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初めての不動産業界で、未経験者におすすめの職種とは? ニーズ別のおすすめポイント解説
2021年01月12日
「不動産業界で稼ぎたい」、「ダイナミックな仕事がしたい」など、日々様々なニーズを持つ求職者の方々と面談をする中で、キャリアパートナー目線でおすすめする、業界未経験の方必見!ニーズ別のおすすめ業種をご紹介します! 1.「年収アップしたい」「インセンティブで稼ぎたい」 たくさんの求職者の方々と面談する中で、一番多いニーズと言っても過言ではありません。 不動産業界に憧れる多くの方が、「不動産業界=稼げる」、というイメージを持っています。 もちろん他の業界と比較すると、平均年収は高く、青天井で稼げる企業も少なくありませんので、「稼ぎたい」というニーズの方には持ってこいの業界です。 1-1.売買仲介営業 未経験者、経験者両方にダントツで一番人気の職種が売買仲介営業です。 不動産を『売りたい方と買いたい方』をマッチングする営業ですが、売り側、買い側双方のニーズを深くヒアリングし、不動産協会の運営する不動産データベース『レインズ』を通じてたくさんの物件の中から提案できることが特徴です。会社にもよりますが、営業売り上げ目標に応じて、数%をインセンティブとして支給している会社が多く、未経験の方でも2〜3年目に1,000万円近く稼いでいる方も中には多くいらっしゃいます。 1-2.販売営業 主にはデベロッパー会社やハウスメーカーにおいて、自社物件を販売するお仕事です。中には他の会社から委託を受け、販売会社として独立している会社も少なくありません。売買仲介営業と異なる点は、「いくつかの選択肢の中から物件を選んでいただく」という営業ではなく、「いかに自社の物件を魅力的にプレゼンするか」が肝になってきます。モデルルームに配属され、お客様をご案内していただくといった営業手法ですので、自社物件についての知識や魅力を徹底的にお客様にお伝えします。この職種も売り上げの数%をインセンティブとして支給する会社が多く、年収の高い方が多く働いている職種です。 【不動産業界特化型転職エージェント】リアルエステートWORKSに相談する 2.「大きなプロジェクトに携わってみたい」 多くの企業は、入社して数年経たないと大きなプロジェクトを任せてもらうことはなかなかないと思いますが、不動産業界は別格。若いうちからダイナミックな経験ができる業界ですので、「影響力のある仕事がしたい」というニーズや、「大きな金額を動かしたい」というニーズは叶いやすいです。そんな方におすすめの2つの職種を紹介させていただきます。 2-1.仕入れ営業/企画開発職 マンション用地、戸建用地、アパート用地や、中古ワンルームマンションなど、目的、用途に応じた土地や建物を仕入れるお仕事です。不動産業者や地権者と交渉を行い、仕入れを行います。仕入れてきた用地や物件は、最終的にはお客様に物件を買っていただくために、物件開発やリノベーションを行います。中でも一番のやりがいは、自分が仕入れてきた土地に、建物を建てるにあたり、企画に携わることができ、出口戦略を販売部隊と一緒に考えながら形を作っていく仕事なので、非常にやりがいを感じることができます。 ポイントとしては、仕入れは会社の資金力がモノを言う仕事のため、「会社の資本力があるかどうか」をポイントに求人を探すことをおすすめします。 2-2.デベロッパー 誰もが憧れる仕事である、「まちづくり」に携わるお仕事です。仕事内容は多岐に渡りますが、地域の経済発展のために、商業施設やオフィスビル、物流施設などを一から開発を進めて行きます。大きなプロジェクトになるので、社内間だけでなく大手ゼネコン、大手金融機関などと均衡を図り推進していくお仕事です。未経験からの転職ですと非常にハードルは高く、狭き門ではありますが、金融機関や大手戦略コンサル会社において、不動産案件に携わった経験のある方に関してはチャレンジしてみることをおすすめします。 3.「人の生活に密着した商材を扱ってみたい」 「住まい」というのは人の生活には欠かせないものです。だからこそ、「家選び」のお手伝いは非常にやりがいに感じるお仕事です。お客様のニーズを深く聞き、お客様にあった物件の提案によって、意思決定の場に立ち会えるやりがいは何よりも嬉しい瞬間です。 そんなやりがいを感じられる職種を2つ、ご紹介します。 3-1.賃貸仲介営業 こちらも最近、物件探しのテレビ番組なども放映され、非常に人気が出てきている職種です。未経験の方でもほとんどの方が物件探しでお世話になったことがある職種ではないでしょうか。一人暮らしを始める学生さんや社会人の方、会社の異動で違う地域に住む予定の方や、同棲を始めるカップルの方など、生活スタイルの変化に合わせて物件探しを全面的にサポートします。不動産協会の運営する不動産データベース『レインズ』を通じて、お客様のニーズにそって物件をご提案します。「人の生活に寄り添ったお仕事がしたい」という方には非常にやりがいに感じられるお仕事です。 3-1.売買仲介営業 「年収アップ」のニーズのある方にもおすすめ致しましたが、「人の生活に密着した商材を扱いたい」というニーズに叶う職種といえば、実需用の売買仲介営業もその一つです。「稼げる」という点ももちろんですが、何より、高い金額を出して夢のマイホームを検討する方を相手にするので、やりがいも一入です。賃貸仲介営業よりも意思決定まで長い時間を要することがほとんどですが、自分が提案した物件が、お客様のイメージする暮らしにぴったりだった時、非常に営業マンとしてのやりがいを感じられることと思います。 4.最後に いかがでしたでしょうか。不動産業界は求めるニーズによって、選択肢がたくさんある業界ですので、今一度、「自分はどうなりたいのか」を見つめ直していただくきっかけになれば幸いです。とはいえ、「自分が本当は何がしたいのか」という、進むべき方向性がわからない方も中にはたくさんいらっしゃいますので、そんな時は是非キャリアパートナーとの面談を通して進んでいく方向性を二人三脚で考えて行けたらと思いますので、是非お気軽にご相談くださいね。 【不動産業界特化型転職エージェント】リアルエステートWORKSに相談する
不動産営業で活躍できる人ってどんな人?
2020年12月24日
不動産営業とは不動産に関する商品を購入してもらうために多方面で営業をすることですが、誰にでもできることではありません。様々な商品を魅力的に見せるための技術が必要ですし、基本的に忙しいのでなかなか休みが取れないことも少なくありません。 不動産営業には向き不向きがあるので、活躍できる人のポイントが分かれば自分でも働けそうだと思いますよね。それでは、不動産営業で活躍できる人のポイントについてご説明しましょう。 【不動産業界に特化した転職エージェント】リアルエステートWORKSに登録する 1.そもそも不動産営業の仕事内容とは? 不動産営業の仕事内容は、基本的に『不動産賃貸仲介』『不動産販売』『不動産販売仲介』の3種類に分かれています。不動産営業といっても業務内容がまるで違うので、自分がどの営業に向いているか知ることが大切です。 それでは、以上の不動産営業の仕事内容についてご説明しましょう。 1-1.不動産賃貸仲介の仕事内容 不動産賃貸仲介の主な仕事内容は、マンションやアパートオフィスなどの賃貸に入居したい人と対象となる不動産の大家さんや管理会社との間に立って仲介するのが主な仕事です。不動産営業と聞くと様々な家を訪ねて飛び込み営業をするようなイメージがあるかもしれませんが、不動産賃貸仲介は入居希望者や相談者がいて初めて営業ができる受け身の営業になります。 主に行うのは仲介業務だけでなく、入居希望者や相談者のヒアリングを行い、要望に応じて指定された物件の内見を行う日程調整を行い、内見に付き添います。必要であれば物件の写真を送ることもあるでしょう。なお、内見の際には遠い物件まで行くこともあるので自動車免許は必要不可欠です。 その後、入居することが決定したら契約手続きに進みます。不動産賃貸仲介は基本的にノルマが課せられているわけではないので、ゆったりとした環境下で働けるでしょう。 1-2.不動産販売の仕事内容 不動産販売の仕事内容は、自社で所有している不動産を販売することです。不動産賃貸仲介とは打って変わってこちらから積極的に飛び込み営業を行うのがメインとなるため、工夫して営業しないと契約が一件も取れないことも少なくありません。 飛び込み営業を行うといっても、まずは電話等のアポイントを取るところから始まります。よく電話帳の一番上から順番に電話をかけてアポイントを取り、断られたら次の番号に電話をかけるイメージがありますが、あながち間違いではありません。 ここまでのことをしなければならないのは、社員一人一人に対してノルマが設定されているからです。このノルマをこなすことができれば営業成績も伸びますが、全く契約が取れなければ営業成績は伸び悩む一方です。 もちろん契約を取り続けることができればインセンティブも高いため、成績を上げるほど給与に反映されることにやりがいを感じる人もいるでしょう。成績を上げるためにも、アポイントを取った際に提案する不動産をいかに魅力的に見せられるかどうかが最大のポイントです。 不動産の購入は一生に一度あるかないかの一大イベントのため、そうそう購入してくれる人はいません。問題なのは、なぜその不動産を今購入しなければならないのかどうか理由を説明して納得してもらうことです。誰でも納得できない買い物はしたくありませんし、ましてや不動産などと高額な買い物には誰でも慎重になります。 そこで営業社員は顧客にとって今購入するメリットやこれからの人生をトータルで考えた時、将来的に不動産を持っていると安心できるということをアピールすることが大切です。 1-3.不動産販売仲介の仕事内容 不動産販売仲介の仕事内容は、個人や企業が所有している不動産の購入希望者を探すことです。自社が所有する不動産を販売するわけでもなければ、完全に受け身になって営業するわけでもないので、売主と買主を繋ぐパイプ役として重要な役割を果たします。 不動産販売と同じく電話を初めとする飛び込み営業が中心となっており、一人一人にノルマも課されます。まず初めに、取り扱う不動産を探すために売買用不動産募集の広告を作成し、販売したい不動産が一件でもあったら営業を開始します。 営業を行うにあたって重要なのは、販売したい不動産の特徴を網羅することです。自社で所有しているわけではないので、内見を繰り返して販売したい不動産のメリットを全て把握しておかないと、顧客にアピールできません。 全ては地道な努力から契約を勝ち取るシビアな職種だと言えるでしょう。 2.不動産営業で活躍できる人のポイント 不動産営業で活躍できる人のポイントは、業種によって様々です。しかし、不動産に関係する仕事である以上、人の役にたっていることはまず間違いありません。向き不向きがある仕事ですが、不動産営業で活躍できる人には様々なポイントがあります。 それでは、不動産営業で活躍できる人のポイントについてご説明しましょう。 2-1.相手の新生活をサポートできるやりがいを持っている人 不動産営業は人と人の繋がりがあってこそ成り立つ職業であり、特に不動産賃貸仲介は入居希望者の新生活をサポートする業務を行うことに対してやりがいを持って働ける人は活躍できるでしょう。入居希望者が滞りなく契約手続きまで進めるように全面的にサポートするのはもちろん、大家さんや管理会社との間を仲介してやり取りを進めます。 迅速にやり取りを進める手腕を持つ人であれば、入居希望者にとって不安なことがあっても頼れる担当者であれば安心して任せてくれるでしょう。 2-2.顧客をその気にさせる話術を持っている 不動産営業の多くは飛び込み営業やアポイントを取る仕事なので、顧客が購入してくれなければ営業成績が上がりません。営業成績を上げるためには、巧みな話術で不動産のメリットや、今購入することのメリットなどをアピールすることが大切です。 顧客は基本的に不動産など高い買い物はしないと考えていいので、工夫して購入する気にさせないと意味がありません。そのためにも、話術を磨くことが重要です。 2-3.失敗しても諦めない 不動産営業は正直言って失敗の連続です。営業成績が高い人でも断られることはもちろんあります。しかし、営業成績が高い人はそれでも高い成績を維持しています。それは、失敗しても諦めずにアポイントを取り続けているからです。たとえ瞬時に断られたり営業に失敗したりしても、めげずに何度も諦めずに営業し続けることが活躍できる人のポイントだと言えるでしょう。 2-4.土日休みにこだわらない 不動産営業は基本的に土日が休みの時に忙しくなる傾向にあるため、逆に営業が成功しやすいチャンスだと言えます。しかし、土日の休みにこだわっている人は、自らチャンスを逃してしまうことになるので活躍の場が失われてしまいます。 土日が休みだからこそ、稼ぎ時だと思って営業し続けられる人が活躍できると言えるでしょう。 3.まとめ 不動産営業は基本的に心身共にハードな仕事なので、コミュニケーション能力が低かったり、工夫するのが難しかったりする人は厳しいかもしれません。不動産賃貸仲介は販売するわけではないのでまだハードルが低そうですが、販売になると忙しさが倍増するでしょう。 営業し続けても断られるなんてことは序の口ですし、1日営業しても一件も契約が取れないことも珍しくありません。いかに根気よく続けられるかどうかが活躍できる人とそうでない人を分けるでしょう。 【不動産業界に特化した転職エージェント】リアルエステートWORKSに登録する
未経験でも大丈夫!?不動産業界の特徴と転職を成功させるためのポイント
2020年12月24日
不動産業界は人気のある業界のひとつで、求人を出している会社の数も豊富にあります。現在、転職活動中の人の中にも、不動産業界を目指している人はたくさんいるでしょう。 しかし不動産業界といっても、デベロッパー、不動産売買・仲介、不動産管理など、複数の業務形態があることをご存知でしょうか。また転職を成功させた人の中には、業界経験者だけでなく、未経験者も多くおり、年齢層も様々です。不動産業界へ転職を希望する人にとって、どのようなポイントを押さえておけば転職成功に繋がるのか、気になる人も多いでしょう。 そこで本記事では、不動産業界へ転職を希望する人に向けて、不動産業界の特徴と転職を成功させるためのポイントについて解説します。 【不動産業界に特化した転職エージェント】リアルエステートWORKSに登録する 1.不動産業の業務形態 不動産業界と聞くと、何となく一軒家やマンションといった住宅を販売する、不動産販売会社の営業マンをイメージする人が多いかもしれません。 しかし冒頭でも触れたように、不動産業界は住宅の販売会社だけではなく、様々な業務形態があります。 以下に主な業務形態をまとめますので、転職を検討する前に、それぞれの特徴をしっかりと把握しておいてください。 1-1.【デベロッパー(不動産開発会社)】 デベロッパーとは、大規模な土地や街の開発を手掛ける不動産会社のことです。 主な事業の内容として、街の再開発事業、リゾート開発、大型商業ビルの開発、マンション開発、大規模な宅地造成などがあります。 事業を進めるリーダーとして、開発計画の段階から関わり、土地の調達や行政への確認、ゼネコンへの工事発注など、すべての業務を担当します。 1-2.【不動産販売会社】 不動産販売会社は、デベロッパーやハウスメーカーなどによって建てられた建物を販売する会社です。 不動産の購入希望者の窓口となり、売買契約を締結することを目標に営業活動を行ないます。 また一軒家やマンション販売の広告を見て訪ねてきた人を物件に案内したり、住宅展示会を開催して来場者の応対をしたりするのも、不動産販売会社の仕事のひとつです。 1-3.【不動産仲介会社】 不動産仲介会社は、売買物件や賃貸物件の契約を仲介する会社です。 売買については中古物件の取引が中心ですが、新築物件を扱う場合もあります。 業務内容は住宅販売と似ていますが、仲介であるため、売主と買主、双方から手数料を受け取る点に違いがあります。 また売主と買主の間に立ち、お互いが納得できる状態にできるよう条件交渉することも、不動産仲介会社にとって重要な仕事のひとつです。 1-4.【不動産管理会社】 不動産管理会社は、不動産オーナーから委託を受け、物件の管理・運営を行う会社です。 マンションやアパートの入居者対応、ビルのテナント対応といった対人業務のほかに、設備機器の点検や修理、清掃、警備など、メンテナンスに関係する業務も行ないます。賃貸経営の知識とメンテナンスの知識、両方が求められる特徴があります。 以上、不動産業界の業務形態を説明しました。 ここまで読んでいただければ、どの業務形態の会社に就職するかによって、業務内容が大きく異なることが理解できたかと思います。 それぞれの業務形態によって、求められるスキルや経験、人物像が変わりますので、「不動産業界へ転職したい!」という漠然とした考えではなく、具体的にどういった仕事をしたいのか、明確にしておくことが重要です。 2.転職を成功させるためのポイント 次に転職を成功させるためのポイントを解説していきます。 2-1.経歴やコミュニケーション力をアピールする 前項で説明したように、不動産業界には様々な業務形態がありますが、共通する特徴として、専門性の高い仕事であること、コミュニケーション力を要求されること、以上の2点があります。前職が同じ不動産業であれば、すでに一定の知識が備わっていると思いますので、履歴書に記載する自己PRや企業との面接の際には、経験者であることを強くアピールすると良いでしょう。 また、未経験であっても、前職で営業職や接客業など人を相手にする仕事をしてきた人は、自身の対人スキルをアピールすることがおすすめです。不動産業も人を相手にする仕事で、特に営業職においては、高いコミュニケーション力が要求されます。そのため、他の業種で培った対人スキルが大きな強みとなるでしょう。 2-2.不動産業に活かせる資格を取得する 不動産業界で活かせる資格には、「宅地建物取引士」を始めとする様々な種類の資格があります。資格を取得していれば、専門知識があることを証明でき、顧客の信頼獲得に繋がります。企業としても採用するメリットが大きいため、求職者にとって重要なアピールポイントとなるでしょう。なお、実務経験が無くても取得できる資格も多いので、業界未経験者の人は前もって取得しておけば、採用率アップに繋がります。 以下に取得しておくと有利な資格をまとめます。 