を考えたきっかけを質問された場合、どのような内容だと面接官に好印象を持ってもらえるのかについてもご紹介致します。面接対策に是非ご活用くださいませ。 1.面接で「転職を考えたきっかけ」が質問される理由 そもそもなぜ面接官は面接で「なぜあなたは転職をしようと思ったのか」を質問してくるのでしょうか。面接官の質問の意図を理解するだけでも質問に対する回答が変わってきます。では面接官はこの質問からなにを知りたいのか。これはずばり 「すぐに辞めてしまわないかどうか」 「自分の会社に合うかどうか」 こちらについて知りたいと思っているのです。(不動産会社人事部より) 2.不動産営業経験者に聞いた、”だから私は転職した” 2-1.残業・休みに関する内容(22名) 一番多く意見が集まったのが、福利厚生に関する内容でした。 社会的には現在働き方改革に伴い、残業時間の削減や休日がしっかり取れるようになっている企業が増えたように思えます。筆者の友人の不動産保証会社では、18時以降残業したい場合は残業申請をしなければならなく、内容が重要ではない場合は残業が許可されない時もあるそうです。(残業代が10分単位で発生するため。) しかし、不動産業界は昔から「残業が多く休みが取れない」と言われており、今そのスタイルを受け継いでいる企業が少なくないようです。 ■残業・休みに関する実際の声 ・週2休みといわれていたが、実際は週1日も休みが取れていない(20代 マンション販売 男性) ・残業が21時~22時まである(30代前半 賃貸仲介営業 男性) ・ワークライフバランスを考え土日休みの会社が良い(20代後半 売買仲介営業 男性) その他、”残業が多く自分の時間が取れない”、”副業がしたい”、”休みがなく、拘束時間が長い”などの意見がありました。 残業・休みに関する内容で転職をご検討中の方は、残業がなかったら何ができていたのか、休みが今よりも取れるようになったら何をしたいかを考えるといいでしょう。また、残業・休日が転職理由になる方は多く、面接官にとっても「業務時間内に仕事が終わらせられない人なのか」「PDCAが上手く回せない人なのでは」といったマイナスな印象を与えてしまうこともあるので、別の転職理由を伝えることもいいと思います。 2-2.仕事内容に関する内容(19名) 2番目に多かったのは仕事内容に関することでした。不動産業界で実際に働いてみたらこんな職種あったんだ!と気づくこともあると思います。その場合、不動産業界は経験者ですが、ある職種に関しては未経験の状態です。その職種につくにはどんなスキルが必要になるのか事前に調べて置き、現職でなにを培ったかを含めて説明できるといいと思います。 ■仕事内容に関する実際の声 ・売買や仕入れなど大きな金額が動く仕事がしたい(30代前半 賃貸仲介営業 女性) ・新築、土地、戸建て、マンションなど幅広く取り扱いたい(30代前半 戸建て販売 男性) ・将来独立するためにもっと幅広く経験したい(20台後半 土地活用営業 男性) その他、仕入れをやってみたい、宅建を取得したので売買仲介をしたい、広範囲ではなく地域密着型で仕事がしたいなどの意見がありました。 本当は不動産管理がやりたかった…などの理由は「その会社を選んだのはあなたですよね。」「当社に転職してきてもやりたくない仕事が回ってきたら辞めてしまうのでは」といった疑問にもつながってきてしまいます。そのため、職種を変えたいという理由で転職をご検討中の方は、 ・なぜ今の職種から別の職種に変えたいと思ったのか ・今の職種だと何ができなくて、次の職種だと何ができるようになるのか を考えながら、プラスな印象を与える回答ができるといいでしょう。 リアルエステートWORKSに相談する 2-3.会社・将来に対する不安(コロナの影響を含める)(13名) 現在、コロナウイルスの影響もあり、今回の質問では具体的な回答が多かったです。会社・将来に対する不安が転職の理由になっている方は、今から面接を受けに行く会社の会社概要や沿革を熟読し、どこが自分の理想に当てはまっているのかを伝えるようにしましょう。 ■会社・将来への不安に関する実際の内容 ・コロナの状況もあり将来が不安になった(20代後半 賃貸仲介営業 男性) ・会社が自主退職を募り始め、今後不安になった(20代後半 土地活用営業 男性) ・試用期間が勝手に伸ばされる、成長ができない(20代前半 売買仲介営業 男性) 現在は、先程も記載した通りコロナウイルスの影響もあり、会社や将来に不安を覚えて転職を検討し始める方も多いでしょう。 ですが、面接官に直球で伝えてしまうと「会社が辛い時に辞めてしまう人」「もし当社の業績が下がってきたらその時はまた別の業績がいい会社に行くんだろうな」と思われてしまいます。そのため、転職理由の1つとして会社や将来の話をするのはOKですが、その他の転職理由も考えておくといいでしょう。 2-4.給料面に関する内容(13名) ■給料面に関する実際の声 ・契約するより残業した方がお金がもらえるからやる気がでない(20代後半 売買仲介営業 男性) ・結婚して子供ができたので安定した収入が良い(20代後半 PM 男性) ・実績を上げているのに他の人と給料が一緒(20代後半 賃貸仲介営業 男性) お給料に対して不満がある場合は、 ①自分がどのくらいの成績を収めているのか ②今の自分の成績ならいくらが妥当なのだろうか ③自分は年収いくらを目指したいのか 上記3点を自分の中で考えた上で転職先の決定をしたり、また面接官に転職の理由を問われた場合は上記3点をしっかり説明できるようにしておきましょう。 「今の会社はお給料が低いので辞めたいです。」だけだと面接官としては情報が不十分のため、「お給料を上げるほどでもないと思われている人なのでは」という風にも捉えられてしまいかねないので気を付けましょう。 2-5.キャリアアップに関する内容(12名) キャリアアップに関する内容では、今の会社では○○についてやり切ったため次のステップへ行きたい、次は前職の経験を活かして△△の仕事をやりたい、もっと幅広い経験を積みたいなど、プラスな内容が多かったです。 ■キャリアアップに関する実際の声 ・トップセールス、トップマネージャーになったのでやり切った。これ以上ここでで成長できることはないと思った。(30代前半 不動産営業 男性) ・不動産会社で一定の成果が出せたと自身で納得できていたため、もっと色々な経験が積みたいと思った。(40代前半 不動産営業 男性) ・今の仕事を9年間やってきているが業務内容が変わらない。(30代後半 賃貸仲介営業 男性) キャリアアップが転職理由の場合は、キャリアアップした後に描いている理想が、面接企業とマッチしているかが大切になってきます。もしキャリアアップした後に描いている理想と面接企業の業務内容とが合わなかった場合、面接官からは「当社はあなたが今おっしゃった内容と一致しませんが大丈夫でしょうか?」との質問にも繋がってきてしまい、マイナスな印象を与えてしまうので、面接を受けに行く企業の企業分析はしっかりと行いましょう。 2-6.その他 5つの分類分けには入ってきませんでしたが、その他お聞きした内容で、興味深かったものをいくつかご紹介致します。 ①会社の方針と合わない(20代後半 賃貸仲介営業 男性) ②オーナーの賃貸経営をサポートする時に、自社として紹介できる商品には限界があり、もどかしく感じる。(30代前半 不動産管理 男性) ③上司のやる気がない(20代後半 用地仕入れ 女性) 3.面接官に好印象を与えられる回答とは 「この回答をすれば絶対に面接を通過する。」という回答をお伝えするのではなく、今回はどういう内容の回答が面接官に好印象を与えられるのかについてご紹介致します。 3-1.他責の回答か、自責の回答か 今、あなたが考えている、または現在面接官にお伝えしている転職を考えたきっかけは他責の回答でしょうか、自責の回答でしょうか。不動産転職エージェントリアルエステートWORKSでは、転職を考えたきっかけがなるべく他責にならないようにすることをおすすめしております。なぜ他責ではなく自責の回答をおすすめしているかというと、面接官に対して他責はマイナスの印象を与えることが多く、自責はプラスの印象を与えることが多いからです。 では、他責の回答、自責の回答とは具体的にどのような内容なのでしょうか?「お給料が低い」という転職理由を例にしてご紹介致します。 他責の例:私は入社して4年経ちますがお給料が2年目以降変わらず、賞与もでないので、もっと年収を上げたいと思い転職活動を始めました。 自責の例:私は現在入社して4年が経ち、2019年の営業成績は3位でした。1,000万円プレーヤーになることを目標にしており、次は営業成績に見合った評価をして頂ける環境で働きたいと思い、転職活動を始めました。 他責の例の場合、「お給料が変わらない」、「賞与がでない」と面接官が受け取る内容がマイナスな印象のみになってしまいます。一方、自責の例ではいかがでしょうか。「営業成績が3位」「1,000万円プレーヤーになりたい」「営業成績に見合った評価をしてほしい」と、自分の会社に入ったら年収1,000万円を目指すために活躍してくれるのではないか?というような想像を掻き立てられます。 もし営業成績が中くらいだった場合は「それはお給料上げられないよね」というように思われてしまうこともありますので、その場合は、お給料以外の転職理由を考えましょう。 4.まとめ いかがでしたでしょうか?今回は不動産業界経験者の方が実際に転職を考えたきっかけについてと、面接官に好印象を持たせられる回答についてご紹介致しました。上記の内容に当てはまらなかった方、また、上記のきっかけには当てはまったけれども少し違う言い回しを探している方は、是非リアルエステートWORKSのキャリアコンサルタントにお問合せ下さいませ。 リアルエステートWORKSに相談する
【後編】恋愛と不動産営業の仕事は同じという極論が、まんざら嘘でもないという話(渾身の説明付き)
2020/09/23
※こちらは後編になります。前編を読んでいない方は先にこちらをお読みください。 【前編】恋愛と不動産営業の仕事は同じという極論が、まんざら嘘でもないという話(渾身の説明付き) 相手からヒアリングした内容とこちらの提案の「つながり」が必要 上司がよく使っていた言葉は「後出しジャンケン」をすること。顧客が何を出したかを確認(ヒアリング)してから、はじめてこちらも出す(提案)。その逆をやったら負けてしまう=失注してしまう確率が高まるというのである。そして、ヒアリングした顧客のニーズに対して、提案はそのニーズにリンクしているもの、ニーズを解消するものにしなくてはいけない。 恋愛で言えば、お気に入りの女性に好きな食べ物をヒアリングをして、その答えがもし焼き鳥だったら、焼き鳥デートに誘う提案をする、という具合だ。 こちらが先に提案をするのではなく、先にヒアリングをして、相手のニーズに合った提案をする。当たり前のように思えるが、経験があまりないと意外と提案を先にしてしまう人が多い。 不動産営業で言えば、ヒアリングをして顧客のニーズが把握できても、万が一自社商品でニーズにあった商品(提案)が無ければ、代替品を持ってくるか、説得するか、諦めるか、となるだろう。ニーズに合ったものを商品として持っていたら購入してもらえる可能性が高くなる。 必ずヒアリングした内容(顧客ニーズ)とこちらからの提案が繋がっていなくてはいけない。繋がっていれば成約確率が上がり、繋がっていなければ「この営業、私の要望をわかっていない」ということになってしまうからだ。 必ずヒアリングして顧客のニーズを把握したら、こちらの提案がその顧客のニーズを解消するようにリンクさせる(つながりを持たせる)ように心がけよう。 実はこれができない人が多い。告白しなきゃお付き合いは始まらない! 恋愛で気になっている女性とデートを重ねたり、コミュニケーションを取り続けていくと、たくさんのヒアリングができてその女性の性格・好きなこと・嫌いなこと・興味・夢など幅広い情報を得ることができるだろう。 もし、それらにおいてお互いの共通点があったり、逆に彼女が持っていないものを補完できるものをあなたが持っているとすれば、適切な自分自身のアピールもできるようになる。「提案」は何もデートのお誘いだけではなく、相手に好きになってもらうようなアクションも含まれる。 告白 = クロージング そして、大変重要なイベントが「告白」だ。これをしないとお付き合いは始まらない(私の友人夫婦でお互い告白もプロポーズもせずに結婚している人もいるが、なかなか通じ合っていないとそうはならないだろう笑) 何度もデートを重ねているのに、告白するタイミングが遅過ぎたり、逆に出会ってすぐ告白してしまうのも「お付き合い」という成約を得るために失敗する確率が上ってしまう。それでも告白しないよりはマシだ。これは私の持論かもしれないが、早過ぎる告白はまだいいほうだ。遅すぎる告白や告白をしないというのが最もタチが悪い。 不動産営業でよく未経験者や若手の新人営業がやってしまうのがコレだ。顧客ニーズをヒアリングした後に、ニーズに合った自社の商品説明(マンション・戸建てなど)でウリや特徴などのポイントを提案するところまではできる人も多い。一方、恋愛で言う告白にあたるクロージング、特に「テストクロージング」ができない人が非常に多い。私達にとって告白することがとても勇気がいるプロセスであるのと同じように、不動産営業の「テストクロージング」の瞬間はとてもドキドキするし、緊張感が伴う。そして怖くてこれができない人が多い。 テストクロージングとは、一言で言えば「顧客の購入意思を確認すること」だ。最もダイレクトな言葉でするテストクロージングは顧客に対して「ご購入いただけそうですか?」というもの。 通常、「クロージング」とは資金計画作成やローン支払いシミュレーションなどを用いながら、成約に向かって進めていくプロセス全体を指す。ここはそこまで緊張しない。一方「テストクロージング」はどちらかというと顧客にダイレクトに「買っていただけますか?」と聞くのに近いのだ。緊張の瞬間だ。これは私の経験上、大胆な性格の営業、感覚がズレている営業、天然の営業、空気が読めない営業にとっては当たり前にできるのだが、小心者タイプや繊細系や普通の常識がある営業にとってハードルが高くなるものなのだ。 そして、そのタイミングもとても重要だ。顧客がモデルルームに来ていきなり「購入していただけそうですか?」と質問したら、面食らうか怒らせてしまうだろう。恋愛で言えば、初対面の時にいきなり「付き合ってください」と言うのと同じだ(笑) ただ言わないよりは良い。一番ダメなのは告白しない=テストクロージングしないことである。必ず買っていただけそうか、商談の最後に聞くようにしよう。買っていただけないという回答がきたら、なぜか?もしくはどうしたら買っていただけるか?を聞けばよい。その時に顧客の不安・不満・誤解などが出てくるはずなのでそれが解消できるようなら、購入いただける確率は上がるだろう。 出会いからお付き合いまでは本当にじっくりが良いのか 最後に、よくこの手の話をすると「マンション営業などは高額な商品のため、じっくり考えて購入していただくので、恋愛に近いかもしれないが、はじめて商品を見てからすぐに購入するのと違って、恋愛は長い期間お互いを知ってからではないと成就しないと思う」という意見をもらうことがある。もちろん、そうとも言えるだろう。 恋愛も不動産営業も、初回接触からヒアリングまでの間に何度も対面したり、時間を共有する必要はあるかもしれない。それはあなたがどのくらい早くその人とお付き合いしたいか、もしくは営業であればどのくらい早くその人に商品を買っていただきたいかに関係する。なので、じっくり進めたければ、それはそれで良い。 ただし、気をつけてほしいことがある。 恋愛であれば、極端な話、自分が時間をかけすぎている間に、誰かがその女性にアプローチをしてしまって、他の誰かとその女性のお付き合いが始まってしまったらどうだろう。 「もっと早くアプローチをしておけば良かった」と大きな後悔をするはずだ。もちろん、時間をかけてじっくり信頼関係を築いていくことは大切だ。ただしその時間が長くなればなるほど、ライバルの男性が現れて大好きな人を奪われてしまう確率も高くなってしまうかもしれない(ちょっと私は危機意識が強過ぎる傾向があるが笑) 不動産営業に関してもそうだ。お客様には予算というものがある。特に商品が不動産のように高額なものだと、食材や文房具や洋服などと違い「あれもこれも買ってしまおう」ということができない。大体「この物件を買う」となったら、ほとんどもう一つ別でも買うということはない。これも恋愛と同じだ。 一度自社で成約したらすぐに競合物件を買うことは無いが、チャンスを失って競合物件を先に買ってしまったら、しばらくは自社の物件をご購入いただくことはまず難しい。(恋愛のほうが、まだ、すぐに別れちゃうというのはあるが、不動産は買い替えとか難しいかもしれない) いかがだっただろうか。大の中年男がここまで恋愛と不動産営業の共通点を熱く語った記事があっただろうか(笑)どこまで皆さんに伝わるかはわからないが、この世に同じものが二つとして無い人間と不動産だからこそ、また価値が高くてなかなか生涯の成約件数が少ない恋愛と不動産だからこその共通項が見て取れたのではないか。 奥が深い恋愛と不動産営業。ずっと大切にしていきたい2つの比較記事を残せた身として、感謝極まりない(完)
【前編】恋愛と不動産営業の仕事は同じという極論が、まんざら嘘でもないという話(渾身の説明付き)
2020/09/22
約20年前に新人不動産営業マンとして仕事をしていた頃 今やアラフォー男となった私が恋愛について語るなど気持ちが悪い話だが、今日は恋愛と不動産営業の仕事の類似点について書いてみたいと思う。特に若い方や不動産業界初心者の方・未経験で不動産業界に転職をしてきた方には、ぜひ気持ち悪がらずに読んでいただきたい(笑)そして正直、不動産業界だけではなく、それ以外の業界で働く営業パーソンにも役立つのではないかと思っている。 私が20代の頃、ある都内の不動産会社(新築不動産マンションディベロッパー)で営業マンをやっていた際に、その会社でトップ営業マンだった人が直属の上司となった。その先輩社員が教えてくれたことが、不動産業界やその後の転職先での自分のビジネスマンとしてのパフォーマンスを大きく変えてくれたと思っており、特にその上司がよく言っていた「恋愛と不動産営業は同じだ!」という極論(笑)は今でも忘れない考え方である。 当時、新卒1年目で、その不動産会社が新卒採用を開始してからそんなに年数が経っていなかったこともあり、不動産営業の教育や研修に関しては部署ごとの上司に任されていた。そのため、部長や課長などの責任者クラスの役職者が、部下の教育に熱心な場合は、時間をとって営業研修などが行われていたが、私の上司はプレイングマネジャーということもあり、どちらかというと実践で学べ、というOJT方式の育成だった。 私は当時、つい数ヶ月前までは大学生をしていたような典型的新卒社員だったので、当たり前だが不動産営業の仕方など全く知らず、難しい不動産用語や法律がバンバン飛び交うような「オトナの不動産の世界」という大海で溺れるように必死に生きていた。 不動産の仕事で一番大変なのは、その複雑で幅広い業務を覚えることだろう。慣れてくればお手の物だが、覚えるまでは大変だ。私は運良く学生時代に宅地建物取引士(当時は宅地建物取引主任者と言った)の試験を受け、免許を取得できていたため、ある程度理解できることは多かった。しかし、これは不動産業界特有だが、一つ一つの物件の取引額が大きかったり、一つの開発プロジェクトが完成するまでの時間軸が長いことから、手触り感が無く、新人ながらモヤモヤしていた。 そんな手触り感が無かった時に、ビビビッと来て、腑に落ちたのがトップセールスだった上司に教えられた「恋愛と不動産営業は同じ」という言葉だった。簡単に言えば不動産営業を恋愛に例えて説明してくれたのだ。 研修や講習などは無い、日々の業務中にふと時間がある時に、雑談まじりで様々なことを教えてくれるそのトップ営業マン上司は、きっと私のような、ちょっと前まで大学生だった若者にできる限りわかりやすく、営業を教えてやりたかったのだろう。当時の私の目線に合わせて、難しい不動産営業と、思春期の若者なら誰もが体験する恋愛を、見事に繋ぎ合わせて説明し出したのである。 OJT型の教育をする上司を持ったことがある方なら共感していただけるかもしれないが、そういうタイプの上司は、なかなか説明が乱暴だ(笑)。なのでその時にトップ営業マンだった先輩の説明をいま私なりに丁寧に下記のような図にまとめてみた。 ※ちなみに、おなじみ広辞苑には「恋愛とは = 男女が互いに相手を恋い慕うこと。またその感情。恋」と書かれているが、ここではわかりやすいように、男性が女性に出会い、お付き合いをすることをゴールにすることに対してフォーカスして書いてみたいと思う。当然女性のセールスウーマンの方でも理解できるし、仕事にも使えると思うのであしからず。 また不動産営業というのは、賃貸営業ではなく、今回は分譲マンションや戸建ての販売営業、売買仲介などのイメージを持って読んでみてほしい。 恋愛も不動産も、出会いにはチャネルと量が大切 上の図を見てほしい。大きな流れで言うと恋愛も不動産営業の仕事も同じで「初回接触→ヒアリング→アピール→成約」というプロセスとなっている。上のほうに書かれている赤い字の部分が恋愛で、下のほうに書かれている青い字の部分が不動産営業のことが書かれている。左側がスタート地点で徐々に右側に行くにつれゴールに向かうようなイメージだ。 恋愛も不動産営業もいちばん最初のスタートは「出会い」である。ここでは「初回接触」と仰々しく書いてあるが、要は最初の出会いがあるかどうかでスタート地点に立てるかどうかが決まる。 例えば、恋愛で言えば、学校や職場での出会いだったり、友人の紹介だったり、何かのコミュニティに参加することで最初の出会いのきっかけ作りができるだろう。私の友人(幼なじみの女性)がよく「女性メインの職場だから、出会いが全然無いんだよなぁ。転職しようかなぁ。。。」というふうに言ってくるので「転職だけじゃなくて、合コンでも、お見合いパーティーでも、婚活アプリでも全部利用しろ〜」と喝を飛ばしている(笑)やはり最初の出会いがないと始まらない。上記の右側のプロセスに進めない。そして出会った人全ての人が自分のタイプではないはずだから、できる限り多くの人に会えるよう努力しなくてはいけないわけだ。 