【宅地建物取引士】 不動産に関わるすべて仕事で重宝される資格です。 宅地建物取引士には不動産売買、交換または賃借における重要事項の説明、重要事項説明書面の記名・押印、賃貸借契約書の記名・押印などの専権業務が与えられています。 また事務所の場合、業務に従事する者5人に対して1人の割合で設置が義務付けられており、資格者が足りないと業務を行えなくなってしまうため、不動産会社としては一人でも多く確保しておきたい人材です。 【ファイナンシャルプランナー(FP)】 将来のライフプランニングに基づいた資金計画やアドバイスを行ううえでの知識があることを証明できる資格です。 不動産は大きな資産であるため、相続や税金対策、住宅ローンの仕組みについて顧客に説明する場面が多々あります。 ファイナンシャルプランナーの資格を持っていれば、知識の証明ができますので、顧客の信頼獲得に繋がります。 なお、ファイナンシャルプランナーは、1~3級まで段階がありますが、不動産業界で資格を活かすのであれば、2級以上を所持することが望ましいです。 【管理業務主任者】 マンションの委託契約に関する重要事項説明や管理事務の報告を行う知識を有していることを証明する資格です。 マンション管理会社は、事務所ごとに一定数の成年者である専任の管理業務主任者を設置する義務があります。 宅地建物取引士が不動産売買、仲介に必要とされる資格であるのに対し、管理業務主任者はマンションを中心とした管理に特化した資格です、主に不動産管理の仕事で重要視されます。 3.志望理由を明確にする 転職する業界や会社に関わらず重要なことですが、なぜこの業界に転職したいのか、そしてなぜこの会社を選んだのか、志望理由をはっきりと答えられるようにする必要があります。 明確な志望動機が言えれば、企業側にも真剣さや熱意が伝わりますので、自らのアピールポイントとなります。 企業との面接において、大半の面接官は求職者の転職理由に関心を持っており、「なぜうちの会社を選んだのか?」と質問されることもあるでしょう。 不動産に興味があったとか、建物や土地に関わる仕事がしたかったなど、ありきたりな志望理由ではいけません。 同業他社ではいけない、その会社でなければならない明確な理由を言えるようにしておくことが重要です。 4.まとめ 以上、不動産業界の特徴と転職成功に繋がるポイントを解説してきました。 冒頭でも説明しましたが、不動産会社の数は多く、求人数もたくさん出ています。 そのため、未経験の人でも、応募する会社のことをよく調べ、志望動機を明確にし、企業側にとって自分を採用することによるメリットは何か、しっかりと説明することができれば転職は十分に可能です。 さらに宅建などの資格を取得していれば、転職の成功率はグッと近づくでしょう。 本記事が不動産業界へ転職を目指す方の一助となれば幸いです。 【不動産業界に特化した転職エージェント】リアルエステートWORKSに登録する
不動産デベ vs 売買仲介!「新築マンション営業」から「中古売買仲介営業」に転職してわかったこと
2020年12月16日
1.不動産デベ vs 売買仲介 私自身が業界経験者ということもあり、新卒で不動産業界への就職を希望している学生や、他の業界から不動産業界に転職を検討している中途組の相談にのることがよくある。 特に学生さんや若手の人と話すと、総合不動産ディベロッパー(以下「総合デベ」)やマンションディベロッパー(以下「マンデベ」)を希望している人が多い。多くの人が口にする志望理由は「自分の子供や孫の世代にまで残るような大きな仕事がしたい」というもの。街づくりや都市開発、大規模開発に動機付いている。そしてもし入社できたら、まずは若いうちは顧客と接することができる営業職をやってみたいという人が大多数だ。その理由を聞いてみると、親や先輩に「キャリアのスタートが営業だとその後に応用が効きやすい」と言われているケースがよくある。私自身もそうであったが、これは概ね間違っていない気がする。総合デベやマンデベでは開発・設計・企画・業務など営業以外の部署で営業出身の人と接すると顧客志向が強く、よくある職人気質で自己満足で進めてしまうような仕事の仕方をしていない。そして何かしらの使命感を持っていたり、顧客に喜ばれることを仕事のやりがいに繋げている。 一方、既に不動産業界内にいて他の会社に転職を希望していたり、不動産業界は未経験ながらも他の業界で頑張ってきて不動産業界にチャレンジしてみようとしている人はもう少し現実的に考えている人が多い。例えばそれは年収であったり、福利厚生であったり、より高いレベルの営業力の研磨だったりする。不動産という商品の特性上、それ自体が高額であるがためにその販売管理費にあたる費用の総額は高くなる。つまりは広告宣伝費や人件費だ。広告で言えばテレビ・ネット・リアル(街の看板、電車広告や紙媒体)で不動産広告を見ないことは無いだろう。そして不動産は高額商品がゆえに、楽天やアマゾンなどのECサイトにおいてクリック一つで購入しにくい。そのため高額商品を詳しく説明する営業マンが必要であり、商品を売るための販売コストは他の業界のそれよりも高くなりやすい。そのため人件費=営業マンの給与が高くなるであろうというイメージが世間でも定着している。 また「コミッション」と言われる、売ったら売った分だけ自身の給与に反映される傾向があり(実際総合デベやマンデベではそうではない会社も多いが)不動産業界以外の他から転職をしてくる人にとって割の良い仕事に感じられてしまうのであろう。また、安い商品よりも高い商品を売れるセールスマンのほうが市場価値が高いと思う人も多い。そのため他の業界で営業成果をあげたら、自分の営業力を更に高めるために不動産業界に転職してくる人も一定数いるのである。 もちろん、新卒や若手の方の都市開発や街づくりに対する夢も、中途転職組の年収アップや営業力向上に対する意欲も大いに応援したいし、私自身も過去を振り返ってみて心から自分のキャリアに対して良かったなぁと誇れるものがある。ただあなたがどういうタイプの人間か、どういう仕事がしたいのか、によっては気をつけていただきたいことがある。それは同じ「不動産営業」でも実は細かいセグメントに分かれていて、その仕事内容に特徴があり、場合によってはあなたが目指していることややりたいことと違った選択をしてしまうことがあるということだ。今回は特に不動産営業職の中でも、賃貸・売買で言えば売買に焦点を絞り、また更に総合デベもしくはマンデベと不動産売買仲介にフォーカスしてその点について解説してみたい。 ※ここで言う「総合デベ・マンデベ」というのは例えば、三菱地所レジデンス・三井不動産レジデンシャル・住友不動産、東急不動産、東京建物、野村不動産、大京などがそれにあたる。また「売買仲介」というのは例えば、三井不動産リアルティ、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産アーバンネット、三井住友トラスト不動産、大京穴吹不動産、大成有楽不動産販売、などがあげられる。 上の表を見ていただきたい。 大きく分けて二つの営業職について比較しているが、どちらも一長一短なところがあるかもしれない。ここではどちらが良いとか悪いとか言いたいのではなく、二つの営業職についての特徴を把握していただければと思う。 1-1.給与・コミッション 不動産業界は他の業界と比べて相対的に給与が高い。デベと仲介でどちらが高いというのはあまり感じないが、その構成で言うと少し変わってくる。年功序列で勤務年数が上がれば上がるほど給与も上がっていくのが総合デベやマンデベだ。一方、売買仲介の営業は売ったら売った分だけ入ってくるようなコミッションが高い傾向にある。手数料に対するパーセンテージでインセンティブのように担当者がもらえることが多い。歩合の比率が高い会社だとコミッションだけで1,000万円を超えるような会社もある。デベの営業もコミッションはあるが、私がいた新築マンション営業職でいうと1戸売ると5,000円程度という雀の涙のような報酬だった(笑) またその会社が扱っている不動産の種類によっても大きく変わり、居住用不動産と投資用不動産で分けるとすれば、投資用不動産を販売する営業職のコミッションが最も高い。これはデベも仲介も同じ傾向にある。 1-2.アフターフォロー あなたが仕事をするのに何を重視するかにもよるが、顧客の満足にとことん向き合って営業をしたかったり、一度購入してくれた顧客と長く付き合いたいという場合、アフターフォローは欠かせないだろう。総合ディベロッパーやマンションディベロッパーにはアフターサービスの部署が必ずあり(もしくは子会社の管理会社がその役割を担う)、購入後のサポートが徹底的にされる。自社物件の瑕疵が無いかも含め、長期修繕計画に基づいた物件管理の義務がデベ側にはあるからだ。一方不動産売買仲介の場合、自社物件ではない。そのためご購入・ご売却いただいたらそれでサポートはおわり、というケースが多い。当然投資用で購入してもらい管理をできるケースはあるが、ほとんどは購入時や売却時のみの関係となりやすい。 1-3.不動産に関する知識 デベの営業職で弱いのは総合的な不動産知識が売買仲介営業職に比べて低いことかもしれない。特定の物件、例えば自分がモデルルームに出勤して毎日接客するような担当物件の情報には詳しくなる。また新築物件の構造や仕様だったり、一棟全体における各部屋の価格表などの把握・購入後の住宅ローン減税に関して等、相当限られた情報を深く理解するようなことに終始する。 一方で売買仲介は幅広い。なぜなら一つの物件に絞って物件知識を覚えていたのでは追いつかないような形で日々違う物件に接するからだ。そのため、様々な面で物件を比較する能力が長けてくる。また買うときだけではなく、売るとき、貸すときなどの法律や税制にも詳しくなっていくため、その知識幅や深さがやればやるほど磨かれていく。デベと比べて分業していない業務も多いため、大変だが知識やスキルが付くと言えるだろう。 1-4.ジョブローテーション デベにはものすごい多くの部署と職種が存在する。当たり前だが土地を購入するところから始まり、その購入には金融機関から借り入れした資金を使い、ゼネコンと協力して設計・施工などの建築に入る。商品企画や価格決定、マーケティング活動をする部署がいる。営業と販売促進が共に営業活動をし、顧客が住宅ローンを組むところや契約部分を業務部が担当する。アフターフォローや管理に関しても同じデベ内もしくはグループで顧客対応するのだ。営業職でキャリアをスタートしてから営業部以外の部署への異動も考えられる。特に新卒社員のジョブローテーション制度を充実させている企業は多く、大手の中には最低2職種を経験させることを人事制度に入れているところもある。 一方売買仲介の営業職は、比較的ずっと営業をして、プロとして成熟するような専門職キャリアの色が強い。やはり自社で物件を持たない、そして資産や在庫を持たないため、身軽な組織になりやすい。もちろんデベと同じでマーケティングや販売促進、業務部なども存在するが、売買仲介の営業職方がとことん物件を売り、その営業部のことを周りの部署がサポートするような組織体系になっていると私は思う。 1-5.顧客の選択肢 新築のマンション営業をやっていた私にとって、最も自身の葛藤と戦った原因は「顧客の選択肢は少ない」ということだ。デベの営業は、顧客が販売センターやモデルルームに来訪して、その物件が顧客の条件と合わなかった場合、他に取り扱っている自社物件を紹介することになるわけだが、選択肢が非常に少ない。特にエリアにこだわっている顧客だと、条件が合わずに結局商談破棄ということが多い。自分が取り扱う新築マンション以外を検討しないように、とにかく取扱物件だけをオススメする。他社の営業などは自社物件以外の競合物件の悪いところをまとめ潰すようなことをしていた。私の場合はそこまではしなかったが「様々な物件から選んでもらえたらどんなにお客さんが喜んでもらえるだろう」と何度も思った。 その点、売買仲介は顧客の選択肢が多彩だ。例えばレインズという不動産業者が見ることができる売り出し中の不動産データベースで言えば、常時17万件くらいの不動産が載っている。つまり極端に言ってしまえば中古売買仲介の業者は顧客に17万件の不動産を紹介できるわけだ。新築マンションを売るデベの営業職から売買仲介の営業職に変わったときに、本当に楽しいと思ったし、顧客のために物件を探してくることも本当に楽しかった。 1-6.起業のしやすさ 総合デベやマンションデベが財閥系や金融機関系が多い理由は、資金が必要だからだ。土地の購入や物件を建築するときに多額の費用が必要になるだろう。そのため起業してすぐに物件開発するのはとても難しい。起業するときは皆資金が無いからである。そのため独立系のマンションディベロッパーに多いのが、マンションの販売代理などからはじめて資金や信用を蓄え、自社物件開発にチャレンジするような流れの起業だ。当然販売代理をやるからには営業力がなくてはいけない。そのためどこかのデベでトップセールスだったような社長が立ち上げていることが多い。そういう独立系デベは営業力が強く、少し立地などが悪い物件を開発したとしても売り切って利益を出し、着実に事業を拡大していける。ただし稀な話だろう。 やはり起業のしやすさで言えば売買仲介であろう。自身が宅地建物取引士の免許を持っていれば法人でも取得することが容易だ。不動産協会に供託金などを預けたりする必要はあるが、デベと比べれば少ない資金で不動産業を起業できる。また自社で在庫を持つ必要がないため、究極、顧客獲得さえできればレインズに載っている物件から選んでもらい手数料を得ることができるわけだ。ただしはじめやすいというのは誰でも参入しやすいと同義であり、何かの売りや差別化が無いとそのうち業績が悪化していくことになるだろう。 2.最後に いかがだっただろうか。不動産営業と言えど種類は多く様々だ。多角的な観点で比較をし、どのような営業職種に転職するか就職するかの参考にしていただければ幸いだ。
<何かヒントがあるかも?!>令和一年度宅建試験合格者インタビュー
2020年12月16日
合格者プロフィール:32歳女性、二児の母。新卒から不動産会社に勤務。業務内容は、総務、役員秘書などを担当。宅建試験は、2年前に勉強を始め、2度目の試験で無事に合格。勉強は大変だったけど、宅建の資格を得たことで自信が付き、他の資格にも挑戦中。 早速ですが、宅建士取得を目指したきっかけからお聞かせください。 2年くらい前に、会社の組織形態が変わって、社員全員が宅建士の資格が必要になったんです。私は、その時、1年間の育児休暇明けで、正直、私はすぐに取らなくても大丈夫だろうとちょっとのんびり考えていました。でも、時短勤務をきっかけに部署異動があり、どんどん肩身が狭くなっていると感じました。もしここで宅建を取れなかったら今以上に肩身が狭くなる気がして・・・。そのプレッシャーから、頑張って必死に勉強して、2年目に取得することができました。 周りの社員の方も、みなさん宅建士の勉強をして取得されていたんですか? はい。今では、ほぼ全員の社員が取得しています。親会社は、入社条件で宅建が必要ですが、私たちは入社時に必要ありませんでした。なので、宅建の資格を持っている人はほとんどいなくて、必死でみんな勉強しましたよ。宅建を取得しないと、昇給にも響きますしね。これからは、宅建士の資格の他に、TOEIC750点以上が必要になるんじゃないかと社内で噂があって、宅建の次は、英語かと・・ちょっと荷が重いですね(笑)。 会社からの要請で取得したと言うことですが、資格取得費用や合格者へのインセンティブなどはあったんでしょうか? 宅建の受験料とTACでの授業料は、全額会社負担でした。あと、宅建に1回で受かると4万円貰えて、2回目で受かると2万貰えるインセンティブがありました。 宅建士取得の学習方法としては、どういった取り組み方をされたのでしょうか? まず最初に、TACのオンライン授業を受講しました。会社側が授業料全額負担してくれるのと、オンラインでの受講が可能だったので、とっても助かりました。それ以外の取り組みは、毎朝4時に起きて、1時間位勉強しました。ひたすらTACのテキストをやって、問題集を解く。それを何周もする。暗記するくらい毎日ひたすらやる! 私は、どうしても苦手な分野は諦めて、得意なところをたくさん勉強しました。基本的には、TACの過去問をひたすら解きました。あとは、解説付きの模試を受けに行きました。それは、模試を受けた後に1時間解説してくれるんです。その授業が勉強になったと思います。 オススメの勉強方法、参考書などはありますか? いくつかある通信教育の中で、宅建だとTACとLEC東京リーガルマインドがありますが、私の印象だと、TACは専門的で深く理解したい人向け、LECは幅広く重要な部分のみ学習したい人向けに感じます。好みもあると思いますが、私みたいな初心者で深く理解したい人はTACがいいかもですね。でも、LEC東京リーガルマインドには、宅建登録講習という5問免除があります。この講習を受けて、修了試験に合格すれば、宅建試験50点満点中、5点(5問)免除をしてくれます。宅建業(不動産業)に従事している人だったら有料で講習を受けることができます。もちろん、5点免除を受けている人の方が合格率高いので、私も受けました。正直、5点免除がなかったら合格することは出来なかったと思います。 【宅建試験の5点免除とは?】 5点免除の講習は「宅建登録講習」や「登録講習」と呼ばれ、複数の資格学校で受けることができます。修了試験に合格すれば、合格した日から3年以内に実施される宅建試験で、46~50問目の問題が本試験で免除される制度です。宅建試験は全50問なので、初めから5点を獲得した状態で受験できると言うことになります。宅地建物取引業に従事している人(実務経験は不問)だけが受講できるという制限があり、誰でも受けられるというわけではないですが、不動産業者にお勤めの方はぜひ利用したい制度です。 やる気が出ないときはどうされていましたか?勉強に対するモチベーションの保ち方などありましたら、教えてください。 正直に言うと、本当に勉強は辛かったです。毎朝4時起きで何度もくじけそうになりました。子供が二人もいるので、一人になれる時間は、出社前の朝のみだったんです。でも、会社側から「受けない選択肢はない」と言われていたのと、宅建に受からないと昇級できない、将来的に管理職にもなれない、肩身も狭くなる、とにかく逃げ道がなかったんです。しかも、宅建の試験日と子供の誕生日が重なっていて、今年受からなかったら、いつになったら、子供の誕生日をちゃんと祝ってあげられるんだって・・そんな罪悪感もありました。 精神的にかなり追い詰められていましたが、応援してくれる同僚がいたのが心強かったです。同僚から「試験に落ちても死ぬわけじゃない!でも、今ここで諦めたら、これまで勉強してきたことが無駄になっちゃうよ、それは絶対にいやだよね?それなら最後まで一緒に頑張って受かった方がいい」そう言われた時に、諦めずに最後まで頑張ってやりきろう!そう思えたんです。 出社前の朝6時から、よくカフェで同僚と勉強会もしました。自分一人だとめげてしまったかもしれませんが、一緒に頑張っている仲間の存在はとっても大きかったと思います。 それと、合格したらご褒美に海外旅行に行こうと決めていました(笑)。それもモチベーションを上げる要素になっていたと思います。 合格後、実務に生かされるシーンはありますか? 営業側だと、宅建士の資格があると仲介業ができることが大きいと思います。あと、キャリアアップしたい人には有利ですね。転職するにも宅建の資格があった方が間違いなく有利です。私は今まで、何の資格も持っていなかったので、今回宅建の資格を取得したことで、自分に自信がつきました。周りの同僚も今回を機に、勉強の楽しさに目覚めて、税理士とか国家試験をとる人が増えましたよ。 私も国家資格ではないですが、ビジネス実務法務検定を受けようと思っています。あと、会社法務士認定試験ですかね。宅建の資格を取得した人は勉強しやすいそうです。何か資格があれば、ビジネススキルも上がり、昇級にも繋がるので、これからも勉強を頑張ろうと思います。 今、勉強されている方にメッセージをください 今は便利な宅建士のアプリが無料であるので、まずは、ゲーム感覚で始めるのがいいと思います。私も仕事の合間にゲーム感覚で宅建の問題を解いていました。私のおすすめは「宅建過去問2020」です。 試験日が近くなったら、今までインスタとかSNSをチェックしていた時間を全部宅建のアプリにあてました。スマホを手にする度に、アプリを立ち上げて、問題をひたすら解く。それもゲーム感覚で。あとは、よくyoutubeも見ていました。「宅建みやざき塾」は、実際に試験問題が出たって結構有名でしたよ。自分が勉強した問題が出題されるかどうかは運もありますが、こういう動画をチェックしておくことも大事だと思います。 勉強は大変ですが、ゲーム感覚で取り組むと、嫌になることがなく、継続的に出来るかもしれません。一緒に頑張っている仲間がいれば、問題を出し合ったり、そんなやり取りも学生に戻った気分がして楽しかったですよ。何か楽しい部分を見つけて、勉強を毎日続けてみてください。