これを不動産営業に置き換えてみよう。最初のお客様との接触の仕方は、様々な方法があるだろう。例えば反響営業や引き合い営業と言われる待ちのスタイルによる接触。具体的にはSUMMOやアットホームなどの大手不動産ポータルサイト経由で問い合わせを受けたり、Google・Facebook・Youtube・twitter経由などのSNS・インターネットで集客をするやり方だ。もっと昔ながらの方法で顧客接触をしている不動産会社もあるかもしれない。いわゆる源泉営業とか飛び込み営業と言われるようなもので、具体的には異業種交流会に参加して名刺交換をしたり、玄関をノックしたり、電話帳に片っ端から電話する営業スタイルだ。恋愛と同じように最初の接触がいかに多いかで次のプロセスに進むお客様の量も決まってしまう。そのため、様々なチャネルを利用して顧客とのファーストタッチを獲得しようとするのである。 最も大切なのは「ヒアリングの後に提案」。その逆は無い 初めて出会った異性の人をひと目見て気に入ったり、ちょっと話してみたら「この人と合うなぁ」と思ったことはないだろうか。そして、この人とお付き合いしたいなぁと思った時にどうするか。例えば2人きりのデートに誘ったり、食事に行ったりするのは一つのプロセスと言えるだろう。その誘いをするのに重要なのがヒアリングなのだ。 やってはいけないのが、最初から提案をしたり自分をアピールすること。まずはできる限り相手の好きなものや相手の興味が何なのかを聞くことに徹する(だんだんと恋愛講座みたいになってきた…笑) なぜなら、例えばあなたが「辛くて美味しいキムチ鍋を出す韓国料理屋さん見つけたんだけど、今度2人で行かない?」と誘っても、もし相手が辛いものが嫌いな女性だったら断られてしまう可能性があるだろう。もしくは「オレ高いところの景色大好きなんだけど、渋谷スクランブルスクエアの展望台が評判良いらしいよ。今度一緒にどう?」と誘っても、相手が高所恐怖症だった場合は「SNSとかで見たけど、私ちょっと高いところ無理なの。高いところ好きなんだねぇ。私達、合わないね・・・」という展開になってしまうかもしれない。 ご自身の好みを変えるべきとか嘘をつくべきと言っているのではない。人と人との出会いの初期段階は相手と距離を縮めることが大切で、その後徐々にお互い合わないところや欠点も明らかにしていけば良い。お互いの共通点やニーズの合致があれば、マイナスになりそうな点も許容しやすいだろう。 相手は何が好きか・何に興味があるかを先に知っておくことで、良い提案ができる。例えば「A子さんって飲み物何が好きなの?」「私はワインが好きかなぁ」「僕もワインが好きだよ。今度美味しいオーガニックワインのレストランがあるから行かない?」「いいね!」という具合に、先に相手の好みやニーズがわかれば、その人に合った提案がしやすいのだ。 不動産営業の仕事に話を移してみよう。私が新卒で入った不動産会社のトップ営業マンの先輩が、口すっぱく言っていたのが「最も重要なのはヒアリング。そのヒアリングの後に提案しろ。その逆はダメ」ということ。ヒアリングを先にしてから、その後はじめて提案に入る。チームごとに教育制度や教育内容が異なるため、私の勤務先であった不動産会社の社内でも営業手法はバラバラであった。つまり「提案後にヒアリングする」というやり方のチームもあったのだ。例えば、別の部署や別の先輩が責任者をやっているマンションのモデルルームに行くと、最初にサンプル住戸を案内されたり、物件説明をされる、という具合だ。それに対してトップセールスの私の上司は、モデルルームにお客様が来ても絶対に説明や提案、案内をしない。顧客がまずモデルルームを見たいと言っても、最初にアンケートを書いてもらうのだ。そこで顧客ニーズを把握する。どんな購入検討理由なのか、好みの間取り・希望する設備仕様などは何かを認識することで、その後のモデルルーム案内時や接客時のトークも打ち出し方が変わってくるだろう。 後編に続く>>> 【後編】恋愛と不動産営業の仕事は同じという極論が、まんざら嘘でもないという話(渾身の説明付き)
【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは?ー後編ー
2020/09/18
前編では、全世代に共通して言える、面接を成功させるためのポイントについてご紹介させて頂きました。後半では世代別に面接官が求めていることを踏まえたポイントについてご紹介致します。 ※こちらの記事は後編です。前編をまだお読みではない方はこちらをご覧下さい。 【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは?ー前編ー 1.【20代向け】転職を成功させる為のポイントについて 20代(特に20代前半)が転職活動をするに、評価として、最も重要視しておいた方が良いポイントは、過去の経験からどれだけ基礎的な能力を身に着けて来たのか?即戦力化できる可能性はあるのか?という点です。まだまだポテンシャルを重要視して採用される傾向にはありますが、20代後半にもなると、希望する企業の採用要件や就業したいポジション等によっては、即戦力になるか?というのを、問わせる可能性もありますので、転職を希望している企業と職種やポジションに対応できるように準備しておくこともポイントとなります。 1-1.自分が積み重ねてきた「ベーススキル」とプラスアルファのスキル語れるようにしておく 自らの経験でどの会社でも当てはまるスキルである「ベーススキル」については、どれだけその力が身についているか?それはなぜか?というのを説明できるようにしましょう。 経済産業省が作成したレポートを見てみると、下記のような力を社会人基礎力であると定義しています。この社会人基礎力は、本記事冒頭の「ベーススキル」にそのまま当てはめて考えることもできます。 ①前に踏み出す力 (アクション) 主体性:物事に進んで取り組む力 働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力 実行力:目的を設定し確実に行動する力 ②考え抜く力 (シンキング) 課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力 計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力 創造力:新しい価値を生み出す力 ③チームで働く力(チームワーク) 発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力 傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力 柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力 情況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力 規律性:社会のルールや人との約束を守る力 ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力 参考)経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html これらの基礎スキルに対して、なぜ、その各スキルがそれぞれ身についているのかを、具体的なエピソードをセットで語れると、より説得力が増す説明となり、あなた独自の強みとなりますので、考えてみましょう。 例)事務職でしたが、社内で新しい労務管理システムの導入に従事しました。しかし、初めはまったく社内メンバーに取り組んで貰えなかったのですが、メンバーに、取り組んで貰えない理由をヒアリングしたところ、「朝の開始時間はみな自分のタスクの整理に時間を取られてしまい、なかなか、意識が向かない」との事でした。そこで、自社で管理している別手動で行う勤怠管理システムのすぐ横に労務管理システムを置きました。すると、活動率が80%改善しました。ここで、「課題解決力」とそもそも相手から意見を引き出す「傾聴力」を身に着けました。 また、上記の「ベーススキル」だけでなく、自分だけの経験で得た、特別なスキルをがあると感じたら、躊躇なくそれを自分のモノとして、主張できるようにしておきましょう。(営業であれば、特殊な商材を取り扱った等、実際の面接で活用できるかは分かりませんが、まずは自分のスキルセットを棚卸ししてみましょう) 1-2.ベーススキルを活かしてどのように会社に貢献できるか?貢献したいのかを明確にしておく スキルがある事は素晴らしいのですが、それだけでは、本当に活躍はができるのか?をイメージがしにくい場合もあります。スキルを使って、どのように活躍して成果を上げていけるのか?まで、詳細に話すことが出来ることがポイントです。 面接者は、応募者の携わってきてた業務や、スキルが分かったとしても、採用には至りません。得たスキルを、応募者がどのように活かしたいと思っているのか?と、それはなぜか?がとても重要だからです。例えば、「自分は営業でMVPを取りました、売り上げる能力があるので、マネジメント職につきたいです」となっても、確かに、売るスキルはあるけど、マネジメント能力があるのか?というのが問われるからです。採用面接する側としては、「この人は、本当に自分のスキルを活かしたいと思っているのかな?」と疑問になってしまいます。もしも、本当はやりたい仕事があるけど、今スキルを活かせないとしても、「今は売る力を最大限発揮しますが、いずれは、マネジメントにチャレンジしてみたいと思います」等、自分のスキルが不足していると判断できる場合には、率直にチャレンジしたいと伝えましょう。 ※但し、先の全年代共通の項目でも記載した通り、転職希望先の企業が、「マネジメントスキル」を求めている場合には、例え経験がない場合でもマネジメントに関わるスキルを身に着ける機会があったかを振り返ってみましょう 1-3.20代転職希望者のポイントまとめ 20代転職者用のチェックリストを作成しましたので、活用してみてください。 ■基本的な方針 ・自分の「軸」を明確にする ・入りたい企業がどんな人材を求めているかを調べる ・なぜ?自分は選ばれるのか?を明確にしておく ■20代向けの特別対策ポイント ・自分が積み重ねてきた「ベーススキル」とプラスアルファ語れるようにしておく ・それらのスキルを活かして、どのように会社に貢献していきたいのかを説明できるようにしておく 2.【30代向け】転職を成功させる為のポイントについて 30代は「即戦力」としての評価を受ける年代です。自ら積み上げてきた、「ベーススキルはもちろんですが、「なぜ、即戦略といえるのか?」「リーダーとしてのマネジメント能力はどうか」というのが、非常に大切になります。 2-1改めて自己分析をしてみる 30代になると、基本的なビジネススキルや、専門的なスキルが身についてきて、20代の頃よりは、自分に自信が持てる年代かと思います。しかし、時としてその自信が転職する際のボトルネックになってしまう場合があります。例えば、客観的に自分のスキルが見合わず、今の年収をさげないと、その企業に転職できないという事が分かった時、「年収を下げてまで本当に自分がやりたい事なのか?」を明確にしないと、そもそもの転職活動に意味を見いだせなくなってしまう場合があります。ある程度経験を詰んで、自分のやりたいこと、できること。の輪郭が見えてきた30代だからこそ、今一度、自己と向き合ってみて、自分の希望を言葉にできる事が大切です。 2-2.自らの経験や得てきたスキルをどのように活かすのか具体的に説明できるようになっておく 30代は、キャリアを積み重ねてどんなスキルを得たか?という具体的な説明できることががとても重要です。自分が面接官になったつもりで、「相手だったら、自分にどのようなスキルを求めているのか?」「自分はどんなスキルが提供できるのか?」「それはなぜか?」キチンと説明出来るようにしておきましょう。自分ではどうしても難しい場合には、特定の業界に精通した転職エージェントを通じて、面接の対策として模擬面接を依頼するのもいいかも知れません。 2-3.30代転職希望者のポイントまとめ ■基本的な方針 ・自分の「軸」を明確にする ・入りたい企業がどんな人材を求めているかを調べる ・なぜ?自分は選ばれるのか?を明確にしておく ■30代向けの特別対策ポイント ・改めて自己分析をしてみる ・自らの経験や得てきたスキルをどのように活かすのか具体的に説明できるようになっておく 3.【40代向け】転職を成功させる為のポイントについて 3-1.自分の武器を把握しておく 40代の転職者は、何といっても、20代、30代と比べて豊富な経験や知識が売り出しポイントになります。これまで培ってきた経験を活かしてどのように転職先の会社へインパクトが出せるか?を説明できることがポイントです。また、自分自身の成果だけでなく、マネジメントによって、管理する組織に対してどのように貢献できるのかを説明できることもポイントとなります。 3-2.転職希望企業が自分を採用するメリットデメリットを把握しておく 40代ともなると、周りの社員への影響が大きいでしょう。採用する側からすると、「もし、期待していた以上のスキルがない場合にはどうしよう・・・・」や、過去の成功方法にとらわれていたり、組織にカルチャーフィットしなかったらどうしよう・・・等、面接官も、経験豊富な40代応募者に対して、大きな期待を寄せながらも不安を抱えていることでしょう。20代、30代の応募者と比較しても、給与も高く、採用に対してに具体的なリターン(成果)を求められるのは、応募者はもちろん、面接官にとってもプレッシャーになります。自分が採用された場合の、面接官が想定するであろうデメリットを把握しておく事によって、面接時、デメリットを上回るメリットを提供できるか、デメリットが発生する可能性が低い事をアピールするのか?がはっきりとして、効果的な面接対策ができるでしょう。 3-3.40代転職希望者のポイントまとめ ■基本的な方針 ・自分の「軸」を明確にする ・入りたい企業がどんな人材を求めているかを調べる ・なぜ?自分は選ばれるのか?を明確にしておく ■40代向けの特別対策ポイント ・自分の武器を把握しておく ・転職希望企業が自分を採用するメリットデメリットを把握しておく 4.まとめ 全世代に当てはまるポイント、20代転職者に当てはまるポイント、30代転職者に当てはまるポイント、40代転職者に当てはまるポイントについて解説しましたが、何に重要点を置いて準備をするかは、各年代別に少々に異なると考えています。 しかし、本質的な転職のポイントは一緒で、「あなたは何を望んでいて」「転職先企業はあなたに何を望んでいて」「なぜ、あなたは採用をされるのか」というのを、紐解いて行くと良いでしょう。また、自分1人で振り返ることはどうしても難しいという方もいらっしゃるでしょうから、そういう方には、転職エージェントを活用して、第三者的なフィードバックをることをお勧めて致します。(ここから、リアルエステートワークスに移行する導線を準備するかは検討)
【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは?ー前編ー
2020/09/17
転職は不安がつきもので、どうしたら自分の希望に合った転職を実現できるだろう。と悩む人は多いと思います。確かに、何も準備をせずに転職活動に向かう事は、何の設計図もなしに家を建てるのと似たように、途中で自分が本当に大切にしたいことが分からなくなったり、せっかく自分が積み重ねて来た実績を面接の時に上手く伝えられずに、本来であれば面接に通過出来たチャンスを取りこぼしてしまいかねません。そうならない為に、本記事では、転職を成功させるポイントをまとめました。 1.転職を成功させるポイントは年代別に異なる 転職を成功させる準備をする際に、本記事では、年代別に特に重点をおく対策が変わると考えて、下記のように、年代別に対策方法を解説しています。 ・全世代共通:転職のポイント ・20代向け:転職のポイント ・30代向け:転職のポイント ・40代以降向け:転職のポイント 年代別に分けているものの、全世代共通するステップがあります。 まずは、全ステップを記載しているものを確認してみましょう。 ※年代別の面接を成功させる為のポイントについては後編でご紹介致します。 すぐに年代別、面接を成功させるためのポイントについてご覧になりたい方は、こちらをご覧下さい。 【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは? ー後編ー 2.【全世代共通】転職を成功させる為のポイントについて それでは、どのようなステップを踏むことが適切なのでしょうか?ポイントは、「自分を知る(軸を明確にする)」「相手を知る(転職したい企業が求めている人材を明確にする)」「攻略方法を考える(なぜ選ばれるのかを明確にする)」です。それぞれ解決していきます。 2-1. 自分の「軸」を明確にする 面接官に必ず聞かれる質問に「なぜ?当社(転職希望先企業)に応募したのですか?」というものがあります。この質問は、シンプルな用に見えて、非常に深い意味合いがあります。なぜなら、下記のように、応募者の考えを深く知る事ができる質問だからです。 ■「なぜ応募したのですか?」の質問から判断できること なぜ、その会社に応募したのかが話せる ↓ なぜ、その会社を選んだのか理由が明確になる ↓ 転職する際の自分の中での優先順位が付けられている ↓ 優先順位をつけた根拠が知れる ↓ なぜ優先順位が付けられたのかが、明確に説明できる ↓ 自分の中で大切なもの(優先すべきこと)が説明できる ↓ 大切なものがなぜ大切かが説明できる。 このように、その人が人生の中で何が大切で、今まで生きて来て何を考えて、どのように行動したのか?そして、その思考の深さはどれくらいなのか?というところまで、この質問で分かってしまう場合が多いです。 ※必ず全ての面接官がそのように考えていない場合もありますが、それくらいの心構えで準備した方が良いでしょう よって、自分の軸を明確にして、考えを研ぎ澄ます事によって、自らの志望動機を聞かれても、回答ができるようになるでしょう。 参考までに、自分の軸を探す時に参考になる本の紹介をしますので、ご興味がある方は参考にしてみてください。(書籍のタイトルをクリックするとアマゾンのページへ移動します) 「絶対内定2021 自己分析とキャリアデザインの描き方」 絶対ブレない「軸」のつくり方 2-2. 転職したい企業がどんな人材を求めているかを調べる 自分の軸や、やりたいこと、なぜその会社に入りたいのか?についての考えが磨かれたら、次のステップは、「なぜ、その企業があなたを採用するのか?」という理由を明確にすることが大切です。孫子の有名な言葉に、「彼を知り己を知れば百戦殆からず敵を知り己を知れば百戦殆うからず」というものがあります。敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない。という意味の言葉ですが、これも転職活動に当てはまります。転職をしたい、面接を受けようとしている企業がどのような人材を求めているのかを把握したいり、分析したりすることが重要です。 企業が面接で応募者を評価するポイントとして、例えば、下記が例として挙げられます。 ・マインド:人生や仕事に対しての考え方、価値観 ・ベーススキル:どの分野にも当てはまる仕事の根幹となる基礎的なスキル ・スペシャルスキル:専門性の高い特定分野における特別なスキル ・ポテンシャル:地頭や基礎学力、知識等から想定される伸びしろ あなたが転職したい企業は、この4つの要素のうち、どの要素をどれくらい満たしていれば、あなたを採用するでしょうか? じっくり考えてみると良いかも知れません。 また、本記事では、面接対策を行う対象年齢ごとに、準備の厚みを分けておいた方が良いと考えています。 下図のように、より、20代は将来どのくらい活躍してくれそうな素地があるか?というのを注目されるようになります。対して、40代以降に関しては、より具体的な経験や実績に対しての評価の比重があがってくる事になります。30代に関して、応募する企業や職種、希望するポジションによって、下記表の比重は変わってくるでしょう。※1 ※1 年代別に各スキルの評価の比重を表したシート 2-3. なぜ、自分は面接に通過できるのか?を明確にしておく 「自分の軸を明確」にして、「企業が求めている人材」を特定する事ができました。しかし、それだけではまだ足りません。 前出の応募者を評価する4つのポイントに対して、 「なぜ、自分はそれらの評価軸の要件を満たしているのか?」という理由を明確にしておく必要があります。 そして、受け売りの言葉ではなくて、自分らしい言葉で表現できることが大事です。 例えば、 ・なぜ ・どんな経験から ・自分はそれぞれの評価軸を満たしていると思うのか 具体的なエピソード(裏付けとなる経験からそのスキルを得たプロセスを語ること)が大切です。プロセスを語ることで、初めてあなたの言葉として面接官に伝わり、共感を得ることができます。 2-4.具体的なエピソードを用いた例 例) 私は、お客様にとって「誠実な営業であること」を目指してきました。(※マインド)それを実現する為に大事なことは、誰よりもその商品に詳しく、お客様の全ての質問に対して回答でき、営業としての基本的な所作をプロとしてこなせることが大事だと思っています。その為に、社内での営業研修の成績は一番で通過するように勉強し、かつ、最初は売上につながらなくとも、まずは商品知識を得る事に専念しました。結果として、売上目標を達成して、お客様からの信頼も得ることができ、紹介による受注も増やすことができました。(※ベーススキル) 3.まとめ いかがでしたでしょうか? まずは全世代で共通して言える、面接を成功させる為のポイントについてご紹介致しました。特に自分の「軸」を明確にすることは、面接を成功させる為だけではなく、自身の転職活動において、企業選びを失敗しないためにも、より良い転職活動を行うためにも大切なことになりますので是非考えてみてください。 後編では、年代別の転職を成功させるためのポイントについてご紹介致します。 【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは?ー後編ー
【転職編】面接を熟知したキャリアコンサルタントによる面接時に絶対に押さえておきたいポイントとは?