【前編】恋愛と不動産営業の仕事は同じという極論が、まんざら嘘でもないという話(渾身の説明付き)
2020年12月16日
約20年前に新人不動産営業マンとして仕事をしていた頃 今やアラフォー男となった私が恋愛について語るなど気持ちが悪い話だが、今日は恋愛と不動産営業の仕事の類似点について書いてみたいと思う。特に若い方や不動産業界初心者の方・未経験で不動産業界に転職をしてきた方には、ぜひ気持ち悪がらずに読んでいただきたい(笑)そして正直、不動産業界だけではなく、それ以外の業界で働く営業パーソンにも役立つのではないかと思っている。 私が20代の頃、ある都内の不動産会社(新築不動産マンションディベロッパー)で営業マンをやっていた際に、その会社でトップ営業マンだった人が直属の上司となった。その先輩社員が教えてくれたことが、不動産業界やその後の転職先での自分のビジネスマンとしてのパフォーマンスを大きく変えてくれたと思っており、特にその上司がよく言っていた「恋愛と不動産営業は同じだ!」という極論(笑)は今でも忘れない考え方である。 当時、新卒1年目で、その不動産会社が新卒採用を開始してからそんなに年数が経っていなかったこともあり、不動産営業の教育や研修に関しては部署ごとの上司に任されていた。そのため、部長や課長などの責任者クラスの役職者が、部下の教育に熱心な場合は、時間をとって営業研修などが行われていたが、私の上司はプレイングマネジャーということもあり、どちらかというと実践で学べ、というOJT方式の育成だった。 私は当時、つい数ヶ月前までは大学生をしていたような典型的新卒社員だったので、当たり前だが不動産営業の仕方など全く知らず、難しい不動産用語や法律がバンバン飛び交うような「オトナの不動産の世界」という大海で溺れるように必死に生きていた。 不動産の仕事で一番大変なのは、その複雑で幅広い業務を覚えることだろう。慣れてくればお手の物だが、覚えるまでは大変だ。私は運良く学生時代に宅地建物取引士(当時は宅地建物取引主任者と言った)の試験を受け、免許を取得できていたため、ある程度理解できることは多かった。しかし、これは不動産業界特有だが、一つ一つの物件の取引額が大きかったり、一つの開発プロジェクトが完成するまでの時間軸が長いことから、手触り感が無く、新人ながらモヤモヤしていた。 そんな手触り感が無かった時に、ビビビッと来て、腑に落ちたのがトップセールスだった上司に教えられた「恋愛と不動産営業は同じ」という言葉だった。簡単に言えば不動産営業を恋愛に例えて説明してくれたのだ。 研修や講習などは無い、日々の業務中にふと時間がある時に、雑談まじりで様々なことを教えてくれるそのトップ営業マン上司は、きっと私のような、ちょっと前まで大学生だった若者にできる限りわかりやすく、営業を教えてやりたかったのだろう。当時の私の目線に合わせて、難しい不動産営業と、思春期の若者なら誰もが体験する恋愛を、見事に繋ぎ合わせて説明し出したのである。 OJT型の教育をする上司を持ったことがある方なら共感していただけるかもしれないが、そういうタイプの上司は、なかなか説明が乱暴だ(笑)。なのでその時にトップ営業マンだった先輩の説明をいま私なりに丁寧に下記のような図にまとめてみた。 ※ちなみに、おなじみ広辞苑には「恋愛とは = 男女が互いに相手を恋い慕うこと。またその感情。恋」と書かれているが、ここではわかりやすいように、男性が女性に出会い、お付き合いをすることをゴールにすることに対してフォーカスして書いてみたいと思う。当然女性のセールスウーマンの方でも理解できるし、仕事にも使えると思うのであしからず。 また不動産営業というのは、賃貸営業ではなく、今回は分譲マンションや戸建ての販売営業、売買仲介などのイメージを持って読んでみてほしい。 恋愛も不動産も、出会いにはチャネルと量が大切 上の図を見てほしい。大きな流れで言うと恋愛も不動産営業の仕事も同じで「初回接触→ヒアリング→アピール→成約」というプロセスとなっている。上のほうに書かれている赤い字の部分が恋愛で、下のほうに書かれている青い字の部分が不動産営業のことが書かれている。左側がスタート地点で徐々に右側に行くにつれゴールに向かうようなイメージだ。 恋愛も不動産営業もいちばん最初のスタートは「出会い」である。ここでは「初回接触」と仰々しく書いてあるが、要は最初の出会いがあるかどうかでスタート地点に立てるかどうかが決まる。 例えば、恋愛で言えば、学校や職場での出会いだったり、友人の紹介だったり、何かのコミュニティに参加することで最初の出会いのきっかけ作りができるだろう。私の友人(幼なじみの女性)がよく「女性メインの職場だから、出会いが全然無いんだよなぁ。転職しようかなぁ。。。」というふうに言ってくるので「転職だけじゃなくて、合コンでも、お見合いパーティーでも、婚活アプリでも全部利用しろ〜」と喝を飛ばしている(笑)やはり最初の出会いがないと始まらない。上記の右側のプロセスに進めない。そして出会った人全ての人が自分のタイプではないはずだから、できる限り多くの人に会えるよう努力しなくてはいけないわけだ。 これを不動産営業に置き換えてみよう。最初のお客様との接触の仕方は、様々な方法があるだろう。例えば反響営業や引き合い営業と言われる待ちのスタイルによる接触。具体的にはSUMMOやアットホームなどの大手不動産ポータルサイト経由で問い合わせを受けたり、Google・Facebook・Youtube・twitter経由などのSNS・インターネットで集客をするやり方だ。もっと昔ながらの方法で顧客接触をしている不動産会社もあるかもしれない。いわゆる源泉営業とか飛び込み営業と言われるようなもので、具体的には異業種交流会に参加して名刺交換をしたり、玄関をノックしたり、電話帳に片っ端から電話する営業スタイルだ。恋愛と同じように最初の接触がいかに多いかで次のプロセスに進むお客様の量も決まってしまう。そのため、様々なチャネルを利用して顧客とのファーストタッチを獲得しようとするのである。 最も大切なのは「ヒアリングの後に提案」。その逆は無い 初めて出会った異性の人をひと目見て気に入ったり、ちょっと話してみたら「この人と合うなぁ」と思ったことはないだろうか。そして、この人とお付き合いしたいなぁと思った時にどうするか。例えば2人きりのデートに誘ったり、食事に行ったりするのは一つのプロセスと言えるだろう。その誘いをするのに重要なのがヒアリングなのだ。 やってはいけないのが、最初から提案をしたり自分をアピールすること。まずはできる限り相手の好きなものや相手の興味が何なのかを聞くことに徹する(だんだんと恋愛講座みたいになってきた…笑) なぜなら、例えばあなたが「辛くて美味しいキムチ鍋を出す韓国料理屋さん見つけたんだけど、今度2人で行かない?」と誘っても、もし相手が辛いものが嫌いな女性だったら断られてしまう可能性があるだろう。もしくは「オレ高いところの景色大好きなんだけど、渋谷スクランブルスクエアの展望台が評判良いらしいよ。今度一緒にどう?」と誘っても、相手が高所恐怖症だった場合は「SNSとかで見たけど、私ちょっと高いところ無理なの。高いところ好きなんだねぇ。私達、合わないね・・・」という展開になってしまうかもしれない。 ご自身の好みを変えるべきとか嘘をつくべきと言っているのではない。人と人との出会いの初期段階は相手と距離を縮めることが大切で、その後徐々にお互い合わないところや欠点も明らかにしていけば良い。お互いの共通点やニーズの合致があれば、マイナスになりそうな点も許容しやすいだろう。 相手は何が好きか・何に興味があるかを先に知っておくことで、良い提案ができる。例えば「A子さんって飲み物何が好きなの?」「私はワインが好きかなぁ」「僕もワインが好きだよ。今度美味しいオーガニックワインのレストランがあるから行かない?」「いいね!」という具合に、先に相手の好みやニーズがわかれば、その人に合った提案がしやすいのだ。 不動産営業の仕事に話を移してみよう。私が新卒で入った不動産会社のトップ営業マンの先輩が、口すっぱく言っていたのが「最も重要なのはヒアリング。そのヒアリングの後に提案しろ。その逆はダメ」ということ。ヒアリングを先にしてから、その後はじめて提案に入る。チームごとに教育制度や教育内容が異なるため、私の勤務先であった不動産会社の社内でも営業手法はバラバラであった。つまり「提案後にヒアリングする」というやり方のチームもあったのだ。例えば、別の部署や別の先輩が責任者をやっているマンションのモデルルームに行くと、最初にサンプル住戸を案内されたり、物件説明をされる、という具合だ。それに対してトップセールスの私の上司は、モデルルームにお客様が来ても絶対に説明や提案、案内をしない。顧客がまずモデルルームを見たいと言っても、最初にアンケートを書いてもらうのだ。そこで顧客ニーズを把握する。どんな購入検討理由なのか、好みの間取り・希望する設備仕様などは何かを認識することで、その後のモデルルーム案内時や接客時のトークも打ち出し方が変わってくるだろう。 後編に続く>>> 【後編】恋愛と不動産営業の仕事は同じという極論が、まんざら嘘でもないという話(渾身の説明付き)
転職エージェントを使うメリット・デメリットとは?
2020年12月16日
このコラムを読んでいる皆さんはきっと、転職したいなと考えながら、どのように進めて行こうか迷われている方が多いのではないでしょうか。かつては各企業の求人情報を見て直接応募するやり方が主流でしたが、時代の流れとともに転職エージェントを利用する人の数は増え、現在は年間約5万人が転職エージェントを利用して転職していると言われています。では、転職エージェントを利用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、デメリットとしてどのようなことが挙げられるのでしょうか。今回はそんな疑問にお答えするために、転職エージェントを利用するメリット・デメリットをまとめました! 1. 転職エージェントを使う6つのメリット ・現場のリアルな内部情報まで知ることができる 各企業のホームページにも採用情報として、募集している求人情報が掲載されていますが、ポジションや応募条件、労働時間などの基本的な情報しか掲載されていないことがほとんどです。転職エージェントは各企業の採用担当者や人事部長、役員などと繋がっており、求人票には記載のない社内の雰囲気やノルマ、評価制度、離職率などの情報まで把握しています。また、非公開で求人を募集している企業もあり、普段大量採用をしていない企業の中には、公開してすぐに埋まってしまう人気求人や、好条件・高待遇の魅力的な求人が意外と多くあります。そのような非公開求人は転職エージェントを通してでないと紹介してもらうことができません。 ・履歴書・職務経歴書の作成をサポートしてくれる 転職活動を進めるうえで、ぶつかる壁の1つに、履歴書および職務経歴書の作成があります。求人に応募するためには履歴書や職務経歴書の作成は必須で、避けて通ることはできません。自分一人では行き詰まってしまう書類の作成も、キャリアコンサルタントからアドバイスをもらいながら作成をすることができます。また、キャリアコンサルタントはこれまで数多くの履歴書や職務経歴書を見てきているため、選考に通りやすいより良い書類を作成することが可能になります。 転職までのステップを知りたい方はこちら ・効率よく転職活動が進められる 企業に直接応募した場合、面接の日程調整なども企業と直接やり取りをしなければならず、必要以上に気を使う場面が増えてしまいます。転職エージェントを利用した場合は、そのような面倒なスケジューリングなども間にエージェントが入って行ってくれるため、手間を省くことができます。また、それぞれの求職者さまにあった求人情報などもキャリアコンサルタントが精査して情報を提供してくれるため、仕事をしながらでも効率的に転職活動に専念することができます。 ・面接を有利に進められる 各企業のこれまでの面接情報などはデータベースとして蓄積されており、転職エージェントだからこそ知っている情報を面接前に知ることができるため、他の求職者さまと比べて有利な状態で面接に挑むことできます。また、先述したように、転職エージェントは人事部長や役員などの決済権者と繋がっていることが多く、書類通過率が高くなったり、最初から役員面接など、面接回数を短縮化できることもあります。加えて、企業が提示している応募条件を満たしていなくても、相談ベースで面接を組んでくれることもあります。 面接時に絶対に押さえておきたいポイントはこちら ・第3者目線からのアドバイスがもらえる 求職者さまの中には、 転職活動がトントン拍子で進む人もいれば、転職活動が上手く行かず内定を貰うまで時間がかかる人もいます。転職活動に行き詰まった際に第3者目線でアドバイスをくれるのが、転職エージェントのキャリアコンサルタントという存在です。キャリア設計のアドバイスがもらえたり、自分では気づかなかった可能性や適正企業を発見するきっかけになるかもしれません。また、転職活動が長引いてくると落ち込んでしまいがちですが、転職エージェントはメンタル面でも支えてくれます。 ・内定後も手厚いサポートが受けられる 転職活動は内定を貰ったらそれで終わりという訳ではありません。内定後には給与などの採用条件の取り交わしを行う必要があります。転職エージェントを利用した場合、ご本人だと交渉しづらい給与面をはじめとした条件交渉も、転職エージェントが間に入って話し合ってくれます。 2. 転職エージェントを使う4つのデメリット ・キャリアコンサルタントによって提案の質が異なる 転職市場に熟知したキャリアコンサルタントであれば、求職者さまの経験や希望をもとにした求人提案から、履歴書の作成、面接対策、内定後のサポートまで一貫して質の高いサポートを提供してくれますが、キャリアコンサルタントによってサポートの質が異なるのが実情です。どの転職エージェントを利用するかは、しっかりと事前に考えましょう。 ・営業トークに乗せられてしまう可能性がある キャリアコンサルタントとしては、求職者さまの希望通りに転職活動を成功させるのが一番の幸せですが、求職者さまのこれまでの経験やスキルによっては、希望とは少し離れた求人を紹介せざるを得ないこともあります。そのため、これだけは絶対に譲れないという「転職活動における軸」を自分なりにしっかり持っておくことが大切です。 転職活動における軸の作り方はこちら ・電話やメールがたくさん来ることがある 求職者さまの希望にあった求人が見つかったり、新着求人が出たりすると、キャリアコンサルタントから電話やメールで連絡が来ることがあります。当然このような情報をありがたいと思う求職者さまもいれば、少し鬱陶しいなと感じる求職者さまもいます。連絡の頻度を減らして欲しいなと感じた際には、遠慮なく担当のキャリアコンサルタントに伝えましょう。きっとあなたの希望にあった形で転職活動をサポートしてくれます。 ・会社によっては紹介してもらえる求人数が少ない 転職エージェントしか持っていない非公開求人がある一方で、企業のホームページのみで採用を行っている企業については、転職エージェントで紹介することはできません。そのため、求職者さまが紹介して欲しいと思った求人を転職エージェントが取り扱っていない場合があります。転職したい企業がある場合には、登録したエージェントのキャリアコンサルタントに尋ねてみましょう。 3. 最後に いかがでしたでしょうか。転職エージェントを利用するにあたり、メリットだけではなくデメリットも確かにありますが、上手く利用すれば転職の成功率はグッと上がります。弊社では、東証一部上場企業から少数精鋭のスタートアップ企業まで、不動産に関係する会社の求人のみを数百件取り扱っております。不動産業界に熟知したキャリアコンサルタントが在籍しておりますため、不動産業界での転職をご検討中の方はお気軽に弊社のキャリアコンサルタントにご相談くださいませ! リアルエステートWORKSに問い合わせる
賃貸仲介から【年収アップ転職】するには?