2020/09/17
今回は、「書類選考は通過したけど、次の面接に向けてなにを用意すればいいの?」と悩んでいる方向けに、事前に用意が可能な面接の心得をまとめましたのでご紹介致します。 1.面接時の心構え 面接は一方通行の会話ではなく、あなたと面接官の双方向の会話だと理解しましょう。面接での質問には一つ一つ必ず意味があり、「相手がなぜその質問をするのか」を考えて回答することが重要です。 1-1. まずは質問を “聞く” 面接官にマイナスな印象を与える応募者の特徴の一つに「人の話を聞かない」という点が挙げられます。 「質問が終わる前に食い気味で答えてくる」 「質問した内容とまるで違う答えが返ってくる」 といったケースが意外と多いのです。相手の話は最後まで聞き、質問の内容に沿って答えることを、基本としてしっかり押さえましょう。 1-2. 自分の言葉で語る = プロセスを明瞭に 「御社の●●という理念に引かれ志望しました」こちらはよくある志望動機の一つですが、面接官の心を動かすことはできません。面接官の心を動かすには、 ・なぜ ・どんな経験から ・志望企業の理念に引かれるようになったのか そのプロセスを具体的に語ることが大切です。このプロセスを語ることで、初めてあなたの言葉として面接官に伝わり、共感を得ることができます。過去の経験や今後のビジョン、事例の引用も自分の言葉で語ることができるようにしておきましょう。 1-3. かっこよく話す、ミスは許されない、という気持ちを切り捨てる 企業が面接をする理由には、書類では判断できない人間性や本音を知りたいという意図があります。そのため、極度に緊張したり、演技をしてしまうと、知りたいことが見えてきません。緊張してしまうのは仕方のないことですが、面接の意図を理解して、なるべくありのままのご自身でいられるように心がけてください。 2.面接時によく聞かれる6つの想定質問 ~転職編~ 企業によって面接の質問は様々です。「友達からあなたはどう思われていると思いますか。」という質問もあれば、「あなたが思う親友とは何ですか。」という質問もあり、「友達」という一つのテーマをとっても企業によって質問はバラバラです(筆者体験談より)。ですが今回は、一定数の企業が面接で質問する「よく聞かれる質問」について6つご紹介致します。 2-1.自己紹介 採用担当者は、自己紹介時の表情や語調から、自社の社員と業務を行えるかという点もチェックしています。最初に氏名を名乗り、応募企業で生かせるあなた自身の職務経験を簡潔に語ることがポイントです。回答は要点を押さえて、30秒から1分程度にまとめましょう。 2-2.志望動機 この質問からは、あなたの職務上の強み、キャリアプラン、自社への理解度、そして自社への思いをチェックしています。前職の職務経験を生かして、その企業だからこそ貢献したいという志望動機を考えましょう。応募企業の特徴を把握していなければ、明確な志望理由を話すことはできません。 「私の前職における○○といった経験を生かして、△△である御社で、□□として貢献していきたいと考え志望しました」といった流れの回答を心掛けてください。 2-3.職務経歴 採用担当者は、応募者がこれまでどんな業務に携わってきて、どのように自社でスキルを生かせるのかを見極めています。多岐にわたる業務に携わりたくさんのスキルを身に付けてきた場合は、それらを簡潔に述べ、その中でも自分の強みとなるような経験を具体的な数字などを交えて伝えましょう。 その際、応募企業で生かせるスキルでなければアピールとしては弱いので、自分のスキルと企業で求められる人材としての共通部分を事前に見つけておくことが大切です。 2-4.前職の退職理由 退職理由から自社における組織適応力、ストレス耐性、キャリアプランをチェックしています。例えば「人間関係がうまくいかず辞めた」という回答から、自社でも同様の問題が起きる可能性を懸念します。ネガティブな理由で辞めた場合でも、そのことをきっかけに現在はポジティブに将来を考え転職活動を行っているといった回答をしましょう。 採用担当者は、「××が嫌だから辞めた」という退職理由ではなく、「○○を実現したいから辞めた」という退職理由を評価します。業績不振や倒産等の不本意な退職であっても、だからこそ働くことを真剣に考えて、今の応募企業と巡り合えたといったポジティブな回答を考えましょう。 2-5.長所と短所 あなたの長所と共に、短所が業務に支障を与えることがないかを把握するためにこの質問をします。「長所は粘り強く最後まであきらめないことです。前職では〜」と前職における具体的な事例を添えることで、長所が強みとして面接官の記憶に残りやすくなります。 短所は、あなた自身がマネジメントできずに業務に支障を与えるような内容は控えましょう。例えば「短所は短気です」という回答では、人間関係がうまくいかない応募者だととられてしまいます。「物事に集中して時間を忘れてしまうことがありますが、社会人ですので時間管理を意識して行動しています」というように、短所を改善しようとしている点まで伝えることが大切です。 2-6.逆質問 最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがありますが、ここではあなたがその企業や業務内容に対して志望の意欲があるかどうかを判断する質問です。 必ず2つから3つほどは質問するようにしましょう。その際の質問も、福利厚生や休日についてなど、調べたら出てくるような質問は避け、実際の業務の内容や御社で活躍されている社員がどのように働いているか、などポジティブな印象を持ってもらえる質問をすることをお勧めします。 リアルエステートWORKSに問い合わせる 3.面接時の身だしなみについて 面接時は、「清潔感」を意識した服装を心がけてください。身だしなみがきちんとしていないとだらしがない人、仕事ができない人と捉えられてしまいます。 3-1.面接時の身だしなみについて~男性編~ ■服装について ・スーツやワイシャツに、シワ・汚れ・ほつれはないか ※第一ボタンは閉められているか等、厳しく見ている企業様が多いようです。 ・派手な光沢や模様が入ったスーツは避ける ※「清潔感があるかどうか」を基準にスーツをお選びください。 ・ネクタイは好感の持てる色味かどうか ※派手すぎる柄や色味は避けてください。 ・靴はしっかり磨かれているかどうか ・靴底はすり減っていないか ※特に男性は靴をしっかり見られる傾向がございます。 ●エチケットについて ・髪に寝癖がついていないかどうか ・ワックスは付けすぎていないか、また、ワックスの塊がついていないか 3-2.面接時の身だしなみ〜女性編〜 ●服装について ・スーツ、ブラウスにシワ、汚れ、ほつれはないか ・靴はしっかり磨かれているかどうか ・ヒールの底の金具が出てしまい、歩く時に不愉快な音が出ていないか ・ストッキングは破れていないか ※ストッキングを履く場合は黒ではなく肌に近いお色味をお選びください。 ※万が一破れてしまったとき用に予備のストッキングを用意しておきましょう。 ●エチケットについて ・爪はしっかり整っているか ※ネイルをされている場合は、一部だけ剥がれていないか、またストーンなどが華美ではないかをご確認ください。 ・髪飾り、ゴムは華美なものではないか ※髪飾りはなるべく避け、ゴムもなるべく髪の毛の色に近いものを使用するようにしましょう。 その他、身だしなみだけではなく、匂いにも気を配るようにしましょう。過度な香水は控え、面接前の喫煙についても、衣類にたばこの臭いが付着しますので、控えるようにしましょう。過去にはそれで落とされてしまった方も多くいらっしゃいます。 4.面接当日の注意点 4-1.入室時のポイント 名前を呼ばれたら、はっきりとしたお声で返事をしてください。扉を閉める際、後ろ手で閉めるのはマナー違反です。ドアのほうに振り返ってから、静かに閉めるようにしましょう。入室したら、自分から明るい声のトーンではっきりと挨拶をしましょう。 挨拶例:本日はお時間をいただき、ありがとうございます。●●と申します。よろしくお願いいたします。 面接官に「どうぞ」と言われてから、席に腰掛けるようにして下さい。その際、カバンは椅子の横に置きましょう。 4-2.話し方のポイント 面接官の質問をよく聞き、話が長くならないよう簡潔に答えることを心がけましょう。その際、結論から伝えたり、話すポイントを明示したりするとよいでしょう。 「結論から申し上げますと、~~です。具体的には・・・」 「3点ございます。1点目は・・・」 話す際は、テンポよくハッキリとした声で、適度に身振りを交えて話すようにしましょう。小さな声で話すよりも、良い印象が持たれます。また、正しい言葉遣いもポイントです。砕けた話し方ではなく、適切な敬語を使うことを心がけましょう。 4-3.表情のポイント 面接中の目線は、面接官へ向けるようにしましょう。うつむいたり、視線をそらしたりすると、自信がないという印象を持たれるかも知れません。面接官が複数の場合は、話している人に目を向けるようにしましょう。堅くなりすぎず、基本的にはリラックスした表情が望ましいです。大笑いしなければ、笑みがこぼれるのもよいでしょう。 4-4.面接作法のポイント ・背もたれから少し背を離してご着席ください。背もたれに持たれてしまうと横柄な印象を持たれてしまいます。 ・テーブルの上に手や肘をついてお話をしないように心がけてください。 ・お話する際に顔や髪を手で触らないようにご注意ください。 ・ご着席されている際、足を組んだり、広げたりしないようにしてください。 意外と見られているポイントです。 4-5.退室時のポイント 面接終了後、「ありがとうございました」と自ら進んで挨拶をしましょう。退室前に、「失礼いたします」の一言を忘れずに。ドアを静かに閉めて退室しましょう。 5.まとめ いかがでしたでしょうか?今回は、面接前に見ておきたい面接時の心得についてご紹介させて頂きました。面接は緊張される方が多く、頭が真っ白で考えていた内容が全く思い出せない…なんて方も少なくありません。本領発揮ができないような事態を避けるために、是非面接前に一度ご自身で面接練習をしてみてくださいね!またリアルエステートWORKSでは、事前にキャリアコンサルタントとの面接対策も可能です。お気軽にお申し付けくださいませ! リアルエステートWORKSに問い合わせる
【後編】グローバルベイス株式会社 人事責任者尾川様インタビュー
2020/09/15
※こちらは後編になります。前編では尾川様が異業種から不動産業界に転職したきっかけや、リノベーション会社と不動産会社の違い、またリノベーション物件の良さなどをご紹介しております。是非ご覧くださいませ。 【前編】グローバルベイス株式会社 人事部長尾川様インタビューを読む O(インタビュイー):グローバルベイス株式会社 事業部長兼人事責任者 尾川様 N(インタビュアー):リアルエステートWORKS 名尾 ============================================== ー良い意味で「しつこい人」が大事 N:中古リノベーション会社であるグローバルベイス様で求められる人物像は何でしょうか? O:そうですね…みんな同じような感じじゃないですかね?当社は仕入れ経験がない方は、最初は営業から入ります。なのでコミュニケーション能力が長けている人ですかね。私が言うコミュニケーション能力が長けている人というのは、ただコミュニケーションが上手な人ではなく、お客様と話し、お客様の意思を組むことができる人です。また、仕事ができる人になるには、プロフェッショナルとして、知識を蓄えていないといけないと私は思います。かっこよく言えば知識欲がある人ですかね。勉強をして、オーナーシップをもって、自分がプロとして成長することができる人。そんな人が求める人物像ですね。 あと最後に、いい意味でしつこい人。不動産営業はアパレルなどの営業と違い、価格が高額になってくるので、さらっとした営業ではダメなんです。お客様がAという物件を見に来て、迷った結果その時には決断できずに帰り、何日か後に購入すると決断した時には既に別の人に購入されてしまっていた。そんなことも少なくないんです。当社のお客様でも即決される方がいますが、即決する方の中には以前、良いと思っていた物件が別の方に購入されてしまった経験がある人が多いです。お客様のために今か抱えている心配事を払拭してあげ、お客様に決断を促し、最終的にお客様に購入して頂く。さらっとした営業をしてしまうと、お客様にとっても、会社にとっても残念な結果になってしまうんです。だからこそ、良い意味での「しつこい人」が大事だと思っています。 これはどこの会社にも言えることだと思うのですが、営業的には負けず嫌いな性格は合うと思います。1回のお給料が「30万円で良いや」ではなく、「もっともっと、200万円、300万円稼ぎたい!」という人の方が向いていると思います。というのも、不動産業界は頑張ればその額が稼げる業界ですからね。 ー頭が切れる人、判断が早い人はすごいと思う N:尾川様個人として、一緒に働いていてすごいな、と思う方はどんな方なのでしょうか? O:部下の中だと、仕事ができて、しかも人柄が良い人はいいなと思いますね。上司だと頭が切れる人はすごいなと思います。日本を動かしている政治家の人はそういう人達の集まりかもしれないですけどね。例えば、こういうコロナの状況とかだと、会社として進むか引くかの判断をしなければいけないんですよ。その時にパッと判断できる人とかはすごいなって思います。業界的に1つ買って1つ売るまでの期間が短いので、判断が早いということはとても大事なんです。そういう面だと当社の経営陣は判断が早いのですごいなと思いますね。 N:コラボレーション企画なども行っており、新しい切り口で行っている御社の今後の展望についてお伺いできますでしょうか。 O:今後の展望は丁度今練っている最中なんです。5月に大阪ガスの傘下(※1)に入ったこともあり、色々と変わることもありますので。 あとは、地域を少し拡大するかもしれません。というのも、売上を挙げていく方法は主にシェアを取るか、またはエリアを拡大させるかの2つになってきます。ただ、シェアを取るというのはすぐには難しいので、じゃあ範囲を少し広げていこうかという話はしていますね。例えば現在埼玉を一切やっていないのですが浦和を視野に入れてみたり、千葉であれば浦安や市川とかですかね。県は違えども東京にアクセスが良い地域は沢山ありますからね。 N:コロナウイルスの影響で、東京以外の場所に移動される方も多いとニュースで見ましたが尾川様はどうお考えですか? O:そうですね…コロナの中で、地方に出ていくという話もありますが、やはり学ぶところも働くところも一極集中していますよね。東京に。もしこのままリモートワークが続いて東京を離れる人が多くなってきてしまったらインフラ事業だって潰れてしまう。だからこそ、やはり結局は東京に人が戻ってくると私は思います。なので東京の物件は引き続き力を入れて行っていきますよ。 あとは実際に、東京の2LDKに住んでいたご家族が、旦那様も奥様もテレワークになったので、同じく東京の3LDKに買い換えたという例もあります。お子様もいらっしゃるとそう簡単に引っ越しもできませんので、「地方に行く」という需要だけではなく、「東京で広い部屋にする」という需要もあるんです。当社は元々3LDKの広い部屋を中心に行っていたので、お部屋の広さを変えるなどはありませんが、時代に合わせてお部屋にワークスペースを作ったり…という工夫はしていますね。 ※1:2020年の5月、グローバルベイス社は大阪ガス株式会社との資本提携を結びました。詳しくはこちらをご覧ください。 大阪ガス株式会社との資本提携について ー不動産業界で求められる人材とは、真面目で仕事に熱心な人間 N:30年ほど不動産業界でご活躍されている尾川様が思う、”過去”と”今”の不動産業界の違いはありますか? O:お客様を探すやり方は変わったのではないでしょうか?今はテクニカルにSNS等を使いながらであったり、ネット広告をして集客するようになりましたからね。ただ、そのあとお客様に会って、商談をしてから成約をするまでは今も昔もあまり変わらないです。あと就業ルールはソフトになりましたね。昔の不動産業界は休みもない、就業時間もない、辞めろなんて言葉も飛び交う時代でしたから…。昔は 「時間長く働いている=頑張っている」という風に考えている人が多かったんですよ。こんな遅くまでやっていますよアピールをしていたようにも思えます。 当社は今10時出社で19時には役員が帰り、19時半になったらほぼ全員が帰っています(※)。ただ変わっていない会社も多いですけどね。私は面接担当なので色々な不動産会社出身の人と話しますけど、やはり変わっていない会社も全然ありますよ。※グローバルベイス株式会社様の役員方は、みんなが帰りやすくなるように進んで19時になったら帰るようにしているそうです。 N:最後に、先程は御社で求める人材についてお伺いしましたが、今後不動産業界で求められる人材とはどんな方なのでしょうか? O:真面目で仕事に熱心な人間ですね。真面目じゃない人間は意外と多いんです。 別に仕事だけをやれというわけではありませんが、仕事の時間は真面目にやる。それが大事だと思います。あとは仕事のために必要なスキルを身に着けるための時間を惜しまないという人は良いと思います。例えばですが、不動産業界だと宅建を取ることが一つの指標になります。 余談ですが、私が不動産業界に入った時代は朝5時に現場に行って、朝9時に会社に行き、夜の12時まで仕事をしていました。更に休日は大体月2回。そんな環境の中でも宅建の勉強をしていたんです。今の時代は勉強する時間が沢山あるじゃないですか。そんな中で取らないなんて…。しかもお客様によって売れるか売れないか変わる営業とは違って宅建は努力すれば誰でも取れるんです。 あと、宅建を持っていないと自分一人で仕事が完結できないんですよ。重要事項説明ができないので、常に人に迷惑をかけることになるんです。やはり仕事に対する真摯な姿勢として一つの指標にもなってきますよね。 N:私も不動産業界に務めているので「宅建取らないと!」と思いました(笑) グローバルベイス株式会社 事業部長兼人事責任者の尾川様、この度はインタビューにご協力頂きましてありがとうございました!30年以上不動産業界の第一線でご活躍されている尾川様ならではの見解やご意見が知れる貴重なインタビューでした ============================================== グローバルベイス株式会社様のオフィスはリノベーション会社らしくとてもオシャレだったのが印象的でした。 当社では今回インタビューにご協力頂いたグローバルベイス株式会社様に働きたい!という方のサポートもしております。ご希望の方はお気軽にお問合せ下さいませ! この会社の求人に応募する ■会社概要 企業名:グローバルベイス株式会社 会社概要:2002年創業のリノベーション不動産のリーディングカンパニー。 物件の検索から資金計画、リノベ設計、施工までワンストップで行うリノベーションサービスである『MyRENO マイリノ』と同社で手掛けたリノベーション済み住宅を販売する『Reno Colle』の2つの主力事業を展開させる。近年はファッション・ガーデニング・ライフスタイルなど、自の世界観で話題のブランドや建築家とコラボレーションに積極的に取り組み、ユニークなリノベーションをも手掛ける。2020年5月より大阪ガス株式会社のDaigas Groupに参画し、豊富な資金力を活かし、現在年間 350 戸超の再販物件数の大幅な増強を目指す。 設立年:2002年04月 代表者名:茂木 敬一郎 資本金:9,500万円 従業員数:40名 住所:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー23F 求人情報詳細:https://realestateworks.jp/jobs/1629
【前編】グローバルベイス株式会社 人事部長尾川様インタビュー
2020/09/14
この度は、グローバルベイス株式会社で事業部長兼人事責任者として現在も第一線で活躍し続けている尾川様より、なぜ異業種から不動産業界に転職されたのか、不動産業界で求められる人材とは?リノベーション会社と不動産会社の違いとは?など様々なお話をお伺いしてきました。現在不動産業界へのご転職をご検討中の方は是非ご覧くださいませ。 O(インタビュイー):グローバルベイス株式会社 事業部長兼人事責任者 尾川様 N(インタビュアー):株式会社ビヨンドボーダーズ リアルエステートWORKS 名尾 ー稼ぎたかったから不動産業界に転職した N:尾川様はなぜ不動産業界に就職されたのですか? O:私は、初めから不動産業界に入ったのではなく、大学を卒業して、新卒で電機メーカーの営業に就職しました。お給料は低くなく、通常よりは多くもらっていたと思います。けれども大きいメーカーの関連会社だったので、天下りの人たちが居たり、成績の良くない先輩とも賞与は変わらず…と面白くなかったんです。 もちろんお金が全てではないけれども、結婚していて子供も2人居たので、もっとお金があれば、ある程度生活にゆとりがでるだろうなという理由で、お金を稼ぎたいと思っていました。このままメーカーで働いていたとして、長く続けていれば徐々にお給料はUPして行くだろうとは思っていましたが、当たり前ですけれども一気には上がらない。そんな時、不動産業界に知り合いがいる、同じ会社で働いていた先輩が、不動産業界に転職するので「一緒にこないか」と誘ってくれたんです。 その先輩は、私を含めた3人に声をかけていて、3人全員が「不動産会社に転職する。」と言っていました。ですが、当時の不動産会社は長時間勤務、ほぼ休日なし、パワハラが日常茶飯事…など今では考えられないような酷い時代だったので、「他の2人はついてこられないだろう」と先輩が判断し、先輩と私の2人だけで不動産会社(マンション販売の会社)に転職したんです。これが私が不動産業界に入ったきっかけでした。 ー上を目指したいではなく、下の場所でうろうろしたくなかった N:実際、最初に入社された不動産会社に入ったらどうでしたか? O:想像していた通りでしたね。前職の電気メーカー会社で7年間ほど勤めていたので、辞める時に引き留められたんですけど、その時に上司から「不動産業界は殴る蹴るもあるし、会社近くの不動産屋の明かりが消えたところを見たことがない」という話もされました。そんな話を聞いてから、心構えがあった状態で転職したので、「まあ、こんなもんか…」と思いましたね。 N:不動産会社に入社した当初に掲げた目標などはありましたか? O:あまり目標は持たないタイプなんですよ。だから目標というものはなかったですね。ただ、成績が悪くてやいやい言われるのも嫌でしたし、営業は成績を上げないとただの使えない人になってしまう。私はそういうレッテルを絶対貼られたくなかったんです。上を目指したいという想いより、下の場所でうろうろしたくないという想いの方が強かったですね。まあ稼ぎたかったというのもありましたしね。 マンション販売の不動産会社では4年半程勤務していました。その時、同じ会社の支店長が立ち上げた不動産会社に誘われ転職をしました。実は、設立当初の時も誘われたのですが、家族がいる中でこれから始まるという会社に転職するのはリスキーだと判断し、初めはお断りさせて頂いたんです。ですが1年後にその会社がある程度業績も落ち着いてきていて、再度誘われたので転職を決意しました。 N:最初の転職もですが、2回目の転職も上司に誘われていてすごいなと思ったのですが、人望が厚かったのでしょうか? O:人望があるか…は分からないですけれども、ギャーギャー言うことが好きではなかったですね。当時チームを持っていたのですが、その時代では珍しく、唯一怒らない上司だったと思います。 本人の頑張りですから、本人が力を発揮できるようにするのが上の責任だと思っていますね。成績が悪いと部下の責任にするリーダーもいたけれども、私はそういうことは絶対にしなかったです。部下が商談を取ったら一緒に商談に付いていき、一緒に成約を決めてあげる。それの繰り返しでした。「部下の成績を上げる。」上にいく人は自分のことだけを考えるのではなくチームとして一緒に頑張ろうとしていると思います。 ー話を聞きに行ったつもりが入社することに N:3社目の会社には何年程勤めていらっしゃったのでしょうか? O:3社目の不動産会社では15年程在籍しておりました。上場も経験して、営業の責任者や管理本部長など様々な役職も経験し、最終的には専務取締役(No.2)になっていたんです。ただその時リーマンショック(2008年)があり、内定取り消しの問題が起きてしまったんです。(ー社内事情のため割愛ー) 最終的に専務取締役をしていた不動産会社が倒産しました。当たり前ですが仕事がなくなりますので、今後について考えていたんですね。同じ会社で働いていたメンバーが「一緒に会社を立ち上げましょう」とも言ってくれたのですが、自己分析をして、自分は経営者向きではないと分かっていました。ただ就職もできないし、迷いに迷って「よし、一念発起して会社を立ち上げるか」と思ったときにこの会社に出会いました。 グローバルベイスが行っている「リノベーション」という事業は、現在でも新しいと言われていますが、10年前の自分が入社するときはもっと新しいものでした。そして色々な会社がある中で、グローバルベイスは上手くいっていると当時業界で噂になっていたんです。そこで、今のグローバルベイスの社長(茂木社長)と2社目の会社で仲が良かったので、茂木社長にどんな仕事をしているのかというのを聞きにいったのですが、そしたら、「それならうちに来れば?」と茂木社長に誘われ、元々自分は経営者向きではないと分かっていましたし、一人でやるより組織に入った方が自分に向いていると思ったので現在の会社、グローバルベイスにお世話になることに決めました。 ー本当に実績がある人間はつてで動くことができる N:現在の会社で4社目になりますが、転職活動…というよりかは、全部誘われて次の会社に入社されているんですね。 O:自分がどうかは置いておいて、本当に実績がある人間は、つてで動くことができると思うんです。どの業界でもそうだと思います。本当にすごい人は紹介会社経由では来ないです。自分がすごいとかではないですが、紹介会社は一切使っていないですね。 N:先程、尾川様の入社時からリノベーション業界で上手くいっていたという話があったと思うのですが、グローバルベイス様の強みとは何なのでしょうか? O:かなり広範囲に行っている会社が多いのに対し、当社はエリアをかなり絞っています。また、リフォームの質に関しては業界ではかなり高い評価を得ていて、No.1とも言われますね。お金をかけていますね。郊外型のマンションだと、お金をかけてリフォームしてしまうと販売価格が高くなり、購入する人が減ってしまいます。当社は良い場所で、良いリフォームをして売っていることが強みだと思います。 他にも、通常のリノベーション会社は仕入れをし、不動産会社のツールを使用して他社に物件の販売してもらうケースが多いのですが、グローバルベイスは仕入れの人間が物件の販売まで行うことができます。なのでいざとなれば自分たちが売ることができる、それができる営業がいることが強みだと思います。 ー良い場所の物件が安く買える。それがリノベーション物件の良さである。 N:尾川様が思うリノベーション物件の良さとはなんなのでしょうか? O:もうそれは単純です。「良い場所の物件が安く買える。」それに尽きますよね。買えない場所、もう物件が出てこない場所はもちろんあります。けれども中古の物件であれば出てくるんです。2016年頃からは中古の流通の方が新築の流通よりが多くなって来ているんです。 N:中古リノベーションマンション、本当にいいですよね。御社のコラボ物件のうちの1つ、オーシャン スタイル リノベーション がすごく好みでした! O:コラボ物件ですね。当社は4~5年前程から行っていて、他の会社にはない切り口で、新しいことを先陣切って行うことができる会社だと思います。最近はユナイテッドアローズとのコラボも行っております。 ー良いものを作る会社、そして信用できる会社であるために N:新築の販売も、中古の販売も両方を行ってきた尾川様が思う、新築販売会社とリノベーション会社の違いはなにかありますでしょうか? O:リノベーション会社の一番の肝は仕入れになってきます。例えば、自分がなにかを売るとしたら少しでも高く売りたいですよね?ただ、リノベーション会社としては、流通価格で購入したらリノベーション費用がプラスでかかってくるので勝負になりません。流通価格が3,000万円ならリノベーション会社は2,000万円で買わなければ意味がないんです。 じゃあどうやって仕入れるのか。というと情報量を多くしないといけません。なので仲介会社の人と仲良くしたり、人間関係をどう構築していくかが大事だと思います。当社の強みにも繋がってくると思うのですが、「価格を出してください。」と言われたら時間をかけず、スピード感を大事にしています。また一度価格を出した後に価格を変更することは絶対にしません。これは信用に関わってきますので。仲介業者の中でのグローバルベイスの位置づけは良いものを作る会社、そして信用できる会社という評価を頂いています。 売主さんは少しでも高く売るために色々な会社に声をかけます。そうなったら目利きが大事になってきます。場所を見て、販売のことを考え、子の場所だったらいくらで売れそうだなと考えて適正価格を出せるようにします。もし周りが3,000万円を出した時に本当の適正価格が3,500万円なのであればその金額を提示できるようにします。 N:教育とかが大変そうですね・・・ O:エリアに特化している人であれば物件の適正価格が分かると思うのですが、やはり初めは難しいので先輩社員と一緒に行動をします。 適正価格が出せることが一人前であれば、一人前になるまでには7~8年はかかりますね。というのも、グローバルベイスさんから変な人来たよ、と業者さんから言われることがないように、初めの3~4年間は営業でがっちりやり、外に出しても恥ずかしくない状態になってから初めて仕入れがやれるようになるんですよ。 仕入れは最初ひたすら営業所に名刺を置きに行きます。そこから連絡してくれる人もいらっしゃいますし、それ以外にも他社さんが自社物件をお客様に紹介してくれる時があります。その時に電話などでやり取りから仲良くすることも多い。 リノベーションというのは、仲介業者の存在なくして成り立たない会社だと思います。だからこそ嘘は言わないですし、約束は守るということを大切にしています。 N:それはどこの会社も同じなのでしょうか? O:そうですね。ただ、私が思うリノベーション会社とデベロッパーの違いがあります。デベロッパーは利益は全て自分たちの会社に入るんです。販売はできれば全部自社で行うなどして、なるべくお金を外に出さない仕組みになっています。今は変わってきたデベロッパーもありますが。 リノベーション会社は儲けを分け合うというイメージです。仲介会社さんに販売してもらうことに対して喜ぶ、お互いに良い関係性を築いていけるようにしています。 また、先程仕入れが肝になってくると言いましたが、良いものを作る人たちも大事になってきます。小さい工務店さんと協力して行っているのですが、そういう方たちにも儲けて頂けるようにしています。私たちは工務店さんに「年間でこれくらいをお願いするつもりです。」と伝え、年間契約をすることで、技術のある良い工務店さんに、できるだけ安く仕事をしていただくことができているのです。自分たちだけが良ければいいのではなく、協力してくれている全員が儲けることができるように務めています。 後編では、不動産業界で求められる人材や、過去の不動産業界と現在の不動産業界の違い、更に今後の不動産業界はどう変わっていくのか、などについてインタビューをした内容をお伝え致します! 【後編】グローバルベイス株式会社 人事部長尾川様インタビューを読む ============================================== ■会社概要 企業名:グローバルベイス株式会社 会社概要:2002年創業のリノベーション不動産のリーディングカンパニー。 物件の検索から資金計画、リノベ設計、施工までワンストップで行うリノベーションサービスである『MyRENO マイリノ』と同社で手掛けたリノベーション済み住宅を販売する『Reno Colle』の2つの主力事業を展開させる。近年はファッション・ガーデニング・ライフスタイルなど、自の世界観で話題のブランドや建築家とコラボレーションに積極的に取り組み、ユニークなリノベーションをも手掛ける。2020年5月より大阪ガス株式会社のDaigas Groupに参画し、豊富な資金力を活かし、現在年間 350 戸超の再販物件数の大幅な増強を目指す。 設立年:2002年04月 代表者名:茂木 敬一郎 資本金:9,500万円 従業員数:40名 住所:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー23F 求人情報詳細:https://realestateworks.jp/jobs/1629
<何かヒントがあるかも?!>令和一年度宅建試験合格者インタビュー
2020/09/14
合格者プロフィール:32歳女性、二児の母。新卒から不動産会社に勤務。業務内容は、総務、役員秘書などを担当。宅建試験は、2年前に勉強を始め、2度目の試験で無事に合格。勉強は大変だったけど、宅建の資格を得たことで自信が付き、他の資格にも挑戦中。 早速ですが、宅建士取得を目指したきっかけからお聞かせください。 2年くらい前に、会社の組織形態が変わって、社員全員が宅建士の資格が必要になったんです。私は、その時、1年間の育児休暇明けで、正直、私はすぐに取らなくても大丈夫だろうとちょっとのんびり考えていました。でも、時短勤務をきっかけに部署異動があり、どんどん肩身が狭くなっていると感じました。もしここで宅建を取れなかったら今以上に肩身が狭くなる気がして・・・。そのプレッシャーから、頑張って必死に勉強して、2年目に取得することができました。 周りの社員の方も、みなさん宅建士の勉強をして取得されていたんですか? はい。今では、ほぼ全員の社員が取得しています。親会社は、入社条件で宅建が必要ですが、私たちは入社時に必要ありませんでした。なので、宅建の資格を持っている人はほとんどいなくて、必死でみんな勉強しましたよ。宅建を取得しないと、昇給にも響きますしね。これからは、宅建士の資格の他に、TOEIC750点以上が必要になるんじゃないかと社内で噂があって、宅建の次は、英語かと・・ちょっと荷が重いですね(笑)。 会社からの要請で取得したと言うことですが、資格取得費用や合格者へのインセンティブなどはあったんでしょうか? 宅建の受験料とTACでの授業料は、全額会社負担でした。あと、宅建に1回で受かると4万円貰えて、2回目で受かると2万貰えるインセンティブがありました。 宅建士取得の学習方法としては、どういった取り組み方をされたのでしょうか? まず最初に、TACのオンライン授業を受講しました。会社側が授業料全額負担してくれるのと、オンラインでの受講が可能だったので、とっても助かりました。それ以外の取り組みは、毎朝4時に起きて、1時間位勉強しました。ひたすらTACのテキストをやって、問題集を解く。それを何周もする。暗記するくらい毎日ひたすらやる! 私は、どうしても苦手な分野は諦めて、得意なところをたくさん勉強しました。基本的には、TACの過去問をひたすら解きました。あとは、解説付きの模試を受けに行きました。それは、模試を受けた後に1時間解説してくれるんです。その授業が勉強になったと思います。 オススメの勉強方法、参考書などはありますか? いくつかある通信教育の中で、宅建だとTACとLEC東京リーガルマインドがありますが、私の印象だと、TACは専門的で深く理解したい人向け、LECは幅広く重要な部分のみ学習したい人向けに感じます。好みもあると思いますが、私みたいな初心者で深く理解したい人はTACがいいかもですね。でも、LEC東京リーガルマインドには、宅建登録講習という5問免除があります。この講習を受けて、修了試験に合格すれば、宅建試験50点満点中、5点(5問)免除をしてくれます。宅建業(不動産業)に従事している人だったら有料で講習を受けることができます。もちろん、5点免除を受けている人の方が合格率高いので、私も受けました。正直、5点免除がなかったら合格することは出来なかったと思います。 【宅建試験の5点免除とは?】 5点免除の講習は「宅建登録講習」や「登録講習」と呼ばれ、複数の資格学校で受けることができます。修了試験に合格すれば、合格した日から3年以内に実施される宅建試験で、46~50問目の問題が本試験で免除される制度です。宅建試験は全50問なので、初めから5点を獲得した状態で受験できると言うことになります。宅地建物取引業に従事している人(実務経験は不問)だけが受講できるという制限があり、誰でも受けられるというわけではないですが、不動産業者にお勤めの方はぜひ利用したい制度です。 