2020年12月16日
未経験からもチャレンジしやすい不動産業界の仕事としてあがる賃貸仲介業務。 「長年賃貸仲介業務に従事したので次のステップへ進みたい」という求職者さまの声をよく耳にします。 そこで今回は、賃貸仲介業務から年収面でステップアップするためのヒントをまとめました。 賃貸仲介で培った経験を活かしつつ、年収の面でも、業務内容的にもステップアップしたい!とお考えの方は是非ご覧ください。 未経験からでもチャレンジしやすい「賃貸仲介」とは? 主に賃貸仲介の仕事は、家を借りたい人と不動産管理会社や家のオーナーとを仲介することです。いわゆる「街の不動産屋さん」をイメージしていただければ良いでしょう。お客様の希望に合った物件を探し、提案・案内をしたり、家のオーナーや管理会社と条件の交渉や調整を行い、物件が決まったら契約締結までの一連の手続きをすることが主な業務となってきます。他にも、その物件を見たいというお客様と一緒にその物件を見に行く「内覧」であったり、物件の写真撮影など、物件を紹介する際の細々した業務もたくさんあります。 未経験から不動産業界にチャレンジする際、この賃貸仲介の仕事から入る方が多い傾向にあります。 なぜなら、賃貸仲介の仕事の多くは反響営業(電話やインターネットを介して問合せがあったお客様に対して営業活動を行う営業スタイル )のため、ある程度興味を持っているお客様が対象となり、全くの新規顧客の開拓から始めなければならない販売営業や販売仲介に比べ、若干ハードルが下がるからです。 年収アップを見据えたキャリアアップなら、売買仲介への挑戦はいかがでしょう 賃貸仲介の仕事で何年か経験を積み、そろそろ年収アップのために次のステップへ進みたいとお考えの方にとって、どんな職種があるのでしょうか。 年収アップをしたいのであれば、高いインセンティブの発生する仕事、もしくは安定的に高い固定給をもらえる大手企業への転職が思い浮かぶと思います。 もちろん企業によって給与制度は違うの、一概に言うことはできませんが、不動産の売買仲介業務は、賃貸仲介で培った経験を活かしつつ、業務内容的にも、年収の面でもステップアップできる職種と言えるのではないでしょうか。 売買仲介の仕事とは 売買仲介は、一戸建てやマンションなど、マイホームの購入を検討しているお客様に対して、物件提案からお引き渡しまでの一連の手続きを行います。 売買仲介営業のインセンティブは、不動産の売買を仲介して得られる仲介手数料や、その他売上の10%といった形で設定されるのが一般的と言われています。 なお不動産売買の仲介手数料は一般的に「売買価格×3%+6万円+消費税」と定められているため、例えば3,000万円の物件であれば仲介手数料は103.68万円。103.68万円の10%がインセンティブなので10万円が支給となり、もし月間で5件契約したら50万円/月のインセンティブとなります。 1棟ないし1部屋を売るのに時間はかかりますが、その分インセンティブは賃貸仲介よりもたくさん入ってきます。 自分の努力や工夫次第で大幅な年収アップも夢ではないと言えるでしょう。 注意点も... 売買仲介は、賃貸仲介の経験で培った「物件の魅力を上手に伝える」というスキルを活かせる仕事ではありますが、賃貸から売買への移動は、即戦力として働けることとイコールではないというのも事実です。 なぜなら、不動産に関する知識、住宅ローン控除・固定資産税など税金に関する知識や、ローン、火災保険に関する知識など、幅広い知識が必要になり、また扱う商品がより高額になるため、賃貸仲介より仕事の難易度は格段に高くなるからです。常に勉強をし続け、知識を蓄える努力が求められます。 しかし、お客様の一生に一度の大事な機会に携われる非常にやりがいのある仕事であることや、 賃貸仲介よりも多くのインセンティブが期待できる仕事であることは間違いありません。 年収アップ転職の準備としてやっておくべきこと 【宅建資格を取得しておく】 年収アップ転職を考えたとき、真っ先にやっておきたいことといえば、宅地建物取引士の資格を取ることでしょう。 やはり不動産業界で働くのであれば持っておきたいのが宅地建物取引士(宅建)です。 不動産業界の会社では、一つの事務所において5人につき1人以上の割合で専任の宅建資格保有者の設置が義務付けられているため、宅建士は不動産業界で非常に重宝されます。 さらに、宅建士は不動産の重要事項の説明ができるようになるなど、業務の幅を広げられますし、会社によっては保有しているだけで手当が付くところも多いです。(そもそも、この資格がないと書類選考を通過しにくい企業も多数あります。)もしまだ持っていないのであれば、受検の検討を強くおすすめします。 関連コラム:宅建保有者が伝える宅建の独学勉強法 またファイナンシャルプランナー(FP)の資格もおすすめです。 先述の通り、売買仲介の仕事では税金、ローン、相続などの知識が必要な場面が多くあります。FPの資格があれば、お客様の総合的な資金計画をしっかりと立てることができ、信頼獲得に繋がるからです。 他にも不動産コンサルティング技能士、任意売却取扱主任者、マンション管理士など、自分の目指すキャリアに応じた資格取得をしていけばキャリアアップ、給与アップに繋がります。 最後に いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した売買仲介の他にも、賃貸仲介からの年収アップ転職をお考えの方がチャレンジできる仕事は幅広くあります。 ご自身の軸、なりたい姿、適正などを踏まえ、考えているが結局どうしたらいいのか迷っているという方は、是非一度、リアルエステートWORKSのキャリアコンサルタントにご相談ください。
数千件の不動産業界出身者の履歴書・職務経歴書を添削した私が考える、職務経歴書の書き方の基本とは
2020年12月16日
いざ転職活動を開始した際に、第一の関門になるのは応募書類の作成である。特に、職務経歴書は、自分をアピールする重要な書類であるが、書き方のフォーマットがあるわけではなく、自由に書けてしまうため、何を書いたら良いのかと悩んでしまう方も多くいるのではないだろうか。 これまで、非常に優秀な成績を納めているのに、履歴書・職務経歴書を通してそれが企業に上手く伝わらず、書類選考時に落選してしまう方を多く見てきた。そういった方から相談を受け、いつも思うことは『勿体無い・・』の一言に尽きる。書類選考は、選考における第一関門であり、ここを通過しないことには、面接も受けることができず、転職活動が何も進まないのだ。 本コラムは、過去に何千件もの不動産業界出身者の履歴書・職務経歴書を添削をしてきた私が伝える、職種別の書類、特に職務経歴書の書き方の基本である。 1.職務経歴書の役割 これは不動産業界に限らないが、職務経歴書とはどんな役割を果たすものであろうか。転職活動が初めての方のために記載をするが、以下が一般的な転職フローである。 赤色で示した『書類選考』において、職務経歴書は履歴書と一緒に初めて使われる。また、書類選考はあなたと企業側の初めての接点であり、選考における第一の関門である。企業の採用担当者は、忙しい業務の合間に書類を確認し、短い時間の間で、面接を行うかどうか判断する。正しい例えかどうかはわからないが、昨今流行っているマッチングアプリや、結婚相談所で用いられる『プロフィール』のようなものであり、あなた自身のことが書類を通してしっかり採用担当者に伝わり、『会ってみたい』と思わせられるか、が非常に重要なのである。 2.企業の採用担当は何を見ているのか 採用担当者に『会ってみたい』と思って貰うには、書類が見やすいかどうか(もし書類が手書きで、ぐちゃぐちゃだったら読む気も失せてしまいますよね・・。)、文章が完結かどうか、などを前提とし、内容として採用担当が見ているポイントは主に2点である。 ①実績 ②経験・スキル この2点がしっかり伝わり、『この方を採用したら、しっかりパフォーマンスを上げ、成果を出してくれそう!』と思って貰える職務経歴書が、良い職務経歴書と言うことができる。 それぞれのパートに分け、どのような内容を書いたら良いかを以下で見ていく。 3.パート毎の書き方 ― 職務要約 = サマリー / 概略 これまであなたがどのような仕事に従事をしてきたか、100文字程度でまとめる。大体2-3行くらいが目安。 ― 職務経歴 = 内容 (★最重要部分) あなたがこれまで『どのような業務を』『どのように』『どれくらいの実績を納めたか』行ってきたのかを完結に記載すること。 特に、『どのように』『どれくらいの実績を納めたか』は最も重要な部分であり、できる限り具体的に、実績を出すための工夫を書き、できる限り具体的に、その実績を記すとGOOD。 ― 活かせる経験・知識・技術 = PRポイント 前職、現職から培った経験や知識を簡潔に記載する。3つ程挙げ、それぞれの説明を付け加えられると良い。 ― 資格 あなたが取得した資格した資格名と取得日付を記載。 ― 自己PR 自由に、あなたがこれまでのキャリアで培った能力と、それを転職先でどう活かせるかを記載。選考企業の事業に合わせ、採用担当の方が見たときに、『この方であればうちで活躍してくれそう』とイメージを持てるように書けることが理想。 4.職種別の書き方例 ここでは、3のパート毎の書き方で記述した中でも“★最重要部分”と記した職務経歴について、どのような書き方が採用担当者の目に止まるのか。職種別に記載していく。 ★営業系(仲介、仕入れ、販売など) 【職務詳細】 取扱物件:取り扱っていた物件の用途は居住用か、事業用か。またその規模感は価格帯、サイズ感的にどれくらいのものか。 業務範囲:どこまでを業務範囲としていたのか。 仲介の場合:購入側、売却側、どちらを主に対応していたのか。販売だけを行っていたのか、契約書作成や融資手配も全て行っていたのかなど。 仕入れの場合:仕入れ時の不動産査定から仕入れた後の販売、その後の契約まで全てを行っていたのかなど。 販売の場合:主に自社開発の物件を販売していたのか、受託した物件を販売していたのか。 また、契約やその後のアフターフォローまで行っていたのかなど。 【営業スタイル】 営業手法:源泉営業または反響営業、どちらだったか。また、具体的にはどのような営業をしていたのか。(飛び込み訪問、テレアポ、街頭アンケート etc..) 行動件数:1日当たり、月当たり、どれくらいの行動量を以って営業していたのか。(1日電話件数200~300件など) 【取引顧客】 営業対象:個人向けの営業か、法人向けの営業か。個人の場合、客層は一般層向けか、アッパー層向けか。法人向けの場合、どのような業種の法人か、どれくらいの規模の法人か。 【接客件数】 顧客対応をした件数:1日当たり、月当たり、どれくらい接客対応に当たっていたのか。 【契約件数 / 実績】 仲介の場合 20xx年度 成約件数xx件 売上xxx万円 達成率xx% 社員xx名中xx位 販売の場合 20xx年度 販売件数xx件 売上xxx万円 達成率xx% 社員xx名中xx位 仕入れの場合(仕入れのみの場合) 20xx年度 仕入件数xx件 仕入額xxx万円 達成率xx% 社員xx名中xx位 仕入れ営業の場合(仕入れから販売までやっていた場合) 20xx年度 仕入件数xx件 販売件数xx件 粗利xxx万円 達成率xx% 社員xx名中xx位 ★不動産/資産管理系(PM / BM など) 【管理物件の概要 / 規模 】 管理物件の ①種類:一棟マンション、区分マンション、テナントビル etc.. ②物件毎の戸数+総戸数::各物件の平均戸数と、管理物件の総戸数 【担当業務】 ①具体的な業務内容 定期巡回、定期清掃、入居者からの各種問い合わせ対応、クレーム処理、修繕の実施、原状回復工事の手配、長期修繕のオーナーに対する提案、ネット掲載や図面作成、賃料や管理費の未納督促、申込書や契約書の作成 etc.. ②チーム体制とその中での役割(役職) 部署構成(人数など)と、貴方の役職。分業制を引いていたのであれば、どの業務を担当していたのか等。 【実績】 業務に関して、特筆すべき実績があれば記載。 入居率の向上など。 ★事務系(不動産の営業事務を想定) 【職務内容】 担当していた業務を記載 マイソク(図面)作成、入れ替え、契約書類の作成、物件のレインズ、ポータルサイト掲載、物件確認と内覧調整、チラシや広告の作成、不動産査定書作成、物件の写真撮影、営業経費管理、入電対応、顧客対応 etc.. 5.最後に 参考になっただろうか。 あくまで、本コラムで記載をしたものは職務経歴書の基本に過ぎない。また、職種毎の職務経歴の書き方を3つの職種を例に取り作成したが、要は、『貴方が現職、前職で「どのような業務を」「どのように」「どれくらいの実績を納めたか」』が明確に採用担当者に伝われば良いのである。 【不動産業界に特化した転職エージェント】リアルエステートWORKSに登録する
【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは?ー後編ー
2020年12月16日
前編では、全世代に共通して言える、面接を成功させるためのポイントについてご紹介させて頂きました。後半では世代別に面接官が求めていることを踏まえたポイントについてご紹介致します。 ※こちらの記事は後編です。前編をまだお読みではない方はこちらをご覧下さい。 【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは?ー前編ー 1.【20代向け】転職を成功させる為のポイントについて 20代(特に20代前半)が転職活動をするに、評価として、最も重要視しておいた方が良いポイントは、過去の経験からどれだけ基礎的な能力を身に着けて来たのか?即戦力化できる可能性はあるのか?という点です。まだまだポテンシャルを重要視して採用される傾向にはありますが、20代後半にもなると、希望する企業の採用要件や就業したいポジション等によっては、即戦力になるか?というのを、問わせる可能性もありますので、転職を希望している企業と職種やポジションに対応できるように準備しておくこともポイントとなります。 1-1.自分が積み重ねてきた「ベーススキル」とプラスアルファのスキル語れるようにしておく 自らの経験でどの会社でも当てはまるスキルである「ベーススキル」については、どれだけその力が身についているか?それはなぜか?というのを説明できるようにしましょう。 経済産業省が作成したレポートを見てみると、下記のような力を社会人基礎力であると定義しています。この社会人基礎力は、本記事冒頭の「ベーススキル」にそのまま当てはめて考えることもできます。 ①前に踏み出す力 (アクション) 主体性:物事に進んで取り組む力 働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力 実行力:目的を設定し確実に行動する力 ②考え抜く力 (シンキング) 課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力 計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力 創造力:新しい価値を生み出す力 ③チームで働く力(チームワーク) 発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力 傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力 柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力 情況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力 規律性:社会のルールや人との約束を守る力 ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力 参考)経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html これらの基礎スキルに対して、なぜ、その各スキルがそれぞれ身についているのかを、具体的なエピソードをセットで語れると、より説得力が増す説明となり、あなた独自の強みとなりますので、考えてみましょう。 例)事務職でしたが、社内で新しい労務管理システムの導入に従事しました。しかし、初めはまったく社内メンバーに取り組んで貰えなかったのですが、メンバーに、取り組んで貰えない理由をヒアリングしたところ、「朝の開始時間はみな自分のタスクの整理に時間を取られてしまい、なかなか、意識が向かない」との事でした。そこで、自社で管理している別手動で行う勤怠管理システムのすぐ横に労務管理システムを置きました。すると、活動率が80%改善しました。ここで、「課題解決力」とそもそも相手から意見を引き出す「傾聴力」を身に着けました。 また、上記の「ベーススキル」だけでなく、自分だけの経験で得た、特別なスキルをがあると感じたら、躊躇なくそれを自分のモノとして、主張できるようにしておきましょう。(営業であれば、特殊な商材を取り扱った等、実際の面接で活用できるかは分かりませんが、まずは自分のスキルセットを棚卸ししてみましょう) 1-2.ベーススキルを活かしてどのように会社に貢献できるか?貢献したいのかを明確にしておく スキルがある事は素晴らしいのですが、それだけでは、本当に活躍はができるのか?をイメージがしにくい場合もあります。スキルを使って、どのように活躍して成果を上げていけるのか?まで、詳細に話すことが出来ることがポイントです。 面接者は、応募者の携わってきてた業務や、スキルが分かったとしても、採用には至りません。得たスキルを、応募者がどのように活かしたいと思っているのか?と、それはなぜか?がとても重要だからです。例えば、「自分は営業でMVPを取りました、売り上げる能力があるので、マネジメント職につきたいです」となっても、確かに、売るスキルはあるけど、マネジメント能力があるのか?というのが問われるからです。採用面接する側としては、「この人は、本当に自分のスキルを活かしたいと思っているのかな?」と疑問になってしまいます。もしも、本当はやりたい仕事があるけど、今スキルを活かせないとしても、「今は売る力を最大限発揮しますが、いずれは、マネジメントにチャレンジしてみたいと思います」等、自分のスキルが不足していると判断できる場合には、率直にチャレンジしたいと伝えましょう。 ※但し、先の全年代共通の項目でも記載した通り、転職希望先の企業が、「マネジメントスキル」を求めている場合には、例え経験がない場合でもマネジメントに関わるスキルを身に着ける機会があったかを振り返ってみましょう 1-3.20代転職希望者のポイントまとめ 20代転職者用のチェックリストを作成しましたので、活用してみてください。 ■基本的な方針 ・自分の「軸」を明確にする ・入りたい企業がどんな人材を求めているかを調べる ・なぜ?自分は選ばれるのか?を明確にしておく ■20代向けの特別対策ポイント ・自分が積み重ねてきた「ベーススキル」とプラスアルファ語れるようにしておく ・それらのスキルを活かして、どのように会社に貢献していきたいのかを説明できるようにしておく 2.【30代向け】転職を成功させる為のポイントについて 30代は「即戦力」としての評価を受ける年代です。自ら積み上げてきた、「ベーススキルはもちろんですが、「なぜ、即戦略といえるのか?」「リーダーとしてのマネジメント能力はどうか」というのが、非常に大切になります。 2-1改めて自己分析をしてみる 30代になると、基本的なビジネススキルや、専門的なスキルが身についてきて、20代の頃よりは、自分に自信が持てる年代かと思います。しかし、時としてその自信が転職する際のボトルネックになってしまう場合があります。例えば、客観的に自分のスキルが見合わず、今の年収をさげないと、その企業に転職できないという事が分かった時、「年収を下げてまで本当に自分がやりたい事なのか?」を明確にしないと、そもそもの転職活動に意味を見いだせなくなってしまう場合があります。ある程度経験を詰んで、自分のやりたいこと、できること。の輪郭が見えてきた30代だからこそ、今一度、自己と向き合ってみて、自分の希望を言葉にできる事が大切です。 2-2.自らの経験や得てきたスキルをどのように活かすのか具体的に説明できるようになっておく 30代は、キャリアを積み重ねてどんなスキルを得たか?という具体的な説明できることががとても重要です。自分が面接官になったつもりで、「相手だったら、自分にどのようなスキルを求めているのか?」「自分はどんなスキルが提供できるのか?」「それはなぜか?」キチンと説明出来るようにしておきましょう。自分ではどうしても難しい場合には、特定の業界に精通した転職エージェントを通じて、面接の対策として模擬面接を依頼するのもいいかも知れません。 2-3.30代転職希望者のポイントまとめ ■基本的な方針 ・自分の「軸」を明確にする ・入りたい企業がどんな人材を求めているかを調べる ・なぜ?自分は選ばれるのか?を明確にしておく ■30代向けの特別対策ポイント ・改めて自己分析をしてみる ・自らの経験や得てきたスキルをどのように活かすのか具体的に説明できるようになっておく 3.【40代向け】転職を成功させる為のポイントについて 3-1.自分の武器を把握しておく 40代の転職者は、何といっても、20代、30代と比べて豊富な経験や知識が売り出しポイントになります。これまで培ってきた経験を活かしてどのように転職先の会社へインパクトが出せるか?を説明できることがポイントです。また、自分自身の成果だけでなく、マネジメントによって、管理する組織に対してどのように貢献できるのかを説明できることもポイントとなります。 3-2.転職希望企業が自分を採用するメリットデメリットを把握しておく 40代ともなると、周りの社員への影響が大きいでしょう。採用する側からすると、「もし、期待していた以上のスキルがない場合にはどうしよう・・・・」や、過去の成功方法にとらわれていたり、組織にカルチャーフィットしなかったらどうしよう・・・等、面接官も、経験豊富な40代応募者に対して、大きな期待を寄せながらも不安を抱えていることでしょう。20代、30代の応募者と比較しても、給与も高く、採用に対してに具体的なリターン(成果)を求められるのは、応募者はもちろん、面接官にとってもプレッシャーになります。自分が採用された場合の、面接官が想定するであろうデメリットを把握しておく事によって、面接時、デメリットを上回るメリットを提供できるか、デメリットが発生する可能性が低い事をアピールするのか?がはっきりとして、効果的な面接対策ができるでしょう。 3-3.40代転職希望者のポイントまとめ ■基本的な方針 ・自分の「軸」を明確にする ・入りたい企業がどんな人材を求めているかを調べる ・なぜ?自分は選ばれるのか?を明確にしておく ■40代向けの特別対策ポイント ・自分の武器を把握しておく ・転職希望企業が自分を採用するメリットデメリットを把握しておく 4.まとめ 全世代に当てはまるポイント、20代転職者に当てはまるポイント、30代転職者に当てはまるポイント、40代転職者に当てはまるポイントについて解説しましたが、何に重要点を置いて準備をするかは、各年代別に少々に異なると考えています。 しかし、本質的な転職のポイントは一緒で、「あなたは何を望んでいて」「転職先企業はあなたに何を望んでいて」「なぜ、あなたは採用をされるのか」というのを、紐解いて行くと良いでしょう。また、自分1人で振り返ることはどうしても難しいという方もいらっしゃるでしょうから、そういう方には、転職エージェントを活用して、第三者的なフィードバックをることをお勧めて致します。(ここから、リアルエステートワークスに移行する導線を準備するかは検討)
【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは?ー前編ー
2020年12月16日
転職は不安がつきもので、どうしたら自分の希望に合った転職を実現できるだろう。と悩む人は多いと思います。確かに、何も準備をせずに転職活動に向かう事は、何の設計図もなしに家を建てるのと似たように、途中で自分が本当に大切にしたいことが分からなくなったり、せっかく自分が積み重ねて来た実績を面接の時に上手く伝えられずに、本来であれば面接に通過出来たチャンスを取りこぼしてしまいかねません。そうならない為に、本記事では、転職を成功させるポイントをまとめました。 1.転職を成功させるポイントは年代別に異なる 転職を成功させる準備をする際に、本記事では、年代別に特に重点をおく対策が変わると考えて、下記のように、年代別に対策方法を解説しています。 ・全世代共通:転職のポイント ・20代向け:転職のポイント ・30代向け:転職のポイント ・40代以降向け:転職のポイント 年代別に分けているものの、全世代共通するステップがあります。 まずは、全ステップを記載しているものを確認してみましょう。 ※年代別の面接を成功させる為のポイントについては後編でご紹介致します。 すぐに年代別、面接を成功させるためのポイントについてご覧になりたい方は、こちらをご覧下さい。 【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは? ー後編ー 2.【全世代共通】転職を成功させる為のポイントについて それでは、どのようなステップを踏むことが適切なのでしょうか?ポイントは、「自分を知る(軸を明確にする)」「相手を知る(転職したい企業が求めている人材を明確にする)」「攻略方法を考える(なぜ選ばれるのかを明確にする)」です。それぞれ解決していきます。 2-1. 自分の「軸」を明確にする 面接官に必ず聞かれる質問に「なぜ?当社(転職希望先企業)に応募したのですか?」というものがあります。この質問は、シンプルな用に見えて、非常に深い意味合いがあります。なぜなら、下記のように、応募者の考えを深く知る事ができる質問だからです。 ■「なぜ応募したのですか?」の質問から判断できること なぜ、その会社に応募したのかが話せる ↓ なぜ、その会社を選んだのか理由が明確になる ↓ 転職する際の自分の中での優先順位が付けられている ↓ 優先順位をつけた根拠が知れる ↓ なぜ優先順位が付けられたのかが、明確に説明できる ↓ 自分の中で大切なもの(優先すべきこと)が説明できる ↓ 大切なものがなぜ大切かが説明できる。 このように、その人が人生の中で何が大切で、今まで生きて来て何を考えて、どのように行動したのか?そして、その思考の深さはどれくらいなのか?というところまで、この質問で分かってしまう場合が多いです。 ※必ず全ての面接官がそのように考えていない場合もありますが、それくらいの心構えで準備した方が良いでしょう よって、自分の軸を明確にして、考えを研ぎ澄ます事によって、自らの志望動機を聞かれても、回答ができるようになるでしょう。 参考までに、自分の軸を探す時に参考になる本の紹介をしますので、ご興味がある方は参考にしてみてください。(書籍のタイトルをクリックするとアマゾンのページへ移動します) 「絶対内定2021 自己分析とキャリアデザインの描き方」 絶対ブレない「軸」のつくり方 2-2. 転職したい企業がどんな人材を求めているかを調べる 自分の軸や、やりたいこと、なぜその会社に入りたいのか?についての考えが磨かれたら、次のステップは、「なぜ、その企業があなたを採用するのか?」という理由を明確にすることが大切です。孫子の有名な言葉に、「彼を知り己を知れば百戦殆からず敵を知り己を知れば百戦殆うからず」というものがあります。敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない。という意味の言葉ですが、これも転職活動に当てはまります。転職をしたい、面接を受けようとしている企業がどのような人材を求めているのかを把握したいり、分析したりすることが重要です。 企業が面接で応募者を評価するポイントとして、例えば、下記が例として挙げられます。 ・マインド:人生や仕事に対しての考え方、価値観 ・ベーススキル:どの分野にも当てはまる仕事の根幹となる基礎的なスキル ・スペシャルスキル:専門性の高い特定分野における特別なスキル ・ポテンシャル:地頭や基礎学力、知識等から想定される伸びしろ あなたが転職したい企業は、この4つの要素のうち、どの要素をどれくらい満たしていれば、あなたを採用するでしょうか? じっくり考えてみると良いかも知れません。 また、本記事では、面接対策を行う対象年齢ごとに、準備の厚みを分けておいた方が良いと考えています。 下図のように、より、20代は将来どのくらい活躍してくれそうな素地があるか?というのを注目されるようになります。対して、40代以降に関しては、より具体的な経験や実績に対しての評価の比重があがってくる事になります。30代に関して、応募する企業や職種、希望するポジションによって、下記表の比重は変わってくるでしょう。※1 ※1 年代別に各スキルの評価の比重を表したシート 2-3. なぜ、自分は面接に通過できるのか?を明確にしておく 「自分の軸を明確」にして、「企業が求めている人材」を特定する事ができました。しかし、それだけではまだ足りません。 前出の応募者を評価する4つのポイントに対して、 「なぜ、自分はそれらの評価軸の要件を満たしているのか?」という理由を明確にしておく必要があります。 そして、受け売りの言葉ではなくて、自分らしい言葉で表現できることが大事です。 例えば、 ・なぜ ・どんな経験から ・自分はそれぞれの評価軸を満たしていると思うのか 具体的なエピソード(裏付けとなる経験からそのスキルを得たプロセスを語ること)が大切です。プロセスを語ることで、初めてあなたの言葉として面接官に伝わり、共感を得ることができます。 2-4.具体的なエピソードを用いた例 例) 私は、お客様にとって「誠実な営業であること」を目指してきました。(※マインド)それを実現する為に大事なことは、誰よりもその商品に詳しく、お客様の全ての質問に対して回答でき、営業としての基本的な所作をプロとしてこなせることが大事だと思っています。その為に、社内での営業研修の成績は一番で通過するように勉強し、かつ、最初は売上につながらなくとも、まずは商品知識を得る事に専念しました。結果として、売上目標を達成して、お客様からの信頼も得ることができ、紹介による受注も増やすことができました。(※ベーススキル) 3.まとめ いかがでしたでしょうか? まずは全世代で共通して言える、面接を成功させる為のポイントについてご紹介致しました。特に自分の「軸」を明確にすることは、面接を成功させる為だけではなく、自身の転職活動において、企業選びを失敗しないためにも、より良い転職活動を行うためにも大切なことになりますので是非考えてみてください。 後編では、年代別の転職を成功させるためのポイントについてご紹介致します。 【転職編】8割の人が出来てない、面接を成功させる為のポイントとは?ー後編ー
自己分析が転職にもたらす3つのメリット
2020年12月16日
皆さんは既に自己分析を行いましたでしょうか。自己分析は企業選びをする際や転職時の面接にとても役に立ってきます。というのも自己分析とは「自分とはなにか」についてひたすら考える作業になります。まだ自己分析ができていない、という方は是非この機会に自己分析をして、自分について考えてみてください! 1.自己分析が転職にもたらす3つのメリット 自己分析とは自分について知るための作業です。ではなぜ自己分析が転職時において必要なのか。それは自分という商品をより良く相手にプレゼンテーションするためです。 転職時において自分は商品であり、そしてその商品を説明するのも自分です。現在営業職にお勤めの方や、社内で商品企画などをしていてプレゼンテーションをする機会がある方などは想像がつくと思いますが、商品を売るためにはその商品の知識が必要です。商品を販売する前などに「商品勉強会」のような機会があると思いますが、転職時においての商品勉強会する時間が自己分析の時間になってくるのです。では自己分析が転職時においてどのようなメリットをもたらすのかご紹介致します。 1-1.自分に合う企業が分かってくる 1つ目のメリットは、自分に合う企業が分かってくるということです。今のご時世、転職をしようと思って大手の求人サイトを見ると、何千・何万を超える求人があります。その中で求人を選ぼうにもどこを見て決めればいいのか悩んでしまうという経験は皆一回はあるのではないでしょうか。自己分析をすることで、自分に合う企業が分かり、その結果、何千・何万とある求人の中から絞り込むことが可能になります。 例えば、自己分析をした結果、自分は協調性があり、大勢でなにかをしたり、チームで何かを成し遂げることが好きだけれども一人で黙々と行う作業はストレスになり、業務に集中ができないため向いていない。ということが分かった場合、求人を調べる際には一人で黙々と作業する仕事ではなく、チームで動いてプロジェクトを動かす仕事を探すことになるでしょう。また、企業のHPにチームワークが活かせる仕事であることや、社員旅行であったり社内行事が多いことを売りにしている企業があれば、面接の際に自分の強みと掛け合わせて説明することができ、結果的に自分にも企業にもプラスの時間になります。 もし自己分析を行っていなかった場合、企業にとってはメリットでも、自分に取ったらデメリットだった…ということや、またその逆も起こり結果的に両者にとって良くない結果になってしまいます。 1-2.なぜ企業にとって自分がいいのかが説明できる 2つ目は1つ目と少し似ていますが、転職時の面接において、なぜ企業にとって自分がいいのかを説明ができることです。というのも、企業に対して自己PRをする際にも自己分析は大事になってきます。例えばその企業で求められている資質や能力があった場合、その資質や能力を自分の長所や強みに紐づけて説明することができます。自己分析をしておくことで、なぜそれが自分の長所であるのかが分かっている状態なので、より具体的に、また分かりやすく説明ができるようになるでしょう。 1-3.面接時に筋が通った答えを話すことができる 最後のメリットは、筋が通った答えを話すことができるようになることです。面接で不採用になる理由の一つに、「質問の度に言っていることがバラバラで、最終的になにを考えていて、今後どうしていきたいのかが分からなかった。」というフィードバックがあります。これは自分について理解しておらず、自分が本当は何をしたいのかが分かっていないために起きてしまいます。しかし、自己分析をすることで、このような状況を防ぐことができます。 面接は簡単に言えば、面接官が質問してきた内容に対して自分の考えを伝える場になります。そのため、自分の考えさえしっかりしていれば、質問の度に答える内容がバラバラになることがなく。筋が通った答えを話すことができるのです。 2.自己分析のやり方 前半では、自己分析が転職にもたらすメリットについて3つご紹介してきました。後半では、自己分析のやり方について説明していきます。 2-1.やり方その1:ツリー型自己分析 1つ目のやり方は大きな紙を用意して真ん中に1本の木を描きます。そしてそこから枝を描いていきそこに葉を描きます。その葉の中に、自分の将来のなりたい像や、自分から連想できるもの、自分が好きなこと、または嫌いなことを記入していきます。同じ枝には記入した好きなことや嫌いなことに関わることが描いてある葉をどんどん付け足していきます。そうすることで、1つの枝には1つの事柄に関する詳細な自己分析の枠ができあがるのです。 枝が描き終わったら次は、根っこ側を描いていきます。根っこには葉は描けませんが、葉の代わりになるような丸を作り、その中に性格に関することや、自分の過去にあった出来事を記入していきましょう。 1日の間で時間を決めて行い、だらだらと書き続けないことが大切です。そうして出来上がった1本の木を軸とした自己分析シートをもとに、長所や短所、好きなことや苦手なこと、その理由を理解し、ノートにカテゴリー分けしてまとめましょう。 企業選びをする際や、面接の練習をする際は、そのカテゴリーわけされたノートを見るようにしてください。 2-2.自分の生まれてから今までの振り返りシートを作成する 2つ目の方法は、エクセルのA列に0歳から現在の年齢までを記入して、B列にその年にあったことを記入、更にC列にはその出来事から自分はそのときなにを思ったかについて記入していくことです。 【例】 A列:13歳 B列:中学校入学と同時に転校 C列:誰も知り合いがいない環境にいき、友達を作るために必死だった。とにかく席が前後の人に話しかけて、常に笑顔で元気に人と話すことを心掛けていた。 0歳から現在までを記入していく中で、鮮明に覚えている内容と、全く思い出せない内容があると思います。それも記載しておきましょう。 【例】 A列:13歳 B列:中学校入学と同時に転校 C列:誰も知り合いがいない環境にいき、友達を作るために必死だった。とにかく席が前後の人に話しかけて、常に笑顔で元気に人と話すことを心掛けていた。(鮮明) すると段々自分にとって大事だった出来事と、安定していた期間がでてきます。そして自分にとって大事だった出来事のC列に記入してある「自分はそのときなにを思ったか」が今のあなたに大きく影響を与えているかもしれません。 このように自分に大きく影響を与えたことを理解し、それを乗り越えた経験などが今あなたの強みになっていることが多いと思います。そうすると面接で良く聞かれる「あなたの強みは何ですか?」という質問に対しては、なぜそれが強みになったかというエピソードも含めて回答ができるようになるでしょう。 3.まとめ 今回は、自己分析が転職にもたらす3つのメリット、そして自己分析の方法についてご紹介致しました。筆者はご紹介した2つの自己分析を行ったことがあり、その自己分析がきっかけで、日常の中でも「自分とは」ということについて頻繁に考えるようになりました。自分とは、と頻繁に考えることで、怒りの感情が出てきそうな時も「なぜ自分は今怒りそうなのか?」と怒る前に一度止まって考え、結果的に感情が全面にでないようになりました。 今回は自己分析をすることで、転職時に優位に働くという面からお話しましたが、転職時はもちろん、仕事においても人間関係においても自己分析で得た結果は優位に働きますので、是非みなさんも自己分析を行ってみてください。
【前編】グローバルベイス株式会社 人事部長尾川様インタビュー
2020年12月16日
この度は、グローバルベイス株式会社で事業部長兼人事責任者として現在も第一線で活躍し続けている尾川様より、なぜ異業種から不動産業界に転職されたのか、不動産業界で求められる人材とは?リノベーション会社と不動産会社の違いとは?など様々なお話をお伺いしてきました。現在不動産業界へのご転職をご検討中の方は是非ご覧くださいませ。 O(インタビュイー):グローバルベイス株式会社 事業部長兼人事責任者 尾川様 N(インタビュアー):株式会社ビヨンドボーダーズ リアルエステートWORKS 名尾 ー稼ぎたかったから不動産業界に転職した N:尾川様はなぜ不動産業界に就職されたのですか? O:私は、初めから不動産業界に入ったのではなく、大学を卒業して、新卒で電機メーカーの営業に就職しました。お給料は低くなく、通常よりは多くもらっていたと思います。けれども大きいメーカーの関連会社だったので、天下りの人たちが居たり、成績の良くない先輩とも賞与は変わらず…と面白くなかったんです。 もちろんお金が全てではないけれども、結婚していて子供も2人居たので、もっとお金があれば、ある程度生活にゆとりがでるだろうなという理由で、お金を稼ぎたいと思っていました。このままメーカーで働いていたとして、長く続けていれば徐々にお給料はUPして行くだろうとは思っていましたが、当たり前ですけれども一気には上がらない。そんな時、不動産業界に知り合いがいる、同じ会社で働いていた先輩が、不動産業界に転職するので「一緒にこないか」と誘ってくれたんです。 その先輩は、私を含めた3人に声をかけていて、3人全員が「不動産会社に転職する。」と言っていました。ですが、当時の不動産会社は長時間勤務、ほぼ休日なし、パワハラが日常茶飯事…など今では考えられないような酷い時代だったので、「他の2人はついてこられないだろう」と先輩が判断し、先輩と私の2人だけで不動産会社(マンション販売の会社)に転職したんです。これが私が不動産業界に入ったきっかけでした。 ー上を目指したいではなく、下の場所でうろうろしたくなかった N:実際、最初に入社された不動産会社に入ったらどうでしたか? O:想像していた通りでしたね。前職の電気メーカー会社で7年間ほど勤めていたので、辞める時に引き留められたんですけど、その時に上司から「不動産業界は殴る蹴るもあるし、会社近くの不動産屋の明かりが消えたところを見たことがない」という話もされました。そんな話を聞いてから、心構えがあった状態で転職したので、「まあ、こんなもんか…」と思いましたね。 N:不動産会社に入社した当初に掲げた目標などはありましたか? O:あまり目標は持たないタイプなんですよ。だから目標というものはなかったですね。ただ、成績が悪くてやいやい言われるのも嫌でしたし、営業は成績を上げないとただの使えない人になってしまう。私はそういうレッテルを絶対貼られたくなかったんです。上を目指したいという想いより、下の場所でうろうろしたくないという想いの方が強かったですね。まあ稼ぎたかったというのもありましたしね。 マンション販売の不動産会社では4年半程勤務していました。その時、同じ会社の支店長が立ち上げた不動産会社に誘われ転職をしました。実は、設立当初の時も誘われたのですが、家族がいる中でこれから始まるという会社に転職するのはリスキーだと判断し、初めはお断りさせて頂いたんです。ですが1年後にその会社がある程度業績も落ち着いてきていて、再度誘われたので転職を決意しました。 N:最初の転職もですが、2回目の転職も上司に誘われていてすごいなと思ったのですが、人望が厚かったのでしょうか? O:人望があるか…は分からないですけれども、ギャーギャー言うことが好きではなかったですね。当時チームを持っていたのですが、その時代では珍しく、唯一怒らない上司だったと思います。 本人の頑張りですから、本人が力を発揮できるようにするのが上の責任だと思っていますね。成績が悪いと部下の責任にするリーダーもいたけれども、私はそういうことは絶対にしなかったです。部下が商談を取ったら一緒に商談に付いていき、一緒に成約を決めてあげる。それの繰り返しでした。「部下の成績を上げる。」上にいく人は自分のことだけを考えるのではなくチームとして一緒に頑張ろうとしていると思います。 ー話を聞きに行ったつもりが入社することに N:3社目の会社には何年程勤めていらっしゃったのでしょうか? O:3社目の不動産会社では15年程在籍しておりました。上場も経験して、営業の責任者や管理本部長など様々な役職も経験し、最終的には専務取締役(No.2)になっていたんです。ただその時リーマンショック(2008年)があり、内定取り消しの問題が起きてしまったんです。(ー社内事情のため割愛ー) 最終的に専務取締役をしていた不動産会社が倒産しました。当たり前ですが仕事がなくなりますので、今後について考えていたんですね。同じ会社で働いていたメンバーが「一緒に会社を立ち上げましょう」とも言ってくれたのですが、自己分析をして、自分は経営者向きではないと分かっていました。ただ就職もできないし、迷いに迷って「よし、一念発起して会社を立ち上げるか」と思ったときにこの会社に出会いました。 グローバルベイスが行っている「リノベーション」という事業は、現在でも新しいと言われていますが、10年前の自分が入社するときはもっと新しいものでした。そして色々な会社がある中で、グローバルベイスは上手くいっていると当時業界で噂になっていたんです。そこで、今のグローバルベイスの社長(茂木社長)と2社目の会社で仲が良かったので、茂木社長にどんな仕事をしているのかというのを聞きにいったのですが、そしたら、「それならうちに来れば?」と茂木社長に誘われ、元々自分は経営者向きではないと分かっていましたし、一人でやるより組織に入った方が自分に向いていると思ったので現在の会社、グローバルベイスにお世話になることに決めました。 ー本当に実績がある人間はつてで動くことができる N:現在の会社で4社目になりますが、転職活動…というよりかは、全部誘われて次の会社に入社されているんですね。 O:自分がどうかは置いておいて、本当に実績がある人間は、つてで動くことができると思うんです。どの業界でもそうだと思います。本当にすごい人は紹介会社経由では来ないです。自分がすごいとかではないですが、紹介会社は一切使っていないですね。 N:先程、尾川様の入社時からリノベーション業界で上手くいっていたという話があったと思うのですが、グローバルベイス様の強みとは何なのでしょうか? O:かなり広範囲に行っている会社が多いのに対し、当社はエリアをかなり絞っています。また、リフォームの質に関しては業界ではかなり高い評価を得ていて、No.1とも言われますね。お金をかけていますね。郊外型のマンションだと、お金をかけてリフォームしてしまうと販売価格が高くなり、購入する人が減ってしまいます。当社は良い場所で、良いリフォームをして売っていることが強みだと思います。 他にも、通常のリノベーション会社は仕入れをし、不動産会社のツールを使用して他社に物件の販売してもらうケースが多いのですが、グローバルベイスは仕入れの人間が物件の販売まで行うことができます。なのでいざとなれば自分たちが売ることができる、それができる営業がいることが強みだと思います。 ー良い場所の物件が安く買える。それがリノベーション物件の良さである。 N:尾川様が思うリノベーション物件の良さとはなんなのでしょうか? O:もうそれは単純です。「良い場所の物件が安く買える。」それに尽きますよね。買えない場所、もう物件が出てこない場所はもちろんあります。けれども中古の物件であれば出てくるんです。2016年頃からは中古の流通の方が新築の流通よりが多くなって来ているんです。 N:中古リノベーションマンション、本当にいいですよね。