やる気が出ないときはどうされていましたか?勉強に対するモチベーションの保ち方などありましたら、教えてください。 正直に言うと、本当に勉強は辛かったです。毎朝4時起きで何度もくじけそうになりました。子供が二人もいるので、一人になれる時間は、出社前の朝のみだったんです。でも、会社側から「受けない選択肢はない」と言われていたのと、宅建に受からないと昇級できない、将来的に管理職にもなれない、肩身も狭くなる、とにかく逃げ道がなかったんです。しかも、宅建の試験日と子供の誕生日が重なっていて、今年受からなかったら、いつになったら、子供の誕生日をちゃんと祝ってあげられるんだって・・そんな罪悪感もありました。 精神的にかなり追い詰められていましたが、応援してくれる同僚がいたのが心強かったです。同僚から「試験に落ちても死ぬわけじゃない!でも、今ここで諦めたら、これまで勉強してきたことが無駄になっちゃうよ、それは絶対にいやだよね?それなら最後まで一緒に頑張って受かった方がいい」そう言われた時に、諦めずに最後まで頑張ってやりきろう!そう思えたんです。 出社前の朝6時から、よくカフェで同僚と勉強会もしました。自分一人だとめげてしまったかもしれませんが、一緒に頑張っている仲間の存在はとっても大きかったと思います。 それと、合格したらご褒美に海外旅行に行こうと決めていました(笑)。それもモチベーションを上げる要素になっていたと思います。 合格後、実務に生かされるシーンはありますか? 営業側だと、宅建士の資格があると仲介業ができることが大きいと思います。あと、キャリアアップしたい人には有利ですね。転職するにも宅建の資格があった方が間違いなく有利です。私は今まで、何の資格も持っていなかったので、今回宅建の資格を取得したことで、自分に自信がつきました。周りの同僚も今回を機に、勉強の楽しさに目覚めて、税理士とか国家試験をとる人が増えましたよ。 私も国家資格ではないですが、ビジネス実務法務検定を受けようと思っています。あと、会社法務士認定試験ですかね。宅建の資格を取得した人は勉強しやすいそうです。何か資格があれば、ビジネススキルも上がり、昇級にも繋がるので、これからも勉強を頑張ろうと思います。 今、勉強されている方にメッセージをください 今は便利な宅建士のアプリが無料であるので、まずは、ゲーム感覚で始めるのがいいと思います。私も仕事の合間にゲーム感覚で宅建の問題を解いていました。私のおすすめは「宅建過去問2020」です。 試験日が近くなったら、今までインスタとかSNSをチェックしていた時間を全部宅建のアプリにあてました。スマホを手にする度に、アプリを立ち上げて、問題をひたすら解く。それもゲーム感覚で。あとは、よくyoutubeも見ていました。「宅建みやざき塾」は、実際に試験問題が出たって結構有名でしたよ。自分が勉強した問題が出題されるかどうかは運もありますが、こういう動画をチェックしておくことも大事だと思います。 勉強は大変ですが、ゲーム感覚で取り組むと、嫌になることがなく、継続的に出来るかもしれません。一緒に頑張っている仲間がいれば、問題を出し合ったり、そんなやり取りも学生に戻った気分がして楽しかったですよ。何か楽しい部分を見つけて、勉強を毎日続けてみてください。
【宅建士急募企業多数】宅建士が不動産業界の転職で有利な3つの理由
2020/09/13
国家資格である宅地建物取引士(通称宅建)。 不動産業界での転職を検討していて、不動産の求人を見たことがある方は、 【必須条件】宅地建物取引士 という欄を一度は見たことがあるのではないでしょうか。 みなさんもご存知の通り、必須条件とは応募するにあたっての最低条件になってくるのですが、ではなぜ求人欄に宅建必須の求人があるのか、みなさんは考えたことがありますでしょうか? 今回は、なぜ求人の必須条件欄に宅建と記載する企業があるのか、という疑問に対して、なぜ宅建を持っている人が不動産業界での転職が有利になるのか、という観点からご紹介致します。 1.宅建(宅地建物取引士)とは? 宅建(宅地建物取引士)という名前は聞いたことがあるけれど、そもそも宅建とは何なのでしょうか?宅建というのは、簡単にまとめると、「私は不動産の専門家ですよ」ということを表す国家資格です。 不動産は決して安い買い物ではなく、何度も購入するものでもないため、お客様は分からないことが多いでしょう。また、現在はネットが普及しているとはいえ、不動産取引に関する専門知識については調べても難しい内容ばかりです。そこで不安になっているお客様に不動産を販売する際、お客様が知っておくべき重要事項を説明することができる唯一が宅建士です。(宅建士=宅建保有者)※重要事項説明をすることができるのは宅建士だけと法律で定められております。 宅建試験の受験者数は2018年度の265,444人に比べ、2019年度は276,019人と約1万人増加しております。(参照:資格の学校TAC) また、2019年度現在、宅地建物取引士の登録者数は107万人で昨年に比べ+26,115人。証交付者数は52万人で昨年に比べ+9,983人と増加傾向にあります。 (参照:不動産適正取引推進機構 宅地建物取引士の概要) 受験者数、登録者数ともに増加傾向にあることから、やはり宅建を持つことで就職、転職が有利になると考えている方が多いのではないでしょうか? ※登録者数:試験合格後に登録申請を行った人の数 ※証交付者数:登録完了後、取引士証交付申請を行った人の数 2.なぜ宅建士が転職で有利なのか 宅建については知っているが、宅建を持っているからといってなぜ転職で有利になるかが分からない…。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここからは、なぜ宅建士が転職で有利なのか、3つの理由に分けてご紹介致します。 2-1.法律により宅建士が必ず企業に必要 宅地建物取引業法(以下、宅建業法)において、不動産業を営む時は、ひとつの事務所において「業務に従事する者」の5人につき1名以上の割合で、専任の宅地建物取引士の設置が義務付けられています。 例えば、ある不動産会社に30人の従業員が働いていた場合、その不動産会社には6名の宅建士が居なければいけないことになります。仮に既に6名の宅建士が居たとして、その不動産会社が規模を拡大するために3人採用するとなった場合、そのうち1人は宅建保有者の採用をすることになります。 あなたが今転職を考えている不動産会社が例に挙げたような状況だった場合、その不動産会社がより取りたい人材は宅建士になります。このような背景から、宅建士は転職に有利になるのです。 余談ですが、宅建士(宅地建物取引士)は多いところで3万円の資格手当がつく企業もあります。資格手当がつくところを見ても、企業がお給料を上げてでも、宅建士を採用したいということが分かるでしょう。 2-2.不動産知識が豊富な人として面接される 宅建士(宅地建物取引士)の合格率は平均して15.7%のかなり難関な国家資格です。(過去5年間の平均)この国家資格の試験内容は宅建業法施行規則第 7条、第 8条より下記の通り定められています。 一 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。 二 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。 三 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。 四 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。 五 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。 六 宅地及び建物の価格の評定に関すること。 七 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。 引用:全国宅地建物取引業協会連合会 宅建を取得しているということは、上記内容を理解し、お客様に説明ができる知識がある、ということになるのです。そのため、不動産業界への転職の際には「宅建を取得している = 不動産知識が豊富」と見られ転職が有利になるのです。 お客様が分からない、宅地や建物の取引においての専門的な質問に対してお答えし、お客様と円滑な契約ができるようにするために知識が必要となります。その知識があるのかどうか、面接の中だけでは完璧に知ることは難しいですが、宅建を持っているということで、その知識があると示していることになるのです。 2-3.販売から契約までの全てを一人で完了させられる 宅建を持っていなくとも不動産業界で活躍をしている人は沢山います。宅建を持っていなくとも店長や部長という役職で働いている人も少なくありません。 ではなぜ宅建を持っていることが大切なのでしょうか。それは宅建を持っていないと販売から契約までを一貫して一人で完了させることができないからです。 ではなぜ宅建を持っていないと販売から契約まで一貫して一人で行うことができないのか。それは先程も記載した通り、法律により、不動産売買においての契約の際に必要な「重要事項説明」を行えるのは宅建士のみとされているからです。 あるTOP営業が1ヶ月に10件販売してきても、その営業が宅建士ではない場合、最終的には宅建士に付き添ってもらいながら、もしくは宅建士に引き継ぎ、買主・借主に重要事項説明を行うことで初めて契約完了になります。 企業によっては、宅建保有者が、契約のための書類作成や重説(重要事項説明)を行うことがメインの業務で、販売する営業、重説をする宅建士と役割を分けてお互いのパフォーマンスを最大に活かす企業もあります。ですが、多くの会社は営業が契約業務も一貫して行っているため、企業としては、宅建士が欲しい!となるのです。 3.まとめ 今回の記事では、なぜ宅建が転職で有利になるのかをご説明してきました。しかし、宅建を持っていないからといって転職ができないわけではありません。宅建士でなくとも活躍している営業は沢山いらっしゃいますし、宅建が必須条件ではない求人も沢山あります。不動産業界の職種によっては、宅建士が一切必要ない職種もございます。転職をご検討中であれば、まずはご自身がどのような企業、職種に転職をしたいのか是非一度考えてみてください。そうすることで、必要なことが宅建や不動産鑑定士などの資格の勉強になるかもしれませんし、不動産会社にお勤めであれば紹介する物件がある地域の勉強であったり、実績を作ることが一番の転職で有利なポイントになるかもしれません。 不動産業界に特化した不動産転職エージェントリアルエステートWORKSは不動産業界での転職をサポートしております。ご転職に関して不安や疑問なことなどございましたらお気軽にお問合せ下さいませ! リアルエステートWORKSに問い合わせる
自己分析が転職にもたらす3つのメリット
2020/09/09
皆さんは既に自己分析を行いましたでしょうか。自己分析は企業選びをする際や転職時の面接にとても役に立ってきます。というのも自己分析とは「自分とはなにか」についてひたすら考える作業になります。まだ自己分析ができていない、という方は是非この機会に自己分析をして、自分について考えてみてください! 1.自己分析が転職にもたらす3つのメリット 自己分析とは自分について知るための作業です。ではなぜ自己分析が転職時において必要なのか。それは自分という商品をより良く相手にプレゼンテーションするためです。 転職時において自分は商品であり、そしてその商品を説明するのも自分です。現在営業職にお勤めの方や、社内で商品企画などをしていてプレゼンテーションをする機会がある方などは想像がつくと思いますが、商品を売るためにはその商品の知識が必要です。商品を販売する前などに「商品勉強会」のような機会があると思いますが、転職時においての商品勉強会する時間が自己分析の時間になってくるのです。では自己分析が転職時においてどのようなメリットをもたらすのかご紹介致します。 1-1.自分に合う企業が分かってくる 1つ目のメリットは、自分に合う企業が分かってくるということです。今のご時世、転職をしようと思って大手の求人サイトを見ると、何千・何万を超える求人があります。その中で求人を選ぼうにもどこを見て決めればいいのか悩んでしまうという経験は皆一回はあるのではないでしょうか。自己分析をすることで、自分に合う企業が分かり、その結果、何千・何万とある求人の中から絞り込むことが可能になります。 例えば、自己分析をした結果、自分は協調性があり、大勢でなにかをしたり、チームで何かを成し遂げることが好きだけれども一人で黙々と行う作業はストレスになり、業務に集中ができないため向いていない。ということが分かった場合、求人を調べる際には一人で黙々と作業する仕事ではなく、チームで動いてプロジェクトを動かす仕事を探すことになるでしょう。また、企業のHPにチームワークが活かせる仕事であることや、社員旅行であったり社内行事が多いことを売りにしている企業があれば、面接の際に自分の強みと掛け合わせて説明することができ、結果的に自分にも企業にもプラスの時間になります。 もし自己分析を行っていなかった場合、企業にとってはメリットでも、自分に取ったらデメリットだった…ということや、またその逆も起こり結果的に両者にとって良くない結果になってしまいます。 1-2.なぜ企業にとって自分がいいのかが説明できる 2つ目は1つ目と少し似ていますが、転職時の面接において、なぜ企業にとって自分がいいのかを説明ができることです。というのも、企業に対して自己PRをする際にも自己分析は大事になってきます。例えばその企業で求められている資質や能力があった場合、その資質や能力を自分の長所や強みに紐づけて説明することができます。自己分析をしておくことで、なぜそれが自分の長所であるのかが分かっている状態なので、より具体的に、また分かりやすく説明ができるようになるでしょう。 1-3.面接時に筋が通った答えを話すことができる 最後のメリットは、筋が通った答えを話すことができるようになることです。面接で不採用になる理由の一つに、「質問の度に言っていることがバラバラで、最終的になにを考えていて、今後どうしていきたいのかが分からなかった。」というフィードバックがあります。これは自分について理解しておらず、自分が本当は何をしたいのかが分かっていないために起きてしまいます。しかし、自己分析をすることで、このような状況を防ぐことができます。 面接は簡単に言えば、面接官が質問してきた内容に対して自分の考えを伝える場になります。そのため、自分の考えさえしっかりしていれば、質問の度に答える内容がバラバラになることがなく。筋が通った答えを話すことができるのです。 2.自己分析のやり方 前半では、自己分析が転職にもたらすメリットについて3つご紹介してきました。後半では、自己分析のやり方について説明していきます。 2-1.やり方その1:ツリー型自己分析 1つ目のやり方は大きな紙を用意して真ん中に1本の木を描きます。そしてそこから枝を描いていきそこに葉を描きます。その葉の中に、自分の将来のなりたい像や、自分から連想できるもの、自分が好きなこと、または嫌いなことを記入していきます。同じ枝には記入した好きなことや嫌いなことに関わることが描いてある葉をどんどん付け足していきます。そうすることで、1つの枝には1つの事柄に関する詳細な自己分析の枠ができあがるのです。 枝が描き終わったら次は、根っこ側を描いていきます。根っこには葉は描けませんが、葉の代わりになるような丸を作り、その中に性格に関することや、自分の過去にあった出来事を記入していきましょう。 1日の間で時間を決めて行い、だらだらと書き続けないことが大切です。そうして出来上がった1本の木を軸とした自己分析シートをもとに、長所や短所、好きなことや苦手なこと、その理由を理解し、ノートにカテゴリー分けしてまとめましょう。 企業選びをする際や、面接の練習をする際は、そのカテゴリーわけされたノートを見るようにしてください。 2-2.自分の生まれてから今までの振り返りシートを作成する 2つ目の方法は、エクセルのA列に0歳から現在の年齢までを記入して、B列にその年にあったことを記入、更にC列にはその出来事から自分はそのときなにを思ったかについて記入していくことです。 【例】 A列:13歳 B列:中学校入学と同時に転校 C列:誰も知り合いがいない環境にいき、友達を作るために必死だった。とにかく席が前後の人に話しかけて、常に笑顔で元気に人と話すことを心掛けていた。 0歳から現在までを記入していく中で、鮮明に覚えている内容と、全く思い出せない内容があると思います。それも記載しておきましょう。 【例】 A列:13歳 B列:中学校入学と同時に転校 C列:誰も知り合いがいない環境にいき、友達を作るために必死だった。とにかく席が前後の人に話しかけて、常に笑顔で元気に人と話すことを心掛けていた。(鮮明) すると段々自分にとって大事だった出来事と、安定していた期間がでてきます。そして自分にとって大事だった出来事のC列に記入してある「自分はそのときなにを思ったか」が今のあなたに大きく影響を与えているかもしれません。 このように自分に大きく影響を与えたことを理解し、それを乗り越えた経験などが今あなたの強みになっていることが多いと思います。そうすると面接で良く聞かれる「あなたの強みは何ですか?」という質問に対しては、なぜそれが強みになったかというエピソードも含めて回答ができるようになるでしょう。 3.まとめ 今回は、自己分析が転職にもたらす3つのメリット、そして自己分析の方法についてご紹介致しました。筆者はご紹介した2つの自己分析を行ったことがあり、その自己分析がきっかけで、日常の中でも「自分とは」ということについて頻繁に考えるようになりました。自分とは、と頻繁に考えることで、怒りの感情が出てきそうな時も「なぜ自分は今怒りそうなのか?」と怒る前に一度止まって考え、結果的に感情が全面にでないようになりました。 今回は自己分析をすることで、転職時に優位に働くという面からお話しましたが、転職時はもちろん、仕事においても人間関係においても自己分析で得た結果は優位に働きますので、是非みなさんも自己分析を行ってみてください。
不動産営業職への転職をご検討中の方必見!不動産営業職の魅力とは
2020/09/09
今回はトップセールス経験もある方を含め3名の不動産売買営業経験者に、ご自身が思う不動産営業の魅力について、そして不動産営業として活躍するための秘訣を伺ってきましたのでご紹介致します。また、異業種から不動産業界への転職をご検討中の方、また、現在不動産業界でお勤めの方の中でも、不動産営業職に転職しようかご検討中の方は、是非ご覧くださいませ。 1.不動産営業として働いていて良かったこと 1-1. 一流の営業マナーが身につく 不動産は「人生で一番大きな買い物」と言われるほど、高額な商品です。その額や不動産という商品の特性上、お客様の多くが30代から50代の方になります。もしあなたが現在20代、30代の場合、あなたよりも年上の方に販売する機会が多くなってくるのです。また、不動産購入は先述したように高額な買い物になり、お客様も慎重になっているので、購入して頂くにはお客様との信頼関係が大切になってきます。だからこそ、お客様に信頼してもらうために、一通りの営業スキルやマナー、知識を一生懸命磨くことになり、結果その営業スキルやマナーが自然と身に付いた状態になります。不動産営業を行っていた方は、個人の方に対しての高額商品の販売であれば、一定以上の成果を出せるレベルに自分を成長させることができたと思います。 1-2. グルメ・時計・家など、一流の物に触れることができる こちらは1つめとは違い、お客様から学ぶのではなく同じ不動産業界で働く上司や同期から学べたことです。不動産業界は給与体系にインセンティブ制を取り入れている会社が多く、年収1,000万円を稼ぐ人もいます。そんな高収入の不動産業界で働いているということもあり、ミシュランのお店、ピゲやパテックやロレックスなどの高級時計、タワーマンション、高級外車を購入する人が不動産業界の上司には多かったそうです(※もちろん会社によると思います)。一生で一度も触れることのないものや、40代、50代になってから触れるものに20代で触れられたということは「物を見極める力がつく」という意味でも、貴重な経験としても良いのではないでしょうか。 1-3.他の業界でも通じるスキルが身につく 不動産の知識だけでなく、住宅ローン関連の金融知識、法務知識、それに伴う文章作成能力(多くの私文書の作成がある)、税務知識、経済、政治等を業務を通して学べることができます。不動産業界で働くことで、他の業界でも通じるスキルを身に着けることができるでしょう。今後なにかなりたい不動産業界以外の業種があるのであれば、そのためのステップとして、不動産業界で知識を身に付けるのも良いかもしれません。ちなみに、不動産業界は独立する方が多いと言われます。不動産という商品の特性上ということもありますが、不動産営業として働く上で、培った知識や経験が深く幅広いからこそ独立できる方が多いのかもしれません。 2.不動産営業職で活躍するための4つの秘訣 不動産営業に転職したはいいものの、中々成果が出せず思い悩んでいる…そんな方へ、今回は不動産会社の支社長やトップセールスに、不動産営業職で活躍するための秘訣を伺ってきました。どれもすぐに始められることばかりですので、参考にしてみてください。 2-1.トップセールスを完全コピー 1つ目の秘訣は、自分の身近にいるトップセールスを完全コピーする方法です。教えてくれた方は、ランチのメニューやスーツの色までとにかく全部真似をしていたそうです。そして完全コピーしたあとは、様々な営業本やSNSを通じて、自分だけの手法、オリジナルを作っていったとのこと。トップセールスにはトップセールスなりのルーティンであったり話の持って行き方があるのかもしれませんので、身近にいるトップセールスに聞いてみるのもいいかもしれませんね。 2-2.誰よりも知識をつける 2つ目の秘訣は知識についてです。まず自身の部署の仕事に関わることは、一緒に働くどの人よりも詳しい必要があります。不動産の特性上、複雑でわかりにくい内容も多く、何年経っても初めてのケースに遭遇することが多いでしょう。そんな不動産を取り扱う不動産営業職で活躍するためには、実践と実践以外、両方からのインプットを絶やさないこと、そして誰よりも、「行動→振り返り→改善→行動」というサイクルに持っていけて、そのサイクルを習慣にできるかが大切です。更に、不動産業界は仕入れ(開発)・設計・商品企画・マーケティング・営業・販売促進・アフターフォロー等、様々な部署との連携が必要となります。そのため、自分が営業だからといって営業部署の仕事や人間だけと仕事をするのではなく、他部署ともうまく連携できる人材がうまく仕事を運べます。 2-3.相手を思いやる 3つ目の秘訣は対社内ではなく対社外の方に対して思いやりの心を持つということです。不動産という商品の特性上、お客様や取引先と、自社(不動産会社)が持っている情報の差が必ずあります。この差が大きいまま(自社が情報優位な状態のまま)取引が進んでいくとリピートや顧客満足・取引先満足に繋がらなくなってしまいます。その結果、単月の売上は良くても中長期的に活躍し続けるということが難しくなります。活躍し続けるためには、相手の立場や相手の前提に立って、誠実に、そして必要な情報を適格に分かりやすく説明ができるスキルが必要です。そのスキル身に付けるためには、まず相手を思いやることが大切になってくるでしょう。 2-4.お客様の満足度を上げる 4つ目のの秘訣は、3つ目にご紹介した内容と少し似ているかもしれませんが、お客様の満足度を上げることです。コンビニの2倍以上あると言われる不動産屋の中で、お客様に自分の不動産会社、そしてその中で自分が選ばれるということはとても大きなことです。お客様に「あなたから買いたい」と選ばれるためにはどうすればいいのか、その一つの答えはお客様からの満足度だと考えます。では次にお客様の満足度をどうしたら上げられるのか、そこでまず3つのことが考えられます。 ①不動産の知識量(お客様の質問に的確に回答する) ②情報量(不動産価格の相場や周辺、未来の予測価格) ③悩みや相談をしやすい雰囲気を作る そして最終的にまとめると「お客様にとって常にインパクトを与え続ける営業であり続けること」。これが大切なのではないでしょうか。不動産以外も含めた常に最新の情報をお客様に提供したり、お客様と話したことを覚えておき、その話題を再度提供したりと、常にお客様のことを考え、お客様にとって有益になる情報をお伝えすることができると良いでしょう。 2-5.【番外編】営業成績が良い同期がいることが大事 こちらは自分でコントロールできるものではありませんが、営業成績が良い同期がいることはとても大事です。例えば上司に負けても言い訳ができますし、後輩に負けたら「あ~、この後輩は凄い後輩なんだな」と落ち込めます。しかし同期に負けたら言い訳がきかないのです。お笑いや野球の世界でも「ゴールデン世代」という言葉がありますが、この世代はたまたま凄い人たちが集まったのではなく、「あいつには負けたくない!」と切磋琢磨した結果だと思います。 転職し、中途で入ると同期がいない場合もあると思います。同期がいない場合は他の会社の誰かでも良いと思います。「負けたくない。」という気持ちが持てる人を探し、その人と切磋琢磨しながら頑張りましょう。おのずと自分の目標よりも高い結果がでてくるのではないでしょうか。 3.最後に いかがでしたでしょうか。今回は不動産営業で働いていて良かったこと、そして不動産業界で活躍するための秘訣について、不動産営業でトップセールスになったこともある方に伺ってきました。1つ目の「不動産営業として働いていて良かったこと」もそうですが、2つ目の「不動産営業として活躍するための秘訣」については不動産業界だけに限らず、どの業界でも、どの職種にも言えることだと思います。是非参考にしてください。 また、不動産営業職に転職をご検討中の方へ。不動産営業と一括りにしても、勤める会社により販売する商品や価格帯は変わってきます。ご自身が次の会社では、ワークライフバランスやお給料、自身の成長・勤務地…など「なにを大切にしたいのか」を考えて企業選びを行ってみてください。 自分は転職においてなにを大切にしたいのか、どうやって考えればいいのかについてお悩みの方はこちらをご覧ください。 コラム:どうやって作る?転職活動でもっとも大事な「自分だけの軸」 リアルエステートWORKSに相談する
2020年最新版 不動産業界平均年収ランキングTOP10(上場企業119社対象)
2020/08/31
転職先の企業を決めるうえで、重要な要素の一つとなる給与。不動産業界は年収が高いイメージを持つ方が多いですが、実際はどうなのでしょうか。 今回はそんな疑問にお答えするために、不動産業界の上場企業119社(平均年収を非公開としている81社を除く)を対象とした最新の不動産業界における平均年収ランキングTOP10を作成いたしました! ※各企業の有価証券報告書や会社四季報などを元に当社で編集をしております。 第1位 不動産業界平均年収:日本商業開発株式会社 1,921万円 2000年に設立し、2014年には東証一部上場を果たした成長著しい企業。一部上場後の直近5ヶ年でも売上高を4倍以上に伸ばしている日本商業開発株式会社が1位にランクイン。事業用定期借地権を利用して土地のみを貸し出す「JINUSHI ビジネス」を展開し、安定的な利益を生み出しています。 2016年には底地特化型のリート事業も開始。2021年末までにリート事業のみで1,000億円以上への成長を見込んでいます。 現在は新卒のみの採用となっていますが、インセンティブ制度を取り入れ、成果を正当に評価してもらうことができ、若手でも高収入が可能となっています。 第2位 不動産業界平均年収:ヒューリック株式会社 1,760万円 東京23区を中心に、駅近のオフィスビルや商業施設の賃貸事業をメインに展開するヒューリック。近年では国や自治体、民間企業が保有する資産の運用を行う、いわゆるPPP事業も開始しています。 また、海外からの観光客が年々増加する日本において、ホテルへの不動産投資にも積極的に参入したり、高齢化が進むなか、高齢者向け住宅の開発にも精力的に取り組んだりしています。 2020年9月現在、建築や不動産管理を専門としたグループ企業を含め、中途採用の募集は残念ながら行っておりません。 第3位 不動産業界平均年収:三井不動産株式会社 1,273万円 不動産業界において売上高1位 (1兆9056億円)を誇る三井不動産が3位にランクイン。言わずと知れた大企業で、オフィスビルの賃貸や管理運用をメインに手がける総合不動産会社です。 2025年までに目指す方向性として「2025 VISION」を策定し、不動産テックを活用した新たなビジネスモデルの確立や、データの蓄積による、より効率的な事業展開に取り組んでいます。海外事業にも力を入れ、欧米でのビルやホテル事業に加え、成長が著しいアジアでの開発事業を推進しています。 中途採用の応募条件は、社会人経験4年以上のみで、業界未経験者も採用しています。働く環境も整っており、完全週休2日制(土・日)およびフレックスタイム制を導入しています。 第4位 不動産業界平均年収:株式会社ランドビジネス 1,099万円 1985年に設立し、霞が関に本社を構えるランドビジネス。社員数は20人未満と少数精鋭の企業です。事業用不動産の用地仕入れから設計建築、リーシングや投資目的の売却などをビジネスとして展開する不動産デベロッパーで、現在東京23区に計16棟のビルを保有しています。 応募資格を社会人経験3年以上として、総合職を中途採用で募集しており、職務内容はオフィスビルや商業施設の企画開発やテナントリーシング、建物の運営管理となっています。また、研修が充実しており、幅広い視野や考え方を身につけるため、アメリカ・ヨーロッパ研修を実施しています。 第5位 不動産業界平均年収:いちご株式会社 1,020万円 可愛らしい名前が特徴のいちご株式会社。その由来は「一期一会」から来ており、常に平均年収ランキングに名を連ねています。不動産を取り壊すことなく、新たな価値を付加して不動産を再生させるアセットマネジメント事業をメインとしています。商業施設やオフィスビル、ホテル、レジデンスを主に取り扱い、保有資産は2,400億円にも上ります。また、オフィスやホテルに特化したJ-REITも運用しています。 利益率(売上高に含まれる営業利益の割合)は31.73%と高く、不動産業界利益率ランキングでも第7位に入っています。 第6位 不動産業界平均年収:JALCOホールディングス 1,000万円 不動産業界利益率ランキング第1位に輝いたJALCOホールディングスが平均年収第6位にランクイン。JALCOホールディングスは、アミューズメント業界向けの貸金業に加え、不動産事業も展開しています。利益率と平均年収の高さから、効率的に利益を上げており、社員にしっかりと還元していることが読み取れます。 現在、求人は出ていませんが、今後は物流施設開発にも事業の幅を広げていく予定のため、新しい求人が直近で出てくるかもしれません。 第7位 不動産業界平均年収:平和不動産株式会社 992万円 「再開発事業」、「ビルディング事業」、「アセットマネジメント事業」の3つを軸にビジネスを展開している平和不動産株式会社。特にビルディング事業では、東京、大阪、名古屋、福岡の証券取引所ビルの管理や、オフィスビルの賃貸事業を行っています。 いちご株式会社やJALCOホールディングスと同様に、平和不動産株式会社も効率的に利益を上げており、利益率ランキングでは堂々の第12位にランクインしています。 現在、総合職の職種において中途採用を行っており、1日7時間労働の完全週休2日制(土・日)を採用しています。 第8位 不動産業界平均年収:ダイビル株式会社 953万円 東京、大阪、札幌に合計約30棟のビルを保有し、賃貸事業を展開しているダイビル株式会社が第8位に入りました。2004年には商船三井のグループ会社となり、より強固な基盤のもと経営がなされています。ビルの賃貸事業においては国内に留まらず、ベトナムに2棟所有しており、2018年にはおよそ200億円でシドニーにあるオフィスビルを取得し、2020年に竣工予定となっています。 新卒採用は行っているものの、残念ながら中途採用は現在募集がない状況となっています。 第9位 不動産業界平均年収:野村不動産ホールディングス株式会社 946万円 不動産業界売上高ランキングで第6位に入った野村不動産ホールディングス株式会社が、平均年収でもTOP10入りを果たしました。分譲マンションブランド「プラウド」を手がけるほか、一戸建ての分譲やオフィスビル、ホテルの運営も行っています。国内最大級のREITも運用しており、運用資産残高はなんと1兆円にも上ります。 中途採用は各グループ会社において行っており、フレックス制度の導入や、20時以降のPCシャットダウンなど、働き方改革にも積極的に取り組んでいます。 野村不動産の求人に応募する 第10位 不動産業界平均年収:東京建物株式会社 940万円 1896年に旧安田財閥の創始者が設立した東京建物株式会社は、日本で最も歴史のある総合不動産会社です。高品質をもとにした「洗練」と「安心」が特徴の分譲マンション「ブリリア」シリーズを販売しています。また、売買仲介や賃貸事業、不動産管理やリノベーションの提案など、グループ企業ごとの特徴に合わせたサービスも提供しています。 近年では山手線駅前での1,000戸規模の大規模再開発、高度成長時代に建設された郊外型ニュータウンのマンション建て替えなどで注目を浴びています。 中途採用については、残念ながら現在は募集されておりません。
2020年最新版 不動産業界売上高ランキングTOP10(上場企業137社対象)
2020/08/30
不動産転職を考えるにあたり、安定した企業に入社したいと考えている方は多くいるのではないでしょうか。企業の安定性を見るうえで、決して見逃せないのが売上高です。そこで今回は、上場している不動産会社137社(売上高を非公開としている63社を除く)を対象とした売上高ランキングを作成いたしました! ※各企業の有価証券報告書や会社四季報などを元に当社で編集をしております。 第1位 不動産業界売上高:三井不動産株式会社 1兆9,056億円 平均年収ランキングで第3位に輝いた三井不動産の売上高は何と1兆9,056億円。堂々の1位にランクインしています。大手総合デベロッパーとしてこれだけの売上高をあげている三井不動産ですが、現状に決して満足することはなく、直近3年間での成長率は約111%となっています。最近では不動産テックの利用や海外事業にも積極的に乗り出し、時代に合わせた経営の結果が数字となって表れています。 三井不動産では中途採用を行なっており、応募条件は、社会人経験4年以上のみです。働く環境も整っており、完全週休2日制(土・日)およびフレックスタイム制を導入しています。 第2位 不動産業界売上高:飯田グループホールディングス株式会社 1兆4,020億円 建売や注文住宅、分譲マンションの販売を行う飯田グループホールディングス。建売住宅においては国内シェアの約3割を占めており、売上高ランキング第2位も納得できます。国内シェアNO.1の理由の1つが用地仕入れへのこだわり。地域の特性を深く理解した上で土地を仕入れ、自社で設計・施工した戸建をお客様に販売しています。 また、住宅ローンの相談など、ファイナンシャルサポートも提供しており、お客様の満足度の最大化を追求しています。 求人は各グループ会社にて募集しており、例えば戸建分譲住宅を販売する飯田産業では、未経験者の中途採用も行っています。 第3位 不動産業界売上高:三菱地所株式会社 1兆3,021億円 三井不動産や住友不動産と並ぶ大手総合不動産デベロッパーである三菱地所が第3位にランクイン。丸の内エリアにおけるオフィスビル開発で有名な三菱地所ですが、新たに東京駅北側の常盤橋地区において3.1haに及び大規模な再開発を行っており、新街区の名称は「TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)」。2027年の完成を予定しています。ザ・パークハウスの分譲マンション販売を手がける三菱地所レジデンスをはじめ、丸ビルの不動産管理を行う三菱地所プロパティマネジメントなど、多くのグループ会社を持っています。 三菱地所株式会社の求人に応募する 第4位 不動産業界売上高:住友不動産株式会社 1兆135億円 オフィスビル事業や「シティタワー」をはじめとした分譲マンション事業に加え、有名人も多く住むと言われるコンシェルジュ付きの高級賃貸マンション「ラトゥール」シリーズを運営する住友不動産。分譲マンションでは6年連続(2014年~2019年)で供給戸数第1位を達成しています。また、コロナ禍の影響を受けた2020年度の四半期においても、オフィスビル事業では過去最低水準の空室率を記録しています。 