御社のコラボ物件のうちの1つ、オーシャン スタイル リノベーション がすごく好みでした! O:コラボ物件ですね。当社は4~5年前程から行っていて、他の会社にはない切り口で、新しいことを先陣切って行うことができる会社だと思います。最近はユナイテッドアローズとのコラボも行っております。 ー良いものを作る会社、そして信用できる会社であるために N:新築の販売も、中古の販売も両方を行ってきた尾川様が思う、新築販売会社とリノベーション会社の違いはなにかありますでしょうか? O:リノベーション会社の一番の肝は仕入れになってきます。例えば、自分がなにかを売るとしたら少しでも高く売りたいですよね?ただ、リノベーション会社としては、流通価格で購入したらリノベーション費用がプラスでかかってくるので勝負になりません。流通価格が3,000万円ならリノベーション会社は2,000万円で買わなければ意味がないんです。 じゃあどうやって仕入れるのか。というと情報量を多くしないといけません。なので仲介会社の人と仲良くしたり、人間関係をどう構築していくかが大事だと思います。当社の強みにも繋がってくると思うのですが、「価格を出してください。」と言われたら時間をかけず、スピード感を大事にしています。また一度価格を出した後に価格を変更することは絶対にしません。これは信用に関わってきますので。仲介業者の中でのグローバルベイスの位置づけは良いものを作る会社、そして信用できる会社という評価を頂いています。 売主さんは少しでも高く売るために色々な会社に声をかけます。そうなったら目利きが大事になってきます。場所を見て、販売のことを考え、子の場所だったらいくらで売れそうだなと考えて適正価格を出せるようにします。もし周りが3,000万円を出した時に本当の適正価格が3,500万円なのであればその金額を提示できるようにします。 N:教育とかが大変そうですね・・・ O:エリアに特化している人であれば物件の適正価格が分かると思うのですが、やはり初めは難しいので先輩社員と一緒に行動をします。 適正価格が出せることが一人前であれば、一人前になるまでには7~8年はかかりますね。というのも、グローバルベイスさんから変な人来たよ、と業者さんから言われることがないように、初めの3~4年間は営業でがっちりやり、外に出しても恥ずかしくない状態になってから初めて仕入れがやれるようになるんですよ。 仕入れは最初ひたすら営業所に名刺を置きに行きます。そこから連絡してくれる人もいらっしゃいますし、それ以外にも他社さんが自社物件をお客様に紹介してくれる時があります。その時に電話などでやり取りから仲良くすることも多い。 リノベーションというのは、仲介業者の存在なくして成り立たない会社だと思います。だからこそ嘘は言わないですし、約束は守るということを大切にしています。 N:それはどこの会社も同じなのでしょうか? O:そうですね。ただ、私が思うリノベーション会社とデベロッパーの違いがあります。デベロッパーは利益は全て自分たちの会社に入るんです。販売はできれば全部自社で行うなどして、なるべくお金を外に出さない仕組みになっています。今は変わってきたデベロッパーもありますが。 リノベーション会社は儲けを分け合うというイメージです。仲介会社さんに販売してもらうことに対して喜ぶ、お互いに良い関係性を築いていけるようにしています。 また、先程仕入れが肝になってくると言いましたが、良いものを作る人たちも大事になってきます。小さい工務店さんと協力して行っているのですが、そういう方たちにも儲けて頂けるようにしています。私たちは工務店さんに「年間でこれくらいをお願いするつもりです。」と伝え、年間契約をすることで、技術のある良い工務店さんに、できるだけ安く仕事をしていただくことができているのです。自分たちだけが良ければいいのではなく、協力してくれている全員が儲けることができるように務めています。 後編では、不動産業界で求められる人材や、過去の不動産業界と現在の不動産業界の違い、更に今後の不動産業界はどう変わっていくのか、などについてインタビューをした内容をお伝え致します! 【後編】グローバルベイス株式会社 人事部長尾川様インタビューを読む ============================================== ■会社概要 企業名:グローバルベイス株式会社 会社概要:2002年創業のリノベーション不動産のリーディングカンパニー。 物件の検索から資金計画、リノベ設計、施工までワンストップで行うリノベーションサービスである『MyRENO マイリノ』と同社で手掛けたリノベーション済み住宅を販売する『Reno Colle』の2つの主力事業を展開させる。近年はファッション・ガーデニング・ライフスタイルなど、自の世界観で話題のブランドや建築家とコラボレーションに積極的に取り組み、ユニークなリノベーションをも手掛ける。2020年5月より大阪ガス株式会社のDaigas Groupに参画し、豊富な資金力を活かし、現在年間 350 戸超の再販物件数の大幅な増強を目指す。 設立年:2002年04月 代表者名:茂木 敬一郎 資本金:9,500万円 従業員数:40名 住所:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー23F 求人情報詳細:https://realestateworks.jp/jobs/1629
【後編】グローバルベイス株式会社 人事責任者尾川様インタビュー
2020年12月16日
※こちらは後編になります。前編では尾川様が異業種から不動産業界に転職したきっかけや、リノベーション会社と不動産会社の違い、またリノベーション物件の良さなどをご紹介しております。是非ご覧くださいませ。 【前編】グローバルベイス株式会社 人事部長尾川様インタビューを読む O(インタビュイー):グローバルベイス株式会社 事業部長兼人事責任者 尾川様 N(インタビュアー):リアルエステートWORKS 名尾 ============================================== ー良い意味で「しつこい人」が大事 N:中古リノベーション会社であるグローバルベイス様で求められる人物像は何でしょうか? O:そうですね…みんな同じような感じじゃないですかね?当社は仕入れ経験がない方は、最初は営業から入ります。なのでコミュニケーション能力が長けている人ですかね。私が言うコミュニケーション能力が長けている人というのは、ただコミュニケーションが上手な人ではなく、お客様と話し、お客様の意思を組むことができる人です。また、仕事ができる人になるには、プロフェッショナルとして、知識を蓄えていないといけないと私は思います。かっこよく言えば知識欲がある人ですかね。勉強をして、オーナーシップをもって、自分がプロとして成長することができる人。そんな人が求める人物像ですね。 あと最後に、いい意味でしつこい人。不動産営業はアパレルなどの営業と違い、価格が高額になってくるので、さらっとした営業ではダメなんです。お客様がAという物件を見に来て、迷った結果その時には決断できずに帰り、何日か後に購入すると決断した時には既に別の人に購入されてしまっていた。そんなことも少なくないんです。当社のお客様でも即決される方がいますが、即決する方の中には以前、良いと思っていた物件が別の方に購入されてしまった経験がある人が多いです。お客様のために今か抱えている心配事を払拭してあげ、お客様に決断を促し、最終的にお客様に購入して頂く。さらっとした営業をしてしまうと、お客様にとっても、会社にとっても残念な結果になってしまうんです。だからこそ、良い意味での「しつこい人」が大事だと思っています。 これはどこの会社にも言えることだと思うのですが、営業的には負けず嫌いな性格は合うと思います。1回のお給料が「30万円で良いや」ではなく、「もっともっと、200万円、300万円稼ぎたい!」という人の方が向いていると思います。というのも、不動産業界は頑張ればその額が稼げる業界ですからね。 ー頭が切れる人、判断が早い人はすごいと思う N:尾川様個人として、一緒に働いていてすごいな、と思う方はどんな方なのでしょうか? O:部下の中だと、仕事ができて、しかも人柄が良い人はいいなと思いますね。上司だと頭が切れる人はすごいなと思います。日本を動かしている政治家の人はそういう人達の集まりかもしれないですけどね。例えば、こういうコロナの状況とかだと、会社として進むか引くかの判断をしなければいけないんですよ。その時にパッと判断できる人とかはすごいなって思います。業界的に1つ買って1つ売るまでの期間が短いので、判断が早いということはとても大事なんです。そういう面だと当社の経営陣は判断が早いのですごいなと思いますね。 N:コラボレーション企画なども行っており、新しい切り口で行っている御社の今後の展望についてお伺いできますでしょうか。 O:今後の展望は丁度今練っている最中なんです。5月に大阪ガスの傘下(※1)に入ったこともあり、色々と変わることもありますので。 あとは、地域を少し拡大するかもしれません。というのも、売上を挙げていく方法は主にシェアを取るか、またはエリアを拡大させるかの2つになってきます。ただ、シェアを取るというのはすぐには難しいので、じゃあ範囲を少し広げていこうかという話はしていますね。例えば現在埼玉を一切やっていないのですが浦和を視野に入れてみたり、千葉であれば浦安や市川とかですかね。県は違えども東京にアクセスが良い地域は沢山ありますからね。 N:コロナウイルスの影響で、東京以外の場所に移動される方も多いとニュースで見ましたが尾川様はどうお考えですか? O:そうですね…コロナの中で、地方に出ていくという話もありますが、やはり学ぶところも働くところも一極集中していますよね。東京に。もしこのままリモートワークが続いて東京を離れる人が多くなってきてしまったらインフラ事業だって潰れてしまう。だからこそ、やはり結局は東京に人が戻ってくると私は思います。なので東京の物件は引き続き力を入れて行っていきますよ。 あとは実際に、東京の2LDKに住んでいたご家族が、旦那様も奥様もテレワークになったので、同じく東京の3LDKに買い換えたという例もあります。お子様もいらっしゃるとそう簡単に引っ越しもできませんので、「地方に行く」という需要だけではなく、「東京で広い部屋にする」という需要もあるんです。当社は元々3LDKの広い部屋を中心に行っていたので、お部屋の広さを変えるなどはありませんが、時代に合わせてお部屋にワークスペースを作ったり…という工夫はしていますね。 ※1:2020年の5月、グローバルベイス社は大阪ガス株式会社との資本提携を結びました。詳しくはこちらをご覧ください。 大阪ガス株式会社との資本提携について ー不動産業界で求められる人材とは、真面目で仕事に熱心な人間 N:30年ほど不動産業界でご活躍されている尾川様が思う、”過去”と”今”の不動産業界の違いはありますか? O:お客様を探すやり方は変わったのではないでしょうか?今はテクニカルにSNS等を使いながらであったり、ネット広告をして集客するようになりましたからね。ただ、そのあとお客様に会って、商談をしてから成約をするまでは今も昔もあまり変わらないです。あと就業ルールはソフトになりましたね。昔の不動産業界は休みもない、就業時間もない、辞めろなんて言葉も飛び交う時代でしたから…。昔は 「時間長く働いている=頑張っている」という風に考えている人が多かったんですよ。こんな遅くまでやっていますよアピールをしていたようにも思えます。 当社は今10時出社で19時には役員が帰り、19時半になったらほぼ全員が帰っています(※)。ただ変わっていない会社も多いですけどね。私は面接担当なので色々な不動産会社出身の人と話しますけど、やはり変わっていない会社も全然ありますよ。※グローバルベイス株式会社様の役員方は、みんなが帰りやすくなるように進んで19時になったら帰るようにしているそうです。 N:最後に、先程は御社で求める人材についてお伺いしましたが、今後不動産業界で求められる人材とはどんな方なのでしょうか? O:真面目で仕事に熱心な人間ですね。真面目じゃない人間は意外と多いんです。 別に仕事だけをやれというわけではありませんが、仕事の時間は真面目にやる。それが大事だと思います。あとは仕事のために必要なスキルを身に着けるための時間を惜しまないという人は良いと思います。例えばですが、不動産業界だと宅建を取ることが一つの指標になります。 余談ですが、私が不動産業界に入った時代は朝5時に現場に行って、朝9時に会社に行き、夜の12時まで仕事をしていました。更に休日は大体月2回。そんな環境の中でも宅建の勉強をしていたんです。今の時代は勉強する時間が沢山あるじゃないですか。そんな中で取らないなんて…。しかもお客様によって売れるか売れないか変わる営業とは違って宅建は努力すれば誰でも取れるんです。 あと、宅建を持っていないと自分一人で仕事が完結できないんですよ。重要事項説明ができないので、常に人に迷惑をかけることになるんです。やはり仕事に対する真摯な姿勢として一つの指標にもなってきますよね。 N:私も不動産業界に務めているので「宅建取らないと!」と思いました(笑) グローバルベイス株式会社 事業部長兼人事責任者の尾川様、この度はインタビューにご協力頂きましてありがとうございました!30年以上不動産業界の第一線でご活躍されている尾川様ならではの見解やご意見が知れる貴重なインタビューでした ============================================== グローバルベイス株式会社様のオフィスはリノベーション会社らしくとてもオシャレだったのが印象的でした。 当社では今回インタビューにご協力頂いたグローバルベイス株式会社様に働きたい!という方のサポートもしております。ご希望の方はお気軽にお問合せ下さいませ! この会社の求人に応募する ■会社概要 企業名:グローバルベイス株式会社 会社概要:2002年創業のリノベーション不動産のリーディングカンパニー。 物件の検索から資金計画、リノベ設計、施工までワンストップで行うリノベーションサービスである『MyRENO マイリノ』と同社で手掛けたリノベーション済み住宅を販売する『Reno Colle』の2つの主力事業を展開させる。近年はファッション・ガーデニング・ライフスタイルなど、自の世界観で話題のブランドや建築家とコラボレーションに積極的に取り組み、ユニークなリノベーションをも手掛ける。2020年5月より大阪ガス株式会社のDaigas Groupに参画し、豊富な資金力を活かし、現在年間 350 戸超の再販物件数の大幅な増強を目指す。 設立年:2002年04月 代表者名:茂木 敬一郎 資本金:9,500万円 従業員数:40名 住所:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー23F 求人情報詳細:https://realestateworks.jp/jobs/1629
宅建士になる!試験合格後の手続きと不動産業界への転職まで
2020年12月16日
不動産業界へ転職希望のため、または、不動産業界でのステップアップを目指して、宅建士試験を受けた方も多いのではないでしょうか。 見事、試験に合格しても、不動産の仕事が未経験の場合、次に何をすればよいのか、宅建士としてどのように仕事をすればよいのかわからない人もいるかと思います。そこで、この記事では、主に不動産業界が未経験の人のために、宅建士として仕事をするために、試験の合格後に何をすればよいのかについて詳しく解説していきます。また、宅建士として不動産業界に転職するおすすめの方法についても説明しますので、不動産業への転職を希望している人は、ぜひ参考にしてみてください。 1.試験に合格しただけでは「宅建士」になれない!? 多くの資格試験とは違い、宅地建物取引士(宅建士)は、試験に合格しただけでは「宅建士」の免許証をもらうことはできません。試験に合格してから、宅建士として仕事ができるようになるまでの手続きは、以下の通りです。 1.登録実務講習を受講する(不動産業の経験が2年以上ある場合は不要) 2.登録実務講習の修了試験を受ける 3.資格登録をする 4.宅地建物取引士証交付の申請をする 5.宅地建物取引士証を受領する 試験に合格しても、まだこんなに手続きがあるのかと思われるかもしれませんが、宅建士の資格は、一度取得すれば5年ごとの更新だけで一生使える資格です。 ぜひ、これらの手続きをクリアして、宅建士の免許証を手に入れましょう。 1-2.登録実務講習とは? 登録実務講習とは、宅建士としての実務を学ぶための講習で、対象は不動産業が未経験の人、または、不動産業の経験が2年未満の人です。 登録実務講習は、専門学校や資格学校などで開催されており、受講を申し込んで約1ヶ月間の講習を受けた後、修了試験に合格する必要があります。 費用は受講機関によって異なりますが、おおむね2万円程度です。受講方法やスケジュールにあわせて、受講先を選ぶとよいでしょう。 1-3.登録実務講習を受講しないと? 宅建士の資格試験に合格したものの、今のところ不動産業に転職するつもりはないので、すぐに免許証は必要ない、という人もいるでしょう。 そのような場合は、宅建士合格の有効期限はないので、今すぐに登録実務講習を受講せずに、宅建士の免許証が必要になってから受講しても大丈夫です。 ただし、受講の際には合格証が必要になるので、失くさないように保管しておきましょう。 1-4.資格登録をする 不動産業の実務経験が2年以上ある人か登録実務講習を受けて修了試験に合格した人で、宅建士としての欠格事由のない人は、宅建士としての資格登録ができます。 欠格事由とは、宅建士として仕事をするのにふさわしくないとされる事柄のことで、主なものは次の通りです。 ・破産手続きをして復権していない人 ・心身の故障により宅建業を適正に営めない人 ・一定の刑罰の対象となったことがある人 ・これまでに免許取り消しの処分を受けた人 ・未成年者で法定代理人が欠格事由に該当している人 ・暴力団員等に該当する人 これらに該当しなければ、各都道府県の窓口に以下の書類を提出して申請し、資格登録をします。 ・登録申請書と誓約書 各都道府県の窓口にあります。ダウンロードもできます。 ・身分証明書 成年被後見人や被保佐人、破産者ではないことを証明するもの。市区町村で発行できます。※運転免許証などではありません。 ・登記されていないことの証明書 成年被後見人や被保佐人、破産者として登記されていないことを証明するもの。法務局で発行できます。 ・住民票 市区町村で3ヶ月以内に発行されたもの。 ・合格証書 原本とコピーを準備。コピーは提出、原本は返却されます。 ・顔写真 縦3cm×横2.4cmのカラーのもの。 ・2年以上の実務経験や登録実務講習済を証明する書類 ・従業者証明書 宅地建物取引業者に従事している人のみ必要です。原本とコピーを準備し、コピーを提出します。 ・印鑑 シャチハタではないもの。 身分証明書や登録されていないことの証明書は、不動産会社の専任登録宅建士になる際にも必要なので、その予定のある人は、2部ずつ取得しておくことをおすすめします。 登録手数料として、現金3万7千円を申請時に支払う必要があるので、前もって準備しておくようにしましょう。 1-5.宅地建物取引士証の交付申請をする 登録申請が完了すれば、後日、登録通知のハガキが郵送されてくるので、登録通知と以下のものを持って、各都道府県の交付申請窓口で免許証の交付申請をします。 ・宅地建物取引士証交付申請書 ・顔写真(縦3cm×横2.4cmのカラー写真2枚) ・印鑑 また、交付手数料として、現金4,500円の支払いが必要なので、準備していきましょう。 宅建士としての資格登録は、試験合格後いつでもできますが、免許証の交付は、試験合格後1年以上経っていると「法定講習(登録実務講習とは別の講習)」を受講しなければなりません。 できるだけ時間や負担をかけずに宅地建物取引証を手に入れたい場合は、試験合格後、1年以内に交付申請まで済ませることをおすすめします。 2.宅建士としての転職 宅地建物取引士証を手にしたら、いよいよ宅建士として仕事をすることができます。 これまで不動産業に携わっていなかった人の中には、宅建士として転職活動を始めようと考えている人もいることでしょう。 ここでは、不動産業界が初めての人に向けて、宅建士として失敗しない転職活動について説明していきます。 2-1.まず転職として賃貸仲介か宅建事務がおすすめ 不動産業界での初めての仕事としては、賃貸物件の仲介営業か宅建事務をおすすめします。なぜなら、どちらも不動産業界での求人が比較的多くあり、また、経験が乏しくても周囲の手助けがあればこなすことができる業務だからです。 賃貸仲介の営業に就くと、不動産業務をこなすために必要な接客術や物件の案内業務、契約に必要な諸書類の作成方法、保証会社や保険会社との契約手順、重要事項説明の実務など、さまざまな知識と経験を身につけることができます。 人と接することにあまり自信がなければ、宅建事務がおすすめです。宅建事務の仕事に就けば、不動産取引の書類作成方法や取引全体の流れを把握することができます。 また、どちらの業務であっても、宅建士の資格があれば、重要事項説明書に記名、捺印をして、実際に説明を行うことも可能です。 2-2.転職するなら大手と中小、どちらがおすすめ? 一概には言えませんが、不動産会社に所属し続けて不動産業に携わっていきたいのならば大手の不動産会社が、将来、独立開業を目指しているのならば中小の不動産会社がおすすめです。一般的には、勤務条件や福利厚生などは、大手の不動産会社の方が良く、働きやすい場合が多いです。しかし、業務が細かく分担されていることが多いので、取引全体の流れを学びにくいというデメリットがあります。 一方、中小の不動産会社は、勤務条件が大手よりも厳しい場合が多いですが、集客から案内、契約までのすべての業務を任されてこなさなくてはならないので、業務全体の流れを把握することができます。 どのような働き方をしたいかによって、大手不動産会社か中小の不動産会社かを選ぶよと良いでしょう。 2-3.不動産業界に転職したら収入は? 不動産業界の多くの会社では、営業職の場合、固定給に歩合給を上乗せするという給与体系を採用しています。 固定給は安く設定されていることが多いですが、その分、契約を多く取ってくれば歩合給が加算されるので、高収入を得ることが可能です。 不動産会社にもよりますが、多くの会社では、月額1~3万円程度の宅建士の資格手当がつくのもうれしいポイントです。 3.まとめ 宅建士の資格試験に合格した後、宅建士として仕事をするまでの手続きや流れについて説明しました。試験勉強も大変だったのに、まだ、いろいろな手続きが必要だったり費用がかかったりするのかと思われたかもしれません。 確かに、宅地建物取引士証を交付してもらうまでの費用や手間はかかりますが、交付が完了すれば、一生ものの免許証を手に入れることができます。不動産業界で活躍するためにも、早めに合格後の手続きを済ませて、宅地建物取引士証を手に入れましょう。
宅建があれば転職が有利に?!宅建取得後の転職職種や年収について詳しく解説!
2020年12月16日
「宅建資格を持っていると転職に有利って本当?」 「宅建持っていても未経験だと転職は難しいのでは…」 今の仕事や年収に満足できず、資格をとって転職を考えている人は少なくありません。特に宅建は、国家資格であり不動産業界では需要の高い資格なので宅建を取得して転職を考えている人は多いです。 しかし、宅建資格とったらどのくらい年収がもらえるのか、どんな業界に転職できるのか分からない人は多いのではないでしょうか。この記事では宅建をもっていればどのような業界へ転職できるのか、宅建取得の勉強法などを解説していきます。宅建を取って転職することを検討している方はぜひご覧くださいませ。 1.宅建とは 宅建とは、「宅地建物取引士」の略で不動産取引に関する国家資格です。 人気のある資格で受講者数も多いのが特徴です。 不動産業界で働くには宅建をもっていなければいけない、という訳ではありませんが宅建免許を持っていないとできない業務もあります。 それは以下の3点です。 ・重要事項の説明 ・重要事項説明書への記名・押印 ・契約書への記名・押印 賃貸、売買ともに契約時には契約書と重要事項の説明書に記名・押印が必要ですが、その作業は宅建免許をもっていないとできません。 重要事項の説明ができるのも宅建士だけです。 また、独立して不動産業を開業する際にも宅建免許は必要になります。不動産業界で働くには是非取っておきたい資格といえるでしょう。 2.宅建持っていると転職に有利か? 結論からいうと、宅建を持っていると転職に有利になります。というのも不動産の基礎的な知識はあるという証明になるからです。不動産業界はもちろんのこと、建築業界や保険業界でも宅建を所有している人は多いです。 また、宅建にかかわらずですが資格を持っていると「努力して目標を達成できる人」と企業は評価します。宅建とは直接関係のない業種でも学ぶ意欲があるというアピールになるのです。 3.宅建もっていると有利な転職先は? 宅建が転職に有利になる理由についてはご理解頂けたと思います。では実際に宅建を持っているとどんな業種へ転職できるのでしょうか。 3-1. 不動産 もっとも宅建を活かせる業界は不動産業界です。不動産会社は事務所1か所につき、5人に1名は宅建士が従事していなければならないという決まりがあります。そのため、業界未経験者でも採用してもらえる可能性は高いでしょう。 不動産業といっても業務は多岐にわたり売買、賃貸の仲介から、賃貸管理、用地仕入れ、買い取りなど様々ですが、未経験者であれば売買や仲介の営業として働くケースが多いのではないでしょうか。 営業以外でも事務、賃貸管理業務でも宅建を持っていれば未経験でも採用してもらえる可能性は十分にあります。 3-2. 建設業 建設業界では、クライアントからの発注を受けて建物を建てるだけでなく、自社で土地を仕入れて建物を建てて販売する会社も少なくありません。販売する際には宅地建物取引士が必要ですので宅建を持っている人は重宝されます。 建設業界でさらなる年収アップを望むのであれば、宅建に加えて二級建築士も取っておくとよいでしょう。 3-3. 金融業 金融業界でも宅建保有者は重宝されます。 金融業界では物件を担保に融資を行うことが多く、物件の担保価値を評価するために不動産の専門的な知識が生かせます。不動産担保ローンを頻繁に行う金融機関は宅建免許所有の社員を各営業部に常駐させていることも珍しくありません。 3-4. 保険 保険業界では、住宅購入の際の資金計画の相談などに宅建が役立ちます。 さらにファイナンシャルプランナーの資格を持っていれば保険業界では相乗効果も期待できます。 4.未経験でも転職できる? 一般的に転職は経験者が優遇されますが、宅建を持っていれば未経験でも転職できる可能性は十分にあります。 特に不動産業界は事務所につき5人に1人は選任の取引士をおかなければならないので欠員がでている会社であれば未経験でも採用してくれるでしょう。実際に宅建を取得して異業種から不動産会社へ転職する人はとても多いです。 また、不動産営業は人の出入りが多く、短期間で辞めてしまう人も多いため年間通して募集している会社が多い業界です。まずは転職エージェントに問い合わせてみるのもいいでしょう。 不動産業界特化型転職エージェントに問い合わせる 5.宅建の勉強方法 宅建の合格率は15−17%と決して簡単な試験ではありません。 さらに宅建の試験は毎年10月の第三日曜日と決まっております。年一回しか受験できないので十分に勉強し、対策しておきたいところです。 ※令和2年の宅建試験はコロナウイルス蔓延により、10月と12月の2回開催となっております。(地域限定あり) ここでは、宅建を取得するために必要な期間や勉強方法について解説していきます。 5-1. 取得までのどのくらいかかる? 宅建取得に必要な勉強時間は個人差がありますが、 毎日2時間勉強した場合、4か月~6か月程度が一般的です。 基礎知識や法律の知識が予めある場合は短縮することも可能でしょう。まったくの未経験であれば半年くらいの期間は見ておきたいところです。 5-2. 独学 宅建取得のための勉強方法ですが、独学でも十分に合格は可能です。宅建は受験者が多いため、書店には多くの参考書や問題集が並んでいます。また、インターネット上にも勉強法に関する情報が多いため、自分にあった方法や書籍で勉強していけばよいでしょう。 ただし、社会人であれば平日は仕事があるでしょうから、勉強する時間を確保するのは難しいかもしれません。通勤の電車の中などのスキマ時間の利用や、出社前、帰宅後の限られた時間を利用し、休日にまとまった時間を取って勉強することをおすすめします。 5-3. スクールに通う 宅建取得のためには、資格取得のスクールへ通うもの1つの方法です。 独学でも宅建の勉強は可能ですが自制心が求められます。仕事後に勉強しようと思っても疲れて、ついつい寝てしまう…という人も多いでしょう。そんな方には思い切ってスクールに通うことをおすすめします。宅建取得のためのスクールは「資格の学校TAC」や「LECリーガルマインド」、「資格の大原」などが有名です。 社会人のために夜のコースや休日のコースも多いので、独学が難しいという人はスクールへ通うことも検討してください。 6.年収をアップさせるには? 宅建を持っていると転職に有利ですが、年収をアップさせるためにはどうしたらよいでしょうか。不動産業界では宅建資格手当を支払ってくれる会社も多いですが、さらに稼ごうと思ったら実績を積むしかありません。 不動産業であれば売買、賃貸の営業に従事することが多いと思いますが営業であれば何よりも売り上げをつくる必要があります。売り上げに対してインセンティブ(歩合)が基本給に加算される給与形態が多いのが不動産の営業です。成績のよい人は年収1,000万円を超える人もいます。 不動産業界で稼ぐためには宅建の取得だけでなく、実務経験と営業力を磨き、多くの売り上げを上げられるように努力する必要があります。もちろん、どんな仕事でも実務で成果を出すことは必要ですので、不動産業界に限ったことではないでしょう。 7.まとめ 宅建をもっていればどんな業界へ転職できるのか、宅建取得のための勉強法というテーマで解説してきました。宅建は不動産業界はもちろんのこと、その他の業界でも活かせる国家資格です。取得すれば転職に有利であり、年収アップも期待できます。不動産業界への転職をご検討中の方や年収を上げたい!という方は是非宅建取得を検討してみてください。
不動産管理職とは?不動産管理職への転職に向いているのはどんな人?
2020年12月16日
不動産管理とは、マンションやアパート、テナントビルなど賃貸物件の管理を行う仕事のことです。 管理と一口に言っても、業務内容は多岐に渡ります。 不動産のオーナーや入居者対応、契約書の作成、空き室募集、設備機器のメンテナンスなど幅が広く、業界での経験がない人は具体的なイメージがつきにくいのではないでしょうか。 不動産管理職へ転職をしたいと思っても、仕事内容や必要とされる能力などがわからなければ不安が大きく、どのような転職活動をしていけばいいのか判断がつきません。 そこで今回は、不動産管理職へ転職を考えている人へ向けて、仕事内容や転職に向いている人について解説します。 1.不動産管理の仕事内容と必要とされる能力 不動産管理とは何を行うのか、具体的な仕事内容と、転職するために必要とされる能力を以下にまとめます。 仕事内容は大きく分けて2つ 不動産管理には、「プロパティマネジメント業務」と「ビルメンテナンス業務」の大きく分けて2つの業務があります。 【プロパティマネジメント業務】 プロパティマネジメントとは、アパートやマンションの入居者、オフィスビルや商業ビルに入居しているテナントの契約管理など、不動産のソフト面における管理業務のことです。 主な業務としては、以下の通りです。 ・賃貸借契約書の締結、書類管理 ・テナント誘致のためのリーシング業務 ・入居者からのクレーム対応 ・家賃の回収、入金管理。 ・不動産オーナーとの折衝 業務の多くが人と接する必要性のあるもので、不動産の知識だけでなく、コミュニケーション能力が重視されます。 特に入居者からのクレームについては、適切に対応できなかった場合、入居者の信頼を失い、最悪の場合は解約につながってしまいます。 賃貸経営をしていくうえで、入居者が減少すれば不動産全体の収益にも影響しますので、もっとも重要なポイントといえるしょう。 【ビルメンテナンス業務】 ビルメンテナンスとは、ビルやマンションの清掃や設備点検、原状回復工事など不動産のハード面における管理業務のことです。 主な業務としては、以下の通りです。 ・建物の美観維持、衛生管理のための清掃 ・電気、消防、空調設備などの設備機器の保守点検 ・大規模修繕の計画作成、修繕計画表の取りまとめ ・退去後の貸室の原状回復工事 ・不動産資産価値向上のためのリニューアル提案 これらの業務をこなしていくうえでは、建築基準法、消防法などの法律知識、建物の構造や設備に関する知識が必要です。 もちろん、すべてを完全に把握しておく必要はありませんが、設備機器のトラブルがあった際などに、何が原因で、どんな業者へ対応を依頼し、入居者に対しどのように説明すればよいのか、といった対応が素早くできなければなりません。 なおビルメンテナンス業務においても、各業者間での調整、作業の段取りなどをしていくうえで、一定のコミュニケーション能力は必要とされます。 2.不動産管理職へ転職するにはどんな能力が必要か 不動産管理には、入居者の賃貸借契約管理、建物の設備管理の知識などが求められますが、もっとも重要なのはコミュニケーション力と忍耐力です。 アパートやマンションの入居者やビルのテナントへの対応、さらに不動産のオーナー対応など、基本的に人を相手にする仕事であるため、高いコミュニケーション能力が要求されるからです。 また、不動産の維持管理業務や工事業務に関しては、不動産管理会社から各専門業者へ業務を委託しているケースが多く、様々な専門業者と打合せなどを行う機会も多くなります。 時にはマンションの入居者から理不尽なクレームを受けたり、入居者やオーナーといった顧客の要望と委託業者の考えが合致せず両者の間で板挟みになったり、苦労する場面もあるかもしれません。 したがって、不動産管理職には入居者やオーナーの要望に応じるための高いコミュニケーション力、さらに様々なクレーム対応に応じられる忍耐力が備わっていることが求められます。 3.取得していると有利な資格 不動産管理職に転職する際、所得していると有利な資格を紹介します。 【宅地建物取引士】 不動産管理職に限らず、不動産に関わるすべて仕事で重宝される資格です。 宅地建物取引士には不動産売買、交換または賃借における重要事項の説明、重要事項説明書面の記名・押印、賃貸借契約書の記名・押印などの専権業務が与えられています。 また事務所の場合、業務に従事する者5人に対して1人の割合で設置が義務付けられており、資格者が足りないと業務を行えなくなってしまうため、不動産会社としては一人でも多く確保しておきたい人材です。 【管理業務主任者】 マンションの委託契約に関する重要事項説明や管理事務の報告を行う知識を有していることを証明する資格です。 マンション管理会社は、事務所ごとに一定数の成年者である専任の管理業務主任者を設置する義務があります。 宅地建物取引士が不動産売買、仲介に必要とされる資格であるのに対し、管理業務主任者はマンションを中心とした不動産管理に特化した資格ですので、不動産管理職にとって大変重要な資格です。 【マンション管理士】 マンション管理組合のコンサルタントに必要とされる専門知識を有していることを証明する資格です。 この資格を所持していると、マンションの管理者や区分所有者に対し、維持管理や大規模修繕工事などに関するコンサルティング業務が行えます。 不動産オーナーやマンション管理組合に対して、修繕工事などの話をする際などに説得力のある説明ができるため、不動産管理職として取得しておきたい資格です。 ただし、資格試験の合格率は7~9%と低く、国家資格の中でも難関試験に入ります。 【賃貸不動産経営管理士】 賃貸不動産管理に必要な知識を有していることを証明する資格です。 不動産取引、賃貸、管理すべての業務と関連規制法の知識が必要とされる資格ですので、不動産管理職の業務とも関わりが深いです。 また、賃貸住宅管理業者登録制度に登録をしている業者は、事務所ごとに賃貸不動産経営管理士(もしくは管理事務に関し6年以上の実務経験者)を設置する義務があるため、所持しているだけでも価値のある資格です。 4.不動産管理への転職が向いている人とは 次に具体的に不動産管理への転職が向いているのはどんな人か、3つ紹介します。 不動産営業を経験している人 不動産売買、仲介など、営業として不動産取引を経験した人であれば、すでに不動産の知識が備わっていますので、業務内容も理解しやすく、転職に向いているといえます。 ただし、不動産管理職は売買や仲介のように不動産を売り込むほうではなく、守っていくほうの立場です。 飛び込み営業のような仕事はほとんどありませんが、不動産の入居者、オーナーなどとは長期間に渡ってしっかりとした信頼関係を築いていく必要があります。 入居者から寄せられる要望などに一つ一つ応じていく、きめ細かな対応が求められ、売買や仲介を行うときとは違った能力が求められますので、注意しましょう。 ビルメンテナンス業を経験している人 ビルの設備点検や清掃など、メンテナンス業務を経験している人は、不動産管理職の業務である維持管理に精通しているため転職しやすいでしょう。 しかし、ビルメンテナンス業で働いてきた人は、不動産の契約管理、リーシング業務、入居者対応のようなプロパティマネジメントに関わる仕事は知識が不足している場合が多いです。 また、不動産管理職ではエンドユーザーである不動産の入居者やオーナーと折衝する場面が多いのに対し、ビルメンテナンス業では直接的に顧客と接する機会は少なく、コミュニケーション力については、さらに高いレベルを目指す必要があります。 そのため、ビルメンテナンス業の経験があるのみでは不動産管理職のすべての業務に対応するのは難しく、プラスアルファで高いコミュニケーション力と、契約上の知識を身につける意欲を持っていることが求められます。 未経験でもコミュニケーション能力が高い人 不動産に関係する仕事がまったくの未経験であっても、コミュニケーション能力に自信がある人なら、不動産管理職に転職することは可能です。 前項でも述べた通り、不動産管理職は人を相手にする仕事ですので、コミュニケーションが苦手な人には向いていません。 たとえ不動産の契約管理、メンテナンスの知識があっても、入居者やオーナーとの折衝ができなければ不動産管理職の仕事は務まりません。 逆に不動産と関係のない仕事をしてきた人でも、営業や接客業の経験がある人や、人と接するのが得意な人であれば、務まる可能性は十分にあります。 もちろん専門知識は身につけていく必要がありますので、常に勉強する意欲を持って臨みましょう。 5.不動産管理は守りの営業! 不動産管理における営業は、お客様に何らかの商品を売り込むタイプではなく、不動産の管理を適切に行い、入居者やオーナーが満足できる環境を維持、改善をすることで、不動産の資産価値向上に貢献する仕事です。 営業のスタンスとして、わかりやすく例えるならば、攻めの営業ではなく「守りの営業」というべきでしょう。 もちろん決して受け身で良いという意味ではなく、入居者やオーナーの信頼構築のために積極的に働きかけていく必要があります。 以上の内容を踏まえて、不動産管理の仕事へ興味が湧いた人は、ぜひ転職を検討してみてください。
不動産営業から不動産管理職への転職を成功させるためには
2020年12月16日
現在不動産営業の仕事をしている方の中にも、不動産管理職に転職をしてみたいと思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、どのような能力をアピールすれば転職に有利に働くのかわからないといった方もいるかもしれません。 不動産管理職は人を相手にする仕事ですので、不動産営業で培った能力を、転職しても存分に発揮できる仕事です。そこで今回は、不動産管理職の仕事内容と、不動産営業から不動産管理職に転職するためにやっておくべきことについてご紹介します。 1.不動産管理職の仕事とは 不動産管理職の主な仕事には、「管理物件の入居者への対応」と「管理物件のメンテナンス」の2つがあります。以下で、この2つの業務について詳しくご説明します。 1-1.管理物件の入居者への対応 不動産管理職の仕事の中で、大部分を占めるのが入居者への対応業務です。主に以下の3つがあります。 ・トラブルへの対応 「排水管が詰まった」「雨漏りがひどい」「隣人がうるさい」などのトラブルが入居者に起こった時、そのトラブルに対応するのは不動産管理職の仕事です。対応を無視すると入居者の退去を招く恐れがあるため、昼夜問わずトラブルの問い合わせがあった際には対応する必要があります。場合によっては罵詈雑言などのきついクレームもあり、強靭的なメンタルが必要です。 ・家賃の督促 入居者が家賃の支払いを滞納している場合には、その督促を行うのも不動産管理職の仕事です。入居者によっては督促の電話に出ないこともあり、家賃の回収が困難になることもあります。その場合には保証人に連絡をすることになりますが、保証人から家賃の支払いを断られたりクレームをつけられたりすることもあり、粘り強く交渉する必要があります。 ・入居者の退去立会 入居者の退去日には、物件を訪れ退去者の部屋の状態を退去者と一緒にチェックし、部屋の鍵を預かる必要があります。その後、部屋の状態によって原状回復の工事依頼やその工事費用の負担割合、敷金の返還有無などを決定します。原状回復の工事が発生した際には、退去者に負担割合の連絡を入れますが、その際に退去者から不満をぶつけられることもあります。 1-2.管理物件のメンテナンス 定期的に物件を訪れ清掃や草取り、外壁などの破損部分の有無の確認などのメンテナンス業務も不動産管理職の仕事です。廊下の電球が切れるといったトラブルを未然に防ぐためにも、定期的に巡回する必要があります。「外壁にひびが入っている」「屋根に穴が空いている」などの改修工事の必要性が見つかった際には、物件のオーナーに連絡し工事に納得してもらわなければなりません。 以上の2つが、不動産管理職に要求される仕事内容です。入居者やオーナーとのコミュニケーション能力が求められるため、不動産営業職から転職した人にとってはやりがいのある仕事といえます。ただし、管理する物件が多くなればなるほど、対応するクレームやメンテナンス業務の数も増えるので、非常に大変な仕事です。 2.不動産管理職に向いている人とは 上述の仕事内容から、不動産管理職には高い忍耐力が必要です。飛び込み営業で何度も断られたり、売上ノルマを達成できずに上司から怒られたりした経験のある方にとっては、不動産管理職で活躍するための忍耐力はついていることでしょう。反対に、不動産営業でクレームをつけられるのが嫌で管理職に転職したいと思っている方にとっては、おすすめできない仕事です。 常に勉強を欠かさず知識をブラッシュアップしていく姿勢も、不動産管理職には必要です。メンテナンス業務には、建築基準法や消防法などの法律に精通していることが求められます。