一方で、好調をキープしていたリフォーム事業「新築そっくりさん」は受注棟数が前年と比べ大きく減少していますが、ITを駆使した集客に注力した結果、インターネットからの集客数は増加しており、下半期での巻き返しが期待されています。 住友不動産株式会社の求人に応募する 第5位 不動産業界売上高:東急不動産ホールディングス株式会社 9,631億円 「東急プラザ」をはじめとした商業施設の開発・運営を手がける東急不動産。最近では、渋谷の再開発に注力し、「渋谷ヒカリエ」や「渋谷スクランブルスクエア」を保有・管理しています。 また、人気分譲マンション「ブランズ」シリーズの販売を行うほか、仲介事業を行う東急リバブルをグループ会社として持っています。 2020年度の四半期は、緊急事態宣言中の臨時休業や営業時間の短縮などにより減収減益となりましたが、それでも大手総合不動産企業として堂々の第5位にランクインしています。 東急不動産の求人に応募する ブランズタワー芝浦建物完成予想CG(2021年9月下旬竣工予定) 画像提供 : 東急不動産株式会社 第6位 不動産業界売上高:野村不動産ホールディングス株式会社 6,764億円 言わずと知れた大手不動産会社の野村不動産ホールディングスは6,764億円の売上高を記録しています。平均年収ランキングでも946万円で9位に入っており、売上が社員にしっかりと還元されていることが分かります。 中途採用は野村不動産や野村不動産アーバンネットなど各グループ会社において行っています。福利厚生が非常に充実しているほか、フレックス制度の導入など働き方改革にも積極的に取り組んでいます。 野村不動産の求人に応募する 第7位 不動産業界売上高:株式会社オープンハウス 5,403億円 「東京に、家を持とう」や「好立地、ぞくぞく」のキャッチフレーズで有名なオープンハウスは、首都圏を中心に新築戸建住宅を主な事業として展開し、5,403億円もの売上高を上げています。 土地が限られている首都圏での戸建建築を可能にしているのが、高い企画力と設計力です。土地を最大限に活用しながら、快適な空間を提供できるよう様々な工夫を凝らしています。 また、自社物件に加えて他社物件も取り扱っており、年間5,000件以上の住宅購入をサポートしています。 年々成長を続けるオープンハウスでは採用も積極的に行なっており、年間800人を採用しています。 第8位 不動産業界売上高:株式会社レオパレス21 4,335億円 単身者向けアパート『レオパレス』の賃貸経営を主な事業とする株式会社レオパレス21。社員数ランキングでは5,820名で第2位にランクインしていることからも分かるように、全国規模で展開しており、誰もが知る大企業の1つです。学生や新社会人にとって特に便利な、家具家電付き物件の提供も行っています。 現在中途採用は行っていませんが、過去には不動産業界未経験者の中途採用をしていました。 第9位 不動産業界売上高:ヒューリック株式会社 3,572億円 平均年収ランキングでは1,760万円で第2位に入ったヒューリック株式会社ですが、社員に高い年収を支払うことができるのは、しっかりとした売上をあげているからこそであり、売上高は3,572億円にも上っています。2008年の東証一部上場以来、11年連続で増益を続けており、今後さらなる飛躍が期待されています。 メインの事業は不動産賃貸事業であり、都心の主要エリアに多くのビルを所有し、そのほとんどが駅近の好立地物件です。23区内の保有ビルの空室率は1%以下で推移しています。 第10位 不動産業界売上高:イオンモール株式会社 3,241億円 社員数ランキングで第3位のイオンモール株式会社が、売上高3,241億円でTOP10入りを果たしました。2002年に東証一部上場を果たしましたが、創業はなんと明治時代の1911年であり、2020年に創業109年目を迎えました。近年は日本国内にとどまらず、海外にも30店舗を構えており、グローバル商業デベロッパーへと成長を遂げています。 働く環境としては、研修制度が非常に充実しており、自らのキャリアプランに応じてスキルを身につけていくことができ、海外勤務を含めた部署異動の希望もしっかりと出すことが可能です。
2020年最新版 不動産業界利益率ランキングTOP10 (上場企業137社対象)
2020/08/28
利益を上げている企業と聞くと、多くの人が大企業を思い浮かべると思いますが、より効率的に利益を出している企業は一体どこなのでしょうか。今回は上場している不動産会社137社(売上高を非公開としている63社を除く)を対象に、売上高に含まれる営業利益の割合を調査しました! ※各企業の有価証券報告書や会社四季報などを元に当社で編集をしております。 第1位 不動産業界利益率:JALCOホールディングス株式会社 62.01% アミューズメント業界向けの貸金業および不動産事業の2本柱を軸にビジネスを展開するJALCOホールディングス。新型コロナウイルスの影響をものともせず、3月期第一四半期の売上高は前年度比で23.4増、営業利益は17.4%増と多くの企業が苦戦する中で成長を続けています。特に直近の不動産賃貸業においては商業施設のための用地仕入れを積極的に行い、大きく売上に貢献しています。 利益率の高さは社員の平均年収1,000万円という数字にも表れており、平均年収ランキングではいちご株式会社に次ぐ6位にランクインしています。 今後は物流施設用の不動産開発にも注力する予定で、さらなる飛躍が期待されています。 第2位 不動産業界利益率:株式会社ランド 53.23% 1996年に創業し、2003年に上場を果たした株式会社ランドは、横浜や多摩エリアを中心に事業を展開している企業です。かつてはマンションの企画・開発、販売を手がけていましたが、10年ほど前に業績が悪化しシフトチェンジ。現在は不動産投資事業および再生可能エネルギー関連投資事業を主に行っており、権利関係が複雑な物件の調整も得意としています。利益率からも分かるように、現在では業績も回復しています。 また、リノベーション事業も展開しており、今ではトータルな不動産サービスを提供する企業へと成長を遂げています。 第3位 不動産業界利益率:日本アセットマーケティング株式会社 36.91% ドン・キホーテを運営するPPIHを筆頭株主に持つ日本アセットマーケティング。主にビルの賃貸や不動産管理を行い、計125施設を全国各地に保有。うち、105施設がドン・キホーテの商業施設です。経営は非常に安定しており、2020年3月現在において、7期連続の増益を記録しています。 また、環境に配慮した物件管理にも寄与しており、電力削減のプランなどを各テナント様に提案しています。 中途採用では、商業施設の建物管理やテナント運営業務のポジションを募集しています。 第4位 不動産業界利益率:京阪神ビルディング株式会社 35.34% 1948年創業と長い歴史を持つ京阪神ビルディング株式会社は大阪を拠点とし、オフィスビルや商業施設、場外馬券売り場の賃貸事業や不動産管理事業を行う東証一部上場企業です。利益率第1位のJALCOホールディングスと同様に、利益率の高さは年収にも反映されており、社員の平均年収は913万円となっています。 保有しているビルは大阪が多いですが、首都圏も開拓しており、2020年11月には虎ノ門エリアにおいて開発を進めるオフィスビル、虎ノ門ビルが竣工予定です。 第5位 不動産業界利益率:株式会社テーオーシー 33.88% 京阪神ビルディング株式会社と同様に長い歴史を持つ株式会社テーオーシーの創立は、大正時代の1926年です。総合流通センターであるTOCビルを運営する、東証一部上場の総合不動産デベロッパー。商業ビルやオフィスビルの企画開発から賃貸、管理までを手がけています。また、商業ビルやオフィスビルの管理に加えて、スポーツクラブや温浴施設の運営も行っています。 働く環境も整っており、土日休みの完全週休2日制を取り入れており、残業時間は月平均20時間以下となっています。 第6位 不動産業界利益率:株式会社ゴールドクレスト 33.08% 東京や神奈川を中心にマンション開発・分譲事業を展開する株式会社ゴールドクレストは、設立からわずか7年弱で東証二部に上場し、現在は東証一部に上場しています。2020年には購入者が選ぶsuumo AWARDにて「創造性・ 先進性部門」および「品質と価格のバランス部門」の2部門で優秀賞を受賞しました。また、安定経営が特徴の1つで、自己資本比率が62.7%と非常に高く、不動産業界上場企業の平均31.01%を大きく上回っています。 加えて、女性社員が活躍できる職場づくりにも力を入れており、マンション開発にも積極的に女性目線を取り入れています。新卒に加えて中途採用も募集していますが、営業経験や施工管理経験など、各ポジションの経験者のみの採用となっています。 第7位 不動産業界利益率:いちご株式会社 31.73% 平均年収ランキングでは1,020万円で第5位に入ったいちご株式会社ですが、利益率も非常に高く、31.73%となっています。2000年の設立からわずか2年後の2002年に上場しており、2020年2月期の売上高は873億円を記録しています。アセットマネジメント事業をメイン事業として展開しており、これまでの累積運用資産高は何と1.8 兆円を超えています。 2012年からはクリーンエネルギー事業を積極的に推進しており、これまで全国各地に計49基の太陽光発電所を建設しています。 第8位 不動産業界利益率:ダイビル株式会社 27.00% 平均年収953万円を誇るダイビル株式会社の利益率は27%で、第8位にランクインしています。商船三井のグループ会社であり、設立は大正時代の1923年という老舗企業です。大阪に本社を置いており、大阪と東京の両都市部に置いてオフィスビルの賃貸事業を主な事業としています。2020年現在、国内に約30棟、海外にもベトナムに2棟のオフィスビルを保有しており、2020年11月にはオーストラリアに建設中のオフィスビルが竣工予定です。 現在、新卒採用は行っていますが、残念ながら中途採用は募集していないようです。 第9位 不動産業界利益率:株式会社センチュリー21・ジャパン 26.87% 伊藤忠商事が筆頭株主を務める株式会社センチュリー21・ジャパンは、全国の主要都市にオフィスを置き、不動産仲介店をフランチャイズ展開しています。2020年3月期時点で計978店舗が加盟しており、加盟店の総取扱高は毎年8,000億円近くに上ります。また、世界最大級のネットワークとして83の国と地域に約11,600店舗を構えています。 大企業だけあって労働環境がしっかり整っており、完全週休2日制で1日の労働時間が7時間であることも魅力の1つです。中途採用では、営業経験を応募条件としています。 第10位 不動産業界利益率:ヒューリック株式会社 24.73% 平均年収ランキング第2位、売上高ランキング第9位のヒューリック株式会社ですが、利益率も非常に高く、24.73%でTOP10に入っています。1957年に旧富士銀行(現みずほ銀行)のビル管理から事業を始め、現在では東京23区内の好立地にビルを200件以上保有しており、全体の約8割が最寄駅から徒歩5分以内に位置しています。 立地へのこだわりは空室率に顕著に表れており、市場平均が約1.5%なのに対して、ヒューリックが保有する東京23区内のオフィスビルの空室率は約0.1%を推移しています。
2020年最新版 不動産業界平均年齢ランキングTOP10(上場企業128社対象)
2020/08/28
上場企業の社員平均年齢は40歳前後と言われており、それは不動産業界にも当てはまります。今回は不動産業界の上場企業128社(平均年齢を非公開としている72社を除く)を対象に、社員の平均年齢が若い企業を調査しました。転職を検討している人の中には、若くて風通しの良い企業で働きたいと考えている人もいるのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。 ※各企業の有価証券報告書や会社四季報などを元に当社で編集をしております。 第1位 不動産業界平均年齢:株式会社アズーム 27.0歳 遊休不動産活用事業を展開する不動産テック企業。月極駐車場やコインパーキングの検索サイトを運営するほか、月極駐車場のサブリースを行っています。 また、空き家問題にも積極的に取り組み、シェアハウスや民泊として活用するためのサービスを提供しています。2018年9月にマザーズ上場を果たしてからも業績は好調で、今年度の売上高はすでに昨年度を上回るほど。 社員の平均年齢27歳に加えて、管理職の平均年齢も33歳と非常に若く、さらなる成長が期待される企業です。 第2位 不動産業界平均年齢:株式会社エリアクエスト 27.4歳 2000年の設立からわずか3年でマザーズ上場、2014年には東証二部上場を果たした成長企業の株式会社エリアクエスト。優秀な人材は高卒以上であれば採用しており、その結果が社員の平均年齢27.4歳に表れています。 メインのビジネスは不動産管理。BM(ビルマネジメント)を依頼いただいたお客様には無料でPM(プロパティマネジメント)を提供しています。職場環境も充実しており、完全週休2日制を取り入れ、20時30分には完全退社となっています。また、給与面においては平均年収420万円ながら、年収が1,000万円を超える管理職も在籍しています。 第3位 不動産業界平均年齢:日本駐車場開発株式会社 27.7歳 大阪に本社を持ち、都心部を中心に全国で1,200件ほどの駐車場を運営している会社です。日本には、基本的に延べ面積が2,000㎡以上の建築物(その他諸条件あり)には駐車場を設置しなければいけないという法律があり、都心部には稼働していない駐車場が数多く眠っています。 そのような問題を解決するため、駐車場運用に関するコンサルティング業務のほか、リーシングや駐車場管理・運営サービスを提供しています。 また海外にも駐車場ビジネスを広げており、タイ、中国、韓国、インドネシア、台湾に現地法人を持ち、今後はフィリピン、ベトナム、ミャンマーなど、他のアジア諸国にも展開していく予定です。 第4位 不動産業界平均年齢:株式会社オープンハウス 29.0歳 最近ではテレビCMでもお馴染みのオープンハウスですが、社員平均年齢は29歳とエネルギーに満ち溢れた社員が多いのが特徴です。新築戸建住宅のための用地仕入れから販売までを主な事業としており、建売住宅に加えて、優秀な設計士のもと注文住宅も手がけています。 不動産業界売上ランキングでは第7位 (約5,400億円)にランクインし、それに比例して平均年収は642万円となっており、社員平均年齢を考慮すると高水準を記録しています。 また、成長著しいオープンハウスにおいては、年間約800人の採用を行っています。 第5位 不動産業界平均年齢:株式会社ウィル 29.6歳 関西や名古屋を拠点に、戸建やマンションの用地仕入れから販売を手がけるほか、売買仲介事業や、オーダーメイドでお客様の希望を叶えるリフォーム事業も行なっています。 全社員124名中、神戸大学卒が31名、大阪大学卒が17名、京都大学卒が18名と、高学歴の社員が多く、111名が宅建士資格保持者となっており、お客様が抱える課題を丁寧に解決できる環境が整えられています。 第6位 不動産業界平均年齢:株式会社ツクルバ 30.1歳 不動産テックを活用したリノベーション住宅プラットフォーム「カウカモ」を運営する株式会社ツクルバは、創業から8年後の2019年に東証マザーズに上場しました。メイン事業はカウカモの運営ですが、ほかにもシェアオフィス事業を展開しており、最短4ヶ月から利用できるなど、スタートアップ企業の支援も行なっています。 2020年5月にはカウカモにおける新サービス「セレック」を開始し、より容易にお客様がリノベーションプランを選択できるような工夫を続けています。 中途採用では、営業に加えて、エンジニアリングやマーケティングなどの職種でも求人を募集しています。 第7位 不動産業界平均年齢:株式会社GA technologies 30.5歳 2013年の設立からわずか5年で東証マザーズ上場を果たし、2019年10月期には390億円の売上高を記録。社員数は単体で300名以上、グループ会社を含めると500名を超える今大注目の不動産テック企業です。不動産情報メディア、不動産売買仲介などの総合ブランド「RENOSY」の運営を行っており、RENOSYでは最新のAI技術を活用することで、都心部にある資産価値の高い物件を選別し、最適な物件をお客様に販売することを可能にしています。 2019年には高級賃貸を得意とする株式会社モダンスタンダードを企業買収し、2020年6月には中国最大級の日本不動産ポータルサイトを買収。今後のさらなる事業拡大、グローバル展開が期待されています。 中途採用も行っており、現在、コンサルティングセールス、契約事務、不動産管理責任者の3つのポジションで求人を出しています。 <株式会社GA technologiesの現在募集中の求人> コンサルティングセールスの求人を見る 契約事務の求人を見る 不動産管理責任者の求人を見る 第8位タイ 不動産業界平均年齢:株式会社アールエイジ 31.0歳 従業員数26名ながら東証二部に上場している株式会社アールエイジの平均年齢は31歳。若い優秀な社員が少数精鋭で事業を行なっている企業です。メイン事業は東京と千葉を中心としたマンション賃貸管理で、お客様を第一に考え、「もっと不動産業からサービス業へ」を目指しています。自社企画・開発物件の販売も手がけており、個性的な意匠が特徴です。 現在、新卒および中途採用は行なっておりません。 第8位タイ 不動産業界平均年齢:株式会社グッドコムアセット 31.0歳 2005年創業の株式会社グッドコムアセットは、2016年にジャスダックに上場、2018年には東証一部への上場を果たしました。2019年10月期の売上高は230億円にも上っています。メインの事業は東京23区内での投資用ワンルームマンション販売で、資産経営のサポートをサービスとして提供しています。お客様は日本人のみならず、台湾にも支社を構え、海外投資家への販売も行っています。 第10位 不動産業界平均年齢:株式会社グッドライフカンパニー 31.1歳 福岡市に本社を置いている株式会社グッドライフカンパニーは、投資用新築1棟賃貸マンションを軸とした不動産マネジメント事業を、福岡市や熊本市を中心に展開しています。 マンション用地を投資家様に販売し、社内の一級建築士とともにご要望に応じた設計建築を行っていくことにより、投資家様にご満足いただけるマンションの建築を可能にしています。 営業のほか、施工管理や経理のポジションで中途採用を行っています。
2020年最新版 不動産業界社員数(単体)ランキングTOP10 (上場企業134社対象)
2020/08/28
世の中には大企業と呼ばれる企業が約1万2,000社ほどありますが、グループ企業を除いた単体での社員数が多い企業は一体どこなのでしょうか。少数精鋭の企業も存在はしていますが、基本的には社員数が多いということは、それだけの社員を支えることができるほど事業が上手く行っていることを意味します。今回は不動産業界の上場企業135社(社員数を非公開としている65社を除く)のなかで、社員数が多い企業を調べてみました。ぜひ参考にしてみてください! ※各企業の有価証券報告書や会社四季報などを元に当社で編集をしております。 第1位 不動産業界社員数(単体):住友不動産株式会社 5,960名 不動産業界売上ランキングで第4位に入った住友不動産が、単体企業における社員数5,960名で第1位にランクイン。住友不動産は連結会社における社員数も13,676名と非常に多く、不動産業界における連結会社の社員数では第3位に入ってきます。 また、社員数に比例して会社の事業は非常に大きく、福利厚生や教育制度も充実しております。そのため、しっかりとスキルを身につけていきたい方や、大きな事業に携わってみたい方にオススメの企業です。 第2位 不動産業界社員数(単体):株式会社レオパレス21 5,820名 施工不備問題に揺れるレオパレスですが、社員数は非常に多く、3位とは約4,000名の差がついています。主力事業は単身者向けアパート『レオパレス』の賃貸経営。アパートのための用地仕入れから建築請負も行っています。 主にアジアにおける海外事業も展開しており、現地の駐在員や日系企業に対して、住居やオフィスなどの物件を紹介しています。海外事業に携わるためには言語力が必要となっており、言語力を生かしたい方にはピッタリのお仕事です。 第3位 不動産業界社員数(単体):イオンモール株式会社 1,788名 2020年11月で創業109年を迎える老舗企業のイオンモール株式会社。2007年にはショッピングセンターのデベロッパー企業であるダイヤモンドシティを吸収合併し、さらに企業規模を拡大。現在は国内に165店舗、海外に30店舗(うち、21店舗が中国)のイオンモールを運営しています。 部署は大きく分けて「開発本部」「リーシング本部」「営業本部」の3つに分類されます。誰しもが自らの目標に向かって挑戦できる環境が整っており、キャリアプランに応じて部署異動やキャリアアップの希望を会社に伝えることができます。また、海外勤務を希望することも可能です。 イオンビジネススクールと題して社員への研修も積極的に行なっており、店舗開発やテナントリーシング、デジタルマーケティングなどを体系的に学ぶことができます。 第4位 不動産業界社員数(単体):三井不動産株式会社 1,678名 不動産業界売上高ランキング第1位、不動産業界平均年収ランキング第3位に入った三井不動産が社員数でも第4位にランクイン。名実ともに日本を代表する企業であることが分かります。 新卒での採用のほかに中途採用を積極的に行なっています。応募条件は、社会人経験4年以上のみ。より多様な価値観を取り入れるため、総合商社や金融機関などから、業界未経験者も採用しています。また働き方改革を推進しており、フレックスタイム制を導入しています。 第5位 不動産業界社員数(単体):株式会社ティーケーピー 1,235名 2005年の創業以来、会議室のリーシングを主な事業として成長を続けてきた株式会社ティーケーピー。2019年にはレンタルオフィス最大手の日本リージャスを買収。テレワークなど、働き方が目まぐるしく変化する昨今の日本において、レンタルオフィスやコワーキングスペース運営にも注力しており、今後さらなる需要の高まりが期待されています。 現在募集中の求人は出ていませんが、不動産の仕入れ交渉を行う不動産開発や、会議室利用の提案を行う企画提案営業、会議室の運営スタッフなどのポジションがあります。 第6位 不動産業界社員数(単体):ハウスコム株式会社 1,020名 賃貸仲介を主な事業とするハウスコムは、1998年に大東建託のグループ会社として設立され、2011年に東証一部上場を果たしています。大東建託が管理している物件の取り扱いが多く、昨年度は76,856件もの仲介件数を誇っています。フランチャイズ化はせず、首都圏のほか、東海や関西、九州エリアに直営店を計186店舗展開しています。 オンライン内見やAIによるお部屋探しなど、最近では不動産テックの強化に注力しており、会社の3つの強みの1つに挙げています。(残りの2つは、商品力と提案力) 中途採用も行っており、それぞれの店舗がある地域に関わりの強い求職者を積極的に採用しています。また、未経験者でも応募が可能です。 第7位 不動産業界社員数(単体):三菱地所株式会社 903名 言わずと知れた大手総合不動産デベロッパーの三菱地所ですが、売上高ランキングに続いて、社員数ランキングでもTOP10に入りました。規模の大きさに比例して社員数も多く、903名の社員を抱えています。 東京駅の常盤橋地区において3.1haにも及ぶ大規模な再開発を進めていますが、新街区の名称が先日発表され、「TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)」に決定しました。日本一高いビルとなる390mのタワー(TORCH TOWER)は、2027年の竣工を予定しています。 三菱地所株式会社の求人に応募する 第8位 不動産業界社員数(単体):株式会社オープンハウス 825名 売上高ランキング、平均年齢ランキングでTOP10入りを果てしているオープンハウスが、社員数ランキングでもランクインし、成長の勢いを感じさせられます。1997年に創業したオープンハウスが東証一部に上場したのが2013年。上場以来増益を続けており、平均成長率は驚異の33.1%を記録しています。昨年度には売上高が5,000億円を突破し、今後のさらなる飛躍が期待される企業です。 第9位 不動産業界社員数(単体):パーク24株式会社 753名 駐車場運営最大手のパーク24株式会社は、時間貸し駐車場「Times(タイムズ)」をメインに展開している会社です。時間貸し以外にも、予約制や月極での駐車場の貸し出しなど、お客様のニーズに合わせたサービスの提供を行っています。また、駐車場運営にとどまらず、日本人の生活様式の変容に合わせて、会員制のいつでも利用可能な無人レンタカーサービスも提供しています。 駐車場運営のノウハウは海外でも評価されており、現在ではシンガポールやオーストラリア、イギリスなどでも事業を展開しています。 第10位 不動産業界社員数(単体):フジ住宅株式会社 682名 フジ住宅株式会社は大阪に本社を置き、近畿圏を中心に戸建住宅事業をメインに展開している企業です。新築戸建住宅はお客様が住まいづくりに参加できるように自由設計の家づくりを基本とし、50戸〜200戸規模の街づくりを得意としています。 また、安定した経営や整った労働環境も特徴で、経済産業省から4年連続で健康経営を行っている会社として表彰を受けているほか、総務省からは「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」を受賞しています。 営業経験や資格等の条件を設けていますが、中途採用での求人も多く募集しています。
【宅建取得を目指している方必見】宅建保有者が伝える宅建の独学勉強法
2020/08/28
不動産業界での転職を進めるうえで、資格を持っているかどうかで合否が左右されるケースが多々あります。 この記事では、不動産業界では欠かせない宅建の独学勉強法をお教えするとともに、その他持っておくと不動産業界での転職において有利になりやすい2つの資格もご紹介いたします! 宅地建物取引士 概要 宅地建物取引士、通称宅建と呼ばれる資格は、不動産業界、特に営業として働くためには欠かせない資格となっています。売買契約時の重要事項説明は宅建保有者のみが行うことができ、宅建を保有していることを応募必須条件としている求人や、毎月1万円~3万円の資格手当がつく企業も少なくありません。転職を有利に進めるためにもぜひ取得しましょう。 試験情報 勉強法 STEP1:試験日を確認し、勉強時間を考える まずは試験までどれくらいの時間があるのかチェックしましょう。宅建試験は毎年1回、10月の第3日曜日に実施されます。勉強時間は少ない人で100~150時間程度、通常は200時間~300時間ほど必要であると言われています。試験は毎年1回しかないため、不合格であった場合はまた来年まで待つしかありません。私自身は極度の心配性のため合計約400時間を費やし、一発で合格することができました。勉強の得意不得意は人それぞれのため、試験日まで逆算して、自分が一日どれくらいの勉強時間が必要なのかを考えましょう。 STEP2:参考書を購入する 宅建取得のためにTACや日建学院などの資格学校に通う方もいますが、宅建は独学でも取得が可能です。なぜなら毎年約20万人が受験する資格であり、参考書が豊富に存在するからです。どの参考書を使用するかは実際に書店などで手にとり、自分が勉強しやすいなと思ったものを使用するのが無理なく続けるためのコツです。また、参考書に加えて、練習問題集、過去問題集も合わせて購入しましょう。 STEP3:詳細なケジュールを立て、勉強する STEP1で決めた勉強時間を参考にしながら、スケジュールを詳細に立てましょう。いきなり計画を立てずに勉強を始める人もいますが、合格までの道のりが分からず途中で諦めてしまう人が多いです。下記のポイントを参考にして、毎日の勉強の進め方を明確にしましょう。 ・ポイント① 過去問1年分 直近5年分の過去問はポイント④のためにとっておき、それ以外の過去問を1年分解いてみましょう。そうすることで自分の現在地を知ることができ、どのような問題が出題されるのかを大まかに把握することができます。 ・ポイント② 参考書2周 過去問を解き終わったら、参考書に取り掛かりましょう。まずは参考書をじっくり1周読み込みましょう。重要な箇所にはマーカーなどで強調し、2周目以降効率的に読み進められるようにしておきましょう。また、理解できない箇所がある場合には、インターネットなどで調べ、参考書に書き込むようにしてください。勉強を進めるうえで、最初の参考書1周目が一番つらい作業になります。宅建士を取得して活躍する自分を想像しながら、頑張ってください。(勉強が得意な人は、2周目は割愛しても大丈夫です。) ・ポイント③ 練習問題+参考書1周 参考書を2周読み終えたら、実際に練習問題を解いてみましょう。練習問題を解いていくと、必ず分からない問題に直面します。その都度参考書の該当箇所を開き、読み直すようにすることが重要です。また、解けなかった問題には×、解けたけど再度解き直しが必要な問題には△、解き直す必要がない問題には◯印をつけ、×と△が付いた問題は◯になるまで何度も解き直しましょう。人間は1ヶ月後には学習した約80%を忘れると言われています。練習問題と並行して、参考書を改めて読み直しましょう。出来るだけより実践的な問題に触れるため、時間の配分としては練習問題70%、参考書30%の比率がベストだと思いますが、自らの理解度に応じて上手に調整してください。 ・ポイント④ 過去問題集 練習問題の◯の数が全問題数の60~70%ほどになったら、過去問題集を解いていきましょう。ポイント①で解いた時と比べ、飛躍的に点数はアップしているはずです。あとはひたすら過去問題集および練習問題集を解き進めながら、分からない問題は解説や参考書を読むというサイクルを続けるのみです。 ファイナンシャルプランナー(FP) 概要 ファイナンシャルプランナーの資格を取得するためには、国家資格であるFP技能検定もしくは日本FP協会が行う民間資格のAFP・CFP®を受験する必要があります。FP技能検定は全部で3級~1級まであり、履歴書に書くためには2級以上が必要であると言われています。それぞれ学科試験と実技試験から構成されており、試験は日本FP協会と金融財政事情研究会の2団体が行っていますが、どちらを受験しても問題ありません。一方で民間資格であるAFP・CFPは、AFPがFP技能検定の2級に相当し、CFPがFP技能検定の1級に相当します。FP技能検定に合格した場合は資格に期限はなく更新する必要はありませんが、民間資格であるAFP・CFPは基本的に2年ごとに講習を受ける必要があります。 試験情報 ・3級FP技能検定 ・2級FP技能検定(AFP資格審査試験を兼ねる) ・1級FP技能検定 ・CFP®資格審査試験 全部で6課目から構成されています。1課目のみ受験し、数年にわたって全6課目合格を目指す人もいれば、 全課目を一気に受験する人もいます。 管理業務主任者 概要 管理業務主任者は管理委託契約時の重要事項説明など、宅建士と同様に、資格を持っている人のみが行うことができる独占業務があります。また、不動産管理業者は一定数以上の資格保有者を事務所に置かなければならず、不動産転職において非常に有利な資格です。マンション管理士の資格保有者は、マンション管理適正化法に関する5問が免除されます。 試験情報 最後に 今回は宅建、FP、管理業務主任者を取り上げ、宅建については勉強法をご紹介いたしました。実は勉強法でお教えしたSTEPやポイントは、宅建以外の勉強にもそのまま当てはめることができます。ぜひ参考にしてみてください!また、企業や職種によって必要な資格は変わってくるため、当社のキャリアコンサルタントに遠慮なくお尋ねください!
不動産ってどんな仕事があるの?職種や仕事内容を紹介!
2020/08/28
この記事では、 何となく不動産業界かなと考えている方に、弊社がご紹介できる職種をわかりやすく解説。 「不動産」と聞くと、大変なイメージがあるかもしれませんが、今まで知らなかった職種の魅力ややりがいが わかるかもしれません。 不動産営業について 扱う不動産の種類によって多岐に渡りますが、ここでは代表的な不動産営業の種類を紹介していきます。 1:売買仲介 売買仲介営業は、新築不動産·中古不動産問わず、マンション、アパート、一戸建て、土地の売買など幅広く「不動産の売買」に携わります。簡単な業務の流れは、「お客さまのニーズをヒアリング」→「自社+マーケットに売りに出ている物件の中から、お客さまのニーズにあった物件を見つける」→「提案」までを行います。 <業務詳細> ■購入 ·お客様の希望ヒアリング ·物件提案 ·物件案内 ·資金計画サポート ·売買契約 ·引渡し ■売却 ·お客様の希望ヒアリング ·広告作成 ·物件掲載 ·お問い合わせ対応 ·売買契約 ·引渡し 売買仲介営業になるために必要な資格やスキル、知識、経験はなく、未経験から始めることは十分に可能です。また、宅地建物取引士の資格を保有していると売買契約時の「重要事項説明書」を読むことができるため、選考には有利でしょう。 2:賃貸仲介 賃貸仲介とは、部屋を借りたいと来店されたお客さまにマンションやアパートをご紹介するお仕事です。お客さまが内覧したい物件を、社用車で現地まで、案内をします。その後、物件がきまりましたら、申込書の受付·契約書の作成·入金手配·契約書記入捺印·鍵渡しの流れで契約を進めていきます。 不動産賃貸仲介の場合は営業担当者個人に売上目標を置かれるケースは少なく、店舗ごとに売上数字を追っていくことになります。 3:住宅販売 住宅販売とは、主に新築戸建て住宅を個人の顧客に向けて販売する職種です。自社やグループ会社で建築した戸建てを販売することになるため、物件に愛着やこだわりを持って仕事をすることができます。 <魅力·やりがい> ·成果が給与に反映されやすい ·営業スキルが磨ける ·不動産に関する専門知識が身に付く PMについて プロパティマネジメント(PM)とは、不動産経営に関する様々な業務をオーナーに代わって行う“不動産経営代行業”です。入居者の募集やクレーム対応、家賃の回収やメンテナンス計画の立案·実行など、不動産経営で悩みを抱えるオーナーから依頼を受けて、総合的なサポートを行います。 <魅力·やりがい> ·仕事の需要があり安定している ·幅広いニーズへの対応が身に付く ·建物の価値を最大化するための戦略が身に付く AMについて アセットマネジメント(AM)とは、不動産投資を行う方に対し、投資用物件の管理や運営を行うお仕事のことです。 <魅力·やりがい> ·幅広い知識とスキルが身に付く ·不動産相場の変動がわかるようになる ·投資家と信頼関係が築ける 用地仕入れについて 用地仕入れとは、不動産会社が販売するための土地を仕入れる仕事です。仕入れる土地の規模が大きい場合は複数の地権者が絡み合うため、権利問題等にも十分理解が必要です。 <魅力·やりがい> ·基本的に土日休みが多い ·街づくりの感覚を味わえる 事務職について 採用や総務、法務などを行う事務スタッフ職もあります。営業などと違い、基本的にノルマはありません。 <魅力·やりがい> ·営業がないから、業務に集中できる ·未公開物件をいち早く見つけられる 企画·開発について いわゆる「デベロッパー」といわれる不動産会社で活躍するお仕事です。「デベロッパー」とは、おもに「不動産開発」を専門に手掛ける業種です。マンションやビル·商業施設·市街地のプランニングを行い、土地の仕入れから外部業者への発注などを行います。いずれも事業規模が非常に大きいことが特徴といえます。 <魅力·やりがい> ·地図に残る仕事ができる ·会社によって海外で活躍できる ·大きな達成感を感じられる 技術職(施工管理)について 施工管理は建設工事の現場監督として工事全体の管理をする仕事です。建設現場では、施工管理による働く現場の人たちの安全管理、工期の遵守や予算の管理などがとても重要になってきます。 <4大管理とは> 工事を成功させるポイントとして、施工管理の「4大管理」というのがあります。どの工事現場でも重要視されています。 ·安全管理 建設現場で働く人たちに事故がないよう、安全のための設備を整えます。 ·工程管理 作業の進め方や必要となる職人の人員、重機の手配といった管理のことで、工程表通りに工事が進んでいるかチェックしながら作業を進めます。 ·品質管理 建設で使用する材料の品質管理と完成時の建物の強度や密度が規定を満たしているかを管理します。 ·原価管理 人件費や材料費の原価計算などを計算し、決められた予算内に完成させるための重要な業務です。 <魅力·やりがい> ·仕事の需要があり安定している ·職人さんと信頼関係が築ける ·カタチに残る仕事ができる