設備のトラブルで入居者から対応を求められた際には、そのトラブルの原因が何か、修理を依頼する業者は的確なのかを経験から判断することも大切です。 3.不動産営業から不動産管理職に転職するためにやっておきたいこととは 不動産営業も不動産管理職も、どちらも忍耐力が必要な仕事です。それゆえに、日々ノルマを達成するために不動産営業の仕事を頑張っている方は、自然と不動産管理職でもやっていける忍耐力を持っています。そんな不動産営業の経験者が転職する前にやっておくことで、管理職のキャリアで成功に近づける方法があります。以下では、不動産管理職に転職する前にやっておくべきことを2つご紹介します。 3-1.さまざまな人と関わって付き合い方を学んでおく 前述の通り、不動産管理職は礼儀正しい優しい方から家賃を滞納して無視する方、きついクレームを入れてくる方などさまざまな人と関わる仕事です。そのため、自然と多くの人と関わりあえる不動産営業時代に経験値を積んでおきましょう。例えば、賃貸の仲介では老若男女問わずさまざまな人と自然に関わり、中には良い物件に巡り合えずクレームを入れてくる入居希望者もいるでしょう。そのような方の怒りを鎮める方法や付き合い方などの対処法を不動産営業時代に身に付けておけば、不動産管理職になった後に同様な方からクレームをつけられた際にも経験で乗り切ることができます。 3-2.資格を取得しておく 不動産管理職は特に資格が無くても仕事はできますが、知識の補完として持っておいたほうが転職には有利になります。不動産営業で働いている方ならば、既に宅建の資格を所持している方は多いのではないでしょうか。そこで以下では、宅建以外に不動産管理職に役立つ資格をご紹介します。 ・管理業務主任者 管理業務主任者は、マンションの管理組合に重要事項の説明や管理事務報告を行える知識を有していることを証明する資格です。マンションの管理業者には管理組合数に応じて成年かつ専任の管理業務主任者の設置義務があるため、管理業者からしてみれば1人でも多く確保しておきたい人材といえます。不動産管理職への転職を目指すならば、まずはこの資格の取得を目指しましょう。 ・賃貸不動産経営管理士 賃貸不動産経営管理士は賃貸住宅の管理に必要な知識を有していることを証明する資格であり、不動産管理職に転職するならばぜひとも取得しておきたい資格です。さまざまな不動産関連の法律や修理の点検方法、設備の取り扱い方法など、資格取得には業務に直結する知識が多く要求されます。就職活動時のアピール材料になるだけでなく、業務を始めた際にオーナーや入居者へのアピール資格にもなります。 ・マンション管理士 マンション管理士は、マンションの運営管理にアドバイスを行えるほどの専門知識を有していることを証明する資格です。この資格を所持していると、管理組合からの維持管理への相談に対するコンサルティングや修繕工事への指導などを行えます。不動産管理職としては、同僚への助言や物件のオーナーに対して修繕工事への説得力のある説明などに役立つため、取得しておきたい資格のひとつです。不動産管理系の資格の中では比較的知名度も高く、入居者やオーナーからの信頼獲得にも役立ちます。 4.まとめ 不動産管理職は、管理物件の入居者への対応や物件のメンテナンスを行う仕事です。入居者からクレームを浴びせられることも多く、精神的にきつい仕事でもあります。不動産営業から管理職に転職を目指すならば、クレームに対応できる忍耐力やさまざまな種類の人への対処法を身に付けておくことが大切です。また、転職の際には管理職に役立つ資格を所持しておくと転職の強い味方になるでしょう。役立つ資格には、管理業務主任者や賃貸不動産経営管理士、マンション管理士があります。
不動産営業職への転職をご検討中の方必見!不動産営業職の魅力とは
2020年12月16日
今回はトップセールス経験もある方を含め3名の不動産売買営業経験者に、ご自身が思う不動産営業の魅力について、そして不動産営業として活躍するための秘訣を伺ってきましたのでご紹介致します。また、異業種から不動産業界への転職をご検討中の方、また、現在不動産業界でお勤めの方の中でも、不動産営業職に転職しようかご検討中の方は、是非ご覧くださいませ。 1.不動産営業として働いていて良かったこと 1-1. 一流の営業マナーが身につく 不動産は「人生で一番大きな買い物」と言われるほど、高額な商品です。その額や不動産という商品の特性上、お客様の多くが30代から50代の方になります。もしあなたが現在20代、30代の場合、あなたよりも年上の方に販売する機会が多くなってくるのです。また、不動産購入は先述したように高額な買い物になり、お客様も慎重になっているので、購入して頂くにはお客様との信頼関係が大切になってきます。だからこそ、お客様に信頼してもらうために、一通りの営業スキルやマナー、知識を一生懸命磨くことになり、結果その営業スキルやマナーが自然と身に付いた状態になります。不動産営業を行っていた方は、個人の方に対しての高額商品の販売であれば、一定以上の成果を出せるレベルに自分を成長させることができたと思います。 1-2. グルメ・時計・家など、一流の物に触れることができる こちらは1つめとは違い、お客様から学ぶのではなく同じ不動産業界で働く上司や同期から学べたことです。不動産業界は給与体系にインセンティブ制を取り入れている会社が多く、年収1,000万円を稼ぐ人もいます。そんな高収入の不動産業界で働いているということもあり、ミシュランのお店、ピゲやパテックやロレックスなどの高級時計、タワーマンション、高級外車を購入する人が不動産業界の上司には多かったそうです(※もちろん会社によると思います)。一生で一度も触れることのないものや、40代、50代になってから触れるものに20代で触れられたということは「物を見極める力がつく」という意味でも、貴重な経験としても良いのではないでしょうか。 1-3.他の業界でも通じるスキルが身につく 不動産の知識だけでなく、住宅ローン関連の金融知識、法務知識、それに伴う文章作成能力(多くの私文書の作成がある)、税務知識、経済、政治等を業務を通して学べることができます。不動産業界で働くことで、他の業界でも通じるスキルを身に着けることができるでしょう。今後なにかなりたい不動産業界以外の業種があるのであれば、そのためのステップとして、不動産業界で知識を身に付けるのも良いかもしれません。ちなみに、不動産業界は独立する方が多いと言われます。不動産という商品の特性上ということもありますが、不動産営業として働く上で、培った知識や経験が深く幅広いからこそ独立できる方が多いのかもしれません。 2.不動産営業職で活躍するための4つの秘訣 不動産営業に転職したはいいものの、中々成果が出せず思い悩んでいる…そんな方へ、今回は不動産会社の支社長やトップセールスに、不動産営業職で活躍するための秘訣を伺ってきました。どれもすぐに始められることばかりですので、参考にしてみてください。 2-1.トップセールスを完全コピー 1つ目の秘訣は、自分の身近にいるトップセールスを完全コピーする方法です。教えてくれた方は、ランチのメニューやスーツの色までとにかく全部真似をしていたそうです。そして完全コピーしたあとは、様々な営業本やSNSを通じて、自分だけの手法、オリジナルを作っていったとのこと。トップセールスにはトップセールスなりのルーティンであったり話の持って行き方があるのかもしれませんので、身近にいるトップセールスに聞いてみるのもいいかもしれませんね。 2-2.誰よりも知識をつける 2つ目の秘訣は知識についてです。まず自身の部署の仕事に関わることは、一緒に働くどの人よりも詳しい必要があります。不動産の特性上、複雑でわかりにくい内容も多く、何年経っても初めてのケースに遭遇することが多いでしょう。そんな不動産を取り扱う不動産営業職で活躍するためには、実践と実践以外、両方からのインプットを絶やさないこと、そして誰よりも、「行動→振り返り→改善→行動」というサイクルに持っていけて、そのサイクルを習慣にできるかが大切です。更に、不動産業界は仕入れ(開発)・設計・商品企画・マーケティング・営業・販売促進・アフターフォロー等、様々な部署との連携が必要となります。そのため、自分が営業だからといって営業部署の仕事や人間だけと仕事をするのではなく、他部署ともうまく連携できる人材がうまく仕事を運べます。 2-3.相手を思いやる 3つ目の秘訣は対社内ではなく対社外の方に対して思いやりの心を持つということです。不動産という商品の特性上、お客様や取引先と、自社(不動産会社)が持っている情報の差が必ずあります。この差が大きいまま(自社が情報優位な状態のまま)取引が進んでいくとリピートや顧客満足・取引先満足に繋がらなくなってしまいます。その結果、単月の売上は良くても中長期的に活躍し続けるということが難しくなります。活躍し続けるためには、相手の立場や相手の前提に立って、誠実に、そして必要な情報を適格に分かりやすく説明ができるスキルが必要です。そのスキル身に付けるためには、まず相手を思いやることが大切になってくるでしょう。 2-4.お客様の満足度を上げる 4つ目のの秘訣は、3つ目にご紹介した内容と少し似ているかもしれませんが、お客様の満足度を上げることです。コンビニの2倍以上あると言われる不動産屋の中で、お客様に自分の不動産会社、そしてその中で自分が選ばれるということはとても大きなことです。お客様に「あなたから買いたい」と選ばれるためにはどうすればいいのか、その一つの答えはお客様からの満足度だと考えます。では次にお客様の満足度をどうしたら上げられるのか、そこでまず3つのことが考えられます。 ①不動産の知識量(お客様の質問に的確に回答する) ②情報量(不動産価格の相場や周辺、未来の予測価格) ③悩みや相談をしやすい雰囲気を作る そして最終的にまとめると「お客様にとって常にインパクトを与え続ける営業であり続けること」。これが大切なのではないでしょうか。不動産以外も含めた常に最新の情報をお客様に提供したり、お客様と話したことを覚えておき、その話題を再度提供したりと、常にお客様のことを考え、お客様にとって有益になる情報をお伝えすることができると良いでしょう。 2-5.【番外編】営業成績が良い同期がいることが大事 こちらは自分でコントロールできるものではありませんが、営業成績が良い同期がいることはとても大事です。例えば上司に負けても言い訳ができますし、後輩に負けたら「あ~、この後輩は凄い後輩なんだな」と落ち込めます。しかし同期に負けたら言い訳がきかないのです。お笑いや野球の世界でも「ゴールデン世代」という言葉がありますが、この世代はたまたま凄い人たちが集まったのではなく、「あいつには負けたくない!」と切磋琢磨した結果だと思います。 転職し、中途で入ると同期がいない場合もあると思います。同期がいない場合は他の会社の誰かでも良いと思います。「負けたくない。」という気持ちが持てる人を探し、その人と切磋琢磨しながら頑張りましょう。おのずと自分の目標よりも高い結果がでてくるのではないでしょうか。 3.最後に いかがでしたでしょうか。今回は不動産営業で働いていて良かったこと、そして不動産業界で活躍するための秘訣について、不動産営業でトップセールスになったこともある方に伺ってきました。1つ目の「不動産営業として働いていて良かったこと」もそうですが、2つ目の「不動産営業として活躍するための秘訣」については不動産業界だけに限らず、どの業界でも、どの職種にも言えることだと思います。是非参考にしてください。 また、不動産営業職に転職をご検討中の方へ。不動産営業と一括りにしても、勤める会社により販売する商品や価格帯は変わってきます。ご自身が次の会社では、ワークライフバランスやお給料、自身の成長・勤務地…など「なにを大切にしたいのか」を考えて企業選びを行ってみてください。 自分は転職においてなにを大切にしたいのか、どうやって考えればいいのかについてお悩みの方はこちらをご覧ください。 コラム:どうやって作る?転職活動でもっとも大事な「自分だけの軸」 リアルエステートWORKSに相談する
不動産営業への転職は未経験からもチャレンジ可能? 仕事の魅力と未経験からの転職作戦ガイド
2020年12月16日
不動産営業への転職は、広く門戸が開いているため、若手のビジネスマンがキャリアの転換を考えるときに未経験者も検討する価値があるとされています。 不動産営業の仕事は幅が広く、多種多様であるため、なかなか経験者を求めるのは難しい面があること、他業種で培ったスキルも不動産営業に活かすことが可能と考えられているためです。 そこで、この記事では、主に若手の未経験の方に向けて、不動産営業への転職ガイドをお伝えします。転職のためにキャリアの棚卸をしたい方、具体的に一歩踏み出したい方にお役に立てる内容ですので、ぜひご参考になさってください。 1.【不動産営業への未経験からの転職】まず業界・職種の知識をつけよう 不動産営業へ、特に20代~30代の方が未経験から転職することは可能です。 まず不動産営業への転職にどのような選択肢があるのか、仕事内容・種類からご紹介します。 1-1.不動産営業 どんな種類があるの?仕事内容や働き方は? 不動産営業は ① 取り扱い物件が売買か、賃貸か、住宅か、事業用の物件か ② 顧客は個人か、法人か に大別されます。これにさらに、物件管理や、あるいはアセットマネジメント・プロジェクト管理などの営業まで考慮すると、不動産営業と一口に言っても多くの選択肢があります。 加えて、中古・新築、戸建て住宅・マンションないしビル、といった物件の種類別でも専門性が分かれてきます。これらの不動産営業の種別を知っておくと、今後転職の応募先の絞り込みに役に立ちます。 今まで法人向けの仕事をしてきた、という場合は「事業用の不動産営業の方がなじみやすいように思える」といったこともあるでしょう。あるいは個人向けも同様にそれまでの経験でカバーできそうなことがありそうだ、などと自分が活躍できそうな転職先を絞り込めるようになります。仕事内容は「契約を取ってくる」ことを目標とする営業活動になりますが、不動産営業では、個人のノルマと成績は厳しく問われます。 そして、外回り、折衝、書類の作成、連絡調整、関係者との打ち合わせおよびアレンジなど、手と足、口をフルに動かして仕事をすることが求められます。不動産は単価が高いだけに、きめ細かく人とのコミュニケーションを取ることとなります。こうした働き方のため、「不動産営業は一人前になるのが大変」とよく言われることがあります。 その半面、「大変だが、努力でなんとでもなる」「一つ契約が取れるとどんどん取れるようになる」など、一人前になれれば、その後頑張り次第で収入も多くすることができるなどとされ、経験よりも努力が買われる傾向が強い職種でもあります。 1-2.こんな経験は活かしやすい 未経験の方のハードルが高くはないと考えられている不動産営業ですが、対人折衝スキルは必須となるので、すでに他業種での営業の経験がある場合は有利に働きやすいと考えられます。不動産から離れた業界でも、例えば小売や、インテリアなどの生活に密接な関連を持つ業界の営業は、賃貸ないし新築マンションの営業の前職・戸建て営業の前職としては有利に働くことが多いようです。 営業に限らず、対人スキルが問われるマーケティング・カスタマーサービス、あるいは営業アシスタントからのステップアップでも、チャンスは十分にあると考えられます。さらに、女性も活躍が期待できるのが不動産営業です。生活者目線での物件案内や、きめ細かい生活への配慮から、物件選びのサポートもしながら営業をする女性の活躍は、時折マスコミなどでも紹介されています。 ただし、法人営業と、個人営業では若干対人スキルや商慣習が違う傾向にあることから、法人営業の経験者が個人営業に転向することはあまり多くありませんし、逆もしかりです。BtoB、BtoCの双方のビジネス経験をもつ人が少ない傾向は、営業職全般に言えることで、不動産業界でも当てはまります。 1-3.不動産営業への転職に必要な資格はあるの? 不動産営業に必要な資格は普通自動車第一種免許が必須で、宅建(宅地建物取引主任者)の資格は入社時には必ずしも求められないことが多いでしょう。そのため、入社前に絶対に持っておくべき、とまでは言えません。ただし、入社後慣れない業務の中、資格試験の勉強をすることの大変さを指摘する経験者の声もよく聞かれるところです。余裕がある時期を見つけて勉強しておき、転職に備えることが可能であれば早めに受験しておき、転職後は業務に専念することも検討しておきましょう。 1-4.不動産営業への転職 転職先の検討 待遇・働き方から考えてみよう 不動産営業への転職を検討するうえで、次のステップは転職先の検討になります。先ほどご説明したように、不動産営業のうちどんな物件を対象とするのか、あるいは顧客は個人か、法人か、ということは転職先の検討のためには重要な要素になります。さらに、もっと具体的に転職先の絞り込みをする場合に、待遇はカギになります。 一般論として、不動産営業の待遇は、基本給こそ抑えられているものの、成約によるインセンティブは単価の高い商品を扱うだけに非常に高い金額となります。低めに抑えられている基本給と、事務職なども足した平均額になることから、不動産業界全体では400万円台前半と、サラリーマンの平均給与額とあまり変わらない額になるとされています。 しかし、営業職だけを考えてみると、不動産業界は40代で1000万円以上を稼ぐ営業マンも極めて多い業界です。特に大手の不動産会社では、日本の給与ランキングの上位に顔を出す会社も少なくなく、また40代以降での平均給与がより他業種・中小の不動産会社よりも高くなる傾向も指摘されています。 転職してから1件目の成約まで時間がかかることも多いため、転職当初から高給を狙う、というのは難しいとされるのが一般的です。しかし、努力とやる気があればどこまでも稼げる、とは現役の不動産営業マンからの声でもよく聞かれるところです。 これに対して、大手の不動産会社では、インセンティブによる歩合給が少なく、固定給が大きな割合を占めます。半面、固定給が1000万円以上を超えることもあるのが大手の魅力です。自分は、バリバリ歩合給を多くする働き方をしたいのか、あるいは、大手で収入を安定させたいと思うのか、どちらの働き方が合っているのか。また、市場の情勢や、自分のパフォーマンスにより、給与にばらつきがあってもモチベーションを保つことができるか。 このような視点で将来に向けて生活設計とともに見極めておくと応募先企業とのミスマッチをある程度防ぐことができます。 2.未経験からの不動産営業への転職 面接・書類対策は?志望理由をどう書くの? 未経験の方が不動産営業へ転職する場合、キャリアの棚卸は必須です。キャリアの棚卸を行うには、職務経歴書や志望理由をまとめてみるのが近道です。今までの仕事の内容、そこで得た成果と成果を示す数字情報(個人の成果か、チームの成果かも一度考えてみましょう)、どうやってその成果が得られたのか(どんな苦労があり、どう克服したか・工夫したのはどういう点か)を整理してみましょう。 成果に至るまでの過程の説明は最低限考えておき、職務経歴書などの応募書類に書いておきたいものです。不動産営業は、ノルマもあり、個人の成績が厳しく問われる業界なので、どこまでが自分の成果であり、チームの成果はどこまでなのか、という点は自身の実力の見極め・転職先での目標設定のためにも考えておくとよいでしょう。さらに、志望理由についても検討をしておきましょう。なぜ、不動産営業を志望するのか、自分のどんな能力が活かせて会社に貢献できると考えているのか、5年後どうなっていたいのか、10年後どうなっていたいのか、について考え、志望理由をまとめておきましょう。 前職から転職する必要性が見出せない、あるいは、消極的な理由のみで転職してしまう、といったことが応募書類から推測されてしまうような内容になっていないかもチェック対象です。不動産営業でこういう成果を上げて、企業とお客様にどのように貢献したいのか、ぜひ前向きな視点からの転職理由・志望理由のまとめをしておきましょう。 3.まとめ 不動産営業は、人によっては「きつい、大変」との声が聞かれることがあります。反面、個人の努力で大きなやりがいを見出せる実力主義の仕事です。この記事でおすすめしたキャリアの棚卸をきっかけに、未経験からもチャレンジ可能な不動産営業への転職をあなたも検討してみませんか?